すれ違わない二人の結婚生活

能登原あめ

文字の大きさ
2 / 44
領地で新婚生活編

0 アンジーとの思い出 (前作のおさらい)

しおりを挟む

* ざっくりとした主人公目線の前作のあらすじです。(基本的に、このような雰囲気で進みます)






 
******


 僕の名前はヴァル。
 九歳の時に王宮の茶会で一目惚れしたアンジーと婚約することになった。

 嬉しすぎて顔がこわばってしまった僕はアンジーやみんなにこの婚約が嫌だと思われて誤解されてしまったんだ。

 僕、侯爵家の息子なのに、全然だめだっ!

 だから、その後は彼女をどれだけ好きか言葉と態度で示すことにした。 

 ぽっちゃりした彼女はそこにいるだけでかわいい。
 お菓子をとってもおいしそうに食べるその笑顔が超絶かわいくて見ていてすっごく幸せな気持ちになる。 
 この世にこんなにかわいい子がいるのかと思ったんだ。

 目の前に天使が!
 目の前にいるんだよ!

 性格だって優しくて、思慮深くて、僕にとって世界一特別な女の子。
 それなのにアンジーはなぜか自分に自信がなくて控えめで。
 あんまり家族とうまくいってないからかな、寂しそうな顔を見せる時があるのは。

 僕は何度だってかわいいって、好きだって伝えるんだけど、ほんの少し首を傾げて困ったように笑うんだ。
 本当に本当にかわいいのに。

 彼女の妹が僕の婚約者になりかわろうとした時も、僕の同級生がアンジーにちょっかいかけようとした時も、僕は持てる力で守った、と思う!

 一緒に過ごすうちにだんだん打ち解けてアンジーもよく笑うようになって。
 彼女といられる僕はいつも幸せでいっぱい。
 
 それから、アンジーも僕を好きになってくれて、僕たちは両想いになった。
 幸せすぎて死んじゃうかもしれないと思ったけど。
 生きていて良かった‼︎

 そんな僕のアンジーが花嫁見習いとして侯爵家にやって来た。
 一つ屋根の下に好きな子がいる。
 父様からも節度を守れと言われて、僕たちはキスまでの関係で。
 僕だって男の子だし、したいことはたくさんあるよ!

 だけど。
 一緒に過ごすようになってますます好きになって、大好きが愛してるに変わったのも自然な流れだった。
 僕は、愛しいアンジーが嫌がることはしたくない。

 アンジーが望んだら喜んで何でも、何だってするけどね?

 そしてお互いが十八歳になって。
 無事に結婚式を迎え、アンジーが僕の愛しい妻となった。

 『夜の本』つまり閨事指南書で猛勉強した僕と、僕の荒ぶる僕自身『僕の俺』をなんとかなだめて挑んだ初夜を乗り越え、僕たちは日々お互いの愛を深めている。

 アンジーがかわいすぎてどうしよう。
 アンジーがかわいくない日なんて、今まで一度もないけどね。
 とにかく、アンジーが好きで愛しくて愛でたくてたまらない。
 
 そんな大好きな女性が僕の妻なんだ!
 夫として最愛の妻を喜ばせたい!
 たくさん笑顔が見たい!

 僕はアンジーがいれば幸せだから、これからも彼女を愛して大切に守って、いっぱいいっぱい幸せにしたい。
 二人の幸せな記憶を増やしたいんだ!
しおりを挟む
感想 195

あなたにおすすめの小説

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

【完結】婚約破棄はお受けいたしましょう~踏みにじられた恋を抱えて

ゆうぎり
恋愛
「この子がクラーラの婚約者になるんだよ」 お父様に連れられたお茶会で私は一つ年上のナディオ様に恋をした。 綺麗なお顔のナディオ様。優しく笑うナディオ様。 今はもう、私に微笑みかける事はありません。 貴方の笑顔は別の方のもの。 私には忌々しげな顔で、視線を向けても貰えません。 私は厭われ者の婚約者。社交界では評判ですよね。 ねぇナディオ様、恋は花と同じだと思いませんか? ―――水をやらなければ枯れてしまうのですよ。 ※ゆるゆる設定です。 ※名前変更しました。元「踏みにじられた恋ならば、婚約破棄はお受けいたしましょう」 ※多分誰かの視点から見たらハッピーエンド

皇太子夫妻の歪んだ結婚 

夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。 その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。 本編完結してます。 番外編を更新中です。

お飾りの侯爵夫人

悠木矢彩
恋愛
今宵もあの方は帰ってきてくださらない… フリーアイコン あままつ様のを使用させて頂いています。

醜女の私と政略結婚した旦那様の様子がおかしい

サトウミ
恋愛
この国一番の醜女である私と結婚したイバン様。眉目秀麗で数多の女性と浮き名を流した彼は、不祥事を起こしたせいで私なんかと結婚することになってしまった。それでも真面目な彼は、必死に私を愛そうと努力してくださる。 ──無駄な努力だ。 こんな色白で目と胸の大きい女を、愛せるはずがない。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜

美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

処理中です...