スルドの声(共鳴) terceira esperança

桜のはなびら

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自己紹介(みこと)

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(薬師 美琴)

 続く自己紹介はみことさん。

 本名は薬師美琴やくしみこと。美琴さんのサンバネームも本名そのままタイプだ。

 司会進行は勝手にるいぷるが担っているが、彼女の自己紹介の段階から、長引きそうなことを懸念し、ことあるごとに先へと促していたこの場の真の支配者だ。
 
 名前と学年と好きなもの(推し)を一瞬で述べて終わらせる端的な内容。
 
「みじかい」「そっけない」といったヤジも、るいぷるが無駄に時間を使ったことと、そういう流れになるとみんな困るだろうから、と、「最短最適で淡々いこう」とさっぱりとした道筋を示している。
 るいぷるが「ハイセンス高嶺の花系」と評するだけあって、華やかで女性らしい魅力を備えた見た目の持ち主だが、その中身はなかなかにクールでドライなようだ。
 
「うわー、Z世代ー。タイパだのコスパだのすぐ言うー」
 
 やっぱりおじさんが若者に絡むみたいな言い方をするるいぷるに、「世代でくくるのセンスない」とクールビューティーのみことさんらしい切れ味鋭い容赦ない返しになぜか満足げなるいぷる。言う人によっては即嫌われてしまうようなおじさんぽい言い方、これ、もしかしてわざとやってる?
 
 そのくくり方だとるいぷるも同じではないかという突っ込みにも混ぜっ返されながら、結局るいぷるの場になりそうだった状況を「ほら面倒くさい!」とたたっ切り、こうやって時間が掛かってしまうのだから、「自己紹介は簡単で良い」「けど話したいことがあれば話して良い」のだと、自己紹介の流れを仕切る。そのうえで、「そんな感じで良いよね?」と、家主であり自主練企画の主軸でもあるいのりちゃんに確認を取る。
 話題が散らかりがちな女子集団のトークを効率よく進めるうえでのバランス感覚に優れている。
 今回の企画で言えば、立ち上げたのはほまれちゃん、全体的なリーダーシップを取っているのはいのりちゃん。ほづみさんもダンサーを中心に年長者としての立ち位置で面倒見の良さを発揮している。同世代ではトップダンサーで、ストイックさと責任感でチームをまとめ、実力という説得力でチームを引っ張るルイさん。妙な推進力と巻き込み力のあるるいぷる。勢いとテンションで突っ走りがちなるいぷるを、同じ勢いとテンションで付き合いながらも、実は取りこぼしやこぼれ落ちが起こらないよう気を使っているにーなさん。
 と、豊富な人材でリーダー役に事欠かないこのグループでは、通常は一歩引いた位置にいるみことさんもまた、実はリーダー気質の持ち主なのだと思った。
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