愛を知らない少女

とうふ

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10 ちえりのSクラスデビュー

ちえりへの思い

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 わたしがちえりに抱いている感情は、愛なのだろうか。
 そうである気もするし、違う気もする。

 ちえりは、出会ったばかりの最初から、まっすぐな好意をわたしに向けてきてくれた。彼女の気持ちは、十分わかっているつもりだし、その行為が、普通の女の子同士の友達以上のものであることにも、気づいていた。

 わたしも、可愛らしく純真で、根っからの性格は明るく元気なちえりには、最初から惹かれる思いがあった。ちえりが高梨さんたちに犯されてしまったのは、わたし自身の優柔不断さや、考えの足りなさが招いた部分もあるが、彼女と一緒にいたいと思ってしまった部分もあるのも、また事実だった。

 (もちろん、ちえりのことは好きだけど、でも・・・)

 教室で授業を受けながら、わたしはふとした拍子に、彼女のことを思い浮かべてしまう。
 ちえりと一緒に肉便器になれば、本当のわたしの姿を偽ることなく、彼女とずっと一緒にいられる。それは、ずっと本性を打ち明けられる同性の友達がいなかったわたしにとっては、喜ばしいことだ。

 ちえりとずっと、一緒にいられたらいいとも思っている。
 しかし・・・それが、ちえりを愛しているということなのかと問われたら、やはり何か違う気がするのだ。

 本で読んだり、ドラマで見るような、身を焦がすような、自分の全てを賭けて滅茶苦茶にされてもいいような感情が、ちえりに対してあるわけではない。
 それは、相手がちえりだから、というわけではなくて、誰に対しても、わたしがそういう感情に囚われることがないのだ。

 (ちえりがそうかとも思ったけど・・・やっぱり、わたしが本心から、誰かを好きになるなんていうことは、ないのかもしれない)

 「はぁ・・・」

 小さくため息をついて、黒板に目を向け、ノートにシャープペンシルの先を走らせる。
 肉体は快楽でいっぱいになっても、心はどこか寂しくて、満たされない何かを感じていた。

 ・・・・・・・・・
 ・・・・・・
 ・・・

 「本当に行くの?別に今日じゃなくても・・・」
 「だって・・・わたしが帰っても、有梨香は行くんでしょ?」

 放課後になり、わたしはちえりと理事長室の前までやってきていた。放課後になると、一般の生徒が立ち入ることなどない理事長室前の廊下は、人の来る気配もなく、閑散としている。

 「わたしは・・・行かないと。学園にいられるのも、そのおかげだから・・・」
 「じゃあ、あたしも行く。もう、有梨香と一緒にいられないのは嫌」

 そう言って、わたしの制服の袖をきゅっと掴むと、まるで子猫のように甘えた目でわたしを見つめる。

 「・・・特に、今日は帰りまで、ずっと一緒にいたいの」

 ちえりは明らかに心細そうな、小さな声で呟く。朝、あんな目に遭ったばかりで、1人になりたくないという彼女の思いは分からないではない。理事長室に入れば、自分の身に新たな陵辱が降りかかることが分かっていても、今のちえりには、わたしが必要なのだろう。

 「わかった・・・じゃあ、行こう」

 わたしは理事長室の扉をノックする。中から声がして、ドアを開けて室内へと入る。
 室内には、デスクの前に腰かけた理事長と、その脇に立つ新野先生が待っていた。

 「・・・やあ、待ってましたよ、有梨香ちゃん」

 理事長は、デスクの前で手を組んだまま、わたしとちえりを見比べる。

 「やっぱり、連れてくると思ってたぞ。お友達思いの霞原のことだからな」
 「・・・そんなんじゃ、ありません、けど・・・」

 横に並んだちえりの方に、ちらりと視線を向ける。やはり、いざ男の人たちを目の前にすると、ちえりも覚悟はしているのだろうが、緊張に顔を少し強張らせている。

 「・・・で、ここに来たということは、いいんですね?」

 理事長が、抑揚のない静かな声で問いかけてくる。わたしとちえりは目線を合わせて小さく頷き合った。

 「・・・はい。この娘を・・・わたしの友達の、深山ちえりさんを、性奴隷に調教してあげてください」

 わたしは理事長に向かってはっきりと告げた。ちえりも、わたしの後に続いて口を開く。

 「お願いします・・・あたしを、有梨香と同じ、性奴隷にしてください」

 理事長と、新野先生がニヤリと口元を歪める。

 「いいでしょう。そう思って、今日は特別にSクラスの授業は中止にしたんですよ」
 「教室に案内してやる。そこで、深山にも学園の性奴隷がどういうものか・・・しっかりお前が教えてやるんだ、霞原」

 新野先生は、わたしたちの側を通り過ぎると、理事長室の扉を開いて、振り返った。後についてこい、ということだろう。
 身を固くして、あからさまに不安げな表情を浮かべるちえり。いくら覚悟を決めていると言っても、ちえりは今朝までまったく男を知らなかったのだ。先生の後についていけば、自分がまた犯されるという運命が分かっていて、恐怖心を抱かない方が無理な話だった。

 少しでも彼女の安心につながればと、わたしはちえりの手を取る。強張っていた表情が、いくらか和らいだように感じた。

 「・・・行こう、ちえり」
 「うん・・・」

 わたしとちえりは、新野先生の後に続いて理事長室を出ると、並びにある書庫へと向かう。その奥は隠し階段のようになっていて、わたしが先生や男子生徒たちの性処理を行うための部屋、通称『Sクラス』の教室があるのだ。
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