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子供もいる懇親会で心中物もないだろう。昌也の提案で最初の演目は「曲ねずみ」にした。鼠が屋根裏で相撲をとったり飯を盗み食いしたりする様を面白おかしく表現した、所謂おどけ物だ。動物の鳴き真似や効果音も三味で表現せねばならない技巧的な難曲だが、二人は難なく三味を弾く。昌也の巧みな節回しに聞いている者からは笑みがこぼれた。動物が出てくるおどけものを何曲か弾き、最後は「夏の曲」で無難にしめた。
芳は子守唄を爪弾きながら、宴席をぼんやりと眺めていた。夜も更けて、年端のいかない子供は母親に抱かれうつらうつらしている。あの時ぶつかった男児は、ついさっき母親に抱えられて部屋に帰っていった。濡れた麻袋のようにくたりとした子はいかにも抱きづらそうだが、母親は目を細めて我が子の寝顔を見つめている。
年端もゆかない息子を佐野屋に預けた菊乃は、我が子の重みを知っていたのだろうか。
女子供が各々の部屋に引き上げると小さな人の輪があちらこちらにできはじめた。膳の周りは空席が目立つ。ここから互いの腹を探りながら本当の商売の話がはじまるのだ。宿の者が膳を片付けに部屋へ入ってきた。そろそろ帰ろう、と昌也を促すと、
「芳、久しぶりだな」
佑志に呼び止められた。黙ったまま頭を下げると、
「相変わらずなのか」
と、苦い顔をされた。芳は曖昧な笑みで応えた。
「菊乃さんに似てきたな」
芸妓にさん、などと敬称を付けても、喜兵衛が言うと嫌味にならない。佑志が慌てて渋面をとくのが可笑しかった。
「ご存知なのですか」
「もちろんだ。今夜の三味で思い出したよ」
喜兵衛は佑志の問いに短く答えると、昌也に目を移した。
「静恵さんは息災かね」
「はい、おかげさまで」
「いい三味だったよ。さすがに静恵さんが仕込んだことだけある」
「ありがとうございます。あの、菊乃さんのことを伺ってもよろしいでしょうか」
喉元まで出かかっていた言葉を昌也が口に出してくれた。
「また二人の音を聞けるとは思わなかった」
いかにも嬉しそうに喜兵衛が言った。
「芳と弾くとなんだか苦しいんですよ。弾きづらいっていうのとは違うんだけど」
昌也の率直な物言いに、喜兵衛は笑みを浮かべて孫でも見るような眼差しを向けている。こんな風に昌也はいつの間にかするりと他人の懐に入り込んでしまう。昌也の三味もそうだ。いつの間にか昌也の音は内懐に入り込んで忘れられない音になるのだ。
「菊乃さんも同じだったよ。静恵さんの三味をぴしりと抑えて。行儀よく音が合っただけの三味はつまらんよ。少し喧嘩するくらいが、互いの音が立って面白い」
喜兵衛の言葉に芳は顔を上げた。そんな菊乃の音と自分の音に似ているところがある、とでもいうのだろうか。胸が高鳴って顔が上気してくるのが分かる。
「君たちの三味はまだまだ伸びしろがある。これからも励みなさいよ。私も楽しみが増えた」
喜兵衛の称賛が胸に響く。昌也と芳は思わず座りなおし、畳に手をついて深々と一礼した。
「菊乃さんも唄ったんですか」
「いい声だったよ。酒が入ると菊乃さんは三味が奔ってな。そうなるともう手がつけられなかった。ただな、菊乃さんが奔ると酒がね、飲めなくなるんだよ。芸が真に迫りすぎていてね。みんな、固唾を飲んで酒を飲むのを忘れるんだな」
いかにも懐かし気に喜兵衛は目を細めた。
日頃は仲のいい静恵と菊乃だったが、三味を弾くときは好敵手だった。二人とも、芸妓として一人前になっても寒稽古に欠かさず参加するほどの打ち込みようだった。火の気のない部屋で夜通し三味を弾くのである。弦を抑える指が切れ棹が血で染まった。
「正月にね、二人を呼ぶと指先に細く切った晒を巻いてるんだよ。目立たないように肌色に染めた晒をね。稽古あけの三味は鬼気迫る音だった。おとそ気分が吹き飛んだよ」
請われるままに静恵と菊乃は様々な曲を唄った。古い譜もよく知っていて客を驚かせたものだった。
「昌吉さんがせっせと文化譜を探していたからな」
「父さんも三味に役立つこと、してたんだ」
父親の記憶がほとんどない昌也は、新しい発見をした、とでもいうように二皮目の大きな目をさらに大きくした。
「そりゃあ。昌吉さんは誰よりも静恵さんのことをよくわかっていたから。文化譜で口説くなんて誰も思いつかなかったんだな。してやられたよ」
喜兵衛はそう言って、呵々と笑った。
瞼の裏が赤く染まっている。夢うつつに目を開けると、菊乃が豆電球の小さな明かりで文化譜を一心に書き写している。あれは静恵に借りた譜だったのだろう。今夜は母が枕元にいるのだ。その姿を確認して、再び目を閉じた。そんな夜は不思議なほどよく眠れるのだった。
川柳が浅緑の葉を返しながらさざ波のように波紋を伝えている。さらさらという葉擦れが喧噪に疲れた耳に心地いい。
「菊乃さんの三味、聞いたことあるのか」
昌也も目を細めて川面からの風に身を委ねている。
ーないよ
「それなのに音が似ているなんて不思議だな」
ー母さんの三味を使っているからだろ
にべもない答えに昌也は憮然とした顔つきになったが、懲りずに言った。
「これからは一杯やってから座敷に出ろよ。きっと面白いぞ。俺も思う存分やれるし」
芳は苦笑いをして首を振った。
菊乃は座敷に呼ばれたあとは必ず湯屋に寄り、酒と白粉の匂いを削ぎ落してから帰って来た。
いつになく遅かったその日は湯屋に行き損ねたのだろう。今にして思うと、男と会っていたのかもしれない。
置屋に戻って来た菊乃は島田を高く結い濃い紅を引いた、母とは違う女だった。﨟長けた姿に臆しながらも眼が離せなかった。吸い寄せられるように袂に手を伸ばすと邪険に振り払われた。菊乃は目を逸らせたまま低い声で言った。
「化粧を落としてくるから」
薄暗い水屋に菊乃の白い背中が浮かんでいる。菊乃は背中を向けて丹念に身体をぬぐっていた。芳は踵を返すと、慌てて座敷に戻った。
風呂敷で包んだままの三味線が部屋の隅に置いてある。そっと風呂敷を開くと手入れのよく行き届いた三味線があらわれた。菊乃があの姿でついさっきまで触れていた三味線は、宴の華やぎをそのまま纏っているようだった。芳は三味線を思わず手にとった。
さくら さくら やよいの空は
唇を動かしながら見よう見まねでゆっくりと弾いてみる。震える糸の音が桜の花びらそのものだ。
小学校のオルガンで教師が弾くさくらなど、がさがさの紙で作った紙吹雪だ。夢中になって弾いていると、背後の襖が乱暴に開けられた。ぎょっとして振り返ると真っ青な顔をした菊乃が立っている。菊乃は無言のままつかつかと芳のそばに来ると、いきなり芳の頬を打った。初めての仕打ちに呆然としていると、
「貸して」
芳の手から強引に三味線をひったくり、手早く風呂敷に包むと行李の中に仕舞った。
ーごめんなさい 勝手にさわって
「こんなもので生計をたてては駄目。商人が道楽を覚えるのは一人前になってからよ」
ーでも
一度だけ、菊乃の三味線を聞いたことがある。急な雨が降って稽古場に傘を持って迎えに行ったのだ。誰もいない座敷で菊乃は三味線を弾いていた。藁屋根に吸い込まれる雨の音と溶け合うようなしめやかな音色だった。母でも芸妓でもない女がそこには居た。曲を弾き終わり三味を傍らに置いてもまだ、菊乃は自分の音を探っている。
芳が上がり間口に上がり襖をそっと叩くと、菊乃は夢から覚めたような顔をして、瞬く間にいつもの母親に戻ってしまった。
あの時の音が忘れられなかった。自分もあんな三味を弾けるようになりたい。急いで帳面の新しい頁を繰り、言葉を継ごうとした芳に菊乃がぴしゃりと言った。
「母さんの言うことを聞きなさい」
唇を噛みしめてうつむいていると菊乃が肩を抱いた。微かに白粉の香りがする、柔らかな芸妓の手だった。
「気鬱のせいよ。大丈夫。いいお医者にかかれば必ず治るから。新しい奉公先も見つけてあげる。余計なことを考えないで、しっかり読み書きを覚えて。立派な商人になりなさい」
菊乃は自分に言い聞かせるように言った。
それなのに自分は三味を生業にしている。こんなもの。三味が奔りそうになると菊乃の声が耳朶の奥で蘇るのだった。
芳は子守唄を爪弾きながら、宴席をぼんやりと眺めていた。夜も更けて、年端のいかない子供は母親に抱かれうつらうつらしている。あの時ぶつかった男児は、ついさっき母親に抱えられて部屋に帰っていった。濡れた麻袋のようにくたりとした子はいかにも抱きづらそうだが、母親は目を細めて我が子の寝顔を見つめている。
年端もゆかない息子を佐野屋に預けた菊乃は、我が子の重みを知っていたのだろうか。
女子供が各々の部屋に引き上げると小さな人の輪があちらこちらにできはじめた。膳の周りは空席が目立つ。ここから互いの腹を探りながら本当の商売の話がはじまるのだ。宿の者が膳を片付けに部屋へ入ってきた。そろそろ帰ろう、と昌也を促すと、
「芳、久しぶりだな」
佑志に呼び止められた。黙ったまま頭を下げると、
「相変わらずなのか」
と、苦い顔をされた。芳は曖昧な笑みで応えた。
「菊乃さんに似てきたな」
芸妓にさん、などと敬称を付けても、喜兵衛が言うと嫌味にならない。佑志が慌てて渋面をとくのが可笑しかった。
「ご存知なのですか」
「もちろんだ。今夜の三味で思い出したよ」
喜兵衛は佑志の問いに短く答えると、昌也に目を移した。
「静恵さんは息災かね」
「はい、おかげさまで」
「いい三味だったよ。さすがに静恵さんが仕込んだことだけある」
「ありがとうございます。あの、菊乃さんのことを伺ってもよろしいでしょうか」
喉元まで出かかっていた言葉を昌也が口に出してくれた。
「また二人の音を聞けるとは思わなかった」
いかにも嬉しそうに喜兵衛が言った。
「芳と弾くとなんだか苦しいんですよ。弾きづらいっていうのとは違うんだけど」
昌也の率直な物言いに、喜兵衛は笑みを浮かべて孫でも見るような眼差しを向けている。こんな風に昌也はいつの間にかするりと他人の懐に入り込んでしまう。昌也の三味もそうだ。いつの間にか昌也の音は内懐に入り込んで忘れられない音になるのだ。
「菊乃さんも同じだったよ。静恵さんの三味をぴしりと抑えて。行儀よく音が合っただけの三味はつまらんよ。少し喧嘩するくらいが、互いの音が立って面白い」
喜兵衛の言葉に芳は顔を上げた。そんな菊乃の音と自分の音に似ているところがある、とでもいうのだろうか。胸が高鳴って顔が上気してくるのが分かる。
「君たちの三味はまだまだ伸びしろがある。これからも励みなさいよ。私も楽しみが増えた」
喜兵衛の称賛が胸に響く。昌也と芳は思わず座りなおし、畳に手をついて深々と一礼した。
「菊乃さんも唄ったんですか」
「いい声だったよ。酒が入ると菊乃さんは三味が奔ってな。そうなるともう手がつけられなかった。ただな、菊乃さんが奔ると酒がね、飲めなくなるんだよ。芸が真に迫りすぎていてね。みんな、固唾を飲んで酒を飲むのを忘れるんだな」
いかにも懐かし気に喜兵衛は目を細めた。
日頃は仲のいい静恵と菊乃だったが、三味を弾くときは好敵手だった。二人とも、芸妓として一人前になっても寒稽古に欠かさず参加するほどの打ち込みようだった。火の気のない部屋で夜通し三味を弾くのである。弦を抑える指が切れ棹が血で染まった。
「正月にね、二人を呼ぶと指先に細く切った晒を巻いてるんだよ。目立たないように肌色に染めた晒をね。稽古あけの三味は鬼気迫る音だった。おとそ気分が吹き飛んだよ」
請われるままに静恵と菊乃は様々な曲を唄った。古い譜もよく知っていて客を驚かせたものだった。
「昌吉さんがせっせと文化譜を探していたからな」
「父さんも三味に役立つこと、してたんだ」
父親の記憶がほとんどない昌也は、新しい発見をした、とでもいうように二皮目の大きな目をさらに大きくした。
「そりゃあ。昌吉さんは誰よりも静恵さんのことをよくわかっていたから。文化譜で口説くなんて誰も思いつかなかったんだな。してやられたよ」
喜兵衛はそう言って、呵々と笑った。
瞼の裏が赤く染まっている。夢うつつに目を開けると、菊乃が豆電球の小さな明かりで文化譜を一心に書き写している。あれは静恵に借りた譜だったのだろう。今夜は母が枕元にいるのだ。その姿を確認して、再び目を閉じた。そんな夜は不思議なほどよく眠れるのだった。
川柳が浅緑の葉を返しながらさざ波のように波紋を伝えている。さらさらという葉擦れが喧噪に疲れた耳に心地いい。
「菊乃さんの三味、聞いたことあるのか」
昌也も目を細めて川面からの風に身を委ねている。
ーないよ
「それなのに音が似ているなんて不思議だな」
ー母さんの三味を使っているからだろ
にべもない答えに昌也は憮然とした顔つきになったが、懲りずに言った。
「これからは一杯やってから座敷に出ろよ。きっと面白いぞ。俺も思う存分やれるし」
芳は苦笑いをして首を振った。
菊乃は座敷に呼ばれたあとは必ず湯屋に寄り、酒と白粉の匂いを削ぎ落してから帰って来た。
いつになく遅かったその日は湯屋に行き損ねたのだろう。今にして思うと、男と会っていたのかもしれない。
置屋に戻って来た菊乃は島田を高く結い濃い紅を引いた、母とは違う女だった。﨟長けた姿に臆しながらも眼が離せなかった。吸い寄せられるように袂に手を伸ばすと邪険に振り払われた。菊乃は目を逸らせたまま低い声で言った。
「化粧を落としてくるから」
薄暗い水屋に菊乃の白い背中が浮かんでいる。菊乃は背中を向けて丹念に身体をぬぐっていた。芳は踵を返すと、慌てて座敷に戻った。
風呂敷で包んだままの三味線が部屋の隅に置いてある。そっと風呂敷を開くと手入れのよく行き届いた三味線があらわれた。菊乃があの姿でついさっきまで触れていた三味線は、宴の華やぎをそのまま纏っているようだった。芳は三味線を思わず手にとった。
さくら さくら やよいの空は
唇を動かしながら見よう見まねでゆっくりと弾いてみる。震える糸の音が桜の花びらそのものだ。
小学校のオルガンで教師が弾くさくらなど、がさがさの紙で作った紙吹雪だ。夢中になって弾いていると、背後の襖が乱暴に開けられた。ぎょっとして振り返ると真っ青な顔をした菊乃が立っている。菊乃は無言のままつかつかと芳のそばに来ると、いきなり芳の頬を打った。初めての仕打ちに呆然としていると、
「貸して」
芳の手から強引に三味線をひったくり、手早く風呂敷に包むと行李の中に仕舞った。
ーごめんなさい 勝手にさわって
「こんなもので生計をたてては駄目。商人が道楽を覚えるのは一人前になってからよ」
ーでも
一度だけ、菊乃の三味線を聞いたことがある。急な雨が降って稽古場に傘を持って迎えに行ったのだ。誰もいない座敷で菊乃は三味線を弾いていた。藁屋根に吸い込まれる雨の音と溶け合うようなしめやかな音色だった。母でも芸妓でもない女がそこには居た。曲を弾き終わり三味を傍らに置いてもまだ、菊乃は自分の音を探っている。
芳が上がり間口に上がり襖をそっと叩くと、菊乃は夢から覚めたような顔をして、瞬く間にいつもの母親に戻ってしまった。
あの時の音が忘れられなかった。自分もあんな三味を弾けるようになりたい。急いで帳面の新しい頁を繰り、言葉を継ごうとした芳に菊乃がぴしゃりと言った。
「母さんの言うことを聞きなさい」
唇を噛みしめてうつむいていると菊乃が肩を抱いた。微かに白粉の香りがする、柔らかな芸妓の手だった。
「気鬱のせいよ。大丈夫。いいお医者にかかれば必ず治るから。新しい奉公先も見つけてあげる。余計なことを考えないで、しっかり読み書きを覚えて。立派な商人になりなさい」
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