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領主夫人になる日まで6
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りんちゃんの周りにバチバチとスパークが輝き、髪がふわふわと揺らめいている。目も金色に輝いてとても神々しい。
『お前……許さない!』
バシーーーーーーンッ!
「ぎゃぁぁぁぁっ!!」
領主様の足元に小さなカミナリが落ちて絨毯が焦げる。
りんちゃんの体を包む輝きがさらに眩しさを増す。
バシーーーーーーンッ!
今度は領主様の靴の先を焦がした。
「わ、悪かった! 許してくれ!! 何でも言う事を聞くから!!」
「じゃぁ栽培用と原種のミツアリツメクサを分けてくれます?」
「やる! やるから!! カミナリを放たないでくれ!!」
「りんちゃん、ありがとう。助かったよ~!」
『スイ、そばを離れてごめん』
「結果良ければ全て良し! だよ」
抱きしめてよしよしすると、少し残ってたピリピリも収まった。りんちゃんて雷属性だったんだね。
『雷は風を操る事で起こすから風属性だよ』
「そうだったんだ。ぼくは召喚術しか使えないから知らなかった! りんちゃんすごいねぇ」
ぎゅうぎゅうちゅっちゅしてたら領主様が逃げ出そうとしてた。
「約束忘れないで下さいね!」
声をかけるとびくーーーーん!としてぶんぶん頷いてから部屋を出て行った。約束できたから帰ろうと周りを見ればりんちゃんが開けた大穴がテラスの窓の横にぽっかり空いていた。ぼくはキリンの姿になったりんちゃんの背に乗って、その穴から宿に帰った。
翌朝早々にミツアリツメクサの鉢植えに育たなかったら追加をくれると言う手紙を添えた物が届いた。カミナリ嫌いらしい領主様はぼく達に会うのも怖くなったのかな? 話が早くて助かるなぁ、と思いながらりんちゃんに乗ってお昼には我が家に着いた。
「ただいまー!」
「お早いお帰りで」
「ロルカン、見て見て! ミツアリツメクサの苗をもらえたよ!」
「奥方様は大変有能でいらっしゃいますね」
「えへへー。これが育てられればミツアリが寄ってきて、みんなが甘いお菓子をたくさん食べられるようになるね!」
「素晴らしいお考えです」
ロルカンがニコニコと聞いてくれるのでやる気満々!
ブリアン、早くお仕事終わらないかなぁ?
「ブリアン様がお帰りになられます」
ロルカンがタイミングを見計らって呼びに来てくれるので、玄関ホールでお出迎え。
「ブリアンお帰りなさい!」
「ただいま、スイ。ミツアリツメクサは手に入りましたか?」
「うん! もらえたよ。それにもし枯れたらまたくれるって」
「それは良かった」
「んちゅ……ん……はっ……」
お帰りなさいのキスが深い。
「ブリアン様、食事と入浴の準備ができております」
「すぐに風呂だ」
「かしこまりました」
ブリアンに抱っこされてお風呂に向かい、服を脱ぐ前にキスでイかされて恥ずかしい。でもブリアンが嬉しそうだから良いか。
「スイ、スイ、本当に愛らしい……」
「あぁっ! また…… ダメだってば!」
べっとり汚れた下着を洗濯カゴにそのまま放り込もうとするのを止めてお風呂場で手洗いする。こんなのをそのまま使用人に洗わせるなんて恥ずかし過ぎる! って何度言ってもついうっかり、と言って洗濯カゴに放り込む。
ブリアンの唯一の欠点じゃないかな?
ぼくが下着を洗っているうちに自分を洗って、それから僕を丁寧に洗う。自分で洗えるって言っても趣味ですから、って断られるので、お返しにブリアンの髪を洗ってあげた。ブリアンの髪は柔らかくてウェーブがかかっているからよく絡まる。
ゆっくり優しく指を滑らせたら何だか感じてしまった。
「ふふっ……どうしたんですか?」
「ブリアンの髪ね、洗ってると何だか指の間が気持ち良くってドキドキしちゃうの」
「私もスイの小さな手が優しく頭を撫でてくれるのがとても気持ち良いです」
「ブリアンの言う気持ち良いはぼくのとは違うよね?」
「それはどうでしょうね?」
その言葉に吸い寄せられてブリアンの前を覗き込むと、少しふっくらしているぼくよりは、はっきりと大きくなっていた。
「どうして……?」
「髪を洗ってさえ感じるスイが可愛くて興奮しました。もう良いですか? 夕食の前にスイを味わいたい……」
きゃー! もう!!
ロルカンが待ってると思うけどブリアンの誘惑に抗える訳筈もなく、急いで泡を流して無限収納から取り出したローションをブリアンの下腹部にぶちまけた。
「ブリアンのばか! 我慢できなくなっちゃうでしょ!!」
文句を言いながらブリアンのを扱くとあっという間に固くなった。同時にぼくのお尻をブリアンがほぐす。そしてぼくは性急に腰を落とした。
「大丈夫ですか?」
「あ……や、だめぇ……」
情けない事にまたしても入れられただけで達してしまった。
ほとんど毎日いちゃいちゃしてるから時間を掛けずに解れてしまうぼくのお尻は、気持ち良さしか伝えてこない。
「今は時間がありませんから」
「んゃっ! あん! ふにゃぁん……っ!」
イったばかりなのに突き上げられて翻弄される。でもブリアンに気持ち良くなって欲しいから頑張る!
……と言っても、気持ち良さを感じると勝手に中が蠢いてブリアンに絡み付くので身をまかせるだけ。ダメだなぁ。もっとこう、意識してブリアンを気持ち良くしたいのに。
そんな事を考える事が出来たのはブリアンに体を拭かれて服を着せられた後だった。しかもそのまま抱っこで食堂へ連れていかれ、膝の上で美味しい食事をいただきました。
「ブリアン、ぼくを膝に乗せてたら食べにくくない?」
「幸せで料理がより一層美味しくなります」
質問の答えがちょっと変?
でもブリアンを幸せにできるのなら甘えよう。
*********************
『スイ……魔力……ちょうだい?』
「りんちゃん! 何だか元気ない?」
『ん……力、使い過ぎたみたい……』
「向こうの領主さんの所で?」
『結界がとっても強かった……』
「彼は雷が怖くてかなり強力な結界を張っていましたから。りんちゃん、スイを守ってくれたんですね」
『スイをいじめるニンゲンは嫌い』
「りんちゃん、ありがとう!」
*********************
一晩中いちゃいちゃしてブリアンとりんちゃんがツヤツヤになって、ぼくはガクガクになりました。今日は一日休ませてもらいます……。
あ!
もらってきた苗!!
……あ、良かった。日当たりのいい窓辺に置いてもらって元気そう。
しばらくは鉢植えのまま株を増やして…… 収穫祭が終わって朝晩の冷え込みが厳しくなって来たから、あったかい室内で育てよう。
侍従を付けてもらったけど、今日はファーガスさんがお世話してくれると言うので侍従のフランには苗の世話をお願いした。着替えやトイレは恥ずかしいからね!!
「ファーガスさん、トイレは連れて行ってくれればじゅうぶんなんですけど」
「下着も脱がせてやるし、ペニスも持っててやる」
そんな事して楽しいの? って聞いたら力強く頷かれた。
『お前……許さない!』
バシーーーーーーンッ!
「ぎゃぁぁぁぁっ!!」
領主様の足元に小さなカミナリが落ちて絨毯が焦げる。
りんちゃんの体を包む輝きがさらに眩しさを増す。
バシーーーーーーンッ!
今度は領主様の靴の先を焦がした。
「わ、悪かった! 許してくれ!! 何でも言う事を聞くから!!」
「じゃぁ栽培用と原種のミツアリツメクサを分けてくれます?」
「やる! やるから!! カミナリを放たないでくれ!!」
「りんちゃん、ありがとう。助かったよ~!」
『スイ、そばを離れてごめん』
「結果良ければ全て良し! だよ」
抱きしめてよしよしすると、少し残ってたピリピリも収まった。りんちゃんて雷属性だったんだね。
『雷は風を操る事で起こすから風属性だよ』
「そうだったんだ。ぼくは召喚術しか使えないから知らなかった! りんちゃんすごいねぇ」
ぎゅうぎゅうちゅっちゅしてたら領主様が逃げ出そうとしてた。
「約束忘れないで下さいね!」
声をかけるとびくーーーーん!としてぶんぶん頷いてから部屋を出て行った。約束できたから帰ろうと周りを見ればりんちゃんが開けた大穴がテラスの窓の横にぽっかり空いていた。ぼくはキリンの姿になったりんちゃんの背に乗って、その穴から宿に帰った。
翌朝早々にミツアリツメクサの鉢植えに育たなかったら追加をくれると言う手紙を添えた物が届いた。カミナリ嫌いらしい領主様はぼく達に会うのも怖くなったのかな? 話が早くて助かるなぁ、と思いながらりんちゃんに乗ってお昼には我が家に着いた。
「ただいまー!」
「お早いお帰りで」
「ロルカン、見て見て! ミツアリツメクサの苗をもらえたよ!」
「奥方様は大変有能でいらっしゃいますね」
「えへへー。これが育てられればミツアリが寄ってきて、みんなが甘いお菓子をたくさん食べられるようになるね!」
「素晴らしいお考えです」
ロルカンがニコニコと聞いてくれるのでやる気満々!
ブリアン、早くお仕事終わらないかなぁ?
「ブリアン様がお帰りになられます」
ロルカンがタイミングを見計らって呼びに来てくれるので、玄関ホールでお出迎え。
「ブリアンお帰りなさい!」
「ただいま、スイ。ミツアリツメクサは手に入りましたか?」
「うん! もらえたよ。それにもし枯れたらまたくれるって」
「それは良かった」
「んちゅ……ん……はっ……」
お帰りなさいのキスが深い。
「ブリアン様、食事と入浴の準備ができております」
「すぐに風呂だ」
「かしこまりました」
ブリアンに抱っこされてお風呂に向かい、服を脱ぐ前にキスでイかされて恥ずかしい。でもブリアンが嬉しそうだから良いか。
「スイ、スイ、本当に愛らしい……」
「あぁっ! また…… ダメだってば!」
べっとり汚れた下着を洗濯カゴにそのまま放り込もうとするのを止めてお風呂場で手洗いする。こんなのをそのまま使用人に洗わせるなんて恥ずかし過ぎる! って何度言ってもついうっかり、と言って洗濯カゴに放り込む。
ブリアンの唯一の欠点じゃないかな?
ぼくが下着を洗っているうちに自分を洗って、それから僕を丁寧に洗う。自分で洗えるって言っても趣味ですから、って断られるので、お返しにブリアンの髪を洗ってあげた。ブリアンの髪は柔らかくてウェーブがかかっているからよく絡まる。
ゆっくり優しく指を滑らせたら何だか感じてしまった。
「ふふっ……どうしたんですか?」
「ブリアンの髪ね、洗ってると何だか指の間が気持ち良くってドキドキしちゃうの」
「私もスイの小さな手が優しく頭を撫でてくれるのがとても気持ち良いです」
「ブリアンの言う気持ち良いはぼくのとは違うよね?」
「それはどうでしょうね?」
その言葉に吸い寄せられてブリアンの前を覗き込むと、少しふっくらしているぼくよりは、はっきりと大きくなっていた。
「どうして……?」
「髪を洗ってさえ感じるスイが可愛くて興奮しました。もう良いですか? 夕食の前にスイを味わいたい……」
きゃー! もう!!
ロルカンが待ってると思うけどブリアンの誘惑に抗える訳筈もなく、急いで泡を流して無限収納から取り出したローションをブリアンの下腹部にぶちまけた。
「ブリアンのばか! 我慢できなくなっちゃうでしょ!!」
文句を言いながらブリアンのを扱くとあっという間に固くなった。同時にぼくのお尻をブリアンがほぐす。そしてぼくは性急に腰を落とした。
「大丈夫ですか?」
「あ……や、だめぇ……」
情けない事にまたしても入れられただけで達してしまった。
ほとんど毎日いちゃいちゃしてるから時間を掛けずに解れてしまうぼくのお尻は、気持ち良さしか伝えてこない。
「今は時間がありませんから」
「んゃっ! あん! ふにゃぁん……っ!」
イったばかりなのに突き上げられて翻弄される。でもブリアンに気持ち良くなって欲しいから頑張る!
……と言っても、気持ち良さを感じると勝手に中が蠢いてブリアンに絡み付くので身をまかせるだけ。ダメだなぁ。もっとこう、意識してブリアンを気持ち良くしたいのに。
そんな事を考える事が出来たのはブリアンに体を拭かれて服を着せられた後だった。しかもそのまま抱っこで食堂へ連れていかれ、膝の上で美味しい食事をいただきました。
「ブリアン、ぼくを膝に乗せてたら食べにくくない?」
「幸せで料理がより一層美味しくなります」
質問の答えがちょっと変?
でもブリアンを幸せにできるのなら甘えよう。
*********************
『スイ……魔力……ちょうだい?』
「りんちゃん! 何だか元気ない?」
『ん……力、使い過ぎたみたい……』
「向こうの領主さんの所で?」
『結界がとっても強かった……』
「彼は雷が怖くてかなり強力な結界を張っていましたから。りんちゃん、スイを守ってくれたんですね」
『スイをいじめるニンゲンは嫌い』
「りんちゃん、ありがとう!」
*********************
一晩中いちゃいちゃしてブリアンとりんちゃんがツヤツヤになって、ぼくはガクガクになりました。今日は一日休ませてもらいます……。
あ!
もらってきた苗!!
……あ、良かった。日当たりのいい窓辺に置いてもらって元気そう。
しばらくは鉢植えのまま株を増やして…… 収穫祭が終わって朝晩の冷え込みが厳しくなって来たから、あったかい室内で育てよう。
侍従を付けてもらったけど、今日はファーガスさんがお世話してくれると言うので侍従のフランには苗の世話をお願いした。着替えやトイレは恥ずかしいからね!!
「ファーガスさん、トイレは連れて行ってくれればじゅうぶんなんですけど」
「下着も脱がせてやるし、ペニスも持っててやる」
そんな事して楽しいの? って聞いたら力強く頷かれた。
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