あなたがわたしを本気で愛せない理由は知っていましたが、まさかここまでとは思っていませんでした。

ふまさ

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「この学園の二年と三年には、マルヴィナの本性は知れ渡っている。人を見た目でしか判断できないうえに、自分が認めない者を容赦なく罵倒する女性だとね。だからもう、二、三年に、あいつを相手にする者はいない」

 オーブリーは、ゆるりと頭をふった。

「……そんな。そんなこと、誰も教えてくれなかった」

「一年のきみを狙ったのは、それが理由だろうね。けれど、きみがどのようにしてミラベル嬢を傷付けたのかは、大方知っている。マルヴィナと、とても似合いだと思うけど?」

「……知っていたら、ミラベルと別れるなんて、しなかった」

「それ、きみがミラベル嬢の容姿を貶したことと、関係ある?」

「……だって。マルヴィナ嬢にたきつけられなければ、きっと、胸の内にしまっておけた……」

 身勝手すぎる発言に、みなが顔を歪ませる。アーノルドは「……本当に、似合いだな」と、腕を組んだ。

「マルヴィナの選んだ相手が、きみでよかった。他のまともな男なら、多少なりとも罪悪感を抱いてしまっただろうから」

「……最初は! 愛人でいいと言われたから、提案を受けたんだ! 婚約者にするつもりなんてなかった!」

「きみは、人のせいにばかりするんだね」

 責めるような双眸に見下ろされ、プライドを傷付けられた気分になったオーブリーの拳が、わなわなと震え出しはじめた。

 そこに。

「ああ、もう! まだこんなところにいたのですか!」

 ミラベルが来た、曲がり角から現れたのは、最近はすっかり見慣れた、不機嫌丸出しのマルヴィナだった。

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