私の恋愛事情

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亜希子の呟き

亜希子を乗せて(ハルト)

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では……と言って、亜希子の荷物も器用にもって歩いて行く。
おっと、急に暴れ出しました。危ないですよ。落としませんが。
あぁ、背後の2人に気がついたのですか?
野暮ですよ。


「ストープ!!先輩が~~」
「ダメですよ。2人良い雰囲気何だから、邪魔しちゃ!」
「ん???」

目を見開いて、私を凝視してくる。
コロコロ変わる表情もまた良いですね。

「そんな可愛らしい顔を私以外に見せないで。ね。亜希子さん」

そう言って、車を止めてある駐車場に向かう。
そうそう、魔界の者は、人間界のお酒では決して酔いません。
ジュースと一緒です。
ちなみに、アルコール臭も無ければ、検知する機械にも引っ掛からないので、心配しないでくださいね。
魔界の酒では酔うものは酔いますが……
よって、そこはこの世界の者達と違うので、飲酒運転とか言わないでくださいね。

自分の車の助手席に座らせて、シートベルトを閉める。
ドアを閉めて、運転席に座り込み、ドアをロックする。
暴れられたり、逃げられたら困りますからね。
ほんの少し、拘束も魔力でさせてもらいます。
本人が気がつかない程度ですよ。勿論。

タクシーに乗せられると思っていたらしい亜希子が、私の車に乗せられて、スーッと酔いが覚めたようだ。
身の危険を感じているようです。

思わず車のドアを開けて逃げようとするから、再度ロックして、上にのしかかり、唇を奪います。
そして、しっかりシートベルトを装着した。まぁ、酔って動けないと思う程度に拘束しているので、彼女を捕らえるのは簡単ですが、折角なので、少し唇を味見です。良い匂いもしますしね……

「この香り、やっぱりね。ふふっ、イオニシスについてきて良かった。やっと見つけた。逃しませんよ。私の番。諦めてくださいね」

口腔内を貪り、亜希子の息が上がる。ほんの少し唾液を絡ませて……
魔族の唾液は少し魔力を加えると媚薬効果もあるんですよ。
亜希子の身体が少し火照ってきたみたいです。
香りが少し強くなりました。
戸惑ってるみたいですね。媚薬効果はもう少し秘密にしておきましょう。
アルコールのせいにしておいてください。

「ふふっ、さてと、行きますか……」

そう言って、車を走らせた。
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