オメガ転生。

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学園生活

そして…(雅貴)

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今日が翔の卒業式だ。
卒業した後、記念パーティーがある。
この学園の昔からのならわしで、在校生がメインで動き、一部業者が入って準備される。
自分達も過去に行った。
当時の仲間で残っているのは…まぁそうだなぁ…
人族は残ってはいないが、アイツらの子孫は…

ついつい過去のことを思い出した。
それよりもだ…あの時一掃したはずなのだが、さすがにこの国以外の件は難しく、徐々にと言う感じだった。
勿論、配下の者達を指示してはいるのだが…

そして、嫌な事に、あの国のアイツが…
嫌がらせか??

古くからの知人で、隣国の妖の者から情報がきた。
翔を手に入れれば、この国をどうにか出来ると考えるおバカがいると…
国のクズだから、少し泳がしていたが、そちらにちょっかいを出しそうだと…

だから、自分の配下を忍ばせる事にした。
学園に元々忍ばせた者もいるが、以前のこともある。
相手の実力が上の場合や、厄介な者が侵入した場合…

自分達も何処からか護衛で行くべきだろう…

「ユリウス、話がある」

そう言って、酒を飲み交わしているもう1人の翔の番いに声をかける。

カランとグラスの中の氷がなる。

「何ですか?もしかして、あの国ですか?そう……」

グラスを置いて、私の耳元に呟いた国と名前…

「知っていたのか?」
「私は妖精王の一人ですよ。同族からの情報ですよ。ほら、この世界に色々と…」
「そうだった。ついつい忘れそうになります。あなたが敵でない事に感謝しないといけませんね」

ふふふっと笑い、又グラスを手に取り、カランと鳴らしてから飲んでいた。

「今回のを片付ければ…しばらくは…」
「そうですね」

空に浮かぶ月を眺めてもう一度グラスに口をつけた。
翔にわからないよう、気づかれないようにしたいですが…難しいですね…
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