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第三章 家族とは
10 運命の番****
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*R18要素あり。背後にご注意ください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
それから朝比奈らと別れて帰宅した。時間はすでに深夜になっていた。
「お疲れ様」
「めっちゃ疲れたわ」
「うん。でも自分の出生の秘密みたいなのがわかってよかったよ」
「なんや映画の題名みたいやな」
「くくく。そうだね」
「……ホンマにあれでよかったんか?」
「うん。いいよ。今の僕にはハジメがいるもの」
そうだ。もう僕は一人じゃない。ハジメも朝比奈もいてくれる。
「すぐるは人が良すぎるなあ。恨みごとのひとつぐらい言うてもよかったのに」
「だって恨んでないから。母さんは優しかったし祖父は厳格だったけどいじめられたりしてないからね。草壁さんが居たから僕は産まれたんだろうし。それに今はハジメに会えて毎日が幸せだよ」
「お前ってやつは……」
ぎゅっと抱きしめられた。
「ハジメ? どうしたの?」
「やっぱり早めに籍だけでも入れよう」
「どうしたの急に?」
「俺が心配やねん。すぐるはなんかふわふわしてて捕まえてないとどっかに飛んで行ってしまいそうやから。頼む。俺という鎖に縛られてくれ」
不安にさせてるってこと? 僕が?
「ハジメが僕の鎖になるの?」
「そうや。俺はものすごく重い鎖やで。がんじがらめにして、すぐるが嫌がっても離すことはない。それでも俺を選んでくれへんかな」
「選ぶなんて。最初から僕にはハジメしかいないよ」
「すぐる……」
「んん……」
ハジメが僕を抱き寄せ口づける。どこまでも優しい手つきで決して嫌がる事はしない。それなのに目だけはいつもギラギラしてて獲物をねらう獣みたいだ。
ふわっと甘い匂いが漂う。
「あ……れ? 発情期なのか……な?」
通常の周期は3~6か月だと聞いた。だけど僕は初めての発情期が遅かったせいか未だに期間が定まらない。
「俺のせいやと思う。アルファのフェロモンがすぐるのオメガ性を誘発してるんや」
「そうなのかな……?」
「普段は出来るだけ抑え込んでるんやけどな。ときどきすぐるが可愛すぎて抑えきれなくなるんや。今日はもうあかん。抱きたい。すぐる。嫌か? 嫌ならやめる。風呂場で発散してくるから……」
なんてことを言うの? そんなの拒めないじゃん。
「ハジメのばか。嫌なわけないってわかってるくせに」
「へへ。すぐるにそう言うて欲しかってん」
ハジメが僕の服を脱がしていく。ベットに押し倒された時にかつらが脱げる。
「すぐるはどんな色でも似あうけど。やっぱ俺。この髪の色の方がいいわ」
「うん。僕もそう思うよ」
ふふと笑いあうとキスを再開する。
「すぐる……愛してる」
ハジメの声に酔う。甘い香りが強く漂い、音から匂いから犯されそうになる。濃厚で頭の芯までツキンと貫かれた。
「あっ……」
筋肉質な上半身を露にしたハジメが僕にのしかかってくる。自分の身体とは違う逞しい体に腕を回すと荒々しく口づけされた。息ができないほど苦しいのにそんなにも求めてくれてるのかと嬉しくてたまらなくなる。
「ああ……すごく良い匂いがする」
ハジメが僕の胸の上で甘く囁く。その声さえも媚薬のようにゾクゾクする。ハジメの硬い雄がすでに勃ち上がっている僕の股間にあたる。同時にじゅわっと後ろが濡れてくるのがわかった。
「は……ぁ……」
ハジメの指を待てずに自分から腰を揺らす。ぴちゃっという水音がした。
「すごい。こんなに濡らして。俺が欲しい?」
「ん……ハジメが欲しい」
「可愛い……」
ハジメの雄が焦らすように尻の狭間数回擦りつける。それだけびくびくと身体が反応する。
「ん……ん……焦らさないで……」
「わかった」
つぷっと先端を飲み込むとゆっくりと挿入してくるのがわかった。僕は自然と息を吐いて迎えやすくする。
「慣らさなくても……挿れるようになったね」
「ハジメが……そうした」
「うん。俺が教えたんだ」
満足げに息を吐くとハジメがゆっくりと腰を回す。
「んぁ……あ……」
挿ってくる。じわじわと肉の:襞(ひだ)を押し広げる様に熱くて硬いハジメの雄が。
パンっという音と共に律動が始まった。
「うぁ……あああ……いい……ああ」
何これ? 気持ちいい。凄い。身体の奥がうねる。
「ぁ? すぐ……る」
ハジメが苦しそうな表情になる。じっとりと額に汗が滲んでいる。ああこんな顔をさせることが出来るのは僕だけなんだ。そう思うと体の奥が熱くなった。
ぶわあっと熱いものが身体から放たれた。部屋中にアルファとオメガの淫靡な香りが充満する。
「んぁ。すご……すぐるの中熱くて……うねって絞りとられそうや」
はっはっ……とハジメが無心に腰を振り始めた。
「ぁあ……気持ち……いい……んああああ……」
繋がっている喜びと襲い来る快感に我を忘れそうになる。
ふっとハジメのすべてが欲しくなる。この男の精も愛情も心も身体も全部。
「んあ……は、ハジメ……ハジメぇ!」
「はっ……は……すぐる……?」
僕の声に少しだけ理性がもどったのかハジメの動きがゆっくりとなる。
「噛んで……僕を:番(つがい)にして」
「……え? こんな……タイミングで言うたら俺ホンマにお前に噛みついてしまうで!」
「うん。ハジメが……欲しい。欲しくて堪らないんだ」
朝比奈が言っていた本能でわかるときがくるってこの事だったんだ。
「ホンマか? ホンマにいいんか? :番(つが)ったら俺以外には発情せえへんし他に好きな相手が出来ても……」
「僕はハジメだけだよ」
「いや、でも俺しか経験がないだけで他に良いヤツがおったら……いや、そんな奴いたら俺が消してしまうけどな。だけど噛まれるの怖いやろ?」
「ハジメなら怖くないよ。ハジメだったら何をされてもいいんだ」
「すぐる! もうあかんで。キャンセルさせへんで。俺と:番(つがい)になってくれ!」
ハジメが僕の中から雄を引き抜くと、抜かれた快感で悲鳴のような声がでた。
「ひゃぁう……」
すぐさま反転させられ腰を高く抱えられた。
「行くで。もう止まれへんからな!」
ずん!と背後から奥まで突き上げられる。
「んあっ……!」
目の前がチカチカする。乱暴に最奥を擦られるたびにのけぞり:悦(よ)がりまくった。先ほどまでと比べ物にならないくらい興奮する。
「ンぁ。イイ! ……噛んで……あ。噛んで! 早く!も……イク」
グルルル……と唸り声が聞こえた瞬間、うなじに鋭い痛みが走った。犬歯が肉を裂く感覚に喰われてしまうと思うほどに。でもそれは恐怖ではなく恍惚感で。熱い血流がどくどくと脈拍を打ち、全身に行き渡る。
押し寄せる多幸感が嬉しい。体の奥に熱い精を放たれる心地よさに満たされた。
◇◆◇
スマホの受電の音で目が覚める。気怠い体を叱咤し身体を起こすと朝比奈の声がした。
「おはよう。大丈夫か? 昨日の事があったから心配で電話してん」
「おばよ……う。ケホケホっ」
「すぐる? どうしたん? ハジメか? すぐに駆け付けるからな」
「あ……ちが……」
昨夜叫びすぎたのか声が出なかった。ハジメはまだ隣で寝ている。あのまま寝てしまったにしては身体が綺麗になっていた。きっと僕が気を失った後でハジメが風呂まで運んでくれたのだろう。いつものことながら後始末をさせてしまったことを後悔する。
「ん? すぐる? 起きたんか?」
ハジメが眠そうな声を出した。
朝比奈は本当にすぐに駆けつけてくれた。そりゃそうだろう。自分の父親が見つかり帰宅した次の日に声もだせずに電話に出たら誰だって心配する。申し訳なさ過ぎた。
「ふうん。それで? もう一度聞くがハジメが無理やりヤッたんやないんやな?」
「違う。それは違うって同意の上や!」
「うん。僕が嚙んでって言ったんだ」
僕のうなじにはくっきりとハジメの歯形が刻印のように刻まれていた。手でうなじにふれるとボコボコした感触がする。思わずニヤけてしまう。
「まあ、すぐるが嬉しそうやからいいけど。俺としては言わんこっちゃないって感じやなあ。やっぱり俺と亜紀良さんが番になったこと、言うのが早かったかなあ」
「だからそうじゃないって」
ハジメが必死で弁解するが、朝比奈の顔を見るとどうやらからかっているだけみたいだ。
「ふふ。僕は朝比奈さんのいう事が理解できたんだ。本能でわかるときが来るって。今回のことで僕は愛しい人を手放すことなんかできない。離れてしまうなんてことは出来ないって感じた。僕と母さんの愛し方は違うんだって思ったんだ」
好きな人の幸せのために離れることを選んだ母さん。好きな人の傍に居ることを誓った僕。どちらも間違ってはいないと思う。
「そうか。すぐるがそう決めたのならそれでいい」
朝比奈がまた僕の頭を撫でる。
「おい。撫でるなって」
「いいやんか。俺、弟とはすぐに離されてしまったからすぐるが弟みたいで可愛いんや」
朝比奈も心に傷を抱えてるのだろうか。
「…………たまにならいいけど。でも俺ら同じ歳やからな」
「はは。わかってるよ。俺が可愛がりたいだけやよ」
「僕、朝比奈さんの事は尊敬してるからお兄ちゃんみたいに思ってもいいよ」
「はあ? 待て待て。尊敬ってなんや。俺を差し置いて」
「くくく。まったくハジメは嫉妬深いなあ」
「ふふ。もう僕ら番だからね。安心してハジメ」
「なんや。お前ら二人して~」
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それから朝比奈らと別れて帰宅した。時間はすでに深夜になっていた。
「お疲れ様」
「めっちゃ疲れたわ」
「うん。でも自分の出生の秘密みたいなのがわかってよかったよ」
「なんや映画の題名みたいやな」
「くくく。そうだね」
「……ホンマにあれでよかったんか?」
「うん。いいよ。今の僕にはハジメがいるもの」
そうだ。もう僕は一人じゃない。ハジメも朝比奈もいてくれる。
「すぐるは人が良すぎるなあ。恨みごとのひとつぐらい言うてもよかったのに」
「だって恨んでないから。母さんは優しかったし祖父は厳格だったけどいじめられたりしてないからね。草壁さんが居たから僕は産まれたんだろうし。それに今はハジメに会えて毎日が幸せだよ」
「お前ってやつは……」
ぎゅっと抱きしめられた。
「ハジメ? どうしたの?」
「やっぱり早めに籍だけでも入れよう」
「どうしたの急に?」
「俺が心配やねん。すぐるはなんかふわふわしてて捕まえてないとどっかに飛んで行ってしまいそうやから。頼む。俺という鎖に縛られてくれ」
不安にさせてるってこと? 僕が?
「ハジメが僕の鎖になるの?」
「そうや。俺はものすごく重い鎖やで。がんじがらめにして、すぐるが嫌がっても離すことはない。それでも俺を選んでくれへんかな」
「選ぶなんて。最初から僕にはハジメしかいないよ」
「すぐる……」
「んん……」
ハジメが僕を抱き寄せ口づける。どこまでも優しい手つきで決して嫌がる事はしない。それなのに目だけはいつもギラギラしてて獲物をねらう獣みたいだ。
ふわっと甘い匂いが漂う。
「あ……れ? 発情期なのか……な?」
通常の周期は3~6か月だと聞いた。だけど僕は初めての発情期が遅かったせいか未だに期間が定まらない。
「俺のせいやと思う。アルファのフェロモンがすぐるのオメガ性を誘発してるんや」
「そうなのかな……?」
「普段は出来るだけ抑え込んでるんやけどな。ときどきすぐるが可愛すぎて抑えきれなくなるんや。今日はもうあかん。抱きたい。すぐる。嫌か? 嫌ならやめる。風呂場で発散してくるから……」
なんてことを言うの? そんなの拒めないじゃん。
「ハジメのばか。嫌なわけないってわかってるくせに」
「へへ。すぐるにそう言うて欲しかってん」
ハジメが僕の服を脱がしていく。ベットに押し倒された時にかつらが脱げる。
「すぐるはどんな色でも似あうけど。やっぱ俺。この髪の色の方がいいわ」
「うん。僕もそう思うよ」
ふふと笑いあうとキスを再開する。
「すぐる……愛してる」
ハジメの声に酔う。甘い香りが強く漂い、音から匂いから犯されそうになる。濃厚で頭の芯までツキンと貫かれた。
「あっ……」
筋肉質な上半身を露にしたハジメが僕にのしかかってくる。自分の身体とは違う逞しい体に腕を回すと荒々しく口づけされた。息ができないほど苦しいのにそんなにも求めてくれてるのかと嬉しくてたまらなくなる。
「ああ……すごく良い匂いがする」
ハジメが僕の胸の上で甘く囁く。その声さえも媚薬のようにゾクゾクする。ハジメの硬い雄がすでに勃ち上がっている僕の股間にあたる。同時にじゅわっと後ろが濡れてくるのがわかった。
「は……ぁ……」
ハジメの指を待てずに自分から腰を揺らす。ぴちゃっという水音がした。
「すごい。こんなに濡らして。俺が欲しい?」
「ん……ハジメが欲しい」
「可愛い……」
ハジメの雄が焦らすように尻の狭間数回擦りつける。それだけびくびくと身体が反応する。
「ん……ん……焦らさないで……」
「わかった」
つぷっと先端を飲み込むとゆっくりと挿入してくるのがわかった。僕は自然と息を吐いて迎えやすくする。
「慣らさなくても……挿れるようになったね」
「ハジメが……そうした」
「うん。俺が教えたんだ」
満足げに息を吐くとハジメがゆっくりと腰を回す。
「んぁ……あ……」
挿ってくる。じわじわと肉の:襞(ひだ)を押し広げる様に熱くて硬いハジメの雄が。
パンっという音と共に律動が始まった。
「うぁ……あああ……いい……ああ」
何これ? 気持ちいい。凄い。身体の奥がうねる。
「ぁ? すぐ……る」
ハジメが苦しそうな表情になる。じっとりと額に汗が滲んでいる。ああこんな顔をさせることが出来るのは僕だけなんだ。そう思うと体の奥が熱くなった。
ぶわあっと熱いものが身体から放たれた。部屋中にアルファとオメガの淫靡な香りが充満する。
「んぁ。すご……すぐるの中熱くて……うねって絞りとられそうや」
はっはっ……とハジメが無心に腰を振り始めた。
「ぁあ……気持ち……いい……んああああ……」
繋がっている喜びと襲い来る快感に我を忘れそうになる。
ふっとハジメのすべてが欲しくなる。この男の精も愛情も心も身体も全部。
「んあ……は、ハジメ……ハジメぇ!」
「はっ……は……すぐる……?」
僕の声に少しだけ理性がもどったのかハジメの動きがゆっくりとなる。
「噛んで……僕を:番(つがい)にして」
「……え? こんな……タイミングで言うたら俺ホンマにお前に噛みついてしまうで!」
「うん。ハジメが……欲しい。欲しくて堪らないんだ」
朝比奈が言っていた本能でわかるときがくるってこの事だったんだ。
「ホンマか? ホンマにいいんか? :番(つが)ったら俺以外には発情せえへんし他に好きな相手が出来ても……」
「僕はハジメだけだよ」
「いや、でも俺しか経験がないだけで他に良いヤツがおったら……いや、そんな奴いたら俺が消してしまうけどな。だけど噛まれるの怖いやろ?」
「ハジメなら怖くないよ。ハジメだったら何をされてもいいんだ」
「すぐる! もうあかんで。キャンセルさせへんで。俺と:番(つがい)になってくれ!」
ハジメが僕の中から雄を引き抜くと、抜かれた快感で悲鳴のような声がでた。
「ひゃぁう……」
すぐさま反転させられ腰を高く抱えられた。
「行くで。もう止まれへんからな!」
ずん!と背後から奥まで突き上げられる。
「んあっ……!」
目の前がチカチカする。乱暴に最奥を擦られるたびにのけぞり:悦(よ)がりまくった。先ほどまでと比べ物にならないくらい興奮する。
「ンぁ。イイ! ……噛んで……あ。噛んで! 早く!も……イク」
グルルル……と唸り声が聞こえた瞬間、うなじに鋭い痛みが走った。犬歯が肉を裂く感覚に喰われてしまうと思うほどに。でもそれは恐怖ではなく恍惚感で。熱い血流がどくどくと脈拍を打ち、全身に行き渡る。
押し寄せる多幸感が嬉しい。体の奥に熱い精を放たれる心地よさに満たされた。
◇◆◇
スマホの受電の音で目が覚める。気怠い体を叱咤し身体を起こすと朝比奈の声がした。
「おはよう。大丈夫か? 昨日の事があったから心配で電話してん」
「おばよ……う。ケホケホっ」
「すぐる? どうしたん? ハジメか? すぐに駆け付けるからな」
「あ……ちが……」
昨夜叫びすぎたのか声が出なかった。ハジメはまだ隣で寝ている。あのまま寝てしまったにしては身体が綺麗になっていた。きっと僕が気を失った後でハジメが風呂まで運んでくれたのだろう。いつものことながら後始末をさせてしまったことを後悔する。
「ん? すぐる? 起きたんか?」
ハジメが眠そうな声を出した。
朝比奈は本当にすぐに駆けつけてくれた。そりゃそうだろう。自分の父親が見つかり帰宅した次の日に声もだせずに電話に出たら誰だって心配する。申し訳なさ過ぎた。
「ふうん。それで? もう一度聞くがハジメが無理やりヤッたんやないんやな?」
「違う。それは違うって同意の上や!」
「うん。僕が嚙んでって言ったんだ」
僕のうなじにはくっきりとハジメの歯形が刻印のように刻まれていた。手でうなじにふれるとボコボコした感触がする。思わずニヤけてしまう。
「まあ、すぐるが嬉しそうやからいいけど。俺としては言わんこっちゃないって感じやなあ。やっぱり俺と亜紀良さんが番になったこと、言うのが早かったかなあ」
「だからそうじゃないって」
ハジメが必死で弁解するが、朝比奈の顔を見るとどうやらからかっているだけみたいだ。
「ふふ。僕は朝比奈さんのいう事が理解できたんだ。本能でわかるときが来るって。今回のことで僕は愛しい人を手放すことなんかできない。離れてしまうなんてことは出来ないって感じた。僕と母さんの愛し方は違うんだって思ったんだ」
好きな人の幸せのために離れることを選んだ母さん。好きな人の傍に居ることを誓った僕。どちらも間違ってはいないと思う。
「そうか。すぐるがそう決めたのならそれでいい」
朝比奈がまた僕の頭を撫でる。
「おい。撫でるなって」
「いいやんか。俺、弟とはすぐに離されてしまったからすぐるが弟みたいで可愛いんや」
朝比奈も心に傷を抱えてるのだろうか。
「…………たまにならいいけど。でも俺ら同じ歳やからな」
「はは。わかってるよ。俺が可愛がりたいだけやよ」
「僕、朝比奈さんの事は尊敬してるからお兄ちゃんみたいに思ってもいいよ」
「はあ? 待て待て。尊敬ってなんや。俺を差し置いて」
「くくく。まったくハジメは嫉妬深いなあ」
「ふふ。もう僕ら番だからね。安心してハジメ」
「なんや。お前ら二人して~」
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