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番外編
if 3話の後に続く物語。密会じゃありません! 1 ※微
しおりを挟む* 本編三話の後から分岐しています。
******
「これは違うの、グレイソン」
私の言葉に硬い表情を解く。
説明すれば大丈夫そうだと思っていると、隣でワイアットが息を呑んだ。
あれ?
つき合いの長いワイアットの反応を見るからにものすごくまずい状況?
「……俺たちはなんでもないんだ!」
「俺たち、ね。……フレイア様、行きましょうか」
前半は低く呟いて、後半は私に笑顔を向けて言う。
これ、どう乗り切ったらいいの?
リリアンどこ?
「この後、新居の内装を確認していただきたいのです。よろしいですよね?」
「……ええ、わかったわ」
なんだか身の危険を感じて行きたくないけど、この状況では断れない。
「……私は、グレイソンが選んでくれたもので満足すると思うわ」
「…………そう、ですか」
グレイソンが笑みを深めた。
最初に感じたのは口の中に残る甘ったるさ。
それから、下肢に違和感を感じて私は目覚めた。
頭が重くてぼんやりする。
薄暗い部屋の中で、私は何も身につけていない。
「……!」
脚の間にはグレイソンがいて、蜜口に差し込まれた指がぐるりと動き、内壁にひんやりとする何かを塗りつけられた。
慣れないその行為にぞわりとする。
足を閉じようとしてグレイソンに阻まれた。
「グレイ、ソン……」
「あぁ、起きましたか?……ちょうど準備が整ったところです」
彼が楽しそうな笑顔を浮かべて、私の身体を囲むようにしてのぞき込む。
上着を脱いだだけの彼と違って、すべてをさらしていることにますます恥ずかしくなった。
「な、んで……こ、んな……こと……?」
喉がイガイガするし、ろれつが回らない。
グレイソンに連れてこられた新居で一通り確認した後、手ずから入れてくれたお茶を飲んだ。
蜂蜜がたっぷり入ったそれは甘くて、塩味のビスケットを摘むのにちょうどよかったし、おかわりもした。
睡眠薬でも入っていた?
でもそれだけ?
ああ、わからない。
脚の間に意識を持っていかれる。
じわじわと痺れて、熱い。
「フレイア様は誰と結婚するのかちゃんとわかっていますか? あんなところにリリアン嬢を立たせてあいつと密会するなんて……。最近彼女と仲良くしていたのはそういうことなんですね」
「そ、んな……わけ、ない。……違う、わ……」
グレイソンが軟膏のようなものを指にとって胸の先端に塗りつける。
ひんやりした感触に身体が跳ねた。
「んっ……!」
「なかなか質のよい媚薬のようですね」
媚薬?
どっと、脚の間から蜜が流れた。
身体の反応に動揺して、頭が混乱する。
なんでこんなものを……。
「結婚相手は私だと、しっかり心と身体に刻んであげますね」
「っ、ダメ! だって」
結婚式までまだ半年あるのに。
「……ワイアットに操でも立てるつもりですか? まぁ、二度と会わせるつもりはありませんが」
驚いて絶句していると、私の頬に手を伸ばす。
「あぁ、怯えないでください」
私の唇を啄み、舌を浅く差し込んだ。
粘膜に触れられたせいか、たったそれだけで心臓が激しく脈打ち、溢れた蜜がどんどんお尻の下に流れていく。
グレイソンに気づかれたくない。
自分の息が熱く、荒くなっている。
目元も潤んでくるけれど、どうすることもできない。
「……フレイア、とお呼びしても……?」
頷く私の胸に彼はふうっと息を吹きかける。
ただそれだけで、自分らしくない艶っぽい声を上げてしまい口を押さえた。
「フレイア、かわいいですね」
男の人にしては細いきれいな指が私の胸を揉みしだく。
そのまま舌を這わせ先端の周りばかりちろちろと舐めた。
じれったい。
物足りない。
そう思っていると、いきなり胸の先端を甘噛みする。
「いっ……」
「……あぁ、刺激強すぎましたか? 火遊びはいけないことですからね? 密会していたお仕置き、必要ですよね」
さっきよりも強く噛まれて痛みに身体が震えた。
続けて優しく舐めるから、交互に訪れる痛みと甘さに快感しか感じなくなる。
「んっ……密会、じゃない、から……リリアンが、彼、と……うまくいくようにっ、協力して、いただけ、でっ……」
「もし、そうだとしても、私に相談して下さい。夫になるんですから。……これではもう一つお仕置きをしなければなりませんね……」
「ワイアットの、ことなんてっ、なんとも思って、ないっ! これからは、なんでも、相談するから……いっ、痛いの、いやぁ!」
「……本当に?」
怯える私を安心させるように笑って見せてから、かぷりと先端に噛みついて引っ張った。
と、同時に片手で陰核の皮を押し上げる。
「ああぁっっ!」
思いがけない強い刺激にがくがくと震えて私は果てた。
荒い息を吐く私に、意地悪な笑みを浮かべる。
「フレイア、まだ終わりじゃないですよ」
指に蜜をまとわせぐりぐりと陰核を押しつぶすように嬲り続け、私は震えながら喘ぐ。
「このまま終わったらただのご褒美ですからね。……ほら、限界までイきましょうか」
「あぁっ、またっ、グレイソンっ、あーーっ……」
どろりと蜜をこぼしながら私は感じることしか許されない。
「グレイソンっ、もぉ、ああぁっ……」
「こんなに濡れて……かわいいですね。私のフレイアは。……まだまだ序盤なんですけどね」
「……グレイソン、だけ、だからっ……他の人と二人きり、ならない、からっ、……もう、許して……! あ、ああぁぁ!」
果てても果てても彼の口も手も止まることがない。
いつしか絶頂から下りることができなくなって、グレイソンの唇に涙を吸いとられるまで泣いていたことにさえ気づかなかった。
「約束ですよ。……では、ワイアットと会っていたことは許しましょう。……次はないですよ」
私はこくこくと何度も頷く。
「ごめんなさい。もう、誰とも二人きりで会いません」
グレイソンが抱きしめて優しく口づけしてくるから、ほっとして私は力を抜いた。
「フレイア、続きを……私を受け入れて下さい」
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