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幸せだな…
穏やかな日
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2人に愛され、子供の成長をうれしく感じながら、毎日を過ごしていく。
双子もスクスク大きくなり、第一成長である獣の姿に変化できるようになっていた。
いつ、どのようなきっかけで変化するのかは知らなかったんだけどね、庭先で駆け回ってた子供達が、いきなり小さな豹の姿になったのには驚いた。
おかげで、走っていく子供には追いつきません。
スカートの裾を持ち上げて走ってみるも、速度が全然違うし……
でも、やはり2人の子供であるのか、私が疲れて座り込んだら、慌てて引き返してそば来て縋り付く。
うん、可愛いけど、悪戯して怒る時、この逃げ足ならどうしたら良いんだろう…
そんな馬鹿げたことを考えてしまった。
はぁはぁと息を切らしながら、座り込んでいると、背後から日陰出さしてきた。
そして、あたたかなぬくもりに包まれる。
「アイリ。ただいま」
「お帰りなさい。」
「予定より早く仕事が片付いたから、急いで帰ってきたんだけどね。屋敷にいないから探したよ。」
「「父様達。お帰りなさい」」
「うん。ただいま」
「母様を困らせてなかったかい?」
いつしか人型に戻った子供達は、夫達に抱きついている。
肩車をしたり、抱き上げたり。
「しっかり獣の姿で走れるようになったんだね。手紙では連絡来ていたけど、その瞬間に立ち会えなかったのは残念だ」
「本当、遠征さえなかったら、側にいられたのになぁ…」
国境付近で魔物が出たとかで、2人とも派遣されていた。
2人が出るという事は、かなり大変な被害とかもあったんだろうなぁ…
無事で帰ってきてくれてよかった。
「ん?どうした?」
「怪我とかしてないか、心配してたから…」
「大丈夫だよ。僕たちは、君の事の方が心配だったけどね」
「???」
何でだろうか?屋敷でのほほんと暮らしながら、時折城に呼ばれてお話相手をさせていただくぐらいなんだけど?
「子供ができていても、アイリは可愛らしいから、誰かにちょっかいかけられてないか心配だったんだ」
「側にいない時に、何かされても困るし、ね?」
「ねっ?と言われても、子供のいる女性は特に何もされないと思いますが??」
「ふふっ、そういう事にしておくよ」
よくわからない。
屋敷の者達とは気軽に話すけど、それは屋敷の者だかたであって…
城に出向いた時も、夫達の職場の同僚であったり、案内してくれる者だったりだから…
「大丈夫。アイリに懸想を感じてる者達は、こっちで排除しておくから」
小声で何やら物騒な事を呟いていたように思うけど…聞かなかった事にしよう。
帰ってきた夫達に、いつしか屋敷の者達がお茶の準備をしてくれたから、一緒にのほほんと楽しんだ。
色んな事が今後も起こるだろうけど、この幸せを噛み締めて、2人の夫と子供達と生きていこうと微笑んでいた。
Fine
双子もスクスク大きくなり、第一成長である獣の姿に変化できるようになっていた。
いつ、どのようなきっかけで変化するのかは知らなかったんだけどね、庭先で駆け回ってた子供達が、いきなり小さな豹の姿になったのには驚いた。
おかげで、走っていく子供には追いつきません。
スカートの裾を持ち上げて走ってみるも、速度が全然違うし……
でも、やはり2人の子供であるのか、私が疲れて座り込んだら、慌てて引き返してそば来て縋り付く。
うん、可愛いけど、悪戯して怒る時、この逃げ足ならどうしたら良いんだろう…
そんな馬鹿げたことを考えてしまった。
はぁはぁと息を切らしながら、座り込んでいると、背後から日陰出さしてきた。
そして、あたたかなぬくもりに包まれる。
「アイリ。ただいま」
「お帰りなさい。」
「予定より早く仕事が片付いたから、急いで帰ってきたんだけどね。屋敷にいないから探したよ。」
「「父様達。お帰りなさい」」
「うん。ただいま」
「母様を困らせてなかったかい?」
いつしか人型に戻った子供達は、夫達に抱きついている。
肩車をしたり、抱き上げたり。
「しっかり獣の姿で走れるようになったんだね。手紙では連絡来ていたけど、その瞬間に立ち会えなかったのは残念だ」
「本当、遠征さえなかったら、側にいられたのになぁ…」
国境付近で魔物が出たとかで、2人とも派遣されていた。
2人が出るという事は、かなり大変な被害とかもあったんだろうなぁ…
無事で帰ってきてくれてよかった。
「ん?どうした?」
「怪我とかしてないか、心配してたから…」
「大丈夫だよ。僕たちは、君の事の方が心配だったけどね」
「???」
何でだろうか?屋敷でのほほんと暮らしながら、時折城に呼ばれてお話相手をさせていただくぐらいなんだけど?
「子供ができていても、アイリは可愛らしいから、誰かにちょっかいかけられてないか心配だったんだ」
「側にいない時に、何かされても困るし、ね?」
「ねっ?と言われても、子供のいる女性は特に何もされないと思いますが??」
「ふふっ、そういう事にしておくよ」
よくわからない。
屋敷の者達とは気軽に話すけど、それは屋敷の者だかたであって…
城に出向いた時も、夫達の職場の同僚であったり、案内してくれる者だったりだから…
「大丈夫。アイリに懸想を感じてる者達は、こっちで排除しておくから」
小声で何やら物騒な事を呟いていたように思うけど…聞かなかった事にしよう。
帰ってきた夫達に、いつしか屋敷の者達がお茶の準備をしてくれたから、一緒にのほほんと楽しんだ。
色んな事が今後も起こるだろうけど、この幸せを噛み締めて、2人の夫と子供達と生きていこうと微笑んでいた。
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