ヒロインの攻略対象は私? 男装の麗人にマッチョな騎士が迫ってくる!

能登原あめ

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4 合意の上で ※微

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「どうして男装しているかは、想像がつく。だが弟が産まれたから、リンは女に戻っていいんだろう? まさか修道院に入るように言われたか?」

「違う! 男装してた理由はその通りで、卒業したら大叔父の養女になって、まずはレディ教育を受けるつもりで」
「それなら、俺と結婚しよう」
「えっと……ケンさんこそ私でいいの?」

 顔バレしないように一旦雲隠れしなくちゃだし、令嬢としてのマナーとか仕草とかダメな自覚ある。
 
 今18歳だから2年くらいレディ教育受けたらお見合い結婚かなぁ、その頃にはあんまり選べないかもなぁなんて両親とも漠然と考えてたんだけど。
 
「リンがいい。リンが好きだ。リンと結婚したい」
「はい、喜んで!」

 そこまで言われたら、受けてたたなきゃ!
 
「……一生、大切にする。ご両親へのお伺いが後になっちまうが、誰にも渡さない。渡せない、ダメなら奪って逃げる」

 ケンさん、どこに隠してたの、そのパッション。
 私の胸も熱い!
  
「ケンさん、私、両親から好きな相手を選んでいいって言われてる」

 だから、反対されるはずない。

「そうか。じゃあ、確実なものにしよう」  
 
 一緒にシャワー室に連れ込まれて、私は全力で逃げた。
 いやいやいや。それは別!

「ケンさん、それは恥ずかしいので無理。順番で! その間大人しく部屋で待つからッ!」
「……わかった。先に入っていいぞ」

 あっさり解放されたから、先にシャワーを浴びながら考える。

 結婚ってこんなに簡単に決まるもの? 
 勢いに押されていない?
 でも、相手はケンさんだし。
 兄弟子だから、それこそ小さい時から知っている。

 強さと、ストイックさに憧れていた。
 男の中の男って感じで、弟子たちみんなケンさんの動きは見ちゃうんだけどね。

 伯爵家出身だし、騎士団所属で生活も安定。相手として問題なし!

 これまで怖くて近寄れなかったけど、ケンさんともっと早くから仲良くなればよかった! 
 今はもっと知りたい。

 シャワーから出て、用意されていたふわふわのタオルに包まれて、ケンさんの大きなシャツを着る。
 子どもが大人の服を着てるみたい。
 
 袖が長い、手が隠れる。
 シャツの丈、膝も隠れそう。 
 ほわ~、ケンさんクマだわ。
 大きすぎ。
 ところで私が脱いだ服どこ⁇
 
「リン? 入ってもいいか?」
「あ、はい。ただ今!」

 パンツ1枚のケンさんがドアの前で立っていた。
 上半身を脱いでいるところはこれまでに見たことあったけど、ゴリゴリのデカマッチョだ。
 ストイックに鍛えている人は違う!
 
「……3分で出る。それ飲んで待ってろ」
「はい!」

 ついいつもの調子で返事したら、ケンさんはちょっと困ったような、嬉しいような不思議な顔でうなずいた。
 
 椅子に座ってグラスを持つ。
 ミントとグレープフルーツの果実水でさっぱりしておいしい。
 
 部屋の様子をあらためて見ると、まめに掃除しているみたいだし、私の服はシワにならないように畳んである。

 ぎゅん、今心臓掴まれたわ。
 果実水といい、ケンさんってギャップがすごい!
 
「やばい、好きになっちゃう」

 カレンとのゆりゆりしたハッピーエンドから逃れるために始めた恋人探し。
 ケンさん、もしかして理想の恋人なんじゃない⁉︎
 
 しかも結婚前提。
 よし、女は度胸だ。

 そんなことを考えていたら、扉が開いた。
 3分、言ってた通りかもしれない。
 腰にタオルを巻いただけの姿で、仁王立ち。
 ずっきゅーん。

「…………」
「…………」

 ドキドキしてきた。

「……よかった。気が変わって帰っていたらどうしようかと思っていた」

 近づいてきたケンさんに抱きしめられると、ちょっと熱い。シャワーの後だし。
 
 やっぱり筋肉多いから体温高いんだろうな。
 あーなんだろ、この包まれる安心感。
 女の子はもっと柔らかいし、華奢だしもっと体温低い気がする。

「ケンさん、熱い」
「リンに触れられると思ったら、熱くなるのは当然だ」

 私を片腕で抱いて、ケンさんも一気に果実水を飲み干した。
 ぼんやり喉仏が動くのを見ていたら、唇が重なる。
 
「ん……♡」

 ケンさんのキスはひんやりして気持ちいい。
 大きな舌が口内をかき回して、すぐに熱くなったけど。
 エロい、ケンさんのキス、エロくて……。

「んっ、キス……すき……っ♡」
「好きか……」
「うん」

 気づけばベッドの上で天井を見ているし、私もケンさんも何も着ていない。
 指先や手、腕や肩にもうやうやしくキスされて、私、女の子だったんだなぁ……。 
 なんかお姫様みたいな扱いだから。

 えー、どうしよう。
 ギャップがすごすぎて、ときめきが止まらない!
 
 大きな手はおっぱいから離れないし、ぺろぺろ舐めて先端を口に含んだ。
 ちゅう、と吸われるとなぜかお腹の中がおかしくなる。

「ゃあ……っ♡ あ、ケンさんっ♡ それ以上、ダメっ♡」
 
 歯と器用に舌を使って先端をいたぶり、時々甘噛みしてもっと私を混乱させるから、脚をパタパタしてしまった。

「可愛いな。脚は、ほら」

 大きく開かれてその間にケンさんが入る。

「あっ、これ……っ! 恥ずかし……♡」
「なら、俺の腰に巻きつけろ」

 言われた通りにしたら、密着感がすごい。
 すごい恥ずかしいことしてるかも!

「ケンさんっ♡」

 お腹になんかすごいの当たってる!
 体が大きい分、ソレも大きいの?
 
 私も女の子の中では背が高いし、大きいし、多分大丈夫……。
 大丈夫っしょ!

「ケンさん、オッケーです♡」
「慌てるな。焦るなよ、まだ早い」

 そう言って、体を下げる。
 あれ?
 早くってせがんだみたいになっちゃった⁉︎
 ヘソにキスされたと思ったら脚のつけ根に息がかかる。

「ひゃあッ♡」

 大きな舌で下から上へと舐め上げる。
 びっくりして腰を浮かせると、がっちりももをつかまれた。
 ケンさんの舌がクリをとらえ、小刻みに動く。
 
「んぁあっ♡ あぁっ♡ それ……ッ♡」
「……ここか」

 包皮の上からじっくりなぶった後、舌で皮を押し上げるようにして舌先でちろちろ舐める。ジンジン痺れて、頭がおかしくなる。

「あ♡ ああっ♡ いぃ♡ あんっ⁉︎」

 ぬるりと太い指がクリに触れた。
 さっきとは違った感覚に体がはねる。
 
「ああぁ♡♡♡」

 指でクリをつままれて、私はあっさりイッた。 
 ぐったりする私はマグロ。 
 マグロでいいのかな……マグロで……。
 
 いや、サケかもしれない。
 ほら、木彫りのクマってサケ咥えてさ……。
 
「マグロ? サケ? なんだ? 好物なのか? 俺も好きだ」

 口に出しちゃってた⁉︎
 あとでご飯食べような、って優しく笑ったケンさんにキュンとしてたら、
 
「そのまま力抜いてろよ」

 ケンさんの太い指がずぷぷ、と入った。
 

 
  

 
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