イシュタムに会うのはまた今度

第Ⅱ章

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　それに僕はアイツ似の短気な性格だった。そのせいでしょっちゅうトラブルを起こしていた。周りから見れば僕は手に負えない奴だった。ストレスと不安から逃げる方法は何も見当たらず、朝目を覚ましてから夜眠りにつくまで誰かと喧嘩しているか、誰かから攻撃されているかのどちらかだった。寝ているときですら、悪夢のせいで安心できなかった。そんなストレスがキツく押さえつけられたバネのように心の中に積み重なっていき、僕は時折り我を失った。
　いつの間にか誰として、僕に近づく者はいなくなった。たまにガラの悪い奴とつるむだけで、それ以上の関係になることはなかった。いや、なることが怖かった。関係を深めれば深めるほど、相手が裏切ったときの傷が深くなるから。
　相手もきっと同じ気持ちだったのだろう。表面上は仲良くしていても、繊細に内面を隠し合い、探り合ったりしなかった。