ヒロインの要請で悪役令嬢を演じます?

能登原あめ

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「もう一本指を増やしますね」

 彼の指がちゅくちゅくと水音を立てながら私の中をかき回す。
 陰核を舌で刺激しながら指を動かされると、どこが気持ちいいのかよくわからなくなってくる。
 私が二度、三度と達してようやく三本目の指がばらばらに動かせるようになったらしい。

 執拗なキス。
 絶頂を引き延ばす前戯。
 彼は私が初めてだから丁寧、なわけではなくもともとしつこい性質なのだろうと思う。

「グレイ、もう大丈夫だから……お願い……」
「……もう少ししたほうが、痛くないでしょうし、私はもっとあなたが乱れるのを見ていたい」

 やっぱり。
 口元が引きつりそうになる。
 こっちはもうヘロヘロで体力がもつかどうかわからない。

「これ以上されたら、気を失っちゃいそう……お願い、グレイ」
「…………わかりました」

 愛称の使い方を間違えて覚えた気がする。
 でも、多分私にはこれでいいのかな。
 グレイソンが私の脚の間に位置取り、パンパンに膨れた彼の……アレを蜜口に当てた。

「それは……ナニ?」

 驚いてそう言ってしまったのはしかたないと思う。
 顔に似合わず、大きくて血管が浮いてごつごつしていて凶暴そうにみえる。
 あんな感じだったっけ?

「そんなの入らない……」

 怯える私に表情を緩めた。

「……フレイア、大丈夫ですよ。ちゃんと入るようにできてますから。でも心配ならもう少し拡げましょうか?」

 なるべく視界に入れないようにして、グレイソンに手を伸ばした。

「チョコレートの効果は残っているのかな? そしたら少しは……楽に」
「……どうでしょう? あまり薬が効きづらいのかそれほど乱れませんでしたし、すぐ抜けてませんか?」
「……あんなに何度も……気持ちよくなったのは催淫作用が出てたんだと思ったのに……違うの?」
「フレイアが感じやすいんだと思います」
「そう、かな……? グレイが上手なんじゃない……?」
 
 なんだか納得いかないし、ちょっと不安だけど、グレイソンはみるみる機嫌がよくなっていく。

「…………グレイ、このままして」
「フレイア……、ゆっくりしますから……」

 ゆっくり、か。
 痛いよりはゆっくりがいい……と思おう、うん。

 グレイソンのアレが私の脚の間をそっとこする。
 ぬるぬるして気持ちいい。
 しばらくそうして私の身体から力が抜けたところで、ぬぷぬぷと蜜口に先端を押しつけた。

「少しずつ、いきますよ」

 圧迫感に短く息を吐きながらこくこくと頷く。
 効果音をつけるなら、めりめりといいながら、グレイソンの極太のアレが私の中に侵入する。

「……っ……!」

 私が息を詰めるとグレイソンが身体ごと引く。
 まだ先端さえ埋まっていない。

「フレイア……息を吐いて」
「っ……はぁぁ……、ん、……はぁぁぁ……」
「もう一度」

 私の呼吸に合わせて、ぐっとグレイソンが腰を進める。
 
「ああぁぁーーっ……」
 
 多分だけど。
 亀頭のくびれたところまで入ったのだと思う。
 じんじんする。
 震えながら浅く息を吐いていると、さらに深く腰を進める。
  
「……このまま、時が止まればいいのに」

 なんで?
 痛みに泣いちゃいそうなのに。
 
「フレイアの初めてを存分に味わいたいので……一度きりのこの時が愛おしい、のです」

 初めてだとわかってもらえたのはいいけれど、痛いのが長引くのは嫌だ。
 動画とか撮れる世界じゃなくてよかった……本当に。

「グレイ……痛い……」

 こっちは痛みでどうにかなっちゃいそう。
 泣きたくないのに涙が浮かぶ。
 
「……フレイア、私を受け入れるのにその痛みがじわじわ続くのと、瞬間的に激痛となるかもしれませんが一気に進めるのとどちらがいいですか?」
「……痛くないほうがいいわ」
「よかった……ではゆっくり進めますね」

 よかった?
 意味がわからない。
 それにグレイソンの『ゆっくり』という言葉は要注意なのに、痛みで頭がいっぱいで考えられない。
 
「私を追い出そうと……閉じているところを、暴いていくのは……たまらないです。……私しか知らないんですね、本当に……」

 ゆるりと腰を揺らしながら少しずつ、お互いの距離が近づいていく。
 脚の間がじくじくと痛むし、まるで下から杭を打ち込まれて、内臓が口から飛び出しそう。
 浅く息を吐いてグレイソンを見上げて息を呑んだ。

 骨まで食べられちゃう。
 そう思うくらい欲情した雄の顔で、子宮がきゅんとして、じんわり濡れてきた。

「あと、もう少しですから……全部受け止めてくださいね」
「んっ……」

 少しずつ侵入してくるソレをなんとか受け入れる。

「グレイ、ソンっ」
「……フレイア、間違えてますよ」
「グレイ……」
「いい子ですね」

 ゆっくりと腰を引いては、ゆっくり押し込む。
 体感としては二時間。
 でも本当はそんなにかかってないんだろうけど、遅々として進まないから。
 それでもようやくグレイソンの腰が私の太ももに触れた。

「全部? 入ったの……?」

 覆いかぶさって抱きしめられる。
 彼の身体が汗で濡れている。

「はい、すべて。……フレイア、あなたの中に」
「……グレイ、キスして」
「望みのままに」

 唇を舐められて、そっと口を開くと深く合わさった。

「あなたには私だけですからね……たっぷり、愛しますから。よそ見しないでください」
「……よそ見なんてしない。あなたがいればいいもの……」

 私の中で彼が一回り大きくなる。
 これ以上大きくしてどうするつもりだろう。


 

 
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