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01 新しい生活の始まり
登校初日の朝
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「それじゃオレは帰るけど・・・ちゃんと学校へは行けそう?有梨香ちゃん」
竜崎さんの事務所のスタッフである、青島さんが、玄関先で靴を履いてから、わたしの方を振り返る。青島さんはまだ20代の、背丈も顔も、どこをとっても特徴の薄い、平均的な男性だ。竜崎さんの元で、今までもわたしの身辺の世話役だった男性の1人だ。
竜崎さん自身は事務所の社長でもあり、表向きの仕事もたくさん抱えている。わたしの側にずっといられる訳ではない。それでも竜崎さんは気遣って、これまで生活していた事務所を離れ、1人での生活を始めるわたしの様子を見るためにと、事務所のスタッフたちをよこしてくれる。
事務所で生活している間は、性奴隷であるわたしは、当然スタッフの男性たちの性処理もさせられていた。わたしも、食事や掃除、洗濯など、身の回りのことをスタッフさんたちに全てしてもらっている以上、体を提供するくらいのことは、当然のこととして受け入れていた。
青島さんも、そんな男性スタッフたちの1人だった。わたしを抱いている時は自信たっぷりな彼が、今はどこか心配そうな、不安げな表情でわたしを見つめている。思えば、事務所に来て青島さんたちと出会ってからも、すでに3年ほど経つ。どこか、娘が親元を離れて1人暮らしを始めるのを見送っているような心境なのかもしれない。
「大丈夫ですよ、ちゃんと行きますから・・・もう小さな子供じゃないんですよ?わたし」
「子供だとは思ってないけどさ・・・」
やや呆れ口調で答えるわたしの言葉に、青島さんも頭を掻いて苦笑いする。ただ、彼の心配することも分からないではない。性欲に取り憑かれたようになってしまっている、今のわたしが、ちゃんと高校に通えるかは、竜崎さんも最後まで心配していた。
ただ、ここ数日間、毎晩竜崎さんに抱いてもらったからか、ひどく昂っていたわたしの性欲は、多少ではあるが落ち着いていた。以前にも、大勢の男性たちに嬲られ、何日も輪姦された後は、性的な衝動が抑えられないことがあったが、その後にする、ご主人様である彼とのセックスはやはり特別なようで、気持ちいいだけではない何かをわたしに与えているようだった。おかげで、淫らな霞に巻かれたような意識も少しすっきりとしている。ただ、彼も忙しい人だ。わたしの為だけに、そうそう毎日時間を割くことはできなかった。
だからきっと、これも一時的なものに過ぎず、またしばらくすれば、麻薬の禁断症状のように、男の人を見境なく欲してしまうのだろう。
そのため、女優業も休業することになったのだ。そして、わたしは竜崎さんの最初の指示通りに、高校には通うことにしたのだ。
竜崎さんの言っていたのとは違う形にはなったが、セックスに完全に囚われてしまわないようにするためには、日常的な生活を送る時間が必要だという竜崎さんの意見はもっともだし、わたしも今の自分には必要なことだと納得はしていた。
「じゃあ、また夜に様子を見に来るからね。気を付けて学校に行くんだよ」
「はい。ありがとう、青島さん」
朝早くに部屋にやってきて、わたしの朝食の支度やら、掃除や洗濯やらをやってくれた青島さんは、優しげに微笑んで部屋を出ていく。事務所で生活している時も、わたしの身の回りのことをやってくれていた彼は、相変わらず手際がよかった。
「・・・ふう、わたしもそろそろ行かなきゃね」
竜崎さんに用意してもらったばかりの、真新しい制服のブレザーやスカートを確認し、ブラウスの襟元を飾るリボンを整えて、鞄を手に取る。
制服同様の真新しいローファーを履いて、わたしは玄関のドアを開けた。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
新しく生活を始めたタワーマンションから、高校までは電車で二駅ほどで、時間的にはそうかからない。事務所から通うよりもずっと近いので、そういう意味でもわたしの生活の場を移したのだ。事前に青島さんたちにも案内してもらっていたので、迷うことなく登校することができた。
わたしの通う高校『愛華学園』の校舎は、住宅や商業施設などが立ち並ぶ市街地に、まるでそこだけ別世界のように、広々とした敷地の中に建っていた。美しい煉瓦造りの塀で囲まれた芝生には整然と手入れされた樹木が植えられてまるで庭園のようだし、中庭にはまるでカフェのようなテーブルやベンチまである。豪華で美しい施設にふさわしく、通っている生徒も基本、上流階級の家庭ばかりだ。いわば、エリート層のための高校だった。
そんな高校に初めて登校したわたしは、他の生徒に混じり廊下を歩いていく。廊下ですれ違う生徒たちが、珍しそうにわたしの顔を見て、通り過ぎてからまた振り返る。ひそひそと小声で、あんな可愛い娘、ウチの学園にいたっけ?・・・という声も聞こえてくる。しかし、それも当然かもしれなかった。他人の前で口に出すことはないが、わたしは外見的な美しさであれば、人並み以上だろうという自負はしている。
目はぱっちりとして、心持ち垂れ目気味の優しそうな印象を与え、整った鼻に淡いピンクの潤った唇と合わせてみても、まるで彫刻のように整っている。おまけに、制服の上からでもわかるほど大きい胸の膨らみに、引き締まったウエスト。スカート越しにも引き締まっていると分かる美尻、そこから伸びるすらりと長い真っ白な美脚。
まだ少女としての面影を残しつつも、女の官能を深く刻み込まれた体からは、無意識のうちにも艶かしい色香を放って、男たちの視線を惹きつけてしまう。
どこを取ってみても、ケチの付け所がなく、恐らく学園でもトップクラスの美貌なのに、誰一人として、わたしのことを知らないとなれば、生徒たちの話題に上がるのも無理からぬことだった。
竜崎さんの事務所のスタッフである、青島さんが、玄関先で靴を履いてから、わたしの方を振り返る。青島さんはまだ20代の、背丈も顔も、どこをとっても特徴の薄い、平均的な男性だ。竜崎さんの元で、今までもわたしの身辺の世話役だった男性の1人だ。
竜崎さん自身は事務所の社長でもあり、表向きの仕事もたくさん抱えている。わたしの側にずっといられる訳ではない。それでも竜崎さんは気遣って、これまで生活していた事務所を離れ、1人での生活を始めるわたしの様子を見るためにと、事務所のスタッフたちをよこしてくれる。
事務所で生活している間は、性奴隷であるわたしは、当然スタッフの男性たちの性処理もさせられていた。わたしも、食事や掃除、洗濯など、身の回りのことをスタッフさんたちに全てしてもらっている以上、体を提供するくらいのことは、当然のこととして受け入れていた。
青島さんも、そんな男性スタッフたちの1人だった。わたしを抱いている時は自信たっぷりな彼が、今はどこか心配そうな、不安げな表情でわたしを見つめている。思えば、事務所に来て青島さんたちと出会ってからも、すでに3年ほど経つ。どこか、娘が親元を離れて1人暮らしを始めるのを見送っているような心境なのかもしれない。
「大丈夫ですよ、ちゃんと行きますから・・・もう小さな子供じゃないんですよ?わたし」
「子供だとは思ってないけどさ・・・」
やや呆れ口調で答えるわたしの言葉に、青島さんも頭を掻いて苦笑いする。ただ、彼の心配することも分からないではない。性欲に取り憑かれたようになってしまっている、今のわたしが、ちゃんと高校に通えるかは、竜崎さんも最後まで心配していた。
ただ、ここ数日間、毎晩竜崎さんに抱いてもらったからか、ひどく昂っていたわたしの性欲は、多少ではあるが落ち着いていた。以前にも、大勢の男性たちに嬲られ、何日も輪姦された後は、性的な衝動が抑えられないことがあったが、その後にする、ご主人様である彼とのセックスはやはり特別なようで、気持ちいいだけではない何かをわたしに与えているようだった。おかげで、淫らな霞に巻かれたような意識も少しすっきりとしている。ただ、彼も忙しい人だ。わたしの為だけに、そうそう毎日時間を割くことはできなかった。
だからきっと、これも一時的なものに過ぎず、またしばらくすれば、麻薬の禁断症状のように、男の人を見境なく欲してしまうのだろう。
そのため、女優業も休業することになったのだ。そして、わたしは竜崎さんの最初の指示通りに、高校には通うことにしたのだ。
竜崎さんの言っていたのとは違う形にはなったが、セックスに完全に囚われてしまわないようにするためには、日常的な生活を送る時間が必要だという竜崎さんの意見はもっともだし、わたしも今の自分には必要なことだと納得はしていた。
「じゃあ、また夜に様子を見に来るからね。気を付けて学校に行くんだよ」
「はい。ありがとう、青島さん」
朝早くに部屋にやってきて、わたしの朝食の支度やら、掃除や洗濯やらをやってくれた青島さんは、優しげに微笑んで部屋を出ていく。事務所で生活している時も、わたしの身の回りのことをやってくれていた彼は、相変わらず手際がよかった。
「・・・ふう、わたしもそろそろ行かなきゃね」
竜崎さんに用意してもらったばかりの、真新しい制服のブレザーやスカートを確認し、ブラウスの襟元を飾るリボンを整えて、鞄を手に取る。
制服同様の真新しいローファーを履いて、わたしは玄関のドアを開けた。
・・・・・・・・・
・・・・・・
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新しく生活を始めたタワーマンションから、高校までは電車で二駅ほどで、時間的にはそうかからない。事務所から通うよりもずっと近いので、そういう意味でもわたしの生活の場を移したのだ。事前に青島さんたちにも案内してもらっていたので、迷うことなく登校することができた。
わたしの通う高校『愛華学園』の校舎は、住宅や商業施設などが立ち並ぶ市街地に、まるでそこだけ別世界のように、広々とした敷地の中に建っていた。美しい煉瓦造りの塀で囲まれた芝生には整然と手入れされた樹木が植えられてまるで庭園のようだし、中庭にはまるでカフェのようなテーブルやベンチまである。豪華で美しい施設にふさわしく、通っている生徒も基本、上流階級の家庭ばかりだ。いわば、エリート層のための高校だった。
そんな高校に初めて登校したわたしは、他の生徒に混じり廊下を歩いていく。廊下ですれ違う生徒たちが、珍しそうにわたしの顔を見て、通り過ぎてからまた振り返る。ひそひそと小声で、あんな可愛い娘、ウチの学園にいたっけ?・・・という声も聞こえてくる。しかし、それも当然かもしれなかった。他人の前で口に出すことはないが、わたしは外見的な美しさであれば、人並み以上だろうという自負はしている。
目はぱっちりとして、心持ち垂れ目気味の優しそうな印象を与え、整った鼻に淡いピンクの潤った唇と合わせてみても、まるで彫刻のように整っている。おまけに、制服の上からでもわかるほど大きい胸の膨らみに、引き締まったウエスト。スカート越しにも引き締まっていると分かる美尻、そこから伸びるすらりと長い真っ白な美脚。
まだ少女としての面影を残しつつも、女の官能を深く刻み込まれた体からは、無意識のうちにも艶かしい色香を放って、男たちの視線を惹きつけてしまう。
どこを取ってみても、ケチの付け所がなく、恐らく学園でもトップクラスの美貌なのに、誰一人として、わたしのことを知らないとなれば、生徒たちの話題に上がるのも無理からぬことだった。
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