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6話 仲良きことは美しきかな
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「おはよー……」
「…………」
「…………」
三日目、ファイツ君とルーカス君の孤立が深まっていた。
噂とは怖いもので、男子寮での出来事が尾ひれを付けて、新入生のほとんどに広まっていた。
中には、二人からサイテに喧嘩を売ったなんて広まり方もしている。
二人に声をかけたいけど、それはもう少し後にしよう。
さっきサイテが二人を見て、ニヤついているのを見た。きっと二人の様子を見て、優越感にでも浸っているのだろう。気持ち悪い。
二人が完全に孤立してしまえば、勝利を確信し、さらに気持ち悪くなるに違いない。そこでわたしが二人に声をかければ、より好感度を落とせるに違いない。
………それに、二人にはまだ声を掛ける人が現れるかもしれない。わたしが声かけてしまうと、完全に誰も声をかけなくなってしまうから。
「時間だよ。みんな席について。授業始めるよ」
可哀想な二人と気持ち悪い一人を見て考えていたら、始業の時間となった。
「それでは、歴史の授業を始めよう」
授業は大きく分けて四つに分かれる。
一つ目は一般教養。歴史や数学、時事問題等一般的に身に着ける教養を学ぶ授業。
二つ目は魔法。魔法に関する知識を学ぶ。座学と実践があるわね。
三つ目は体育。魔法を使わず、自身の体力を育成するための授業。
四つ目が戦闘技術。担任のメイ先生が担当されている科目ね。戦闘に関することを学べるわ。
この四つの授業を受け、学期ごとに各科目テストがある。筆記だったり、実技だったり。
それの結果で来年のクラスも決まってくるわ。
今日の時間割だと、午前中は一般教養で、今の時間は歴史の授業。眼鏡の男性教師、ミルド先生が担当ね。
「みんなも知っての通り、人類の歴史は魔族との争いの歴史でもある。僕たちは常に争っていて、戦う為に新しい魔法や技術が生まれ、それが次に生活に反映され、僕たちの生活も便利になっていったんだ」
争いがあるから、技術が進歩し、生活も便利になる。争いが無ければ進歩も無かったかもしれないなんて、皮肉なものね。サイテとの争いも何かを生むのかしら?
「戦いの中でも、大きな戦いもいっぱいあったよね。コンゾ湾の戦いやデルム地方紛争などが有名だね。それに、最近ではウィルド学園撃退戦はみんなも知っているだろう」
ウィルド学園撃退戦。前魔王を学園長とイリアス=ノヴァが撃退した戦い。学園生ならず、国中の誰もが知っていることでしょう。
「学園を襲撃した魔王ゼラを撃退したのが、学園長とイリアス先生だ。イリアス先生は今休職中だけど、こんな身近に英雄がいるなんてすごいよね」
実際は襲撃じゃなくて、魔王ゼラが散歩してたいら、たまたま学園に来てしまっただけらしいけれど。
しかも、その時負った傷が原因で現魔王の奇襲に対応できず死んでしまったらしい。それでいいのか魔王と聞いた時は思ったわね。
でも、この出来事があったからわたしとアルディアーノが出会えたのだから、確かにふたりは英雄ね。
「……あるから、おっと、もう時間だね。じゃあ、休憩で」
歴史の授業が終わり、その後も色んな授業を受けた。どれも簡単な説明みたいな内容だったけど、慣れない環境だから、あっと言う間に時間は過ぎていった。
そして、三日目、四日目が過ぎていき、五日目。
「明日どこ行くー?」
教室内は賑やかになっていた。今日は週の最終日。今日が終われば、二日間の休みとなる。休みになれば、自由に行動が出来るので、皆その予定を立てるのに話し合っている。
そんな中で、静かなのが三名。
一人目はもちろんわたし。本を二冊も読み終わってしまった。後の二人はファイツ君とルーカス君。
ファイツ君はめげずに自分から声を掛けていたけれど、やはり皆関わろうとしない為、昨日からは静かになってしまった。
ルーカス君は自分から声を掛けに行くことは無かったけれど、時折心配そうにファイツ君の事を見つめていたわ。もしかして、自分のせいでこんなことになってしまったと思っているのかしら。悪いのは全部あいつなのに。でも、これは使えるわね。
……さて、そろそろいい頃合いかしら。
機は熟した。行動するなら今だ。
わたしは席を立ち、移動を始める。移動先はもちろん、
「おはようございます。ファイツ君」
ファイツ君の席だ。
「え!?あ、お、おはよう……。シイナさん」
いきなり声を掛けたからか、大きな目がいつも以上に大きく見開いている。驚かせちゃったみたい。でも、わたしも驚いている。まさか、わたしの名前を覚えていてくれたなんて。嬉しいっ。……要注意人物としてとかじゃないよね?
「今週ももう終わりね。……ねえ、ファイツ君。お休みの日の予定はもう決まっていますか?」
「休みの予定?決まってないけど……」
「……じゃあ、わたしと一緒に街を回っていただけないかしら?」
「えっ!?」
ファイツ君へ声をかけるのに、これ以上の好機はない。皆も同じことをしているのだから、今わたしがしても不自然ではない。
「い、いいの!?」
「ええ、あんまりこの辺りは詳しくないから、案内は出来ないけれど、それでもよければ」
「うん、うん!全然いい!うれしい!えへっ、えへへ……!」
……はーよかった。平静を装っていたけれど、内心は断られたらどうしようってバクバクだった。それに断れたら、計画が全て台無しになるところだった。
「それじゃあ、明日十時に寮の前に向かうわ。それと、もう一人誘ってもいいかしら?」
「うん、いいよ!」
ファイツ君を誘うことには成功した。サイテは何も言ってこないわね。意外。すぐキャンキャン吠えてくるのかと思っていたのに。
それじゃあ、次も黙って見ていてね。
ファイツ君の席から離れ、もう一人のターゲットの席へと向かう。もう一人はもちろん、
「ルーカス君、あなたも一緒にいかがしら?」
ルーカス君だ。
「は……?え、俺?」
「ええ、ご都合がよろしければだけど、ファイツ君とわたしと一緒に街を回りませんか?」
「い、いや、俺はいいけど……」
よし、いいって言った。確約。もうこれでOK。後は、
「おい!」
……やっぱり来たわね。サイテ。
「あら、サイテ様。いかがなされましたか?」
「お前、なんでこいつらと話なんかしてんだ?」
「なんでって、クラスメイトですもの。話もしますし、遊びに行くことだってありますわ」
いったい何が問題なのかしら。仲良きことは美しきかなですわ。
「……お前、前に言ったよな。俺にふさわしい振る舞いをしろって」
「ええ、それがなにか?」
「こいつらと話すのはふさわしいと思ってんのか?」
「それはもちろん。クラスメイトと親交を深めるのは人して素晴らしいことでしょう。……サイテ様もクラス内外の様々な女性と親交を深めようとされているでしょう?」
「…………ッチ。勝手にしろ」
お前の方が好き勝手していること、わたしが知らないとでも。婚約者がいる中、いろんな女性に手を出して、自分が非難出来る立場にいるとでも思ったのか。
まあ、わたしに手をだしてこないのはいいことね。一応、そういうことも約束に入っているのだから。
「……では、ルーカス君も明日十時に寮の前にいてくださいね」
「あ、ああ。わかった」
これで明日は二人とお出かけね。色々目的もあるけれど……、ふふっ、純粋に楽しみね。
「…………」
「…………」
三日目、ファイツ君とルーカス君の孤立が深まっていた。
噂とは怖いもので、男子寮での出来事が尾ひれを付けて、新入生のほとんどに広まっていた。
中には、二人からサイテに喧嘩を売ったなんて広まり方もしている。
二人に声をかけたいけど、それはもう少し後にしよう。
さっきサイテが二人を見て、ニヤついているのを見た。きっと二人の様子を見て、優越感にでも浸っているのだろう。気持ち悪い。
二人が完全に孤立してしまえば、勝利を確信し、さらに気持ち悪くなるに違いない。そこでわたしが二人に声をかければ、より好感度を落とせるに違いない。
………それに、二人にはまだ声を掛ける人が現れるかもしれない。わたしが声かけてしまうと、完全に誰も声をかけなくなってしまうから。
「時間だよ。みんな席について。授業始めるよ」
可哀想な二人と気持ち悪い一人を見て考えていたら、始業の時間となった。
「それでは、歴史の授業を始めよう」
授業は大きく分けて四つに分かれる。
一つ目は一般教養。歴史や数学、時事問題等一般的に身に着ける教養を学ぶ授業。
二つ目は魔法。魔法に関する知識を学ぶ。座学と実践があるわね。
三つ目は体育。魔法を使わず、自身の体力を育成するための授業。
四つ目が戦闘技術。担任のメイ先生が担当されている科目ね。戦闘に関することを学べるわ。
この四つの授業を受け、学期ごとに各科目テストがある。筆記だったり、実技だったり。
それの結果で来年のクラスも決まってくるわ。
今日の時間割だと、午前中は一般教養で、今の時間は歴史の授業。眼鏡の男性教師、ミルド先生が担当ね。
「みんなも知っての通り、人類の歴史は魔族との争いの歴史でもある。僕たちは常に争っていて、戦う為に新しい魔法や技術が生まれ、それが次に生活に反映され、僕たちの生活も便利になっていったんだ」
争いがあるから、技術が進歩し、生活も便利になる。争いが無ければ進歩も無かったかもしれないなんて、皮肉なものね。サイテとの争いも何かを生むのかしら?
「戦いの中でも、大きな戦いもいっぱいあったよね。コンゾ湾の戦いやデルム地方紛争などが有名だね。それに、最近ではウィルド学園撃退戦はみんなも知っているだろう」
ウィルド学園撃退戦。前魔王を学園長とイリアス=ノヴァが撃退した戦い。学園生ならず、国中の誰もが知っていることでしょう。
「学園を襲撃した魔王ゼラを撃退したのが、学園長とイリアス先生だ。イリアス先生は今休職中だけど、こんな身近に英雄がいるなんてすごいよね」
実際は襲撃じゃなくて、魔王ゼラが散歩してたいら、たまたま学園に来てしまっただけらしいけれど。
しかも、その時負った傷が原因で現魔王の奇襲に対応できず死んでしまったらしい。それでいいのか魔王と聞いた時は思ったわね。
でも、この出来事があったからわたしとアルディアーノが出会えたのだから、確かにふたりは英雄ね。
「……あるから、おっと、もう時間だね。じゃあ、休憩で」
歴史の授業が終わり、その後も色んな授業を受けた。どれも簡単な説明みたいな内容だったけど、慣れない環境だから、あっと言う間に時間は過ぎていった。
そして、三日目、四日目が過ぎていき、五日目。
「明日どこ行くー?」
教室内は賑やかになっていた。今日は週の最終日。今日が終われば、二日間の休みとなる。休みになれば、自由に行動が出来るので、皆その予定を立てるのに話し合っている。
そんな中で、静かなのが三名。
一人目はもちろんわたし。本を二冊も読み終わってしまった。後の二人はファイツ君とルーカス君。
ファイツ君はめげずに自分から声を掛けていたけれど、やはり皆関わろうとしない為、昨日からは静かになってしまった。
ルーカス君は自分から声を掛けに行くことは無かったけれど、時折心配そうにファイツ君の事を見つめていたわ。もしかして、自分のせいでこんなことになってしまったと思っているのかしら。悪いのは全部あいつなのに。でも、これは使えるわね。
……さて、そろそろいい頃合いかしら。
機は熟した。行動するなら今だ。
わたしは席を立ち、移動を始める。移動先はもちろん、
「おはようございます。ファイツ君」
ファイツ君の席だ。
「え!?あ、お、おはよう……。シイナさん」
いきなり声を掛けたからか、大きな目がいつも以上に大きく見開いている。驚かせちゃったみたい。でも、わたしも驚いている。まさか、わたしの名前を覚えていてくれたなんて。嬉しいっ。……要注意人物としてとかじゃないよね?
「今週ももう終わりね。……ねえ、ファイツ君。お休みの日の予定はもう決まっていますか?」
「休みの予定?決まってないけど……」
「……じゃあ、わたしと一緒に街を回っていただけないかしら?」
「えっ!?」
ファイツ君へ声をかけるのに、これ以上の好機はない。皆も同じことをしているのだから、今わたしがしても不自然ではない。
「い、いいの!?」
「ええ、あんまりこの辺りは詳しくないから、案内は出来ないけれど、それでもよければ」
「うん、うん!全然いい!うれしい!えへっ、えへへ……!」
……はーよかった。平静を装っていたけれど、内心は断られたらどうしようってバクバクだった。それに断れたら、計画が全て台無しになるところだった。
「それじゃあ、明日十時に寮の前に向かうわ。それと、もう一人誘ってもいいかしら?」
「うん、いいよ!」
ファイツ君を誘うことには成功した。サイテは何も言ってこないわね。意外。すぐキャンキャン吠えてくるのかと思っていたのに。
それじゃあ、次も黙って見ていてね。
ファイツ君の席から離れ、もう一人のターゲットの席へと向かう。もう一人はもちろん、
「ルーカス君、あなたも一緒にいかがしら?」
ルーカス君だ。
「は……?え、俺?」
「ええ、ご都合がよろしければだけど、ファイツ君とわたしと一緒に街を回りませんか?」
「い、いや、俺はいいけど……」
よし、いいって言った。確約。もうこれでOK。後は、
「おい!」
……やっぱり来たわね。サイテ。
「あら、サイテ様。いかがなされましたか?」
「お前、なんでこいつらと話なんかしてんだ?」
「なんでって、クラスメイトですもの。話もしますし、遊びに行くことだってありますわ」
いったい何が問題なのかしら。仲良きことは美しきかなですわ。
「……お前、前に言ったよな。俺にふさわしい振る舞いをしろって」
「ええ、それがなにか?」
「こいつらと話すのはふさわしいと思ってんのか?」
「それはもちろん。クラスメイトと親交を深めるのは人して素晴らしいことでしょう。……サイテ様もクラス内外の様々な女性と親交を深めようとされているでしょう?」
「…………ッチ。勝手にしろ」
お前の方が好き勝手していること、わたしが知らないとでも。婚約者がいる中、いろんな女性に手を出して、自分が非難出来る立場にいるとでも思ったのか。
まあ、わたしに手をだしてこないのはいいことね。一応、そういうことも約束に入っているのだから。
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