前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!

鳥柄ささみ

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第七十八話 疲労困憊

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「素晴らしい純度のミスリルです! ノースくん、マルティーニさんのペアにはプラス評価を与えましょう。皆さん、大きな拍手を!!」

 パチパチパチパチ……!!!

 盛大な拍手とは裏腹に、私は精神的な疲労で非常にげっそりとやつれていた。

 今世で最も疲れた日は今日であると自負できるほど、今日の授業参観は私にとって厄災の日であったと言ってもいいだろう。

 そのおかげで無駄に集中力を発揮して素晴らしいミスリルが作れて高評価を得たのはよかったが、結局また注目を浴びるし散々だ。
 やっと保護者達が一時的に教室を出て今はホッとしているが、このあと両親と一緒に学園長との面談だと思うと気が重くて仕方がない。

(私の喪女生活は一体どこに行ってしまったのか……!!)

「では、本日の授業はこれでおしまいです。このあとは一旦教室に戻ってから、それぞれ呼ばれた順に保護者の方々と一緒に学園長室に面談に行ってください」

 終業のベルが鳴り、ゾロゾロとみんなが一斉に教室を出て行く。

 私はすぐに出る気になれなくて、みんなが出て行くのを眺めながら小さく「はぁ」と溜め息をついた。
 すると、私の様子を察したアイザックが声をかけてくれる。

「大丈夫か? だいぶ老けた顔してるが」
「アイザック、もっと言い方があるでしょ。実際に疲れてるけどさ」
「悪かったな。俺の親がいたせいで居心地が悪かっただろう?」
「いや、別にアイザックのお父様に関しては何も思わなかったけど。どっちかって言うとエディオンのご両親のほうがね……」
「まぁ、エディの両親は国王夫妻なわけだしな」

 結局あのあともずっと国王夫妻はエディオンのところにあまり行かずに私にくっついていたし、周りもなぜ国王夫妻は私達のところにいるのかと邪推しているような雰囲気があって頭が痛くて仕方なかった。

 あとで両親含めて質問攻めに合うと思うと、とても気が重い。

「何で陛下達はずっと私達のとこにいたのかしら」
「さぁな。少なくとも俺を見に来たわけではなさそうだが」
「やっぱりそうよね。雰囲気でわかってたけど、目的は私よね、絶対」

 わかってはいたけどわかりたくない。
 そんな心境で、私は再び「はぁぁぁぁ」と大きく息を吐いた。
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