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第四十四話 相談
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飛行術の授業を終え、昼食休憩に入ったはいいが何となくアイザックと一緒にいるのは気まずくて、一人でとぼとぼとカフェテリアを歩く。すると、ちょうど出会したマリアンヌに引き留められて一緒にランチをすることになった。
そこで私の様子がおかしいことに気づいたマリアンヌが、すかさず尋ねてくる。
「どうしたの? 今度はノースくんと喧嘩したの?」
「え? いや、そういうんじゃないんだけど……」
アイザックは気にするな、というけどどうしても気にしてしまう自分がいる。
引きこもっていたぶん人との距離感がおかしいのはある程度自覚があったが、あのときは誰がどう見ても自分のお節介だったと反省する。
あんな風に人から拒絶されるなんて初めてで、自己嫌悪しながら「はぁ」と大きく溜め息をついた。
「何かあったの?」
「うーん、あったというか、私がやらかしちゃったというか……」
「どういうこと?」
マリアンヌに聞かれて先程の飛行術での出来事を話す。
すると、「うーん、なるほど」と考え込むようにマリアンヌが呟いた。
「ちょっと噂で聞いたんだけど」
「うん?」
「ノースくんもクラリスと同じで不登校でミドルスクールには行ってなかったみたいなのよ」
「え!? やっぱりそうだったの!?」
以前、心の中で冗談としてそんなことを思ったことはあったが、どうやら事実だったらしい。
言われてみれば、以前私が引きこもりと言ったら驚いてはいたようだが、特に偏見を持つわけでもなく普通に受け入れてくれていた。
それは、自分も同じ境遇だったからかと納得する。
ある意味、私が勝手に親近感を持ったのもあながち間違いではなかったということだ。
「でも、どうして。引きこもるタイプには見えないけど」
「それが、ミドルスクールで魔法での傷害事件を起こしたらしくて」
「アイザックが? 本当に?」
どうにもその噂は信じられなかった。
どちらかというと無愛想だし強面ではあるけれど、心根は優しい人だし素直で悪い人ではない。
私に対してだってすぐに気遣ってくれるし、何かの間違いではないか、と思った。
「私も噂で聞いただけだから、本当かどうかはよくわからないけど。密かに周りから敬遠されてるのも、見た目やその悪評のせいで怖がられてるからだとか」
「そんな……。ちょっと変わっているところはあるけど、別に全然怖くなんてないのに……」
だから会ってすぐ、「俺が怖くないのか?」なんて聞いてきたのか、と思い出す。
いつも一人でいたのもきっとその噂のせいだろう。
前世で偏見を持たれ、勝手なイメージで処刑された身としては、その苦しみが痛いほどわかった。
「それもあって、勉強とか魔法とか大して使いこなせないのにNMAに入学できたから、実はノース公爵のコネを使ってコネ入学でもしたんじゃないかって尾鰭がついて悪評が立ってるみたい」
「そんな……コネなどが一切ないことなんてみんながよくわかってるでしょうに」
今日の飛行術のときのあの立派な翼は、本来の力を発揮すれば私なんか比じゃないほどの魔力を秘めていることの証左だ。
アイザックの身体をすっぽりと覆えそうなほどの大きな翼は誰よりも大きくて美しく、見惚れてしまうほどであった。
きっと本来の力が出せないのは何かしらアイザックに蟠りがあるからだろう。
そこで私の様子がおかしいことに気づいたマリアンヌが、すかさず尋ねてくる。
「どうしたの? 今度はノースくんと喧嘩したの?」
「え? いや、そういうんじゃないんだけど……」
アイザックは気にするな、というけどどうしても気にしてしまう自分がいる。
引きこもっていたぶん人との距離感がおかしいのはある程度自覚があったが、あのときは誰がどう見ても自分のお節介だったと反省する。
あんな風に人から拒絶されるなんて初めてで、自己嫌悪しながら「はぁ」と大きく溜め息をついた。
「何かあったの?」
「うーん、あったというか、私がやらかしちゃったというか……」
「どういうこと?」
マリアンヌに聞かれて先程の飛行術での出来事を話す。
すると、「うーん、なるほど」と考え込むようにマリアンヌが呟いた。
「ちょっと噂で聞いたんだけど」
「うん?」
「ノースくんもクラリスと同じで不登校でミドルスクールには行ってなかったみたいなのよ」
「え!? やっぱりそうだったの!?」
以前、心の中で冗談としてそんなことを思ったことはあったが、どうやら事実だったらしい。
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それは、自分も同じ境遇だったからかと納得する。
ある意味、私が勝手に親近感を持ったのもあながち間違いではなかったということだ。
「でも、どうして。引きこもるタイプには見えないけど」
「それが、ミドルスクールで魔法での傷害事件を起こしたらしくて」
「アイザックが? 本当に?」
どうにもその噂は信じられなかった。
どちらかというと無愛想だし強面ではあるけれど、心根は優しい人だし素直で悪い人ではない。
私に対してだってすぐに気遣ってくれるし、何かの間違いではないか、と思った。
「私も噂で聞いただけだから、本当かどうかはよくわからないけど。密かに周りから敬遠されてるのも、見た目やその悪評のせいで怖がられてるからだとか」
「そんな……。ちょっと変わっているところはあるけど、別に全然怖くなんてないのに……」
だから会ってすぐ、「俺が怖くないのか?」なんて聞いてきたのか、と思い出す。
いつも一人でいたのもきっとその噂のせいだろう。
前世で偏見を持たれ、勝手なイメージで処刑された身としては、その苦しみが痛いほどわかった。
「それもあって、勉強とか魔法とか大して使いこなせないのにNMAに入学できたから、実はノース公爵のコネを使ってコネ入学でもしたんじゃないかって尾鰭がついて悪評が立ってるみたい」
「そんな……コネなどが一切ないことなんてみんながよくわかってるでしょうに」
今日の飛行術のときのあの立派な翼は、本来の力を発揮すれば私なんか比じゃないほどの魔力を秘めていることの証左だ。
アイザックの身体をすっぽりと覆えそうなほどの大きな翼は誰よりも大きくて美しく、見惚れてしまうほどであった。
きっと本来の力が出せないのは何かしらアイザックに蟠りがあるからだろう。
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