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終章
最終話 累なる色
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瑠衣は予感していた。
ハイーニャロードマップの六ヵ年計画のうち、前半の三年間は紆余曲折ばかりだった。
その紆余曲折すら成長の糧とし、最良の成果にて折り返せるとの自負がある。
後半の三年間は自身を飛躍させることだろう。
『ソルエス』にとっての『浅草サンバカーニバル』は、今年の結果を経て、来年は更に忙しくなるだろう。
部活はサンバとうまくリンクしてくれそうだ。
外語大への入試に備えた受験勉強も始めなくてはならない。
サンバや部活の活動、留学を見据えるならバイトもバランスを見ながら続けなくては。
日常を何気なく救けてくれる家族、岐路に立った時に支えてくれた友達は絶対に蔑ろにしない。
それらを不足なく全うしながら、サンバに邁進できたなら、わたし自身を大きく成長させるだろう。と、やや過剰にも思える使命を己に課し、瑠衣は決意を新たにした。
過剰かもしれないけどきっとできる。
『ソルエス』と、『ソルエス』のメンバーと共に往くのならば。
あらゆる色が累なり混ざり合い、お互いの個性を輝かせながら、『ソルエス』というキャンバスに落とされた色たちは鮮やかさを増していく。
色を幾重にも幾重にも、重ねて重ねて、累なって……それでも塗り潰されることはなく、お互いを活かし合いながら、時に新たな色を生み出しながら、ひとつの絵画を描いていくのだ。
しかしそれは、完成ではない。
未完でもない。
毎年毎年、その日その場毎に、都度異なる絵を描きながら、果てのない旅を続けていくのだ。
ハイーニャロードマップの六ヵ年計画のうち、前半の三年間は紆余曲折ばかりだった。
その紆余曲折すら成長の糧とし、最良の成果にて折り返せるとの自負がある。
後半の三年間は自身を飛躍させることだろう。
『ソルエス』にとっての『浅草サンバカーニバル』は、今年の結果を経て、来年は更に忙しくなるだろう。
部活はサンバとうまくリンクしてくれそうだ。
外語大への入試に備えた受験勉強も始めなくてはならない。
サンバや部活の活動、留学を見据えるならバイトもバランスを見ながら続けなくては。
日常を何気なく救けてくれる家族、岐路に立った時に支えてくれた友達は絶対に蔑ろにしない。
それらを不足なく全うしながら、サンバに邁進できたなら、わたし自身を大きく成長させるだろう。と、やや過剰にも思える使命を己に課し、瑠衣は決意を新たにした。
過剰かもしれないけどきっとできる。
『ソルエス』と、『ソルエス』のメンバーと共に往くのならば。
あらゆる色が累なり混ざり合い、お互いの個性を輝かせながら、『ソルエス』というキャンバスに落とされた色たちは鮮やかさを増していく。
色を幾重にも幾重にも、重ねて重ねて、累なって……それでも塗り潰されることはなく、お互いを活かし合いながら、時に新たな色を生み出しながら、ひとつの絵画を描いていくのだ。
しかしそれは、完成ではない。
未完でもない。
毎年毎年、その日その場毎に、都度異なる絵を描きながら、果てのない旅を続けていくのだ。
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