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もふもふの世界へ
お話を聞いて
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しばらくの羞恥プレイが続き、お腹がいっぱいで、もう良いと断ると、やっと辞めてくれた。
恥ずかしい……
「レオン、もう会ったから良いだろ?帰れ!」
「ん?確かに会ったけど、まだ話は出来てないから、帰らないよ」
長い足を組み直し、そう告げた。
「アイリ、クロードとガナードからも聞いたと思うけど、この世界は君たちから言うと異世界らしい。過去に何人も渡り他人達が来ているんだ。何故か女性ばかりなんだけどね。女神の采配か……来る周期はまちまち。そして、過去には少し醜い事が起こっていたみたいで、現れた国で保護することになっているんだ。つまり、君はこの国の保護対象だね」
「醜いことって?」
「どの国でも禁止されてはいるんだけど、人身売買。いわゆる奴隷だね。かなりの高額で取引されたという記述が過去の資料にあったんだ。どうも、渡ってきた女性達は私達にとってかなり魅力的なようで……知識的とかいろいろな意味だよ。国同士の奪い合いまで発展したことも、あるようなんですよね……」
「そんな情報は今はしなくて良いだろ!」
クロードが唸るように口を挟む。そして、ガナードに抱きしめられた。
『人身売買』『奴隷』という言葉で恐怖を感じ、震え出していた……
「「アイリ、大丈夫だから。大丈夫」」
クロードも抱きしめてきて、震えが少しとまった。って、2人で顔中にキスしてくるのはやめて~~~~
「あのクロードとガナードが、女性に対して……信じられん……」
「アイリは俺たちが保護したんだ。だから、ほっといてくれ!」
「そういう訳にはいかないだろ?まぁ、お前達なら大丈夫だとは思うけど…本来は王宮で保護して、伴侶となり得る者があらわれたら、そのもの達に……」
「国の保護対象だから、見つけたら報告義務があり、法律でも決まっているから会わせただけだ。レオン、お前以外に俺達以上にアイリを護れる者は……」
しばらくの沈黙の後、お手上げみたいなジェスチャーを見せられた。
自分の今後の事を踏まえて3人がいがみあっているのに恐怖しながら、成り行きを見る。
怖いよ~~~~~
ふぅ……とため息をついた後
「わかったよ。なるほどね……こんな感じになるなら、確かに、国同士で……っていう過去の記録も納得できる。君達から彼女は取らないよ。僕には可愛い奥さんがいるからね。やっと捕まえたのに、こんな揉め事があったら、逃げられてしまう……逃がさないけど……」
組んでいた脚をおろし、姿勢をただしてきた。
私も背筋を伸ばして見せる。なんとなくそうしないといけないような気になったから。
「アイリ、この2人は君を全力で守ってくれるよ。勿論、我が国でもね。何か困った事があったら、僕の所においで。対処してあげるから……何睨んでるの、2人とも、そんなんじゃ…あ~~~、わかったよ。そうそう、『渡り人』に関しての資料は王宮にもあるから、いつでも見においで。貸し出し出来ないものもあるから……クロードとガナードと一緒に登城したらいいよ。希望なら、騎士に迎えに行かすから」
そう言って、立ち上がり、「それじゃ、アイリ、またね」と、軽くウィンクして出て行った。
ん?いつのまにか、もふもふで囲まれている。
クロードとガナードが、豹の姿になって身体をすり寄せ囲んでくれていた。
思わず撫でる。
緊張が解れてきた。
「ありがとう、心配してくれて……」
しばらくそうして、もふもふを堪能した。
恥ずかしい……
「レオン、もう会ったから良いだろ?帰れ!」
「ん?確かに会ったけど、まだ話は出来てないから、帰らないよ」
長い足を組み直し、そう告げた。
「アイリ、クロードとガナードからも聞いたと思うけど、この世界は君たちから言うと異世界らしい。過去に何人も渡り他人達が来ているんだ。何故か女性ばかりなんだけどね。女神の采配か……来る周期はまちまち。そして、過去には少し醜い事が起こっていたみたいで、現れた国で保護することになっているんだ。つまり、君はこの国の保護対象だね」
「醜いことって?」
「どの国でも禁止されてはいるんだけど、人身売買。いわゆる奴隷だね。かなりの高額で取引されたという記述が過去の資料にあったんだ。どうも、渡ってきた女性達は私達にとってかなり魅力的なようで……知識的とかいろいろな意味だよ。国同士の奪い合いまで発展したことも、あるようなんですよね……」
「そんな情報は今はしなくて良いだろ!」
クロードが唸るように口を挟む。そして、ガナードに抱きしめられた。
『人身売買』『奴隷』という言葉で恐怖を感じ、震え出していた……
「「アイリ、大丈夫だから。大丈夫」」
クロードも抱きしめてきて、震えが少しとまった。って、2人で顔中にキスしてくるのはやめて~~~~
「あのクロードとガナードが、女性に対して……信じられん……」
「アイリは俺たちが保護したんだ。だから、ほっといてくれ!」
「そういう訳にはいかないだろ?まぁ、お前達なら大丈夫だとは思うけど…本来は王宮で保護して、伴侶となり得る者があらわれたら、そのもの達に……」
「国の保護対象だから、見つけたら報告義務があり、法律でも決まっているから会わせただけだ。レオン、お前以外に俺達以上にアイリを護れる者は……」
しばらくの沈黙の後、お手上げみたいなジェスチャーを見せられた。
自分の今後の事を踏まえて3人がいがみあっているのに恐怖しながら、成り行きを見る。
怖いよ~~~~~
ふぅ……とため息をついた後
「わかったよ。なるほどね……こんな感じになるなら、確かに、国同士で……っていう過去の記録も納得できる。君達から彼女は取らないよ。僕には可愛い奥さんがいるからね。やっと捕まえたのに、こんな揉め事があったら、逃げられてしまう……逃がさないけど……」
組んでいた脚をおろし、姿勢をただしてきた。
私も背筋を伸ばして見せる。なんとなくそうしないといけないような気になったから。
「アイリ、この2人は君を全力で守ってくれるよ。勿論、我が国でもね。何か困った事があったら、僕の所においで。対処してあげるから……何睨んでるの、2人とも、そんなんじゃ…あ~~~、わかったよ。そうそう、『渡り人』に関しての資料は王宮にもあるから、いつでも見においで。貸し出し出来ないものもあるから……クロードとガナードと一緒に登城したらいいよ。希望なら、騎士に迎えに行かすから」
そう言って、立ち上がり、「それじゃ、アイリ、またね」と、軽くウィンクして出て行った。
ん?いつのまにか、もふもふで囲まれている。
クロードとガナードが、豹の姿になって身体をすり寄せ囲んでくれていた。
思わず撫でる。
緊張が解れてきた。
「ありがとう、心配してくれて……」
しばらくそうして、もふもふを堪能した。
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