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遺跡探索と雪解けの春
濁る意識と、氷の檻 1
しおりを挟むタイツと下着がするりと下されて、胸と違って肉付きの良い白い臀部がまろび出る。
ショーツのクロッチに蜜が糸を引いていて、確かめるように指先が密口に入り込み、浅いところをくちくちと刺激されると、足先まで甘く淫らに痺れた。
「リリィ、ここは、気持ち良い?」
フィオルド様の声が耳元で響く。艶のある声が鼓膜に触れただけで、まるで体の奥の誰にも触れない柔らかい場所を犯されているように、体が震えた。
狭い入り口のすぐ先にあるふっくらとした膨らみを、ちゅぷちゅぷ音を立てながら指で何度も押し込まれる。
とんとん押したり、軽く引っ掻くようにされたり、素早く強く押し上げられると、泣きたくなるような排泄感に頭が支配されていく。
「きもち……あ、あ、ゃあ、だめ、だめっ」
「何が、駄目?」
「へんなの、ふぃお、さま……っ、わたし……ぁ、あふ、……っ、や、ぁあ……っ」
「どう、変なんだ? 教えて、リリィ」
「なんか、でちゃ……っ、やだ、やだ、おかしく、なるから、あぁ、あっ、も、そこ、だめ……っ、だめ……っ」
「可愛い、リリィ、もっと、おかしくなって」
「っ、あ、ああ……っ、きちゃう、ふぃおさま、ゃ、だ……あああ……っ」
容赦なく中に入り込んだ二本の指でぐちゅぐちゅと中を押し上げられて、私ははくはくと息をついた。
閉じた瞼の裏側に、星がちかちかまたたいている。
体の奥から大きな波が来るようにして、愛液とは違う透明な液体がほとばしり、フィオルド様の指や腕をしどどに濡らした。
頭が真っ白になって、体がどこにあるかわからなくなる。
多幸感が体に満ちて、ぽろぽろと涙が流れた。
「ふ、……っ、ぁ、あ……っ」
「可愛い……リリィ、こんなに濡らして……気持ち良くなってくれて、嬉しい」
「ぁ、あ……わたし、ごめんなさ……っ、こんな……」
どこか遠くに彷徨っていた意識が、フィオルド様の声で現実に戻ってくる。
あまりのことに私は目を見開いて、羞恥から新しい涙をこぼした。
フィオルド様は私の目尻に唇を当てて涙を啜ると、優しく髪を撫でてくださる。
「これは、排泄とは違うもの。だから、心配しなくて良い」
「そうなの、ですか……?」
「あぁ。私はどちらでも構わないが……リリィ、もう、限界だ。……お前の中に入りたい」
フィオルド様は私の中に埋め込んだ指を、中を大きく開くようにぐちゅりと動かした。
こくりと頷く私に優しく口付けると、私を前抱きに抱きしめて、椅子に座った。
膝の上に座る私の前で、スラックスのボタンを外して前をくつろげる。
窮屈そうにしまわれていたフィオルド様の猛りきったものが、衣服の中から顔を出した。
それは大きくて長くて、先端が膨らんでいて、たらりと透明な液をこぼしている。
目の前で震えるそれを、私はしげしげと見つめたあと、あわてて視線を逸らした。
物欲しそうな顔をしてしまっていたら、どうしよう。
フィオルド様の昂りの先端が、私の奥に触れると、頭がおかしくなるぐらいに気持ち良くなれることを、私は知っている。
官能の記憶は脳裏に強くこびりついていて、離れていかない。
「リリィ、おいで」
「……っ、は、はぃ……っ」
どこまでも甘ったるい声音でフィオルド様に名前を呼ばれる。
名前を呼ばれただけで、いろんなことがどうでも良くなってしまう。
いつも頭の中でぐるぐる考えていることが全部消え失せて、世界に二人だけになってしまったような、心地良さだけが残った。
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