兄様達の愛が止まりません!

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青銅の鏡

あらら

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ダンスの授業も終わり、友人達と共に更衣室の方に移動した。
シャワールームで汗を流して着替える者もいれば、魔力量が自分は多いからと、清浄化魔法…クリーンで清潔保持しつつ制服に着替える生徒も男子生徒の中には居るらしいけれど、私達は女子だから、きちんと清潔を保ちますとも。
それに、ダンスの練習用だとは言ってもドレス。個々の別れたシャワールームの脱衣場所で侍女の手伝いは必要で…。
手伝ってもらって脱いだ後、更衣室内待合室の方に一旦外に出てもらう。

侍女が出ると魔道具が発動して、余程のことがない限り他者は入って来れないのよね。

脱衣場所の天井近くには全身を乾かすことができる魔道具が設置されている。
脱いだ物を袋に入れて、侍女が置いてくれている着替えや制服を横目にシャワールームの中に入り、添え付けのシャンプーやトリートメント。そしてボディソープなどを使用して汗を流した。
きゅっとシャワーの蛇口を閉めて、身体を伝うように雫が流れ流のを感じながら、全身用ドライヤーとも言える魔道具で一気に乾かしてから制服に着替えた。

待合で待っていてくれた侍女に汚れ物が入っている袋を渡して、そのままドレッサールームに連れて行かれて、髪を結ってもらう。
自分でもできない事もないけれど、侍女達ほどのテクニックはないからとても助かるのよね…。


そうそう、学園側から設備の一部として準備されている付属品。これらは、学園側で作られているオリジナル品が多いのよね。シャンプーやトリートメントから始まって、基礎化粧品も置かれている。
それを使うかどうかは個々で違うのだけれど。

男子生徒の場合は特に気にならない生徒も多いかも知れないけれど、女子生徒はその辺りは結構機敏で、学園側の物をお試しで使う者もいれば、自分に合ったもの。好むものを持ち込んで使用する生徒もいる。
学園側は生徒をテスターとして使用感とか訊きたいらしいのだけれどもね…。

全身を乾かせる魔道具も、学園側で作られたものだ。
これは設置されてから結構人気があって、時々最新型に変更されるのよね。

勿論、設置する前には学園長や他の講師達のチェックで合格したものが設置され、学生にも人気があれば商業ギルドを通して販売。売り上げは学園での設備運営の一つとしても使われているらしいですよ。

使用している生徒達が気に入れば、実家に頼んで購入してもらう事もあるとか…。
フィンレイ侯爵家にも学園で使って良かったものを、父上やレイの許可で導入してもらった事も実はある。
この全身を乾かせる魔道具。エル兄様は『全身ドライヤー』とか言っていた。
この魔道具は、フィンレイ侯爵家の騎士団の方にピッタリだと、ギルの判断で父様達に交渉して設置しているし、侍女達屋敷の者が使うお風呂場にもあるのだとか…。
私達が使うお風呂場には無いのよね…。
侍女達が髪や肌の状態を考慮して乾かしてくれているせいかも知れないけれど…。

そうそう、騎士団や屋敷の者達に取ってはけっこう重宝されているとか言っていたのよね。

侍女から柑橘系の香りと味がする飲み物を渡されて美味しくいただき、他の友人達の支度ができるのを待っていた。
みんな揃うと、侍女達はそれぞれ直ぐに寮に戻るか待機する部屋で待つかするのよね。
マグオートのような護衛も兼ねる執事や侍従がいる場合は、侍女と交代して待機室で待ってくれているのよね…。侍従クラスに在籍している者はクラスに戻る事もあるけれど…。
私の護衛兼執事は既に学園を卒業しているけれど…。

「レイチェル様、この後は寮の方でお待ちしています。」
「わかりました。」

更衣室の外で待機していたマグオートはそう告げて、侍女と一緒に寮の方に戻って行ったんだ。
今回は寮で待機なんだね。
アシュ兄様やエル兄様とこの後は行動が一緒だからだと思う。

「お待たせ。他のみんなも着替えができたみたいだから、教室に戻りましょう。次は魔道工学の授業でしたよね。」

そう言いながら、友人達と一緒に教室の方に移動しだすと、向こうの方にエル兄様達の姿が見えたんだ。
エル兄様はアシュ兄様と何か会話開いた後にこちらの方に急いで来られたんだ。

その背後にいるアシュ兄様の視線の先が一瞬気になったけれど、いつもの表情にかわられたから、気にする事をやめたのよね…。

その後は、一緒に教室に戻り、その後の授業も特に変わりなく終わり、ギルが待つ自主学習ルームの方にエル兄様達と一緒に向かったんだ。
多目的に使われるこの場所。
ギルがいつの間にか申請してくれて、そこで少し勉強をしながら、生徒会室に呼び出されて話した事などを教えてくれるらしいとアシュ兄様が言われたのよね…。

アシュ兄様とエル兄様、と私で目的の部屋に向かうと、既にギルがその部屋の前で待っていてくれていて、一緒に入った。
室内には丸テーブルと椅子が数脚あり、アイテムバッグに入れておいた飲み物をテーブルの上に置いてから席についた。

「まずは、生徒会室に呼ばれた事だが…。」

ギルがそう声をかけてから、簡単に内容を教えてくれたんだ。
生徒会室での内容は誓約魔法をかけているらしいが、既に相手が知っている事やそれに関連する事に対しては話せるらしくて…。

話の内容は、やはりエル兄様と私が関わった事及び、エル兄様が魔物の虫に刺された結果、生徒会側でも学園側でも色々と対応に追われたりしていると言う事だった。

自分達が関わっている事が、思った以上に問題視されている事に驚いたけれど、それだけ考えて対応してくれている事には感謝した。

その後は、四人でたわいもない話と、特に高学年であるギルが私達の勉強を見てくれたのよね。
「夕食は寮の食堂でなく、学園側で学食の方を一緒に食べよう」と言う事になり、私達は一緒に移動して仲良く夕食を食べた。その後は、ギルが私をを女子寮の方に送り、エル兄様とアシュ兄様は一緒に男子寮に戻ることになったんだ。

マグオート達にはギルから先に連絡を受けていたらしく、あえて「夕食を済ませて来た。」など伝える事をせずに、帰室後、侍女が準備して入れてくれたお茶だけ感謝しながらいただいた。
その時に明日の予定の確認を行なって、机に向かって予習と復習を行い就寝したんだ。

その時の私は、いつもの日常と思っていて、マグオート達が少し苛ついていた事に気が付いていなかったんだ。
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