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おじさん♡頑なです
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みぃ♡
だって、お義母さんとお友達が守ってくれているからね♡
(*´꒳`*)
タッチの差でした!
お義母さんが僕に『侍女の魔法』をかけてくれていなかったら、僕は消されていただろう。
あの日、女子会を満喫していた僕は勧められるままに赤いワインを飲んだ。
寝つきが良くなるからと勧められて、ありがたく頂きました。
僕はすっかりと気分が高揚していたからね。
そうしたらば、途端にお人形になってしまったんだ。
だからあのワインに秘密あるんだろう。
そういえばあれ以降、定期的に飲まされている。
そしてあの、真っ赤な甘いワインを飲んだ直後に…
ブレンダリーがやってきたんだ。
踏み込んでくるなり、彼女は僕の額に人差し指を突き付けた。
それから歌舞伎役者みたいに、睨みつけてきましたよ。
…正直、ポッカーンでした( ˙-˙ )
だって、何にも起こらなかったからさ。
それもそのはず。
先にかかっていた『侍女の魔法』がブレンダリーの術から守ってくれた。
その上で、まるで『破壊』されたかの様に見せかけてもくれたんだ。
僕がこう思い至ったのには、訳がある。
婚約披露宴が僕の反乱で大混乱して居る最中、クラウディアが耳打ちしてくれた。
「何があっても、お人形でいらして!万一、私の術が解けたらば!その振りをなさりませ」
一瞬、なんの事かわからなかった。
でもお義母さんがこの場を離れ、代わりにブレンダリーがやって来て…
それで何となく察した。
二人の意思が一つでは無くなっていて…
お義母さんは、親友と仲違いしている。
だって二人、目も合わさない。
それは主にブレンダリーの意向みたいだ。
彼女は初めて対面したあの日より…
さらに輪をかけて、頑な引き攣った頬をしている。
この場を離れ難い。
でも、それは最善では無い。
だから後髪を引かれてる感もたっぷりに、クラウディアは出て行った。
そんなお義母さんはね。
最後の最後に僕の可愛い愛人君を睨みつけたんだ。
そして彼はそれに、こっそりと頷いた!
お義母さんはやっぱり、僕の味方でした(*´꒳`*)
嬉しい…
大好きだ、お義母さん♡
でもそれなら…
ブレンダリーは味方では無いって事だった。
何故、貴女は僕をそんなに嫌いなんですか?
どうして、僕は空っぽにならないといけないんだ。
「こんな事は、あってはならぬ!」
何度はね除けても伸びてくるリリィちゃんの腕を払いながら、ブレンダリーは虚な眼をしていく。
「ブレンダリー♡」
リリィちゃんは、貴女しか見えていない。
貴女と話したがっているよ。
どうして駄目なんだ!
お願いだから、叶えてください。
「あの時も…、あなたは私を、この様に」
あの時。
え、どの時?
僕には覚えが無い。
「私は命の限り!あなたを御守りするのが、定めです、、それが侍女ですもの!」
ああ、それは、その事は知っている。
「なのに…あなたの為に死ねませんでした!」
…それは、昔々の事ですね。
あなたは未だ女の子で、リリィちゃんは生きていた。
「私などを、庇い立てして、だから、、あなたは!」
それは、やっぱり…
あの一件、の事だろう。
あの日に起こった、あの悲しい出来事の所為で貴女は酷く傷ついた。
あの時、リリィちゃんが殺された。
可愛い女の子だった、ブレンダリーを庇って死んだ。
きっとその事が、貴女を頑なにしているんですね。
僕は、リリィちゃんが見た事を。
リリィちゃんが感じた様に識っている。
記憶として、僕の内にある。
リリィちゃんの大好きなブレンダリーが…
大変な傷を負っていた。
あの日の貴女はリリィちゃんを守ろうと、必死だったね。
でも、敵わなかった。
貴女は殺される寸前で、大切な人を守れない事に失望していた。
少女の、恐怖じゃなく悔しさに歪んだ顔が見えた。
リリィちゃんは、貴女のそんな顔が堪らなかった。
それで、抱きしめたんだ。
そうしたら、、
貴女に向かって振り下ろされた硬く冷たいモノにかかってしまった。
酷い、顛末だ。
これでは未だ幼気だった貴女は、死ぬ程に傷ついたでしょう。
だって、リリィちゃんの血飛沫を浴びた貴女の顔は絶望していた。
ねぇ、ブレンダリー。
彼は力尽きて視力が失われてしまう最後まで、貴女だけを捉えていたんだ。
だから、よく見えた。
縋りついてくる、貴女は殆ど無表情だ。
青白い顔に鮮血を浴び、酷く震えている癖に叫ぶ事すら出来なかったんだね。
あの日、貴女は…
泣くことも出来無い位に、壊れてしまった。
そして貴女をこんなにも頑なにしてしまった。
「私のリリィ。あなたを取り戻して差し上げます」
だとしたら!
ブレンダリー、駄目だ!
貴女が『破壊』しようとしているのは、僕じゃない。
貴女の大切な『リリィ』だ。
でも、僕には伝える術がない。
ブレンダリーはゆっくりと手を上げる。
そんなに震える指先で…
リリィちゃんのおでこに、何をするつもりだい。
「今度こそ、あなたを守るわ」
ん、もうっ、、
ブレンダリーの、わからんちん!:(;゛゜'ω゜'):
「…お気の毒な視作生」
違うよ!
「噂通りに、可愛らしい方でしたわ」
違うってば。゜(゜´Д`゜)゜。
可愛いのは、貴女のリリィちゃんです!
「視作生、御免なさい。どうか、お許しを…」
…何を?:(;゛゜'ω゜'):
「御覚悟」
ぎゃ~ッ!((((;゜Д゜)))))))
ブレンダリーが、めちゃくちゃ怖いを顔した!
駄目だ、こりゃ!
リリィちゃんが、殺される。
誰か、来て!
早く、来て!
\\\٩(๑`^´๑)۶////
だって、お義母さんとお友達が守ってくれているからね♡
(*´꒳`*)
タッチの差でした!
お義母さんが僕に『侍女の魔法』をかけてくれていなかったら、僕は消されていただろう。
あの日、女子会を満喫していた僕は勧められるままに赤いワインを飲んだ。
寝つきが良くなるからと勧められて、ありがたく頂きました。
僕はすっかりと気分が高揚していたからね。
そうしたらば、途端にお人形になってしまったんだ。
だからあのワインに秘密あるんだろう。
そういえばあれ以降、定期的に飲まされている。
そしてあの、真っ赤な甘いワインを飲んだ直後に…
ブレンダリーがやってきたんだ。
踏み込んでくるなり、彼女は僕の額に人差し指を突き付けた。
それから歌舞伎役者みたいに、睨みつけてきましたよ。
…正直、ポッカーンでした( ˙-˙ )
だって、何にも起こらなかったからさ。
それもそのはず。
先にかかっていた『侍女の魔法』がブレンダリーの術から守ってくれた。
その上で、まるで『破壊』されたかの様に見せかけてもくれたんだ。
僕がこう思い至ったのには、訳がある。
婚約披露宴が僕の反乱で大混乱して居る最中、クラウディアが耳打ちしてくれた。
「何があっても、お人形でいらして!万一、私の術が解けたらば!その振りをなさりませ」
一瞬、なんの事かわからなかった。
でもお義母さんがこの場を離れ、代わりにブレンダリーがやって来て…
それで何となく察した。
二人の意思が一つでは無くなっていて…
お義母さんは、親友と仲違いしている。
だって二人、目も合わさない。
それは主にブレンダリーの意向みたいだ。
彼女は初めて対面したあの日より…
さらに輪をかけて、頑な引き攣った頬をしている。
この場を離れ難い。
でも、それは最善では無い。
だから後髪を引かれてる感もたっぷりに、クラウディアは出て行った。
そんなお義母さんはね。
最後の最後に僕の可愛い愛人君を睨みつけたんだ。
そして彼はそれに、こっそりと頷いた!
お義母さんはやっぱり、僕の味方でした(*´꒳`*)
嬉しい…
大好きだ、お義母さん♡
でもそれなら…
ブレンダリーは味方では無いって事だった。
何故、貴女は僕をそんなに嫌いなんですか?
どうして、僕は空っぽにならないといけないんだ。
「こんな事は、あってはならぬ!」
何度はね除けても伸びてくるリリィちゃんの腕を払いながら、ブレンダリーは虚な眼をしていく。
「ブレンダリー♡」
リリィちゃんは、貴女しか見えていない。
貴女と話したがっているよ。
どうして駄目なんだ!
お願いだから、叶えてください。
「あの時も…、あなたは私を、この様に」
あの時。
え、どの時?
僕には覚えが無い。
「私は命の限り!あなたを御守りするのが、定めです、、それが侍女ですもの!」
ああ、それは、その事は知っている。
「なのに…あなたの為に死ねませんでした!」
…それは、昔々の事ですね。
あなたは未だ女の子で、リリィちゃんは生きていた。
「私などを、庇い立てして、だから、、あなたは!」
それは、やっぱり…
あの一件、の事だろう。
あの日に起こった、あの悲しい出来事の所為で貴女は酷く傷ついた。
あの時、リリィちゃんが殺された。
可愛い女の子だった、ブレンダリーを庇って死んだ。
きっとその事が、貴女を頑なにしているんですね。
僕は、リリィちゃんが見た事を。
リリィちゃんが感じた様に識っている。
記憶として、僕の内にある。
リリィちゃんの大好きなブレンダリーが…
大変な傷を負っていた。
あの日の貴女はリリィちゃんを守ろうと、必死だったね。
でも、敵わなかった。
貴女は殺される寸前で、大切な人を守れない事に失望していた。
少女の、恐怖じゃなく悔しさに歪んだ顔が見えた。
リリィちゃんは、貴女のそんな顔が堪らなかった。
それで、抱きしめたんだ。
そうしたら、、
貴女に向かって振り下ろされた硬く冷たいモノにかかってしまった。
酷い、顛末だ。
これでは未だ幼気だった貴女は、死ぬ程に傷ついたでしょう。
だって、リリィちゃんの血飛沫を浴びた貴女の顔は絶望していた。
ねぇ、ブレンダリー。
彼は力尽きて視力が失われてしまう最後まで、貴女だけを捉えていたんだ。
だから、よく見えた。
縋りついてくる、貴女は殆ど無表情だ。
青白い顔に鮮血を浴び、酷く震えている癖に叫ぶ事すら出来なかったんだね。
あの日、貴女は…
泣くことも出来無い位に、壊れてしまった。
そして貴女をこんなにも頑なにしてしまった。
「私のリリィ。あなたを取り戻して差し上げます」
だとしたら!
ブレンダリー、駄目だ!
貴女が『破壊』しようとしているのは、僕じゃない。
貴女の大切な『リリィ』だ。
でも、僕には伝える術がない。
ブレンダリーはゆっくりと手を上げる。
そんなに震える指先で…
リリィちゃんのおでこに、何をするつもりだい。
「今度こそ、あなたを守るわ」
ん、もうっ、、
ブレンダリーの、わからんちん!:(;゛゜'ω゜'):
「…お気の毒な視作生」
違うよ!
「噂通りに、可愛らしい方でしたわ」
違うってば。゜(゜´Д`゜)゜。
可愛いのは、貴女のリリィちゃんです!
「視作生、御免なさい。どうか、お許しを…」
…何を?:(;゛゜'ω゜'):
「御覚悟」
ぎゃ~ッ!((((;゜Д゜)))))))
ブレンダリーが、めちゃくちゃ怖いを顔した!
駄目だ、こりゃ!
リリィちゃんが、殺される。
誰か、来て!
早く、来て!
\\\٩(๑`^´๑)۶////
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