78 / 120
第七十八話 疲労困憊
しおりを挟む
「素晴らしい純度のミスリルです! ノースくん、マルティーニさんのペアにはプラス評価を与えましょう。皆さん、大きな拍手を!!」
パチパチパチパチ……!!!
盛大な拍手とは裏腹に、私は精神的な疲労で非常にげっそりとやつれていた。
今世で最も疲れた日は今日であると自負できるほど、今日の授業参観は私にとって厄災の日であったと言ってもいいだろう。
そのおかげで無駄に集中力を発揮して素晴らしいミスリルが作れて高評価を得たのはよかったが、結局また注目を浴びるし散々だ。
やっと保護者達が一時的に教室を出て今はホッとしているが、このあと両親と一緒に学園長との面談だと思うと気が重くて仕方がない。
(私の喪女生活は一体どこに行ってしまったのか……!!)
「では、本日の授業はこれでおしまいです。このあとは一旦教室に戻ってから、それぞれ呼ばれた順に保護者の方々と一緒に学園長室に面談に行ってください」
終業のベルが鳴り、ゾロゾロとみんなが一斉に教室を出て行く。
私はすぐに出る気になれなくて、みんなが出て行くのを眺めながら小さく「はぁ」と溜め息をついた。
すると、私の様子を察したアイザックが声をかけてくれる。
「大丈夫か? だいぶ老けた顔してるが」
「アイザック、もっと言い方があるでしょ。実際に疲れてるけどさ」
「悪かったな。俺の親がいたせいで居心地が悪かっただろう?」
「いや、別にアイザックのお父様に関しては何も思わなかったけど。どっちかって言うとエディオンのご両親のほうがね……」
「まぁ、エディの両親は国王夫妻なわけだしな」
結局あのあともずっと国王夫妻はエディオンのところにあまり行かずに私にくっついていたし、周りもなぜ国王夫妻は私達のところにいるのかと邪推しているような雰囲気があって頭が痛くて仕方なかった。
あとで両親含めて質問攻めに合うと思うと、とても気が重い。
「何で陛下達はずっと私達のとこにいたのかしら」
「さぁな。少なくとも俺を見に来たわけではなさそうだが」
「やっぱりそうよね。雰囲気でわかってたけど、目的は私よね、絶対」
わかってはいたけどわかりたくない。
そんな心境で、私は再び「はぁぁぁぁ」と大きく息を吐いた。
パチパチパチパチ……!!!
盛大な拍手とは裏腹に、私は精神的な疲労で非常にげっそりとやつれていた。
今世で最も疲れた日は今日であると自負できるほど、今日の授業参観は私にとって厄災の日であったと言ってもいいだろう。
そのおかげで無駄に集中力を発揮して素晴らしいミスリルが作れて高評価を得たのはよかったが、結局また注目を浴びるし散々だ。
やっと保護者達が一時的に教室を出て今はホッとしているが、このあと両親と一緒に学園長との面談だと思うと気が重くて仕方がない。
(私の喪女生活は一体どこに行ってしまったのか……!!)
「では、本日の授業はこれでおしまいです。このあとは一旦教室に戻ってから、それぞれ呼ばれた順に保護者の方々と一緒に学園長室に面談に行ってください」
終業のベルが鳴り、ゾロゾロとみんなが一斉に教室を出て行く。
私はすぐに出る気になれなくて、みんなが出て行くのを眺めながら小さく「はぁ」と溜め息をついた。
すると、私の様子を察したアイザックが声をかけてくれる。
「大丈夫か? だいぶ老けた顔してるが」
「アイザック、もっと言い方があるでしょ。実際に疲れてるけどさ」
「悪かったな。俺の親がいたせいで居心地が悪かっただろう?」
「いや、別にアイザックのお父様に関しては何も思わなかったけど。どっちかって言うとエディオンのご両親のほうがね……」
「まぁ、エディの両親は国王夫妻なわけだしな」
結局あのあともずっと国王夫妻はエディオンのところにあまり行かずに私にくっついていたし、周りもなぜ国王夫妻は私達のところにいるのかと邪推しているような雰囲気があって頭が痛くて仕方なかった。
あとで両親含めて質問攻めに合うと思うと、とても気が重い。
「何で陛下達はずっと私達のとこにいたのかしら」
「さぁな。少なくとも俺を見に来たわけではなさそうだが」
「やっぱりそうよね。雰囲気でわかってたけど、目的は私よね、絶対」
わかってはいたけどわかりたくない。
そんな心境で、私は再び「はぁぁぁぁ」と大きく息を吐いた。
14
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
一夜限りの関係だったはずなのに、責任を取れと迫られてます。
甘寧
恋愛
魔女であるシャルロッテは、偉才と呼ばれる魔導師ルイースとひょんなことから身体の関係を持ってしまう。
だがそれはお互いに同意の上で一夜限りという約束だった。
それなのに、ルイースはシャルロッテの元を訪れ「責任を取ってもらう」と言い出した。
後腐れのない関係を好むシャルロッテは、何とかして逃げようと考える。しかし、逃げれば逃げるだけ愛が重くなっていくルイース…
身体から始まる恋愛模様◎
※タイトル一部変更しました。
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
【完結】殺されたくないので好みじゃないイケメン冷徹騎士と結婚します
大森 樹
恋愛
女子高生の大石杏奈は、上田健斗にストーカーのように付き纏われている。
「私あなたみたいな男性好みじゃないの」
「僕から逃げられると思っているの?」
そのまま階段から健斗に突き落とされて命を落としてしまう。
すると女神が現れて『このままでは何度人生をやり直しても、その世界のケントに殺される』と聞いた私は最強の騎士であり魔法使いでもある男に命を守ってもらうため異世界転生をした。
これで生き残れる…!なんて喜んでいたら最強の騎士は女嫌いの冷徹騎士ジルヴェスターだった!イケメンだが好みじゃないし、意地悪で口が悪い彼とは仲良くなれそうにない!
「アンナ、やはり君は私の妻に一番向いている女だ」
嫌いだと言っているのに、彼は『自分を好きにならない女』を妻にしたいと契約結婚を持ちかけて来た。
私は命を守るため。
彼は偽物の妻を得るため。
お互いの利益のための婚約生活。喧嘩ばかりしていた二人だが…少しずつ距離が近付いていく。そこに健斗ことケントが現れアンナに興味を持ってしまう。
「この命に代えても絶対にアンナを守ると誓おう」
アンナは無事生き残り、幸せになれるのか。
転生した恋を知らない女子高生×女嫌いのイケメン冷徹騎士のラブストーリー!?
ハッピーエンド保証します。
無能だとクビになったメイドですが、今は王宮で筆頭メイドをしています
如月ぐるぐる
恋愛
「お前の様な役立たずは首だ! さっさと出て行け!」
何年も仕えていた男爵家を追い出され、途方に暮れるシルヴィア。
しかし街の人々はシルビアを優しく受け入れ、宿屋で住み込みで働く事になる。
様々な理由により職を転々とするが、ある日、男爵家は爵位剥奪となり、近隣の子爵家の代理人が統治する事になる。
この地域に詳しく、元男爵家に仕えていた事もあり、代理人がシルヴィアに協力を求めて来たのだが……
男爵メイドから王宮筆頭メイドになるシルビアの物語が、今始まった。
ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます
五珠 izumi
恋愛
城の下働きとして働いていた私。
ある日、開かれた姫様達のお見合いパーティー会場に何故か魔獣が現れて、運悪く通りかかった私は切られてしまった。
ああ、死んだな、そう思った私の目に見えるのは、私を助けようと手を伸ばす銀髪の美少年だった。
竜獣人の美少年に溺愛されるちょっと不運な女の子のお話。
*魔獣、獣人、魔法など、何でもありの世界です。
*お気に入り登録、しおり等、ありがとうございます。
*本編は完結しています。
番外編は不定期になります。
次話を投稿する迄、完結設定にさせていただきます。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる