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義兄の結婚編

2 念願のアンジーの部屋で *

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 小花柄のカーテンと、それに合わせた可愛らしいリネン。
 王都の屋敷より幼いアンジーが過ごした部屋だと思うと、なんだかいけないことをしている気分。

 ベッドは当たり前だけど二人で使うものより小さくて、折り重なるように眠ればいいやって……。
 眠れるのかなぁ⁉︎

 さすがに手伝いに来ている身だから、アンジーが朝起きれないようなことはできない。

 一回だけ。
 つまり、一回だけにすればいい。
 いつもみたいに何回もしなければいいんだ。
 アンジーがかわいくて色っぽくて、僕の俺も元気になっちゃうんだけど、我慢してもらうしかない。

「ヴァル?」

 お風呂上がりのアンジーがとってもおいしそう。

「アンジー、愛してる」

 抱きしめて、ちゅっと唇を押しつける。
 柔らかい。
 飽きることなんて、絶対ない。
 あぁ、もう!
 かわいくって、一回だけなんて辛すぎるよっ‼︎

「んっ、ヴァルっ……」
「移動してきて、疲れてるよね? ごめんね? でも僕、アンジーとひとつになりたいんだ」

 どんな言い方したって、僕の俺がアンジーの女神様に受け入れて欲しいってことは変わらないんだけど。
 僕はアンジーに無理強いしたくない!
 僕だって、ちょっとは成長したんだ。
 ずっとずっとお互いに想い合っていたいから。

「……いいよ」

 すきっ。
 アンジーはやっぱり女神様だ!

「……一度だけ、ね?」

 僕の声が聞こえたみたいに、はにかんだ笑顔を見せる妻がかわいい。
 天使だ。
 こんなにかわいい妻を独り占めできる僕って、この世の中で一番幸せだ。

「明日、一緒に朝食に行こう」
「うん」

 小さなベッドに倒れ込んで、やわらかい身体を抱きしめる。
 

「ヴァル、好き」
「アンジー、大好き」

 くるっと僕の身体の上にのせて、寝間着を脱がせながら手を這わせる。

「幸せ」

 しっとりしてもちもちしたお尻を撫で回して堪能した後、脚のつけ根へと指を進めた。
 ぴくっと震えたアンジーが、僕の俺にすり寄るように動く。

「あっっ……」
「きれいだよ、アンジー。僕の宝物」
「ヴァルっ……きて」
「もうちょっと、気持ちよくなったら僕を受け入れて」

 我慢だ、僕の俺。
 アンジーの女神様に優しく指を挿れる。
 温かくて、やわらかく僕の指に吸いついてくる。
 たまらない。
 だけど一度だけと決めているから、先にもっと気持ちよくなって欲しい。

「……っ、あ、……」

 指を動かしているうちに手首のほうまで蜜がしたたる。
 親指でそっと突起を撫でた時、僕の上でアンジーが達した。
 震える身体をきつく抱きしめ、舌を絡める深いキスをする。
 
 ようやく僕の俺の登場!
 寝巻きをくつろげ、力の抜けたアンジーの腰を持ち上げて、そっと僕の俺の上に落とした。

「あっ、ヴァルっ!」

 アンジーの女神様が、きゅうきゅう僕の俺を締めつける。

 耐えろ!
 耐えるんだ‼︎

 母様ーー!

「…………動いていい?」

 ありがとう、母様。
 大きく深呼吸して、くるっと反転した。
 潤んだ瞳で見つめてくるから、僕の俺がドクンと跳ねた。

「ん……っ、ヴァル様が……っ……おっきく、なった……!」

 アンジー、煽らないで!
 僕(の俺)頑張りすぎちゃうよ?
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