獅子の末裔

卯花月影

文字の大きさ
71 / 214
14.謀反の末

14-4. 紙の衣

しおりを挟む
 ロレンソとオルガンティノが高槻城へ向かった日から、一日、二日、そして三日が過ぎた。しかし、高槻城からは何の連絡もなく、ロレンソたちも姿を現さない。日が経つにつれて、信長本陣に焦燥感がじわじわと広がっていった。
 そして四日目、日が暮れ落ちようとしているにも関わらず、やはり何の進展も見られなかった。高槻城は静まり返ったまま、ロレンソもオルガンティノも姿を現す気配がない。信長はついに堪えきれず、床几から勢いよく立ち上がった。その挙動には苛立ちがにじんでいる。
「鶴!」
 突如、割れんばかりの声で名を呼ばれた。
「ハ、ハハッ」
 忠三郎はその声に驚き、体をビクリと震わせて返事をする。
「右衛門と左近を呼べ!」
「ハハッ」
 忠三郎は即座に踵をかえし、慌ただしくその場を後にする。
(ロレンソ殿たちは、如何したのであろうか)
 信長の怒りが爆発寸前まできていることは十分、分かっているはずだ。逃げたとは考えにくい。右近に会う前に捕らえられてしまったのか。あるいは不測の事態が起きて命を落としたのか。どんな可能性を考えても、良い結果は浮かばない。
(このままではキリシタンたちが皆殺しにされてしまう)
 山の端に沈む夕日が空を染め、あたりは徐々に闇に包まれ始めていた。忠三郎は転がるようにして佐久間信盛の陣営に駆け込むと、信長本陣まで来るようにと伝えて、急いで一益の陣営に向かおうとした。

「忠三郎殿、お待ちを。もう日が暮れ、辺りは暗い。明日の早朝にしては如何なものか」
 佐久間信盛が忠三郎を気遣い、そう声をかけてくれた。
「忠三様。佐久間様の仰せの通り。夜道は危のうござります。如何に上様でも、かような夜半に行けと仰せになっていたとは思えませぬ」
 付き従っていた滝川助太郎も心配している。しかし、忠三郎はその言葉を振り払うように首を横に振った。
「いや。急がねば上様が…」
 二人の気遣いをありがたく思いながらも、今は一刻の猶予もない。忠三郎は、余裕のない笑顔を浮かべて信盛の陣営を後にする。

 暗くなりつつある山道を、ひたすら馬を走らせた。周囲はすでに夕闇に包まれ、遠くの木々や山々の輪郭も次第にぼやけていく。冷たい風が顔に当たり、耳元を鋭く切り裂くように吹き抜けるが、気に留める余裕もない。
(義兄上!)
 心の中で何度もその名を叫んだ。馬の蹄が硬い地面を打つ音が、暗闇にこだまする。背中には信長の怒りの影が重くのしかかり、頭の中にはロレンソたちの安否が駆け巡る。不安と焦りが胸を締めつけ、手綱を握る手に自然と力が入る。
(一体、如何したら…如何したらよいのか)
 道は狭く、山の斜面が険しさを増していく。崖の縁はすぐそこ。馬が足を踏み外せば即座に転落する危険もあるが、そんなことを考える余裕もない。ただ前へ、とにかく早く一益に会って、この窮地を伝えたい。
(義兄上!助けてくだされ!)
 忠三郎は祈るような思いで馬に鞭を入れた。風の音がさらに強くなり、闇が深まっていく中、ただひたすらに滝川陣営を目指した。

 その日の夜半から、再び雪が降り始めた。静かに降り積もる雪が、辺り一面を白く染め、冷え込む空気が肌を刺す中、忠三郎はようやく一益の陣営にたどり着いた。疲れと寒さで体は限界に近い。
「鶴!如何した!」
 夜番をしていた助九郎と義太夫が、忠三郎の様子に驚いて駆け寄る。馬の背から降り立った忠三郎は、息も絶え絶えのまま、義太夫のほうへとよろけるように倒れ込んだ。
「義太夫…」
 力ない声に、義太夫は慌てて忠三郎を支えた。忠三郎の体はすっかり冷え切り、顔には疲労と焦りの色がはっきりと浮かんでいた。
「おぉ、これは拙い。まずは火のそばへ行き、身体をあたため…」
 義太夫が心配そうに言いかけたが、忠三郎はすぐに遮った。
「それよりも早う、義兄上に知らせねば」
 義太夫は忠三郎の只ならぬ様子に頷き、帷幕の中に連れて行った。

「殿、鶴が参りました」
 一益は帷幕の中に入ってきた二人を見て、静かに床几から立ち上がった。
「如何した、かような夜更けに」
 その声は、状況の深刻さをまるで感じさせないほど冷静だ。
「ロレンソ殿が未だ戻られませぬ。これはもう、何かあったとしか思えず…。上様は大変お怒りで…」
 忠三郎は、かすれた声でそれだけをようやく伝えると、体から緊張の糸が一気に緩んだように脱力した。一益はその報告をじっと聞きながら、黙して何かを深く考えている。
「…で、わしと右衛門に、本陣へ来いと?」
「はい」
 一益は少しの間、沈黙を守った後、静かに頷く。
「承知した。明日、早朝に上様本陣へ向かうとしよう。そなたはもう休め」
 と義太夫を見る。義太夫は心得て、
「ハハッ。さて、鶴。こっち参れ。疲れたであろう。飯でも食って、身体を温めよ」
 常の如く、義太夫は軽快に言い、忠三郎の肩に手を置いた。忠三郎は、一瞬だけ安堵を感じたが、まだ安心することができない。それでも、義太夫の言葉に従い、共に暖を取るべく帷幕の奥へと歩みを進めた。

「ほれ。上手いぞ、食え」
 と義太夫が渡してきたのは、滝川家ではお馴染みの芋がら鍋。味噌で煮詰めた芋の茎を干して、縄のように編み込み、戦場に持ちこんでいる。これを芋がら縄と呼ぶ。見た目はただの縄で、これだけではとても食べ物と呼べる形状ではないが、鍋に湯を沸かし、無造作に切った芋がら縄を放り込んで煮込むと、これが意外にうまい。
 はじめて滝川家で芋がらを見たときは、到底、食べ物とは思えなかったが、それも今は昔。こうして雪の降る寒い夜に食べると、口の中にじんわりと芋がらの旨味が広がり、疲れた身体に活力をもたらす。
「美味いか?」
「美味いが…かような仕儀になり、義兄上は如何なされるのであろうか」
 人心地ついた忠三郎が尋ねると、義太夫もウムムとうなる。鍋の中の芋がらが、湯の中でひたひたと揺れる音が、ひどく遠いものに感じられる。

 その時、帷幕の中にざわめきが広がり、忠三郎はふと箸を止めた。
「何事であろうか…」
 忠三郎は芋がら鍋をすすりながら、首を傾げた。
「はて。誰か来たようであったが…」
 義太夫も訝しげに鍋から目を離し、耳を澄ます。外からの微かな足音、声が交わる。事態が動いたことは明らかだ。二人は顔を見合わせ、すぐさま立ち上がると、足早に一益の陣へと向かった。
「殿。何事が…」
 息を切らせて義太夫が尋ねかけると
「右衛門の元から知らせが届いた。右近が城門に現れたと」
「エッ」
 忠三郎と義太夫は一益の顔を凝視した。

 ロレンソとオルガンティノはどうにかして城にたどり着いていた。そしてついに右近と対面した。
 家臣たちの懸命な説得もあり、右近は降伏する決意を固めていた。しかし、その決定に異を唱えたのは、右近の父・高山図書だった。図書は、荒木村重の元にいる右近の子供と妹の命を最優先に考え、右近と激しく対立した。
「人質の命を守るためには、決して降伏するべきではない」
 と主張する図書に対し、右近は苦渋の選択を迫られていた。右近はロレンソとオルガンティノを城の外へ逃がすという名目で、共に城を後にすることを決めた。

 夜の闇に包まれる中、右近は城を出ると、無言のまま髪を切り落とし、着ていた衣を脱ぎ捨てた。冷たい風が吹き荒れる中、右近は紙の衣一枚だけを身にまとい、佐久間信盛の陣営へと向かった。
「この寒空に紙の衣一枚とは…」
 忠三郎が驚愕して呟くと、一益は静かに頷きながら答えた。
「もはや城も領地も捨てると。摂津守に刃を向けることを避け、人質として囚われている者たちの命を救うための苦渋の決断だったのであろう。すでに右衛門の使いが上様本陣にも送られ、明朝、右衛門が右近を連れて上様の元へ行くことになっておる」

 右近の立場に身を置いて考えると、その重圧と苦しみはいかばかりであろうか。しかし、これで最悪の結末は避けられた。忠三郎は重い息をつき、肩の力がどっと抜ける。長い緊張が一気に解けた瞬間だった。
 隣で義太夫も同じように深い息を吐き出し、ふぅっと肩の力を抜いたかと思うと、突然、妙なことを口にし始めた。
「やはりわしのしたためた…あ、いや、ロレンソの書状が右近殿を動かしたのじゃ。右近殿はあの書状を読んで心動かされ、上様と裸の付き合いをしたいと思うて衣を脱ぎ捨てたのじゃろうて」
 何をどう勘違いしたのか、義太夫は得意げに胸を張る。どうも、先ほどの一益の話を半分程度しか理解できていないようだ。忠三郎は、その可笑しな解釈に思わず言葉を詰まらせたが、ここで否定するのもどうかと少し迷う。
「あの書状か…」
 忠三郎は言葉を選びつつ、ゆっくりと答えた。
「まぁ、そうかもしれぬが…裸の付き合いとは…」
 一瞬の間が空いたが、その言葉を繰り返すと、思わず苦笑せざるを得ない。

 裸の付き合いとは。どこからその考えが浮かんだのか。義太夫の頭の中は常に謎に満ちているが、その自信満々な顔が逆に滑稽だった。
「ふむ、益荒男ますらおは心と心。裸と裸で通じ合うものじゃ!」
 義太夫は胸を張って力説するが、その言葉に忠三郎は何とも言えない表情で首をかしげた。
「裸で通じ合う…まあ、違うとも言い難いが…」
 と、忠三郎は内心で笑いをこらえながら、妙に納得してしまった自分に戸惑いつつ、義太夫の突拍子もない解釈に合わせて頷いた。

 一益は、そんな二人の他愛もない会話に、わずかに苦笑した。
「二人とも。まだ終わったわけではない。これより高槻城に使者を送り、開城を促さねばなるまい」
 そうだった。まだ戦は始まったばかり――いや、これからが本当の戦いだ。
 これから先には、厳しい道が続いている。まずは中川清秀が籠る茨木城、それに続くのは荒木村重の本拠地、有岡城。そして、何よりも大きな存在として、大坂本願寺が待ち構えている。
 大坂本願寺――そこには、これまでにない強固な敵がいる。その勢力は強大であり、毛利水軍や村上水軍を巻き込み、戦いを挑んでくる。茨木城や有岡城もまた、簡単には落とせない堅城だ。
 忠三郎は自らを奮い立たせながら、長い戦の始まりを実感した。

(それにしても…)
 忠三郎は帷幕の外で、ぼんやりと降り続ける雪を見つめながら思いを巡らせていた。右近の父・高山図書は娘と孫を守るために右近と対立し、信長と戦おうとしている。
(我が家であれば…)
 あり得ないことだ。祖父も父も、なによりも家を守ることを優先する。忠三郎自身、そう教えられてきたし、そのことに異を唱えたこともない。
(されど…)
 高山図書は家や領地よりも、娘と孫の命を優先している。その姿が、忠三郎には理解しがたい一方で、何故か心にかかった。

「鶴、如何した。そろそろ休まねば、明日は早い」
 帷幕の陰から一益が現れ、忠三郎に声をかけた。忠三郎は微笑みながら振り返る。
「義兄上…。右近殿の父君は…家を守るよりも孫や娘を大事と思われているのかと、そのようなことを考えておりました」
 忠三郎が微笑してそう言うと、一益は忠三郎の心の内を見透かしたように頷いた。
「人は皆、己が正しいと思うて戦う。されど…」
「されど…?」
 一益が雪の降りしきる夜空を見上げる。
「日の下で何が起こるかを知る者はいない。そうであれば、人は皆、ひとりひとりが、まことの知恵を追い求め、善を選び取るしかない」
 一益の声が静かに夜の闇に響く。その余韻が消えゆく間にも、雪は音もなく降り続け、やがて二人の肩をそっと白く染め上げる。
 この地上には、善を行い、罪を犯さない正しい人はひとりもいない。だれが知恵ある者にふさわしいだろう。だれが事物の意義を知りえよう。人の知恵は、その人の顔を輝かし、その顔の固さを和らげる。

 翌日、高山右近は青白い顔で、佐久間信盛に伴われながら信長本陣に現れた。

 昨夜聞いた通り、雪がしんしんと降り続く中、ただ紙の衣を一枚羽織っただけの右近の姿は、あまりに哀れで、痛々しかった。その姿はさながら、冬の嵐の中に一輪の花が散りかけているかのようだ。
(なんとも胸が締めつけられる光景じゃ)
 忠三郎をはじめ、そこに居合わせた者たちは皆、無言のまま、右近の姿に心を痛め、その苦しみを静かに分かち合っていた。雪の降りしきる静寂が、右近の思いをさらに深く染み渡らせるかのようだった。

 信長は、普段と変わらぬ威圧感を纏いながら、居丈高に右近に声をかけた。
「右近、よう参った。そのなりでは寒かろう。着替えるがよい」
 上機嫌で右近を迎えた信長は、その場で右近に小袖を与えた。
「鶴、右近にわしの馬を」
「ハハッ」
 忠三郎は声高に答え、即座に右近の馬を用意する。右近は言葉もなく、ただその場で頭を下げた。

(これが上様なりの精一杯の気遣いなのかもしれぬ……)
 忠三郎は、信長の無愛想で威圧的な振る舞いの裏に、何かしらの配慮を感じ取った。
 常日頃から神経質で、非情な振る舞いが目立つ主君ではあるが、傍に仕えていると、時として立場の弱い者に対する慈悲深い行動を目の当たりにすることがあった。

 田畑を横領された老婆に手を差し伸べたり、身体の不自由な物乞いの面倒を見たりと、忠三郎は信長の近くにいた数年の間で、厳しい表情の奥に潜む意外な一面を垣間見てきた。
 そもそも信長は、右近のような清廉潔白で、私利私欲のない者を好む。優しい言葉をかけることもなく、冷たくあしらうように見えた信長の態度。しかし、その場で自らの小袖を右近に与え、さらに名馬まで授けるという行為そのものが、異例の気遣いの現れではないだろうか。

 信長は言葉よりも行動で示す。外見上は冷酷に映るかもしれないが、その無骨な態度の奥底には、確かに右近への思いやりが宿っている。人前で感傷的な態度を見せるのは、信長の性格にはそぐわない。それでもなお、非凡な権力者としての威圧感の裏には、右近に対する深い理解が潜んでいる。さらには、自らの立場を超えてできる限りの配慮をしてやろうという思いが、冷徹な振る舞いの裏にあるのかもしれない――忠三郎には、そう感じられた。

「右衛門、左近。高槻城は如何なった?」
 信長が鋭く問いかけると、一益が一歩進み出て答えた。
「高山図書は摂津守の籠る有岡城へ逃走。城兵は我らの調略により、すでに城を明け渡す支度を整えておりまする」
 信長は満足そうにうなずき、再度、右近に向き直る。
「聞いたとおりじゃ。右近、本領を安堵する。高槻城へ戻り、有岡城攻めの兵を挙げよ」
 信長は当然のごとく、右近に先鋒を申し付けた。

(右近殿の父君や妹君、そして嫡男ががいまだ捕らわれている有岡城の先鋒を務めよとは…)
 先鋒は降伏したものが務めるのが戦場での慣例だ。とはいえ、非情な命ともいえる。しかし右近は覚悟していたのか、短く「承知いたしました」と返事をすると、用意された馬に乗り、有岡城へと戻っていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

滝川家の人びと

卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。 生きるために走る者は、 傷を負いながらも、歩みを止めない。 戦国という時代の只中で、 彼らは何を失い、 走り続けたのか。 滝川一益と、その郎党。 これは、勝者の物語ではない。 生き延びた者たちの記録である。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

九州のイチモツ 立花宗茂

三井 寿
歴史・時代
 豊臣秀吉が愛し、徳川家康が怖れた猛将“立花宗茂”。  義父“立花道雪”、父“高橋紹運”の凄まじい合戦と最期を目の当たりにし、男としての仁義を貫いた”立花宗茂“と“誾千代姫”との哀しい別れの物語です。  下剋上の戦国時代、九州では“大友・龍造寺・島津”三つ巴の戦いが続いている。  大友家を支えるのが、足が不自由にもかかわらず、輿に乗って戦い、37戦常勝無敗を誇った“九州一の勇将”立花道雪と高橋紹運である。立花道雪は1人娘の誾千代姫に家督を譲るが、勢力争いで凋落する大友宗麟を支える為に高橋紹運の跡継ぎ統虎(立花宗茂)を婿に迎えた。  女城主として育てられた誾千代姫と統虎は激しく反目しあうが、父立花道雪の死で2人は強く結ばれた。  だが、立花道雪の死を好機と捉えた島津家は、九州制覇を目指して出陣する。大友宗麟は豊臣秀吉に出陣を願ったが、島津軍は5万の大軍で筑前へ向かった。  その島津軍5万に挑んだのが、高橋紹運率いる岩屋城736名である。岩屋城に籠る高橋軍は14日間も島津軍を翻弄し、最期は全員が壮絶な討ち死にを遂げた。命を賭けた時間稼ぎにより、秀吉軍は筑前に到着し、立花宗茂と立花城を救った。  島津軍は撤退したが、立花宗茂は5万の島津軍を追撃し、筑前国領主としての意地を果たした。豊臣秀吉は立花宗茂の武勇を讃え、“九州之一物”と呼び、多くの大名の前で激賞した。その後、豊臣秀吉は九州征伐・天下統一へと突き進んでいく。  その後の朝鮮征伐、関ヶ原の合戦で“立花宗茂”は己の仁義と意地の為に戦うこととなる。    

織田信長 -尾州払暁-

藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。 守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。 織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。 そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。 毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。 スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。 (2022.04.04) ※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。 ※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。

猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~

橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。 記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。 これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語 ※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

対米戦、準備せよ!

湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。 そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。 3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。 小説家になろうで、先行配信中!

裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する

克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。

処理中です...