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お互いを知ることから……
精霊を拾いました。
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今日も、石碑の様な物近くまで散歩しに来た。
昨日その側まで散歩した事は報告がいっていたようだし、カイル自身も感じ取っていたとの事。
何処まで束縛したいのか……と呆れもしたが、行くこと自体ダメとは言われなかったから、良しとする。
その石碑は遺跡らしい。
この世界、精霊もいるらしく、かつてはそこから精霊と交信していたとか……
神とはまた別物らしい。
日本のやおろずの神々がここでは一部精霊と呼ばれているのだろうか……
そんな事を考えながら歩いてきた。
ん???
石碑……いや、遺跡の側に何かいる。
側によると、白い子狐のようだ。
こちらをじっと見つめているような感じがする。
側に寄ろうとして、つまずいた。
「イタッ……」
思わず手をついて、掌に傷がついた。
少し血が滲む。
ポケットからハンカチを取り出そうとしたら、子狐が近づいて舐めた。
一瞬ビクッとしたが、痛みは感じない。
何故か暖かい温もりが広がる感じかした。
何故か、その小狐に声かけた。
「白銀(しろがね)……大丈夫ですよ。」
子狐はすり寄ってきた。
何となくでた言葉。
そして、頭に声が響く。
『はじめまして、異世界から来られた者。私の主人。』
何処から??
声の持主を探す。
『クスクス……ここです。』
子狐は人の形に変貌した。
銀髪の可愛らしい少女へ…
驚き、尻餅をついてしまった。
「大丈夫ですか?」
手を差し伸べてくれる少女。
グイッと引っ張られ、立たされる。力が強い。
「貴方の血と名付けで契約は結ばれました。」
「私の血……名付け……」
「はい。私は精霊です。精霊王に連なる者。昨日この遺跡を通して貴方を観ていました。とても興味が惹かれて……」
「はぁ……」
「貴方が私に白銀と名前を付けてくれて、とても嬉しいです。亜紀様この発音で合っていますよね。」
ニコニコしながら話してくる。
どうやら、精霊に好かれ、契約をしてしまったらしい。
誰でも契約できる訳では無いらしいが……
精霊が望み、血と名付けで契約がなされるらしい。
どちらかだけでは成就されず、契約はその契約者が亡くなるまで続くとも……
勿論、精霊にも意志があるから、無体な事に対しては従わないこともあるから、心配しないでと笑っていた。
さて、カイル にどう言い訳しようか……
「大丈夫ですよ。」
白銀は笑っている。
少女の姿の精霊を連れても??あの独占欲の強い彼が……
頭が重い。やってしまった感が強い……
白銀はフワッと小さな子狐の姿になり、私の肩に留まった。
小鳥サイズだ。大きさも変わるのか……
『私たちの契約はあの男、貴方の相手しか気がついていませんよ。他の者は見えてもいません。そうそう、彼、魔力が強いですね。でも、別物ですから手が出せませんしね……クスクス……』
もう少しこの世界の事を知る必要性がありそうだ。無知でやってしまった。
大きなため息をついて城内に戻る。
仁王立ちしているカイル。
逃げ出したいが………自分がやってしまったのだから仕方がない。
側により、謝ろう。
心配かけているだろうし……
「カイル……あの……」
「アキ……」
「私は白銀。主人である亜紀を守護する者。何か文句ありますか?」
私の肩から降りて少女の姿でカイルに牽制する。
カイルは眉間にシワを寄せてピクピクさせている。
そして、大きなため息ををついて怒りを抑えたようだ。
少女の姿だからか?子狐の姿だったから?
「精霊がアキを守ってくれるなら願ってもない事です。ただし、アキは私のものですから……そこの所はよろしくお願いしますね!!」
クスクス笑う白銀。
強い……
「アキと2人だけで話したいときは…」
「その時は側を少し離れてるから、2人の行為を見ることもしないわ。でも、主人に余りの無体をするようだったら……邪魔するかも……」
「私がアキに無体なんてしませんよ。愛しているのですから……」
う~~~ん、2人??の中で火花が散ったり協定を結んだりしています。
どうしたものか……
もう、ほっときましょう……きっかけは私ですから……
途中から、2人で楽しく話し出したみたいだし……
守って、側にいてくれるのは有り難いですから……
そのまま2人の会話を見守り続けた。
あ~あっ………
昨日その側まで散歩した事は報告がいっていたようだし、カイル自身も感じ取っていたとの事。
何処まで束縛したいのか……と呆れもしたが、行くこと自体ダメとは言われなかったから、良しとする。
その石碑は遺跡らしい。
この世界、精霊もいるらしく、かつてはそこから精霊と交信していたとか……
神とはまた別物らしい。
日本のやおろずの神々がここでは一部精霊と呼ばれているのだろうか……
そんな事を考えながら歩いてきた。
ん???
石碑……いや、遺跡の側に何かいる。
側によると、白い子狐のようだ。
こちらをじっと見つめているような感じがする。
側に寄ろうとして、つまずいた。
「イタッ……」
思わず手をついて、掌に傷がついた。
少し血が滲む。
ポケットからハンカチを取り出そうとしたら、子狐が近づいて舐めた。
一瞬ビクッとしたが、痛みは感じない。
何故か暖かい温もりが広がる感じかした。
何故か、その小狐に声かけた。
「白銀(しろがね)……大丈夫ですよ。」
子狐はすり寄ってきた。
何となくでた言葉。
そして、頭に声が響く。
『はじめまして、異世界から来られた者。私の主人。』
何処から??
声の持主を探す。
『クスクス……ここです。』
子狐は人の形に変貌した。
銀髪の可愛らしい少女へ…
驚き、尻餅をついてしまった。
「大丈夫ですか?」
手を差し伸べてくれる少女。
グイッと引っ張られ、立たされる。力が強い。
「貴方の血と名付けで契約は結ばれました。」
「私の血……名付け……」
「はい。私は精霊です。精霊王に連なる者。昨日この遺跡を通して貴方を観ていました。とても興味が惹かれて……」
「はぁ……」
「貴方が私に白銀と名前を付けてくれて、とても嬉しいです。亜紀様この発音で合っていますよね。」
ニコニコしながら話してくる。
どうやら、精霊に好かれ、契約をしてしまったらしい。
誰でも契約できる訳では無いらしいが……
精霊が望み、血と名付けで契約がなされるらしい。
どちらかだけでは成就されず、契約はその契約者が亡くなるまで続くとも……
勿論、精霊にも意志があるから、無体な事に対しては従わないこともあるから、心配しないでと笑っていた。
さて、カイル にどう言い訳しようか……
「大丈夫ですよ。」
白銀は笑っている。
少女の姿の精霊を連れても??あの独占欲の強い彼が……
頭が重い。やってしまった感が強い……
白銀はフワッと小さな子狐の姿になり、私の肩に留まった。
小鳥サイズだ。大きさも変わるのか……
『私たちの契約はあの男、貴方の相手しか気がついていませんよ。他の者は見えてもいません。そうそう、彼、魔力が強いですね。でも、別物ですから手が出せませんしね……クスクス……』
もう少しこの世界の事を知る必要性がありそうだ。無知でやってしまった。
大きなため息をついて城内に戻る。
仁王立ちしているカイル。
逃げ出したいが………自分がやってしまったのだから仕方がない。
側により、謝ろう。
心配かけているだろうし……
「カイル……あの……」
「アキ……」
「私は白銀。主人である亜紀を守護する者。何か文句ありますか?」
私の肩から降りて少女の姿でカイルに牽制する。
カイルは眉間にシワを寄せてピクピクさせている。
そして、大きなため息ををついて怒りを抑えたようだ。
少女の姿だからか?子狐の姿だったから?
「精霊がアキを守ってくれるなら願ってもない事です。ただし、アキは私のものですから……そこの所はよろしくお願いしますね!!」
クスクス笑う白銀。
強い……
「アキと2人だけで話したいときは…」
「その時は側を少し離れてるから、2人の行為を見ることもしないわ。でも、主人に余りの無体をするようだったら……邪魔するかも……」
「私がアキに無体なんてしませんよ。愛しているのですから……」
う~~~ん、2人??の中で火花が散ったり協定を結んだりしています。
どうしたものか……
もう、ほっときましょう……きっかけは私ですから……
途中から、2人で楽しく話し出したみたいだし……
守って、側にいてくれるのは有り難いですから……
そのまま2人の会話を見守り続けた。
あ~あっ………
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