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3人台本
『話題のメイド喫茶に行ったらツッコミ所満載だったww【ご褒美⁉︎】』(男1:女1:不問1)約25分
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登場人物(男:1女:1不問:1)
・ハル/男
イケメンユーチューバー。柔らかい言動の割に冴えるツッコミと闇を垣間見せる。
・サクラ/女
メイド喫茶で働くメイド。真面目なのか不真面目なのかよく分からないが、仕事はめちゃくちゃ出来る。
・ウメ/不問
新人メイド。キャラは濃くて良い。
【時間】約25分
【ジャンル】コメディ
【本編】
ハル「はい、皆さんこんにちは~!ハルハルチャンネルのハルでーす!今日はまぁ、見てわかる通りの外ロケです。ね~、薄暗い…。最近天気マジで悪くないですか?まぁ時間も…朝の6時半。ロケの為に4時起きです。ふふっ、えーでは早速目的地に行こうと思います!!………はい、オープニングオッケー。ちゃんと撮れてる?…よし、移動するか」
メイド喫茶前
ハル「カメラオッケー?じゃあまずは店前で撮るね。んんっ、…はい!という事で今日お邪魔するのはこちらのメイド喫茶!『ミルクホワイトホイップ』というお店…めっちゃ真っ白な店名…。てことで早速中に入ってみたいと思いまーす!…はい、一旦カメラ止めるか……マジで白いな店名…」
メイド喫茶内
ハル「じゃあ、こっから基本的に回しっぱなしでオッケーだから。いける?……では、ハル君なんと初めて…ではなく2回目のメイド喫茶に潜入します!一回プライベートで行ったことあるんですよ」
サクラ「おかえりなさいませ、ご主人様~!貴方様のメイド、サクラで~す!」
ハル「おぉ!メイドさんのお出迎えだ!こんにちはー、今日は宜しくお願いします~」
サクラ「にゅ?ご主人様!それはおかえりなさいに対してのお返事ではありませんよ?」
ハル「そ、そっか。今日は最近話題のメイド喫茶に純粋に遊びに行くってコンセプトだった…。ね、ねぇカメラ君今日はマジで楽しんでいいの?今日ご褒美回?この間の外ロケで急に目隠しされてプールに落とされるドッキリあったから、ご褒美?」
サクラ「どうしたんですか?ご主人様」
ハル「いえいえ、こちらの話です!今日はマジで楽しむんで宜しくお願いします!あ、ただいまー!」
サクラ「はーい、では『ミルクホワイトホイップ』におかえりの際は500クリームを頂戴致します!」
ハル「入場料ね~、はいはい~」
サクラ「あ、そういえばハルさんがおかえりの際は3倍のお値段という契約でしたね」
ハル「……あぁ」
サクラ「えーと、ハルさんとカメラマンさんのお二人なので、3000クリームお願いします~。あ、通常は500クリームですぅ!」
ハル「…えー、視聴者の皆さんに言うとですね…今回のロケちょっと無理を言ってお店の貸切をお願いしたんですよ…。その条件として料金とか時間外の撮影とか、メイドさんの人数を限ったり……いやこの部分使えるかぁ!」
サクラ「でもそういう契約です」
ハル「さっきまでのメイドさんのテンションどこ行ったあんた…」
サクラ「今日本来は定休日だったんですよ」
ハル「ごめんなさい。オーナーさんが今日なら大丈夫と言ったらしいので…」
サクラ「やっぱオーナーが無理言ったのか…あいつ後で締めるかぁ…。あ、ここはカットでお願いしま~す!…ってかカットしろよ?」
ハル「は、はい…」
サクラ「では、入場料も頂いたので中にご案内します。今日は私の他に人気メイドが休日返上で来てくれたんですよ~」
ハル「わーい、一言多い~…」
サクラ「おーい、ウメちゃーん」
ウメ「はーい。サクラ先輩お呼びですかー?」
サクラ「前に説明したでしょ?この人達が今日うちの店を撮影する人達よ」
ウメ「あー!テレビクルーって奴ですか」
ハル「ごめんなさい、ユーチューブです」
ウメ「あ、おかえりなさいませご主人様。新人メイドのウメと言います~」
ハル「……えっと、なんだろう。この何とも言えないんだけどキャラの濃いメイドさんは…」
サクラ「こいつがうちの人気メイド4位のウメです」
ハル「4位?…人気だから1位じゃないの?」
サクラ「新人の方なのに4位は凄いですよ。まぁ私調べなので正確な数字じゃないです。因みに1位は私です」
ハル「独自調べかよ!信じちゃったじゃん!」
ウメ「さぁさぁ、ご主人様お座り下さい。何かご注文なさいますか?こちらのメニューをどうぞ」
ハル「あ、ありがとう…。おぉ、色々ありますね~!可愛らしい名前がいかにもメイド喫茶って感じで…うーん、萌きゅんらぶらぶオムライス。らぶどきゅんカレー。らぶデミはーとハンバーグ(ハンバーグはハート型ではありません)。らぶナポリタン。…ラブ入れときゃ良いって訳じゃねぇだろ!雑なのか雑じゃないのか分からないけど、ナポリタンだけ名前付けるの飽きたの!?」
ウメ「わーご主人様すごいツッコミ~。デザートはどうされます?」
ハル「ウメさん会話って知ってる!?」
ウメ「会って話すことです」
ハル「あってるけど違う!…あ…うぅん、じゃあオムライスで…」
サクラ「萌きゅんらぶらぶオムライス入りました~!」
ウメ「きゅんきゅ~ん」
ハル「あ、そういう掛け声付きなんだ…」
ウメ「オムライスはケチャップやデミグラスとかソースを選べます」
ハル「なるほど、おすすめはありますか?」
ウメ「当店自慢のミルクホイップソースがおすすめです」
ハル「…それはホワイトソースかな?」
ウメ「ホイップクリームです」
ハル「すいません、デミグラスソースで」
ウメ「えー美味しいのに」
サクラ「ユーチューバーならゲテモノ料理試してみるもんじゃないの?撮影来るって聞いたからオーナーに言って特別制メニュー作ったのに」
ハル「この為に作ったの!?つかゲテモノって言ってるし、なんて事してんだ!…あのですね、俺のチャンネルは嘘はナシです!」
サクラ「人間ってのは嘘ついてなんぼよ。今の私をカットしなかったらあんたのチャンネル荒らすからね」
ハル「こわいこわいこわい!カットする、カットするから!!」
サクラ「それでいいのよ。オムライスはミルクホイップだっけ?」
ハル「デミグラスで!……はぁ、疲れた。ねぇカメラ君、これって本当にご褒美回?こんなにキャラの濃いメイド喫茶初めてなんだけど。おいカメラ、ニヤついてんじゃねぇよ」
ウメ「ご主人様~お水をどーぞー」
ハル「あ、ありがと~」
ウメ「ご主人様はぁ、人気あるんですか?登録者数はー?収入はー?何処に住んでるんですかー?」
ハル「後半は答えられないなぁ」
ウメ「じゃあ年収はー?」
ハル「めっちゃお金の事聞いてくるじゃん。答えないよ」
ウメ「えー、ユーチューバーさんってモテモテなイメージあるし、ご主人様カッコいいから絶対お金持ってそう~」
ハル「あれ、メイド喫茶ってこんな感じだっけ?後君のキャラで鉄板のキャバクラみたいな問答やめてもらえますか!?ここメイド喫茶だから。ご主人様呼びしかメイド喫茶要素ないから今!」
ウメ「何の話かウメわかんにゃい」
ハル「わざとらしっ」
サクラ「はーい、出来ました~。萌きゅんらぶらぶオムライスで~す。オプションでケチャップでお絵描きしますよ」
ハル「このタイミングでオプション言うな!…あ、じゃあ折角だからお願いします!これこそメイド喫茶の定番って奴だよね」
サクラ「オプション料200え…200クリームなので3倍の600クリームです」
ハル「はぁぁぁぁあ…」
サクラ「オムライスも1300クリームなので3900クリームです。合計4500クリーム」
ハル「うわぁぁぁ…メイドが現実を突きつけてくるぅ…」
ウメ「ケチャップで何を書きますか?」
ハル「えー…うーん。じゃあ無難に…ハルハルチャンネルとハートマークをお願いします」
ウメ「はーい。ハ、ハ、ハ、ハ…」
ハル「違うハル。全部カタカナのハは怖すぎるだろ。何このずっと笑ってるチャンネル」
ウメ「次にハートマークを…あっ」
サクラ「あらケチャップ足りなかったわね」
ウメ「ブチュッてなっちゃいましたね。机にまで飛び散ってオムライスの死体になってしまいました」
ハル「オムライスの死体…。ハハハハチャンネルだしハートマーク飛び散ってるし…なんだこりゃ…」
ウメ「ご主人様、召し上がれ~」
ハル「まずは机を拭いてくださいメイドさん…」
サクラ「ウメ、大事なこと忘れてるわよ!」
ウメ「あっ、うっかりしてましたー」
ハル「先に机拭いて…」
ウメ「行きますよーご主人様、良ければご主人様もご一緒にお願いします~」
ハル「あの、まずは机…ケチャップの血飛沫をどうにかして下さい」
ウメ「美味しくなぁれ萌え萌えずっきゅん。ご主人様にぃらぶらぶどっきゅん。はいどーぞ」
ハル「……あ、うん。ナプキンとかあります?」
サクラ「はい」
ハル「ありがとう…。では、頂きたいと思いまーす!やっぱりザ・メイド喫茶と言えば料理への可愛いおまじないとケチャップでのお絵描きオムライスがイメージ通りって感じですよね~!ちょ~っとトラブルでケチャップがグチャッてなっちゃったけど、これもまた乙ですね!」
サクラ「キャラの変わりようが私と似た物を感じるわ」
ハル「あんたも演技かい」
ウメ「演技って言っちゃった…」
ハル「では、頂きまーす!…うん、うぅん。美味しいです~。うん、オムライスです…ケチャップの量が多くなってしまったせいかデミグラスの邪魔をしてます…。でも普通に美味しいです。うん、通常料金だったら余裕で払う価値ありますね」
サクラ「素直過ぎるだろ」
ハル「いや普通に美味しいです。俺オムライス好きでも嫌いでもないのでリアクションは期待しないでください。食事はじっくり味わいたい派なので、動画での食事シーンもこんなんですよ。他の部分のリアクションは大きいですけど」
サクラ「あー…そう」
ハル「でも、中々ボリューミィですよ。昔行った所このサイズの半分位で同じ値段だったからなぁ…懐かしいなぁ」
ウメ「この人すごいですよサクラ先輩。言動が丁寧なのに闇が深いって人気があるみたいです。登録者数も結構いる」
サクラ「最近はこういうのが人気なのか…」
ハル「ご馳走様でした!とても美味しかったです。せっかくならデザートも頂けますか?」
ウメ「あ、メニューどうぞ」
ハル「うーん、人気のデザートってどれですか?それを頂こうかな」
ウメ「人気なのは、こちらの『雪のように白く、雲のように白く、牛乳のように白い、ホイップ増し増しホワイトホイップクリームミルクアイスを添えて』です」
ハル「全部白いな!!」
ウメ「ただいまホイップ更に増量キャンペーンしてますよ。いかがですか?」
ハル「いらないです!つか名前のツッコミどころが多すぎる!長いし、全部白いし、最後のホイップの追い上げとミルクアイスの方が添えられてるのがもう訳が分からない!」
ウメ「ホイップ増しますか?」
ハル「増さなくていいです!」
ウメ「ホイップアイス入りました~」
サクラ「はーい萌え萌えきゅーん」
ハル「めっちゃ略すし、サクラさんやる気出して下さい!?」
ウメ「さて……ご主人様、ご収入は?」
ハル「ここでも聞いてくるの!?答えないから!……はぁ、カメラ君今のうちにインサート用に店内の雰囲気撮っといてくれる?差し込みだし、何パターンか撮っといて…」
ウメ「ユーチューバーって大変なんですね」
ハル「大変ですね…。まぁ俺は楽しいからやってるんで」
ウメ「そうなんですか…」
ハル「…ウメさんもメイド喫茶大変でしょ?…その、そんなにキャラが濃いと…色々と…」
ウメ「そうですね、大変です。でもウケてるみたいでお金も稼げるのでもう少し続けるつもりです」
ハル「あ、…楽しいですか?」
ウメ「あ、サクラ先輩のお手伝いして来ますので少々お待ち下さい~」
ハル「絶対に楽しいと言わないし、メタ発言しやがった…」
サクラ「はーい、ご主人様ぁお待たせしましたミルクアイスですぅ♡」
ハル「ちょいちょいキャラ変わるの何なの!?しかも添えられてるミルクアイスをピックアップしないで!…うわぁ、ミルクアイスがホイップクリームに覆われてるぅ…」
ウメ「裏ではこれの事、糖尿病まっしぐらアイスって呼んでます」
ハル「何で自分の店の不利益になる事ばかり言うのかなこの人…」
サクラ「ではご主人様ぁ♡ご一緒に、美味しくなるおまじないをかけましょお?私たちの後について来てくだしゃい♡」
ハル「…ここはしっかりカメラに納めた方が良いところかな?」
サクラ「じゃあ行くよぉ、ウメちゃぁん♡」
ウメ「はい、先輩」
ハル「温度差…」
サクラ「まず、手でハートを作ります。んー、ご主人様上手~!じゃあ行くよぉ。ミラクルミルクるく~るくる、ホワイトホイップあっぷっぷー!美味しくなぁれ萌きゅんビームぅ!」
ウメ「ビーム~」
ハル「きっつ…び、ビーム…」
サクラ「やっぱこのセリフ長いな。アイス溶け出したし、オーナーにダメ出ししてセリフ変えさせるか…はぁい、どーぞ~ご主人様ぁ」
ハル「その切り替え凄いですね……。では、すっごいおまじないをかけて貰ったので早速デザートを頂いてみましょう!いただきまーす♪」
サクラ「あんたも切り替え早いでしょ」
ハル「……あっっまっ!!」
サクラ「でしょうね」
暫くして
ウメ「…あ、ご主人様そろそろお別れのお時間です」
ハル「え、もうそんな時間?」
サクラ「入場料1500円、オムライスオプション付4500円、デザート2400円、ライブやチェキ諸々含めて13800円ですね」
ハル「3倍…相場の3倍…」
サクラ「後ギャラはオーナーに振り込みですか?」
ハル「最後なんだからスイッチ入れてください!」
サクラ「クリーム13800円ですにゃ♡」
ハル「もう訳が分からない!」
ウメ「じゃあ最後にとびっきりのおまじないをかけてあげます」
ハル「え?」
サクラ「ミルクホワイトホイップに帰って来てくださりありがとうございました、ご主人様ぁ」
ウメ「またご主人様が来てくれますように、ミラクルミルクるくーるくる。くーるくーる。ご主人様はまたここにくーる…」
ハル「……」
ウメ「はい、おしまい」
ハル「…お邪魔しました」
サクラ「いってらっしゃいませご主人様~」
ウメ「いってらっしゃいませー」
店の前
ハル「………。いや最後のおまじないとかちゃちな催眠術の文言じゃねぇか!!おいカメラ、お前ご褒美だって言ったよな?後で覚えとけよ!?これどう編集したらいいんだよ!?最悪お蔵だぞ!もー、下手なドッキリよりきついってー…。あ?エンディング………はい!という訳で最近話題のとんでもメイド喫茶『ミルクホワイトホイップ』さんでした!編集がどうなってるのかは編集の俺次第なので…まぁ、貴重な体験が出来たと言うことで、概要欄の方にお店の住所とホームページのURLを貼っておくのでチェックよろしくです!この動画が伸びたら~もう一回ここに来て他のメニューも頼んでみようかなー、なんて…。というわけで、今回の動画はここまで!次の動画もお楽しみに~。では皆さん、バイはるる~ん♪」
後日
ウメ「サクラ先輩、この間の撮影の動画が上がってます」
サクラ「あー、編集の際に色々許可取りして来た奴?私完全素じゃん」
ウメ「言うて先輩、普段から素の部分よく出てますよね」
サクラ「まぁ、隠してても疲れるしウケるから問題ないわよ」
ウメ「わー、おもしろーい。チャンネル登録しとこ」
サクラ「私も後でしとこー」
一方
ハル「………急上昇1位、だ…と!?絶対行かねぇぇ!!」
完
・ハル/男
イケメンユーチューバー。柔らかい言動の割に冴えるツッコミと闇を垣間見せる。
・サクラ/女
メイド喫茶で働くメイド。真面目なのか不真面目なのかよく分からないが、仕事はめちゃくちゃ出来る。
・ウメ/不問
新人メイド。キャラは濃くて良い。
【時間】約25分
【ジャンル】コメディ
【本編】
ハル「はい、皆さんこんにちは~!ハルハルチャンネルのハルでーす!今日はまぁ、見てわかる通りの外ロケです。ね~、薄暗い…。最近天気マジで悪くないですか?まぁ時間も…朝の6時半。ロケの為に4時起きです。ふふっ、えーでは早速目的地に行こうと思います!!………はい、オープニングオッケー。ちゃんと撮れてる?…よし、移動するか」
メイド喫茶前
ハル「カメラオッケー?じゃあまずは店前で撮るね。んんっ、…はい!という事で今日お邪魔するのはこちらのメイド喫茶!『ミルクホワイトホイップ』というお店…めっちゃ真っ白な店名…。てことで早速中に入ってみたいと思いまーす!…はい、一旦カメラ止めるか……マジで白いな店名…」
メイド喫茶内
ハル「じゃあ、こっから基本的に回しっぱなしでオッケーだから。いける?……では、ハル君なんと初めて…ではなく2回目のメイド喫茶に潜入します!一回プライベートで行ったことあるんですよ」
サクラ「おかえりなさいませ、ご主人様~!貴方様のメイド、サクラで~す!」
ハル「おぉ!メイドさんのお出迎えだ!こんにちはー、今日は宜しくお願いします~」
サクラ「にゅ?ご主人様!それはおかえりなさいに対してのお返事ではありませんよ?」
ハル「そ、そっか。今日は最近話題のメイド喫茶に純粋に遊びに行くってコンセプトだった…。ね、ねぇカメラ君今日はマジで楽しんでいいの?今日ご褒美回?この間の外ロケで急に目隠しされてプールに落とされるドッキリあったから、ご褒美?」
サクラ「どうしたんですか?ご主人様」
ハル「いえいえ、こちらの話です!今日はマジで楽しむんで宜しくお願いします!あ、ただいまー!」
サクラ「はーい、では『ミルクホワイトホイップ』におかえりの際は500クリームを頂戴致します!」
ハル「入場料ね~、はいはい~」
サクラ「あ、そういえばハルさんがおかえりの際は3倍のお値段という契約でしたね」
ハル「……あぁ」
サクラ「えーと、ハルさんとカメラマンさんのお二人なので、3000クリームお願いします~。あ、通常は500クリームですぅ!」
ハル「…えー、視聴者の皆さんに言うとですね…今回のロケちょっと無理を言ってお店の貸切をお願いしたんですよ…。その条件として料金とか時間外の撮影とか、メイドさんの人数を限ったり……いやこの部分使えるかぁ!」
サクラ「でもそういう契約です」
ハル「さっきまでのメイドさんのテンションどこ行ったあんた…」
サクラ「今日本来は定休日だったんですよ」
ハル「ごめんなさい。オーナーさんが今日なら大丈夫と言ったらしいので…」
サクラ「やっぱオーナーが無理言ったのか…あいつ後で締めるかぁ…。あ、ここはカットでお願いしま~す!…ってかカットしろよ?」
ハル「は、はい…」
サクラ「では、入場料も頂いたので中にご案内します。今日は私の他に人気メイドが休日返上で来てくれたんですよ~」
ハル「わーい、一言多い~…」
サクラ「おーい、ウメちゃーん」
ウメ「はーい。サクラ先輩お呼びですかー?」
サクラ「前に説明したでしょ?この人達が今日うちの店を撮影する人達よ」
ウメ「あー!テレビクルーって奴ですか」
ハル「ごめんなさい、ユーチューブです」
ウメ「あ、おかえりなさいませご主人様。新人メイドのウメと言います~」
ハル「……えっと、なんだろう。この何とも言えないんだけどキャラの濃いメイドさんは…」
サクラ「こいつがうちの人気メイド4位のウメです」
ハル「4位?…人気だから1位じゃないの?」
サクラ「新人の方なのに4位は凄いですよ。まぁ私調べなので正確な数字じゃないです。因みに1位は私です」
ハル「独自調べかよ!信じちゃったじゃん!」
ウメ「さぁさぁ、ご主人様お座り下さい。何かご注文なさいますか?こちらのメニューをどうぞ」
ハル「あ、ありがとう…。おぉ、色々ありますね~!可愛らしい名前がいかにもメイド喫茶って感じで…うーん、萌きゅんらぶらぶオムライス。らぶどきゅんカレー。らぶデミはーとハンバーグ(ハンバーグはハート型ではありません)。らぶナポリタン。…ラブ入れときゃ良いって訳じゃねぇだろ!雑なのか雑じゃないのか分からないけど、ナポリタンだけ名前付けるの飽きたの!?」
ウメ「わーご主人様すごいツッコミ~。デザートはどうされます?」
ハル「ウメさん会話って知ってる!?」
ウメ「会って話すことです」
ハル「あってるけど違う!…あ…うぅん、じゃあオムライスで…」
サクラ「萌きゅんらぶらぶオムライス入りました~!」
ウメ「きゅんきゅ~ん」
ハル「あ、そういう掛け声付きなんだ…」
ウメ「オムライスはケチャップやデミグラスとかソースを選べます」
ハル「なるほど、おすすめはありますか?」
ウメ「当店自慢のミルクホイップソースがおすすめです」
ハル「…それはホワイトソースかな?」
ウメ「ホイップクリームです」
ハル「すいません、デミグラスソースで」
ウメ「えー美味しいのに」
サクラ「ユーチューバーならゲテモノ料理試してみるもんじゃないの?撮影来るって聞いたからオーナーに言って特別制メニュー作ったのに」
ハル「この為に作ったの!?つかゲテモノって言ってるし、なんて事してんだ!…あのですね、俺のチャンネルは嘘はナシです!」
サクラ「人間ってのは嘘ついてなんぼよ。今の私をカットしなかったらあんたのチャンネル荒らすからね」
ハル「こわいこわいこわい!カットする、カットするから!!」
サクラ「それでいいのよ。オムライスはミルクホイップだっけ?」
ハル「デミグラスで!……はぁ、疲れた。ねぇカメラ君、これって本当にご褒美回?こんなにキャラの濃いメイド喫茶初めてなんだけど。おいカメラ、ニヤついてんじゃねぇよ」
ウメ「ご主人様~お水をどーぞー」
ハル「あ、ありがと~」
ウメ「ご主人様はぁ、人気あるんですか?登録者数はー?収入はー?何処に住んでるんですかー?」
ハル「後半は答えられないなぁ」
ウメ「じゃあ年収はー?」
ハル「めっちゃお金の事聞いてくるじゃん。答えないよ」
ウメ「えー、ユーチューバーさんってモテモテなイメージあるし、ご主人様カッコいいから絶対お金持ってそう~」
ハル「あれ、メイド喫茶ってこんな感じだっけ?後君のキャラで鉄板のキャバクラみたいな問答やめてもらえますか!?ここメイド喫茶だから。ご主人様呼びしかメイド喫茶要素ないから今!」
ウメ「何の話かウメわかんにゃい」
ハル「わざとらしっ」
サクラ「はーい、出来ました~。萌きゅんらぶらぶオムライスで~す。オプションでケチャップでお絵描きしますよ」
ハル「このタイミングでオプション言うな!…あ、じゃあ折角だからお願いします!これこそメイド喫茶の定番って奴だよね」
サクラ「オプション料200え…200クリームなので3倍の600クリームです」
ハル「はぁぁぁぁあ…」
サクラ「オムライスも1300クリームなので3900クリームです。合計4500クリーム」
ハル「うわぁぁぁ…メイドが現実を突きつけてくるぅ…」
ウメ「ケチャップで何を書きますか?」
ハル「えー…うーん。じゃあ無難に…ハルハルチャンネルとハートマークをお願いします」
ウメ「はーい。ハ、ハ、ハ、ハ…」
ハル「違うハル。全部カタカナのハは怖すぎるだろ。何このずっと笑ってるチャンネル」
ウメ「次にハートマークを…あっ」
サクラ「あらケチャップ足りなかったわね」
ウメ「ブチュッてなっちゃいましたね。机にまで飛び散ってオムライスの死体になってしまいました」
ハル「オムライスの死体…。ハハハハチャンネルだしハートマーク飛び散ってるし…なんだこりゃ…」
ウメ「ご主人様、召し上がれ~」
ハル「まずは机を拭いてくださいメイドさん…」
サクラ「ウメ、大事なこと忘れてるわよ!」
ウメ「あっ、うっかりしてましたー」
ハル「先に机拭いて…」
ウメ「行きますよーご主人様、良ければご主人様もご一緒にお願いします~」
ハル「あの、まずは机…ケチャップの血飛沫をどうにかして下さい」
ウメ「美味しくなぁれ萌え萌えずっきゅん。ご主人様にぃらぶらぶどっきゅん。はいどーぞ」
ハル「……あ、うん。ナプキンとかあります?」
サクラ「はい」
ハル「ありがとう…。では、頂きたいと思いまーす!やっぱりザ・メイド喫茶と言えば料理への可愛いおまじないとケチャップでのお絵描きオムライスがイメージ通りって感じですよね~!ちょ~っとトラブルでケチャップがグチャッてなっちゃったけど、これもまた乙ですね!」
サクラ「キャラの変わりようが私と似た物を感じるわ」
ハル「あんたも演技かい」
ウメ「演技って言っちゃった…」
ハル「では、頂きまーす!…うん、うぅん。美味しいです~。うん、オムライスです…ケチャップの量が多くなってしまったせいかデミグラスの邪魔をしてます…。でも普通に美味しいです。うん、通常料金だったら余裕で払う価値ありますね」
サクラ「素直過ぎるだろ」
ハル「いや普通に美味しいです。俺オムライス好きでも嫌いでもないのでリアクションは期待しないでください。食事はじっくり味わいたい派なので、動画での食事シーンもこんなんですよ。他の部分のリアクションは大きいですけど」
サクラ「あー…そう」
ハル「でも、中々ボリューミィですよ。昔行った所このサイズの半分位で同じ値段だったからなぁ…懐かしいなぁ」
ウメ「この人すごいですよサクラ先輩。言動が丁寧なのに闇が深いって人気があるみたいです。登録者数も結構いる」
サクラ「最近はこういうのが人気なのか…」
ハル「ご馳走様でした!とても美味しかったです。せっかくならデザートも頂けますか?」
ウメ「あ、メニューどうぞ」
ハル「うーん、人気のデザートってどれですか?それを頂こうかな」
ウメ「人気なのは、こちらの『雪のように白く、雲のように白く、牛乳のように白い、ホイップ増し増しホワイトホイップクリームミルクアイスを添えて』です」
ハル「全部白いな!!」
ウメ「ただいまホイップ更に増量キャンペーンしてますよ。いかがですか?」
ハル「いらないです!つか名前のツッコミどころが多すぎる!長いし、全部白いし、最後のホイップの追い上げとミルクアイスの方が添えられてるのがもう訳が分からない!」
ウメ「ホイップ増しますか?」
ハル「増さなくていいです!」
ウメ「ホイップアイス入りました~」
サクラ「はーい萌え萌えきゅーん」
ハル「めっちゃ略すし、サクラさんやる気出して下さい!?」
ウメ「さて……ご主人様、ご収入は?」
ハル「ここでも聞いてくるの!?答えないから!……はぁ、カメラ君今のうちにインサート用に店内の雰囲気撮っといてくれる?差し込みだし、何パターンか撮っといて…」
ウメ「ユーチューバーって大変なんですね」
ハル「大変ですね…。まぁ俺は楽しいからやってるんで」
ウメ「そうなんですか…」
ハル「…ウメさんもメイド喫茶大変でしょ?…その、そんなにキャラが濃いと…色々と…」
ウメ「そうですね、大変です。でもウケてるみたいでお金も稼げるのでもう少し続けるつもりです」
ハル「あ、…楽しいですか?」
ウメ「あ、サクラ先輩のお手伝いして来ますので少々お待ち下さい~」
ハル「絶対に楽しいと言わないし、メタ発言しやがった…」
サクラ「はーい、ご主人様ぁお待たせしましたミルクアイスですぅ♡」
ハル「ちょいちょいキャラ変わるの何なの!?しかも添えられてるミルクアイスをピックアップしないで!…うわぁ、ミルクアイスがホイップクリームに覆われてるぅ…」
ウメ「裏ではこれの事、糖尿病まっしぐらアイスって呼んでます」
ハル「何で自分の店の不利益になる事ばかり言うのかなこの人…」
サクラ「ではご主人様ぁ♡ご一緒に、美味しくなるおまじないをかけましょお?私たちの後について来てくだしゃい♡」
ハル「…ここはしっかりカメラに納めた方が良いところかな?」
サクラ「じゃあ行くよぉ、ウメちゃぁん♡」
ウメ「はい、先輩」
ハル「温度差…」
サクラ「まず、手でハートを作ります。んー、ご主人様上手~!じゃあ行くよぉ。ミラクルミルクるく~るくる、ホワイトホイップあっぷっぷー!美味しくなぁれ萌きゅんビームぅ!」
ウメ「ビーム~」
ハル「きっつ…び、ビーム…」
サクラ「やっぱこのセリフ長いな。アイス溶け出したし、オーナーにダメ出ししてセリフ変えさせるか…はぁい、どーぞ~ご主人様ぁ」
ハル「その切り替え凄いですね……。では、すっごいおまじないをかけて貰ったので早速デザートを頂いてみましょう!いただきまーす♪」
サクラ「あんたも切り替え早いでしょ」
ハル「……あっっまっ!!」
サクラ「でしょうね」
暫くして
ウメ「…あ、ご主人様そろそろお別れのお時間です」
ハル「え、もうそんな時間?」
サクラ「入場料1500円、オムライスオプション付4500円、デザート2400円、ライブやチェキ諸々含めて13800円ですね」
ハル「3倍…相場の3倍…」
サクラ「後ギャラはオーナーに振り込みですか?」
ハル「最後なんだからスイッチ入れてください!」
サクラ「クリーム13800円ですにゃ♡」
ハル「もう訳が分からない!」
ウメ「じゃあ最後にとびっきりのおまじないをかけてあげます」
ハル「え?」
サクラ「ミルクホワイトホイップに帰って来てくださりありがとうございました、ご主人様ぁ」
ウメ「またご主人様が来てくれますように、ミラクルミルクるくーるくる。くーるくーる。ご主人様はまたここにくーる…」
ハル「……」
ウメ「はい、おしまい」
ハル「…お邪魔しました」
サクラ「いってらっしゃいませご主人様~」
ウメ「いってらっしゃいませー」
店の前
ハル「………。いや最後のおまじないとかちゃちな催眠術の文言じゃねぇか!!おいカメラ、お前ご褒美だって言ったよな?後で覚えとけよ!?これどう編集したらいいんだよ!?最悪お蔵だぞ!もー、下手なドッキリよりきついってー…。あ?エンディング………はい!という訳で最近話題のとんでもメイド喫茶『ミルクホワイトホイップ』さんでした!編集がどうなってるのかは編集の俺次第なので…まぁ、貴重な体験が出来たと言うことで、概要欄の方にお店の住所とホームページのURLを貼っておくのでチェックよろしくです!この動画が伸びたら~もう一回ここに来て他のメニューも頼んでみようかなー、なんて…。というわけで、今回の動画はここまで!次の動画もお楽しみに~。では皆さん、バイはるる~ん♪」
後日
ウメ「サクラ先輩、この間の撮影の動画が上がってます」
サクラ「あー、編集の際に色々許可取りして来た奴?私完全素じゃん」
ウメ「言うて先輩、普段から素の部分よく出てますよね」
サクラ「まぁ、隠してても疲れるしウケるから問題ないわよ」
ウメ「わー、おもしろーい。チャンネル登録しとこ」
サクラ「私も後でしとこー」
一方
ハル「………急上昇1位、だ…と!?絶対行かねぇぇ!!」
完
応援ありがとうございます!
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