6 / 11
5話 男子寮は賑やかでございます。
しおりを挟む
「それは昨日のことでした」
「い、いや、ちょっと待って。何故貴方が男子寮のことを知っているの?」
お手伝いで来た者は、その生徒と同じ寮内にある、関係者部屋で生活をすることとなる。
当然、わたしが居るのは女子寮なのだから、アルディアーノも、女子寮内にある関係者部屋が一部屋与えられている。
ちなみに、関係者と言えど、異性が寮内入るのは渋られていたが、何かあれば全てわたしの責任としてゴリ押した。何も起こらないと信じたい。
「男子生徒の一人に、私の分身を付けておりますので」
聞けば、新入男子の一人に、自分の分身を執事としてつけているとのこと。いつの間にそんなことしていたのだろう。というか、何故それを主に説明していない。
「聞かれませんでしたので」
「……はあ、いいわ。じゃあ、話の方を聞かせてちょうだい」
「ええ、お嬢様。それは昨日の夕食前のことでした」
本当、この執事は。主をなんだと思っているのかしら。もういいや。とりあえず話聞こう。
「サイテ様、ご夕食の準備ができました」
「ああ、分かった。ちっ、なんでいちいち食堂に行かなきゃいけないんだ」
「決まりですので」
「分かってる!」
私はサイテの夕食を用意し、食堂へ来るように呼びに来ました。すると、そこ
「いや、待って。あなたサイテの執事なの?」
「そうでございますが」
そんな重要なことをしれっと言うアルディアーノ。こ、こいつ……。
「いや、さすがにそれは言いなさいよ」
「申し訳ございません」
「…………はああぁ。……もういいわ、続きを」
「はい、かしこまりました。事件は食堂で起きました。時間はちょうど夕食時、他の生徒も続々と食堂に集まってきておりました」
もう咎めるのも面倒なので、スルーして話を聞くことにした。アルディアーノが話を進める。
「はあ、めんどくせ」
「まあ、いいじゃないですか~。サイテ様~。食前の軽い運動ですよ」
「こんなのサイテ様の運動になるわけないだろ。適当言うなロイ」
「うっせぇソイ」
取り巻きのロイとソイと共に、サイテが食堂に向かいました。私はサイテに声を掛けた後、先に食堂にて食事の準備をしておりました。そして、
「部屋でいいだろ……、ん?おいお前。なんで女がここにいる?」
「え?ボク?ボク女じゃないよ。男だよ」
食堂にて、ファイツ様と出会ったのです。
「あ?ああ、なんか昼間いたなそういや。ファ、ファイ、ファイアだっけ?」
「ファイツだよっ!!」
名前を間違えられ、怒るファイツ様。怒る様も可愛らしいですね。ですが、相手が悪かった。
「あ?なんだお前。誰に向かってそんな口聞いてんだ?」
相手はプライドの塊サイテ。普通なら笑って流すところも、きっちりキレてきます。
「えっ、いや、だって、そっちが名前間違えるから……」
「知るか。お前の名前なんてどうでもいいんだよ」
食堂内も二人に気付き始め、ざわつき出します。しかし、相手はあのサイテ=テルノ。誰も関わりに行こうとはしません。
「っていうか、お前本当に男なのか?試しに脱いでみろよ」
「…………は?」
そして、サイテは最低な発言をします。
「ほら、脱げよ。確かめてやるよ」
「お前さっさと脱げよ!サイテ様が言ってるんだぞ!」
「そうそう。ほら、脱ーげ、脱ーげ」
取り巻きも同調し、三人でファイツ様へ脱げの大合唱。寮は生徒自治の為、教職員はいません。他の生徒や執事は止めに入れば、自分の身が危うくなることから、止めにはいけません。
予期せぬ大合唱にオロオロと戸惑うファイツ様。周りに助けを求めようと見てみても、誰も目を合わそうとしません。
オロオロしているファイツ様は可愛らしく、見ていて飽きませんでした。しかし、調子に乗ったサイテ達の顔はムカつく為、私が止めに入ろうとしたその時、
「何やってんだお前ら」
ルーカス様が現れたのです。
「あ?なんだお前?」
「いや、お前等こそ何やってんだ。ファイツのこといじめてんのか?」
誰も関われなかったいじめへ、止めに入るルーカス様。素晴らしい行動でございます。
「お前に関係ねえだろ。さっさと消えろカス」
「そうだそうだ!サイテ様の言う通り消えろ!」
「消えーろ!消えーろ!」
今度は消えろの大合唱。ここは幼稚園だったのでしょうか。
「……はぁ。はいはい、分かった分かった、消える消える。ほら、ファイツ行くぞ」
話しても無駄と判断されたのか、ルーカス様はファイツ様と共に食堂から出て行こうとされます。
しかし、
「待てよお前!さっきからなんなんだその態度はよぉ!お前、俺が誰か分かってんのか?」
サイテが吠えます。「消えろ」と言って「待て」と言って、構ってちゃんでしょうか。
「サイテ=テルノだろ?それで?」
「分かってんだったら、その態度が間違いだと分かるだろ。ほら、謝れよ」
言葉というのは難しいものでございます。私には何が間違いで、何に対して謝罪するのかが分かりませんでした。
「……はいはい、ごめんごめん。これでいいか?」
「っ!てめぇはよぉー!?」
キレたサイテが殴りかかります。私からスローリーですが、平均から見れば上位に入る速さで殴りにかかりました。
しかし、それはルーカス様にとっても同じだったようで。
「……おい、暴力は駄目だろ」
がっちりとその拳を掴まれました。
「っ!?は、離せ!」
「消えろ」→「待て」→「離せ」。本当に何がしたいのでしょうこの男は。それでもお優しいルーカス様は、言われた通り離されていました。お嬢様ならきっと、握ったまま反対の拳で……おっと何でもございません。
「ぐっ、……てめぇ、後悔すんぞ。てめぇの行動のせいで、家族や友人達まで迷惑をかけること覚えとけよ」
そして、飛び出す名台詞でございます。本当に良くお似合いですね。
「あ?家族?友人?フッ、フフッ、ああ、覚えとくよ。ファイツ、行くぞ」
ルーカス様は名台詞に対して、軽く笑い流し、ファイツ様と共に食堂から出て行かれました。全てにおいて彼の方が上手ですね。
「と言うことが、昨日男子寮で起こりました。その為、ルーカス様とファイツ様に仲良くするのは、サイテに敵対する行為になるとして、皆様関わるのを避けたようでございます」
「……なるほどね。よく分かったわ。ありがとう」
アルディアーノの話を聞き終えて、ひとつ溜息が漏れる。
「あいつは本当に迷惑しか生み出さない奴ね」
迷惑製造機とでも改名した方がいいのでは?他に何か生み出すことがあるのかしら。
「でも、これはチャンスね」
迷惑しか生まないくせに、今回はそれがプラスに動いた。
「あいつの好感度を落としつつ、スカウトも出来るわ」
またと無い好機。逃す訳にはいかない。
明日から最良のタイミングを伺うとしましょう。
「い、いや、ちょっと待って。何故貴方が男子寮のことを知っているの?」
お手伝いで来た者は、その生徒と同じ寮内にある、関係者部屋で生活をすることとなる。
当然、わたしが居るのは女子寮なのだから、アルディアーノも、女子寮内にある関係者部屋が一部屋与えられている。
ちなみに、関係者と言えど、異性が寮内入るのは渋られていたが、何かあれば全てわたしの責任としてゴリ押した。何も起こらないと信じたい。
「男子生徒の一人に、私の分身を付けておりますので」
聞けば、新入男子の一人に、自分の分身を執事としてつけているとのこと。いつの間にそんなことしていたのだろう。というか、何故それを主に説明していない。
「聞かれませんでしたので」
「……はあ、いいわ。じゃあ、話の方を聞かせてちょうだい」
「ええ、お嬢様。それは昨日の夕食前のことでした」
本当、この執事は。主をなんだと思っているのかしら。もういいや。とりあえず話聞こう。
「サイテ様、ご夕食の準備ができました」
「ああ、分かった。ちっ、なんでいちいち食堂に行かなきゃいけないんだ」
「決まりですので」
「分かってる!」
私はサイテの夕食を用意し、食堂へ来るように呼びに来ました。すると、そこ
「いや、待って。あなたサイテの執事なの?」
「そうでございますが」
そんな重要なことをしれっと言うアルディアーノ。こ、こいつ……。
「いや、さすがにそれは言いなさいよ」
「申し訳ございません」
「…………はああぁ。……もういいわ、続きを」
「はい、かしこまりました。事件は食堂で起きました。時間はちょうど夕食時、他の生徒も続々と食堂に集まってきておりました」
もう咎めるのも面倒なので、スルーして話を聞くことにした。アルディアーノが話を進める。
「はあ、めんどくせ」
「まあ、いいじゃないですか~。サイテ様~。食前の軽い運動ですよ」
「こんなのサイテ様の運動になるわけないだろ。適当言うなロイ」
「うっせぇソイ」
取り巻きのロイとソイと共に、サイテが食堂に向かいました。私はサイテに声を掛けた後、先に食堂にて食事の準備をしておりました。そして、
「部屋でいいだろ……、ん?おいお前。なんで女がここにいる?」
「え?ボク?ボク女じゃないよ。男だよ」
食堂にて、ファイツ様と出会ったのです。
「あ?ああ、なんか昼間いたなそういや。ファ、ファイ、ファイアだっけ?」
「ファイツだよっ!!」
名前を間違えられ、怒るファイツ様。怒る様も可愛らしいですね。ですが、相手が悪かった。
「あ?なんだお前。誰に向かってそんな口聞いてんだ?」
相手はプライドの塊サイテ。普通なら笑って流すところも、きっちりキレてきます。
「えっ、いや、だって、そっちが名前間違えるから……」
「知るか。お前の名前なんてどうでもいいんだよ」
食堂内も二人に気付き始め、ざわつき出します。しかし、相手はあのサイテ=テルノ。誰も関わりに行こうとはしません。
「っていうか、お前本当に男なのか?試しに脱いでみろよ」
「…………は?」
そして、サイテは最低な発言をします。
「ほら、脱げよ。確かめてやるよ」
「お前さっさと脱げよ!サイテ様が言ってるんだぞ!」
「そうそう。ほら、脱ーげ、脱ーげ」
取り巻きも同調し、三人でファイツ様へ脱げの大合唱。寮は生徒自治の為、教職員はいません。他の生徒や執事は止めに入れば、自分の身が危うくなることから、止めにはいけません。
予期せぬ大合唱にオロオロと戸惑うファイツ様。周りに助けを求めようと見てみても、誰も目を合わそうとしません。
オロオロしているファイツ様は可愛らしく、見ていて飽きませんでした。しかし、調子に乗ったサイテ達の顔はムカつく為、私が止めに入ろうとしたその時、
「何やってんだお前ら」
ルーカス様が現れたのです。
「あ?なんだお前?」
「いや、お前等こそ何やってんだ。ファイツのこといじめてんのか?」
誰も関われなかったいじめへ、止めに入るルーカス様。素晴らしい行動でございます。
「お前に関係ねえだろ。さっさと消えろカス」
「そうだそうだ!サイテ様の言う通り消えろ!」
「消えーろ!消えーろ!」
今度は消えろの大合唱。ここは幼稚園だったのでしょうか。
「……はぁ。はいはい、分かった分かった、消える消える。ほら、ファイツ行くぞ」
話しても無駄と判断されたのか、ルーカス様はファイツ様と共に食堂から出て行こうとされます。
しかし、
「待てよお前!さっきからなんなんだその態度はよぉ!お前、俺が誰か分かってんのか?」
サイテが吠えます。「消えろ」と言って「待て」と言って、構ってちゃんでしょうか。
「サイテ=テルノだろ?それで?」
「分かってんだったら、その態度が間違いだと分かるだろ。ほら、謝れよ」
言葉というのは難しいものでございます。私には何が間違いで、何に対して謝罪するのかが分かりませんでした。
「……はいはい、ごめんごめん。これでいいか?」
「っ!てめぇはよぉー!?」
キレたサイテが殴りかかります。私からスローリーですが、平均から見れば上位に入る速さで殴りにかかりました。
しかし、それはルーカス様にとっても同じだったようで。
「……おい、暴力は駄目だろ」
がっちりとその拳を掴まれました。
「っ!?は、離せ!」
「消えろ」→「待て」→「離せ」。本当に何がしたいのでしょうこの男は。それでもお優しいルーカス様は、言われた通り離されていました。お嬢様ならきっと、握ったまま反対の拳で……おっと何でもございません。
「ぐっ、……てめぇ、後悔すんぞ。てめぇの行動のせいで、家族や友人達まで迷惑をかけること覚えとけよ」
そして、飛び出す名台詞でございます。本当に良くお似合いですね。
「あ?家族?友人?フッ、フフッ、ああ、覚えとくよ。ファイツ、行くぞ」
ルーカス様は名台詞に対して、軽く笑い流し、ファイツ様と共に食堂から出て行かれました。全てにおいて彼の方が上手ですね。
「と言うことが、昨日男子寮で起こりました。その為、ルーカス様とファイツ様に仲良くするのは、サイテに敵対する行為になるとして、皆様関わるのを避けたようでございます」
「……なるほどね。よく分かったわ。ありがとう」
アルディアーノの話を聞き終えて、ひとつ溜息が漏れる。
「あいつは本当に迷惑しか生み出さない奴ね」
迷惑製造機とでも改名した方がいいのでは?他に何か生み出すことがあるのかしら。
「でも、これはチャンスね」
迷惑しか生まないくせに、今回はそれがプラスに動いた。
「あいつの好感度を落としつつ、スカウトも出来るわ」
またと無い好機。逃す訳にはいかない。
明日から最良のタイミングを伺うとしましょう。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
竜帝に捨てられ病気で死んで転生したのに、生まれ変わっても竜帝に気に入られそうです
みゅー
恋愛
シーディは前世の記憶を持っていた。前世では奉公に出された家で竜帝に気に入られ寵姫となるが、竜帝は豪族と婚約すると噂され同時にシーディの部屋へ通うことが減っていった。そんな時に病気になり、シーディは後宮を出ると一人寂しく息を引き取った。
時は流れ、シーディはある村外れの貧しいながらも優しい両親の元に生まれ変わっていた。そんなある日村に竜帝が訪れ、竜帝に見つかるがシーディの生まれ変わりだと気づかれずにすむ。
数日後、運命の乙女を探すためにの同じ年、同じ日に生まれた数人の乙女たちが後宮に召集され、シーディも後宮に呼ばれてしまう。
自分が運命の乙女ではないとわかっているシーディは、とにかく何事もなく村へ帰ることだけを目標に過ごすが……。
はたして本当にシーディは運命の乙女ではないのか、今度の人生で幸せをつかむことができるのか。
短編:竜帝の花嫁 誰にも愛されずに死んだと思ってたのに、生まれ変わったら溺愛されてました
を長編にしたものです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【奨励賞】元・地味な令嬢ですが、婚約破棄されたので聖獣と建国します~追放した王太子と聖女は、今さら私を求めないでください~
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で奨励賞をいただきました】
地味で目立たない辺境伯令嬢のエリアーナは、王太子ジュリアスの婚約者として、ただひたすらに義務を果たしてきた。
しかし、王立アカデミーの卒業パーティーの夜、彼は異世界から召喚された美貌の「聖女」ユナを庇い、エリアーナが彼女を虐げたという偽りの罪で婚約破棄を宣言する。
王家の決定により、エリアーナは「無価値」と蔑まれる極北の辺境領への追放を命じられた。
だが、彼女の心にあったのは絶望ではなく、解放感だった。
誰にも知られていなかったが、彼女の「地味な」容姿は、その身に余る強大な魔力を封印するための魔法的な枷。
そして彼女の真の力は、古代から受け継がれてきた万物を創造する「創成魔法」にあったのだ。
凍てつく大地で、エリアーナは伝説の――そして非常にもふもふな――聖獣フェンリルと心を通わせる。
彼の力と彼女の知識を合わせ、不毛の荒野を豊かな楽園へと変えていく。
これは、捨てられた令嬢が復讐ではなく、自らの手で理想の国を築き上げる物語。
婚約破棄? 私、この国の守護神ですが。
國樹田 樹
恋愛
王宮の舞踏会場にて婚約破棄を宣言された公爵令嬢・メリザンド=デラクロワ。
声高に断罪を叫ぶ王太子を前に、彼女は余裕の笑みを湛えていた。
愚かな男―――否、愚かな人間に、女神は鉄槌を下す。
古の盟約に縛られた一人の『女性』を巡る、悲恋と未来のお話。
よくある感じのざまぁ物語です。
ふんわり設定。ゆるーくお読みください。
『二流』と言われて婚約破棄されたので、ざまぁしてやります!
志熊みゅう
恋愛
「どうして君は何をやらせても『二流』なんだ!」
皇太子レイモン殿下に、公衆の面前で婚約破棄された侯爵令嬢ソフィ。皇妃の命で地味な装いに徹し、妃教育にすべてを捧げた五年間は、あっさり否定された。それでも、ソフィはくじけない。婚約破棄をきっかけに、学生生活を楽しむと決めた彼女は、一気にイメチェン、大好きだったヴァイオリンを再開し、成績も急上昇!気づけばファンクラブまでできて、学生たちの注目の的に。
そして、音楽を通して親しくなった隣国の留学生・ジョルジュの正体は、なんと……?
『二流』と蔑まれた令嬢が、“恋”と“努力”で見返す爽快逆転ストーリー!
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
勝手にしろと言われたので、勝手にさせていただきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
子爵家の私は自分よりも身分の高い婚約者に、いつもいいように顎でこき使われていた。ある日、突然婚約者に呼び出されて一方的に婚約破棄を告げられてしまう。二人の婚約は家同士が決めたこと。当然受け入れられるはずもないので拒絶すると「婚約破棄は絶対する。後のことなどしるものか。お前の方で勝手にしろ」と言い切られてしまう。
いいでしょう……そこまで言うのなら、勝手にさせていただきます。
ただし、後のことはどうなっても知りませんよ?
* 他サイトでも投稿
* ショートショートです。あっさり終わります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる