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第七十七話 地獄
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(魔法統括大臣……?)
先程の保護者を見てからアイザックを見る。
そこで初めて二人がそっくりだったことに気づいた。
「アイザック、もしかしてあの方って……」
「あぁ、俺の父さんだ。気にするな。授業に集中しろ」
「う、うん。わかった」
そんなやりとりを私とアイザックがしていると、なぜか私達の釜の周りが騒がしくなり、気づけば先程のロイヤルな御一行……国王夫妻とアイザックのお父様がこちらに向かってゾロゾロと移動してきていた。
(な、なんで、みんなこっちに来るの!?)
百歩譲ってアイザックのお父様が来るのはわかる。
だが、なぜ国王夫妻まで私のところに来るのか。
しかも明らかに釜ではなく、私を見ている。
(一体どういう状況!?)
そして冒頭に至るわけだ。
せめて釜の中や手順を見るならいいとして、なぜか彼らの視線は私に降り注がれている。
あまりに複数の視線を向けられて、トラウマが蘇ってきて、「きゅううう」と非常にストレスで胸が苦しくなる。
俯きながらひたすら釜の中をかき混ぜることに集中していると、「この娘で間違いなさそうだな」「えぇ、バターブロンドのとびきり可愛い娘だってエディが言ってたもの!」「でも今日はエディと一緒ではないんだな」「そうね、せっかくエディとの仲睦まじい姿が見られると思ったのに、残念だわ」と不穏な会話が聞こえてくる。
近くにいる両親達もキュッと口元を引き結び、明らかに緊張してますといった表情をしていて、こういう部分は私達は親子だなと実感した。
「クラリスちゃんのご両親ですか?」
「はははははははい。わわわわわたくしめが彼女のご両親です!」
「ちょ……っ、貴方。緊張しすぎよ」
「はははは、同じ保護者として緊張しないでくれ」
「そうですよ。今後も親子共々よろしくお願いしますわ」
「はははははははい!!」
隣で繰り広げられる親同士の会話に耳を傾けてつつ、何を言われるのかと内心ヒヤヒヤする。
この様子だと、恐らくエディオンが私のことを陛下達に伝えているのだろう。
一体どのように伝えているのか、と今すぐエディオンに問いただしたい気持ちをグッと堪えて口をギュッと結ぶと、釜の中身を混ぜることに注力することにした。
というか話題もそうだが、小心者の父さまがそろそろ心労で倒れないか、そういう意味でも心配ではある。
「アイザック、調子はどうだ?」
「……別に」
「そうか」
隣からも親子の会話とは思えない殺伐としたやりとりが聞こえて、私の心は修羅場と化していた。
(先生!! こんな状況でミスリルを作れと!???)
もはや私にとって地獄と化した授業参観に誰も救いの手を差し伸べてくれる人はいない。
私は胃がキリキリと痛みながら、ミスリルを作ることだけに集中することにした。
先程の保護者を見てからアイザックを見る。
そこで初めて二人がそっくりだったことに気づいた。
「アイザック、もしかしてあの方って……」
「あぁ、俺の父さんだ。気にするな。授業に集中しろ」
「う、うん。わかった」
そんなやりとりを私とアイザックがしていると、なぜか私達の釜の周りが騒がしくなり、気づけば先程のロイヤルな御一行……国王夫妻とアイザックのお父様がこちらに向かってゾロゾロと移動してきていた。
(な、なんで、みんなこっちに来るの!?)
百歩譲ってアイザックのお父様が来るのはわかる。
だが、なぜ国王夫妻まで私のところに来るのか。
しかも明らかに釜ではなく、私を見ている。
(一体どういう状況!?)
そして冒頭に至るわけだ。
せめて釜の中や手順を見るならいいとして、なぜか彼らの視線は私に降り注がれている。
あまりに複数の視線を向けられて、トラウマが蘇ってきて、「きゅううう」と非常にストレスで胸が苦しくなる。
俯きながらひたすら釜の中をかき混ぜることに集中していると、「この娘で間違いなさそうだな」「えぇ、バターブロンドのとびきり可愛い娘だってエディが言ってたもの!」「でも今日はエディと一緒ではないんだな」「そうね、せっかくエディとの仲睦まじい姿が見られると思ったのに、残念だわ」と不穏な会話が聞こえてくる。
近くにいる両親達もキュッと口元を引き結び、明らかに緊張してますといった表情をしていて、こういう部分は私達は親子だなと実感した。
「クラリスちゃんのご両親ですか?」
「はははははははい。わわわわわたくしめが彼女のご両親です!」
「ちょ……っ、貴方。緊張しすぎよ」
「はははは、同じ保護者として緊張しないでくれ」
「そうですよ。今後も親子共々よろしくお願いしますわ」
「はははははははい!!」
隣で繰り広げられる親同士の会話に耳を傾けてつつ、何を言われるのかと内心ヒヤヒヤする。
この様子だと、恐らくエディオンが私のことを陛下達に伝えているのだろう。
一体どのように伝えているのか、と今すぐエディオンに問いただしたい気持ちをグッと堪えて口をギュッと結ぶと、釜の中身を混ぜることに注力することにした。
というか話題もそうだが、小心者の父さまがそろそろ心労で倒れないか、そういう意味でも心配ではある。
「アイザック、調子はどうだ?」
「……別に」
「そうか」
隣からも親子の会話とは思えない殺伐としたやりとりが聞こえて、私の心は修羅場と化していた。
(先生!! こんな状況でミスリルを作れと!???)
もはや私にとって地獄と化した授業参観に誰も救いの手を差し伸べてくれる人はいない。
私は胃がキリキリと痛みながら、ミスリルを作ることだけに集中することにした。
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