愛を知らない少女

とうふ

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11 学園の女王様

学園の女王様4

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 「はぁ、はぁ・・・」
 「ああ・・・有梨香さん・・・」

 しばらくの間、甘い余韻を楽しんでいたが、やがて麗華がわずかに体を起こすと、おもむろに唇を重ねてきた。わたしもすでに、彼女のキスを当然のように受け入れ、自ら舌を差し出していた。

 「んっ、ちゅっ、れろっ、んちゅっ・・・」
 
 麗華とわたしは、どちらからともなく舌と舌を押し付けあい、絡ませ合った。わたしは麗華の口に唾液を注ぎ、麗華に注がれる唾液の味も味わった。

 「有梨香さん、気持ちよかった?」

 唇を離すと、白い頬はまだ発情の跡を残したピンク色のまま、麗華は訊ねてくる。息がかかるほど顔を近づけ、唇と唇はいつでも触れ合える距離で、わたしを見つめている。

 「うん・・・恥ずかしいけど、いっぱいイッちゃった・・・」
 「嬉しいわ・・・私も、すごく良かった・・・有梨香さんとは、アソコの相性も良いのかもね」
 「そんな・・・」

 わたしが羞恥心で頬を赤らめると、麗華は声を潜めながらもくすくすと笑った。

 「ちょっと強引だったかもしれないけど・・・私とのお付き合いの件、よく考えてほしいの」

 麗華は柔らかな表情は保ったままだったが、はっきりとした口調で言った。
 そうは言っても、強引にとはいえ、授業をさぼって生徒会室で淫らな情事に耽り、あまつさえ何度も気をやってしまったのだ。ここまで痴態を晒してしまったら、麗華の申し出を拒むことなどできない気がした。

 「有梨香さんも、麗華さまに劣らないほど綺麗なんだもの。ぜひお付き合いすべきよ」
 「麗華さまをお慕いする私たちとしては、ちょっと複雑だけどね・・・でも、お2人ならお似合いだわ」
 「そうよ、有梨香さん。私たちともお友達になりましょう?」

 麗華に仕える生徒会メンバーである女生徒たちも、可愛らしい笑顔を浮かべてわたしを見つめている。

 (麗華さんと、付き合う・・・麗華さんと、恋人になる、ってこと?それとも・・・)

 薬で眠らされ、半ば強制的に肉体関係を結ばされたとはいえ、わたしは麗華のことを嫌いになったりはしなかった。こうなるまでの彼女は、すごくわたしを気遣ってくれていた。今回のことも、手段こそなかなかぶっ飛んでいるとは思うが、わたしとの関係を進めたくて、思い余ってしたことだということも察しはつく。
 それに、わたしはもう大勢の男の人たちに体を散々嬲り尽くされた、淫らな性奴隷であるような女の子なのだ。今さら、麗華に強引に犯されたとしても、それで心が大きく傷つくようなこともない。

 ただ、わたしの心に引っかかるのは、わたし自身のことだった。麗華の言うお付き合いを、そのまま受け入れてしまって良いのか、判断が付かなかった。

 麗華がわたしに抱く思いは、きっと恋慕そのものなのだろう。対象が女性というだけで、わたしを好きになり、愛してくれているという気持ちは、彼女の行動の端々から伝わってくる。
 問題は、わたしが麗華に対して同じ思いを抱いているか、ということだった。正直、才色兼備で生徒会長を務めるほどのカリスマ性も備えた麗華の嫌いなところなど探す方が難しいし、彼女とのセックスも気持ちよくて、体の相性も悪くはない。
 麗華のことは好きなのだが、それが恋や愛かと言われると、わたしには分からなくなってしまうのだ。

 ちえりに対してもそうだ。わたしと関わったが故に、性奴隷として堕としてしまった以上、彼女とはこれから先、ずっと一緒にいると約束をした。ただ、それがちえりへの恋慕の情からの行動なのかと問われると、何かが違うのだ。
 麗華とも、そんな状態で付き合ったとしても、いずれ思いの違いから、彼女を失望させてしまうのでは、という不安がわたしの中から拭えない。

 それに、麗華と付き合うとしても、大きな問題はもう1つある。

 (そもそもわたしは、性奴隷なんだから・・・麗華さんとは・・・)

 愛華学園にはSクラスという性奴隷のための特別クラスがあり、わたしはそこで先生たちや選ばれた男子生徒たちの性処理をさせられている性奴隷なのだ。もしそのことを麗華が知れば、絶対に彼女を傷つけてしまうだろう。何しろ、愛華学園の理事長を務め、Sクラスの最高責任者でもあるのは、他ならぬ麗華の父親なのだ。
 麗華の様子から察するに、父親が人の道にも外れた鬼畜で淫猥な所業をしていることは全く知らないのだろう。常識的に考えても、理事長がわざわざ実の娘に、Sクラスの存在を明かすような真似をするとも思えない。麗華と親しくなるということは、わたしが彼女の父親を含めた大勢の男性たちに、日々淫らな奉仕をさせられていることを、知らせることに繋がりかねない。

 「・・・ごめんなさい、麗華さんのことは嫌いじゃないんです。だけど、わたし・・・」
 「こちらこそごめんなさい、有梨香さん。返事は急がなくて・・・でも、できるなら私・・・」

 躊躇いがちに顔を俯かせ、上目遣いでわたしの顔を見て、麗華は瞳を潤ませる。

 「またこうして、有梨香さんと愛し合いたいの・・・だめかしら?ちゃんと付き合う前に、こんなことしちゃうのはおかしいって、わかってるんだけど・・・」

 長いまつ毛を震わせて、そう口にした麗華は頬を赤らめた。

 「私、もっと有梨香さんを知りたいし、私のことも、知って欲しいのよ。その為には、こうして体を交えるのが1番だと思うの・・・」

 麗しの生徒会長に、切なげな表情で懇願されると、わたしも強くは言えなくなってしまう。
 そもそも、わたしなどはこれまで、付き合うとか愛し合うとか関係なしに、好きでもなんでもない男の人たちと散々肉体を交えているのだ。麗華の申し出にどうこう言えるような立場ではないのかもしれない。
 どんな理由であれ、わたしで淫欲を満たしたい相手がいるなら、体を捧げて尽くすのが、性奴隷だ。その相手に、男も女もないはずなのだ。

 「わかりました・・・付き合うとかは、すぐには返事できないですけど・・・その、えっちするのは、いいですよ・・・」
 「本当?」
 「ええ。だって、お互いのことを知るには、裸で体を交えるのが1番なんですよね?それに・・・えっちする度に、薬盛られちゃうのはちょっと困りますから」

 苦笑いして麗華を見上げながら、わたしは彼女の申し出に首を小さく縦に振った。
 付き合ってはいないのに、肉体関係だけは持つという、奇妙な提案をすんなりと受け入れてもらえると思っていなかったのか、麗華は少し驚いたように目を見開いたが、すぐにいつもの高貴さを感じさせる表情に戻って、悪戯っぽく微笑んだ。

 「お薬のことは、ごめんなさい・・・でも、嬉しいわ!これからもっと有梨香さんと愛し合えるのね」

 高貴な生徒会長は、わたしの背に腕を回し、体をきつく抱きしめた。再びお互いの乳房が強く押し合わさって扁平に形を変え、高鳴る胸の鼓動を伝え合った。
 周りの女生徒たちも見つめている、午後の生徒会室の中で、真っ白な少女たちの裸体は絡みあいながら、熱っぽい口づけを交わすのだった。
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