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《第二章:世界核継承戦 — 蒼光の代行者と黒律の目覚め》
第5話 本編:精霊試練② ― 生命の統治者
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第一段階を終えた直後、森の奥から重い地鳴りが響いた。
ユリが眉をひそめる。
「……来る。
“生命の統治者(ライフゴーレム)”だ」
リーテが剣を抜き、構える。
「統治者!? そんなものまでいるの?」
ノアは冷静に答えた。
「翠律石の中心を守る“自律守護体”。
黒律の侵入を察知して、完全武装で現れる」
その言葉を合図に、森の木々が大きく揺れ──
巨人が姿を現した。
樹木と蔦と鉱石で形成された、
高さ十メートルの巨体。
胸の中心には“翠律ルーン”が輝いている。
圧倒的な存在感。
(……これが、翠律石が生み出した生命守護者か)
ライフゴーレムが腕を振り上げると、
森全体の魔力が震えた。
リーテが叫ぶ。
「レオン、これ……倒せるの!?!?」
俺は首を振る。
「倒してはダメだ。
生命律の守護体は“破壊”ではなく“説得(チューニング)”が必要だ」
ノアがうなずく。
「そう。こいつは生命の王。
力で屈服させるのは不可能。
生命律の調和で“上書き”しなきゃいけない」
ユリが手を差し出す。
「レオン、あなたならできる。
青律と翠律を合わせて、
『生命の再調和(リバースライフ)』を」
俺は剣を握り、青い魔力を放つ。
ライフゴーレムが吠え、
周囲の樹木が一斉に俺へ襲いかかる。
(読める……生命の線の動きが)
核視に映るのは、森全体を走る膨大な緑の線。
それが、ゴーレムの動きと連動している。
(こいつは森そのものだ……!)
俺は深く息を吸う。
「青律──解放」
青い魔力が剣から溢れ、森の線と共鳴する。
ゴーレムが巨大な拳を振り下ろす瞬間、
俺は剣を逆さに構え──
「生命律・再調和!!」
青と緑の線が絡まり、巨大な衝撃が森に広がった。
ゴーレムの動きが止まり、身体が震え始める。
リーテが驚愕の声を漏らす。
「……止めた!? あの巨体を!?」
俺は限界に近い魔力を振り絞り、叫ぶ。
「お前は翠律石の守り手だ!
森を守るためなら、俺と同じはずだ!!
黒律に飲まれるな!!」
ゴーレムの胸のルーンが強く輝き、
体全体が揺れる。
(届くか……!?)
ユリが両手を胸の前で合わせる。
「がんばれ……レオン……!」
ノアが目を細める。
「……もう少しだ」
ついに──
ゴーレムの目から緑の光が失われ、
静かにその場へ膝をついた。
森が一斉に静まり返る。
ユリが駆け寄り、ゴーレムの胸に触れる。
「受け入れた……!
レオン、あなたの“青律”を認めたよ!」
ノアが静かに言った。
「第二段階、完了だ」
その瞬間──
森の奥から、濃い闇が吹き出した。
黒律だ。
森が震え、生命の線が激しく乱れる。
「まずい……!
黒律の本体が動き始めた!!」
俺は剣を握り直した。
次は
──試練ではない。
本物の黒律との、最初の戦いだ。
ユリが眉をひそめる。
「……来る。
“生命の統治者(ライフゴーレム)”だ」
リーテが剣を抜き、構える。
「統治者!? そんなものまでいるの?」
ノアは冷静に答えた。
「翠律石の中心を守る“自律守護体”。
黒律の侵入を察知して、完全武装で現れる」
その言葉を合図に、森の木々が大きく揺れ──
巨人が姿を現した。
樹木と蔦と鉱石で形成された、
高さ十メートルの巨体。
胸の中心には“翠律ルーン”が輝いている。
圧倒的な存在感。
(……これが、翠律石が生み出した生命守護者か)
ライフゴーレムが腕を振り上げると、
森全体の魔力が震えた。
リーテが叫ぶ。
「レオン、これ……倒せるの!?!?」
俺は首を振る。
「倒してはダメだ。
生命律の守護体は“破壊”ではなく“説得(チューニング)”が必要だ」
ノアがうなずく。
「そう。こいつは生命の王。
力で屈服させるのは不可能。
生命律の調和で“上書き”しなきゃいけない」
ユリが手を差し出す。
「レオン、あなたならできる。
青律と翠律を合わせて、
『生命の再調和(リバースライフ)』を」
俺は剣を握り、青い魔力を放つ。
ライフゴーレムが吠え、
周囲の樹木が一斉に俺へ襲いかかる。
(読める……生命の線の動きが)
核視に映るのは、森全体を走る膨大な緑の線。
それが、ゴーレムの動きと連動している。
(こいつは森そのものだ……!)
俺は深く息を吸う。
「青律──解放」
青い魔力が剣から溢れ、森の線と共鳴する。
ゴーレムが巨大な拳を振り下ろす瞬間、
俺は剣を逆さに構え──
「生命律・再調和!!」
青と緑の線が絡まり、巨大な衝撃が森に広がった。
ゴーレムの動きが止まり、身体が震え始める。
リーテが驚愕の声を漏らす。
「……止めた!? あの巨体を!?」
俺は限界に近い魔力を振り絞り、叫ぶ。
「お前は翠律石の守り手だ!
森を守るためなら、俺と同じはずだ!!
黒律に飲まれるな!!」
ゴーレムの胸のルーンが強く輝き、
体全体が揺れる。
(届くか……!?)
ユリが両手を胸の前で合わせる。
「がんばれ……レオン……!」
ノアが目を細める。
「……もう少しだ」
ついに──
ゴーレムの目から緑の光が失われ、
静かにその場へ膝をついた。
森が一斉に静まり返る。
ユリが駆け寄り、ゴーレムの胸に触れる。
「受け入れた……!
レオン、あなたの“青律”を認めたよ!」
ノアが静かに言った。
「第二段階、完了だ」
その瞬間──
森の奥から、濃い闇が吹き出した。
黒律だ。
森が震え、生命の線が激しく乱れる。
「まずい……!
黒律の本体が動き始めた!!」
俺は剣を握り直した。
次は
──試練ではない。
本物の黒律との、最初の戦いだ。
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