アグナータの命運

あーす。

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僕だってレグウルナス

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 新しいアグナータ皆を繋ぐ者、ナウルースが来て一日一人の時間が終わった時…。

ファオンは敗北感に打ち拉(ひし)がれていた。

一日…アグナータ皆を繋ぐ者を抱く…。
どころか一日…アグナータ皆を繋ぐ者に、したい放題されたからだ。

けれど…この先は、他のレグウルナス勇敢なる者と一緒。

僕だって…。僕だって、一対一じゃなけりゃ…。
きっとアグナータ皆を繋ぐ者が抱けるに違いない。

ファオンはその事で少し、立ち直った。


そして…その時が来た。

ファオンはアリオンが、ナウルースがどのテントに居るのかを、アランに聞いているのを耳にして、アリオンの後ろに付いて行く。

アリオンは気づかぬ様子で、デュランのテントへ入って行く。

デュランは既に終えた様子で、とろん。とした顔を上げ、アリオンに場を譲り、湯へと向かう。

入れ違いに、ファオンが入って行くのを見、暫く

「…………………………………」

と、立ち止まって沈黙していた。



アリオンは入るなりナウルースが抱き付き、キスをして来て、ファオンが入ったとき既に二人はキスの真っ最中。

ファオンは入る隙を伺う。

やがて、ナウルースはキスしながらもうアリオンの男根を握り込み、手で愛撫し始める。

ファオンはまだ、待った。

けれどナウルースが後ろを向いてアリオンの男根を自身の蕾に当て、アリオンに突き入れられて仰け反り…。
けれど挿入(はい)った後、ナウルースに振り向かれ、微笑まれて誘われた時、ファオンはどきどきしながらナウルースに近寄った。

突然腕を引かれ…気づくと後ろ向き。

腰に腕を回され引き寄せられ…気づくと腰布を引かれて双丘を晒し…そして…挿入される。

「あっ…!嫌…っ!」

ファオンは身もがく。

が、アリオンがナウルースに挿入して腰を突き刺した時、ファオンは間にナウルースが入って間接的に貫かれ、感じて仰け反る。

「ああっ…!」

ナウルースの指が背後から両乳首を摘まみ上げると、ファオンは思わずぎゅっ!と、中に挿入ったナウルースを締め付けた。

「すっ…ごくイイ…!」

ナウルースに言われ、ファオンはまた、間接的にアリオンに突かれ、同時にナウルースに乳首を強く摘まれ、感じて仰け反る。

「ああっ…」

ナウルースが背後から背を寄せ抱き付き、耳元で囁く。

「あんた…も…イイだろ?」

ファオンはまた、乳首を摘ままれナウルースを締め付けた。

「さいっ高…!」

ナウルースの声に、ファオンは必死で異論を唱える。

「嫌…違…う!
違うの…!
あっ…ああっ………」



「…………………………………………………」

デュランは湯へ行かず自分のテントの入り口で少し開けて覗き、あまりにも想像通りで、言葉無く無言。


一つ、吐息を吐くと、この先多人数の時もずっとナウルースに蕾を犯され続けそうなファオンを思い、無言のまま湯へと足を運んだ。
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