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第二十六話 やっぱり追いかけてもこない
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「やっぱり追いかけてもこない」
吐き出すように呟きながら、なんだかんだとリアムが追いかけてきてくれるのではないかと淡い期待をしてる自分の愚かさに気づいて、オフェリアは自嘲する。
裏切られていたのだと理解してもなお、本心では期待している自分に嫌気がさした。
こんな浅はかだからつけこまれてしまうのだと言い聞かせながら、オフェリアは当てもなく廊下を歩き続ける。
「はぁ。……もうやだ」
ぼろぼろと涙が溢れてくる。
止めようにも勝手に出てくるそれは、自分の意思ではどうにもならない。拭っても拭っても湧いて出てきてしまって、オフェリアにはどうすることもできなかった。
メンタルは強いほうだと思っていたのに、その自負さえも粉々に砕け散る。
__あー、オフェリア大好き
__僕はオフェリアのことが好きだよ
__もう離さないし、離れないからね
「……っふ、ぅっ」
思い出したくないのに、入学してからの日々を思い出してしまう。
いっそ記憶がなくなってしまえばいいのにと思うも、意思に反してリアムとの思い出が次々と頭をよぎっていく。
(リアム……)
入学してからずっと、リアムがいるのが当たり前だった。
クラスも一緒。
寮も一緒。
部屋も一緒。
離れるなと言われていたせいもあるが、入学して以来ずっと一緒にいるのが当たり前すぎて、だからこそ今後どうすればいいのか不安だった。
(いっそ、退学しちゃうとか。でも、ミッションのこともあるし。いくら不仲になったとはいえ、世界のために途中で投げ出すわけにはいかないよね)
忘れてしまいそうになるが、オフェリアにはリアムを悪の帝王にしないというミッションがある。リアムの思惑が何にせよ、そのミッションは達成せねばならない。
(でもこんなに私情が混ざってる状態で、ミッションなんかできるわけがない)
それとこれとは別だと割り切れるくらい心が強ければよかったが、想像していたよりも打たれ弱かったらしい。理性で抵抗しようにも、どうしてもリアムとの日々が邪魔して感情が押し勝ってしまう。
これも全部悪の帝王になるリアムの策略なのかと、オフェリアは疑心暗鬼になっていた。
リアムもダメ。
リアムの腹心であるジャスパーもダメ。
(リアムはみんなを疑えって言ってたけど、なら他に誰を頼ればいいのよ)
そう思ったとき、オフェリアには頼る人が彼ら以外誰もいないことに気づく。想像以上にリアムに依存していた事実に絶望した。
(リアムが人心掌握が得意とわかっていたのに、このありさまだなんて)
まんまと策略に嵌ってしまったのかと自分に失望するオフェリア。
今までのリアムの接し方を思い出して、彼はオフェリアを孤立させようとしていたのだと結論づけるのは難しくはなかった。
(悪の帝王になるために私がいたら邪魔だから……だったら辻褄が合う)
そうか、そういうことだったのか、と思いつつもギュッと胸が締めつけられる。
今まで信じてたものが全部霧散する感覚に、足下がおぼつかなかった。
「信じてたのに……」
幸せで平和だったあの日々が偽りだった事実に心が千切れそうになる。こんなにもリアムのことを好きになってしまうとは思わなかったが、後の祭りだ。
本当は自分のことが好きじゃなかった。
たったこれだけのことなのに、オフェリアは理解してても納得できなかった。
考えないようにしようとしても、意思とは反対にフラッシュバックする光景。
ショックと嫉妬で感情がぐちゃぐちゃになり、リアムのことを愛していたからこそ、受け入れられずにおかしくなりそうだった。
「オフェリア」
「リア…………っ! グランか、どうしたの?」
名を呼ばれ、リアムかと思ってハッと振り返るとそこにいたのはグランだった。
あまりにもリアムを切望しすぎたせいか勘違いしてしまったことやグチャグチャになった顔を見られるのが恥ずかしくて、オフェリアは慌てて俯く。
「どうしたの? 大丈夫?」
「っ、大丈夫だよ。気にしないで」
「ボクには大丈夫そうに見えないけど」
言われて顔を上げれば、いつのまにか目の前にいるグラン。オフェリアが慌てて後退ろうとするも、その前に抱きしめられて身動きが取れなくなる。
「グラン、離して……っ」
「どうして逃げるの? ボクならリアムくんよりもオフェリアのこと大事にするよ」
「……っ」
視線が重なる。
逃げ出そうとするも、なぜか頭はぐわんぐわんとまるで眩暈を起こしてるような感覚に陥り、思考が鈍って上手く逃げられなかった。
「オフェリア」
頬に手を添えられ、顔が近づく。
まっすぐ向けられた視線に、目が離せない。
「ボクに身を委ねて」
囁かれて身体の力が抜けていく。
だんだんと近づいてくるグランの唇。
先程まで嫌だと思っていたはずなのに、なぜか自然とグランに引き寄せられる。オフェリアはその唇を受け入れるように、ゆっくりと目を閉じた。
__オフェリア
「ダメっ!」
「……っ」
グランの唇が触れる寸前、リアムの声が脳裏をよぎり、オフェリアは全力でグランの身体を押し返す。
まさかオフェリアが拒絶するとは思っていなかったのか、グランは面食らった表情をしたあと、すぐにいつも通りの柔和な表情に戻った。
「ごめんなさい、グラン。私……まだ、気持ちの整理ができてないというか」
「どうして? もうリアムくんはキミのことを必要としてないのに」
「っ! それは、だけど……」
グランの指摘にギュッと心臓を掴まれたように苦しくなる。
オフェリア自身も矛盾しているのはわかっていた。けれど、どうしてもグランを受け入れることはできなかった。
(私……リアムのこと……)
大嫌いと言った瞬間のあの表情が脳裏にこべりついて離れない。自分が傷つけたくせに、なぜか傷ついている自分がいた。
(私は裏切られたかもしれない。だけど、まだ心のどこかでリアムを信じている私がいる)
理性では裏切られたという結論を導き出したものの、それを受け入れて割り切れるほどオフェリアはまだ大人ではなかった。
裏切られたかもしれないが、だからといってすぐに嫌いにはなれない自分がいた。
「ごめんなさい。それでも私、今は他の人のこと考えられないというか……。正直、自分の気持ちもよくわからなくて。もうちょっと自分の気持ちをよく考えたいの。だから、すぐにグランとどうこうとか今は考えられない」
「……おかしいなぁ。失恋後の弱った人間の女の子にはつけ入り易いって聞いていたのに」
「え?」
グサッ
一瞬の出来事だった。
胸に大きな衝撃と共に、深々と刺さる剣。
訳がわからず、オフェリアがゆっくりとグランを見ると、彼の顔はニィっと大きく歪んだあと、どろりと溶けた。
「グラ、ン……?」
身体から一気に力が抜ける。
オフェリアはなす術なくそのまま力尽き、崩れ落ちるように床に倒れるのだった。
吐き出すように呟きながら、なんだかんだとリアムが追いかけてきてくれるのではないかと淡い期待をしてる自分の愚かさに気づいて、オフェリアは自嘲する。
裏切られていたのだと理解してもなお、本心では期待している自分に嫌気がさした。
こんな浅はかだからつけこまれてしまうのだと言い聞かせながら、オフェリアは当てもなく廊下を歩き続ける。
「はぁ。……もうやだ」
ぼろぼろと涙が溢れてくる。
止めようにも勝手に出てくるそれは、自分の意思ではどうにもならない。拭っても拭っても湧いて出てきてしまって、オフェリアにはどうすることもできなかった。
メンタルは強いほうだと思っていたのに、その自負さえも粉々に砕け散る。
__あー、オフェリア大好き
__僕はオフェリアのことが好きだよ
__もう離さないし、離れないからね
「……っふ、ぅっ」
思い出したくないのに、入学してからの日々を思い出してしまう。
いっそ記憶がなくなってしまえばいいのにと思うも、意思に反してリアムとの思い出が次々と頭をよぎっていく。
(リアム……)
入学してからずっと、リアムがいるのが当たり前だった。
クラスも一緒。
寮も一緒。
部屋も一緒。
離れるなと言われていたせいもあるが、入学して以来ずっと一緒にいるのが当たり前すぎて、だからこそ今後どうすればいいのか不安だった。
(いっそ、退学しちゃうとか。でも、ミッションのこともあるし。いくら不仲になったとはいえ、世界のために途中で投げ出すわけにはいかないよね)
忘れてしまいそうになるが、オフェリアにはリアムを悪の帝王にしないというミッションがある。リアムの思惑が何にせよ、そのミッションは達成せねばならない。
(でもこんなに私情が混ざってる状態で、ミッションなんかできるわけがない)
それとこれとは別だと割り切れるくらい心が強ければよかったが、想像していたよりも打たれ弱かったらしい。理性で抵抗しようにも、どうしてもリアムとの日々が邪魔して感情が押し勝ってしまう。
これも全部悪の帝王になるリアムの策略なのかと、オフェリアは疑心暗鬼になっていた。
リアムもダメ。
リアムの腹心であるジャスパーもダメ。
(リアムはみんなを疑えって言ってたけど、なら他に誰を頼ればいいのよ)
そう思ったとき、オフェリアには頼る人が彼ら以外誰もいないことに気づく。想像以上にリアムに依存していた事実に絶望した。
(リアムが人心掌握が得意とわかっていたのに、このありさまだなんて)
まんまと策略に嵌ってしまったのかと自分に失望するオフェリア。
今までのリアムの接し方を思い出して、彼はオフェリアを孤立させようとしていたのだと結論づけるのは難しくはなかった。
(悪の帝王になるために私がいたら邪魔だから……だったら辻褄が合う)
そうか、そういうことだったのか、と思いつつもギュッと胸が締めつけられる。
今まで信じてたものが全部霧散する感覚に、足下がおぼつかなかった。
「信じてたのに……」
幸せで平和だったあの日々が偽りだった事実に心が千切れそうになる。こんなにもリアムのことを好きになってしまうとは思わなかったが、後の祭りだ。
本当は自分のことが好きじゃなかった。
たったこれだけのことなのに、オフェリアは理解してても納得できなかった。
考えないようにしようとしても、意思とは反対にフラッシュバックする光景。
ショックと嫉妬で感情がぐちゃぐちゃになり、リアムのことを愛していたからこそ、受け入れられずにおかしくなりそうだった。
「オフェリア」
「リア…………っ! グランか、どうしたの?」
名を呼ばれ、リアムかと思ってハッと振り返るとそこにいたのはグランだった。
あまりにもリアムを切望しすぎたせいか勘違いしてしまったことやグチャグチャになった顔を見られるのが恥ずかしくて、オフェリアは慌てて俯く。
「どうしたの? 大丈夫?」
「っ、大丈夫だよ。気にしないで」
「ボクには大丈夫そうに見えないけど」
言われて顔を上げれば、いつのまにか目の前にいるグラン。オフェリアが慌てて後退ろうとするも、その前に抱きしめられて身動きが取れなくなる。
「グラン、離して……っ」
「どうして逃げるの? ボクならリアムくんよりもオフェリアのこと大事にするよ」
「……っ」
視線が重なる。
逃げ出そうとするも、なぜか頭はぐわんぐわんとまるで眩暈を起こしてるような感覚に陥り、思考が鈍って上手く逃げられなかった。
「オフェリア」
頬に手を添えられ、顔が近づく。
まっすぐ向けられた視線に、目が離せない。
「ボクに身を委ねて」
囁かれて身体の力が抜けていく。
だんだんと近づいてくるグランの唇。
先程まで嫌だと思っていたはずなのに、なぜか自然とグランに引き寄せられる。オフェリアはその唇を受け入れるように、ゆっくりと目を閉じた。
__オフェリア
「ダメっ!」
「……っ」
グランの唇が触れる寸前、リアムの声が脳裏をよぎり、オフェリアは全力でグランの身体を押し返す。
まさかオフェリアが拒絶するとは思っていなかったのか、グランは面食らった表情をしたあと、すぐにいつも通りの柔和な表情に戻った。
「ごめんなさい、グラン。私……まだ、気持ちの整理ができてないというか」
「どうして? もうリアムくんはキミのことを必要としてないのに」
「っ! それは、だけど……」
グランの指摘にギュッと心臓を掴まれたように苦しくなる。
オフェリア自身も矛盾しているのはわかっていた。けれど、どうしてもグランを受け入れることはできなかった。
(私……リアムのこと……)
大嫌いと言った瞬間のあの表情が脳裏にこべりついて離れない。自分が傷つけたくせに、なぜか傷ついている自分がいた。
(私は裏切られたかもしれない。だけど、まだ心のどこかでリアムを信じている私がいる)
理性では裏切られたという結論を導き出したものの、それを受け入れて割り切れるほどオフェリアはまだ大人ではなかった。
裏切られたかもしれないが、だからといってすぐに嫌いにはなれない自分がいた。
「ごめんなさい。それでも私、今は他の人のこと考えられないというか……。正直、自分の気持ちもよくわからなくて。もうちょっと自分の気持ちをよく考えたいの。だから、すぐにグランとどうこうとか今は考えられない」
「……おかしいなぁ。失恋後の弱った人間の女の子にはつけ入り易いって聞いていたのに」
「え?」
グサッ
一瞬の出来事だった。
胸に大きな衝撃と共に、深々と刺さる剣。
訳がわからず、オフェリアがゆっくりとグランを見ると、彼の顔はニィっと大きく歪んだあと、どろりと溶けた。
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