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番外編
次のヒロインが現れたら ※
しおりを挟む結婚式まで残すところ、あと一か月。
あれから何度も肌を重ねたけれど、あのいい加減な避妊方法で身篭ることはなく無事に過ごせている、今のところ。
睡眠不足だし、こんなに家を開けて大丈夫?って思うくらいグレイソンが泊まっているけれど。
もうすっかり侍女たちにバレているし、王妃からも、注意された。
ドレスが着れなくなるようなヘマはするな、と。
あっさり容認されちゃうのはリリアンのいうR18乙女ゲームの世界だからかな。
最近はもう開き直って、グレイソンと一緒に朝食まで取るようになってしまった。
「フレイア、今夜の夜会のドレスは何色ですか?」
「……夜空のような青よ」
グレイソンの瞳の色と一緒で、最近の夜会には青系のドレスばかり着ている。
もちろん、グレイソンがプレゼントしてくれたものが多い。
わかっていても確認する彼がかわいい。
かわいい?
だいぶ私も彼に染まっている。
「楽しみにしています」
にっこり笑って私の頬に口づけた。
王女として参加する夜会も、あとわずか。
グレイソンとダンスを踊った後は国王のやや後ろに座ってゆっくり挨拶を受ける。
この王宮に残っていて夜会に出れる王女は私だけ。
他の姉妹は他国に嫁いでいて、今夜はここにいない。
王太子夫婦は南国へ招待されていて、第二王子は生まれてすぐ亡くなっている。
第三王子は年若いし、彼と同い年の第七王女はひっそり離宮に暮らしているから公の場にほとんど出てこない。
ちなみに、国王には側妃が二人いた。
第五王女と第三王子は姉弟で、母親は侯爵家の出身の才女。
第七王女の母親は美貌の子爵令嬢で、行儀見習いとして王宮に上がったところ国王の手がついた。
一番身分が低いのを本人が気にしてひっそり暮らしていたけど、何年か前に亡くなって、第七王女は後ろ盾もないし大人しく控えめだから、近隣諸国も国内も安定している間はそのまま放置されると思う。
そういうわけで、王妃王妃は七人も産んで頑張ったなーと思う。
私も跡継ぎを産まなきゃいけないというプレッシャーはあるけれど、本気で子作りを始めたらすぐに身篭りそうな勢いだけは、ある。
ちらりとグレイソンのいる方向に視線を向けると、ものすごい美少女と踊っていた。
まだデビューしたてのようで初々しく、グレイソンをキラキラした瞳で見つめていた。
思わず凝視してしまったけど、背筋を伸ばして座りなおす。
それからなんとか笑顔を貼りつけた。
今日の夜会にリリアンはいない。
今確かめることはできないけど、踊っている彼女が第二弾のヒロインじゃないかと思う。
あんなに頼りなげでかわいいもの。
初めて見る顔だし、リリアンが調べる前にどこぞの貴族の養子になって教育を受けていた可能性がある。
グレイソンのほうは、いつもの対人用の笑顔を浮かべている……でも、ちょっと近いような?
近いんじゃない?
信じているけどもやもやしてしまう。
ひと通り挨拶が終わったところで、グレイソンを探した。
「あぅっ……、だめっ、……」
「疑うなんて、私の気持ちをもっとわかってもらわなければ、いけませんね」
後ろから深く打ち込まれて、ぐりぐりと押しつけられる。
「疑って、ないっ……あぁっ、んっ」
初めはあの子にやきもちなんてかわいいってグレイソンが言ってたのに、なんでこうなったんだろう。
「妬く必要ないくらいたっぷり愛情を注ぎますから」
陰核に触れながら、揺さぶる。
苦しいと思っていたグレイソンの巨大なアレが、今では快感しかもたらさない。
どこをこすられても気持ち良すぎてすぐにわけがわからなくなるから困った。
「フレイア以上の女性なんて、この世にいませんよ……もっと、乱れて」
「グレイっ、もぉ、おかし、なってる!」
じゅぷじゅぷと水音が激しくなる。
きっと今日も太ももにまで蜜が流れているはず。
グレイソンに触れられるといつもこうなってしまうから、私に催淫剤とか必要ない。
「……っは、……すごく、うねっています。……私のこれ、好きですか?」
「好きっ……、いいっ、でも、も、だめぇ……」
「だめどころか……、締めつけて離してくれませんね?」
彼が抜こうとすると、身体ががくがくと震えた。
打ち込まれると満たされてもっと奥をついて欲しくなる。
ゆっくりと大きく動くからじわじわと熱が溜まっていくけど物足りない。
「グレイっ、奥、突いて」
「……愛しい人の願いならいくらでも」
何度も達した身体にはちょっと乱暴なくらいがつがつと突かれても、快感しか拾わない。
「んっ、あっ、あぁっ……」
「かわいい、です。……ああ、ちょっと、もう、持ちそうにありません……」
さらに速度を上げて大きく揺さぶり、私の外に子種を吐き出した。
そのまま上からのしかかるように抱きしめる。
「まだ足りないですね。……いつになったら満たされるんでしょうか」
グレイソンがぽつりと呟くから、私はふと気づいた。
好きとは何度も言ってるけど、愛してるは言ったことなかったって。
もぞもぞ動いてグレイソンと向き合う。
じっとみつめてくる瞳は仄暗さを秘めているけど優しくて。
ああ、本当に愛されてるなぁと胸がポカポカする。
「グレイ、愛してます」
「…………」
瞬きして黙り込むグレイソンにもう一度言葉をかけた。
「グレイ……愛してる。本当よ」
「…………フレイア、愛してます。……もう一度、言ってくださいませんか?」
「大好きよ。いつの間にかあなたのことを愛していた。…………グレイ、愛してます。ずっと一緒にいてね」
「はい、永遠に離しませんから、覚悟してくださいね」
次のヒロインが選ぶのは彼以外だったら誰でもいい。
彼の背中に腕を回しぎゅっと抱きしめる。
私の頭の上でほっと息をついたグレイソンが優しくささやいた。
「結婚式が待ち遠しいですね」
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