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十六章
二組のカップル、1
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翌日と翌々日の二日間に渡り開催された撫子全国大会を制したのは、湖校だった。湖校は去年に続き、連覇を成し遂げたのである。その会場に、祖父母は足を運んでいた。そして筆鋒の筆遣いと琴の合奏に直接触れた祖父母は、感動のあまり涙と鼻水まみれになったと言う。しかもその上、その筆鋒たる撫子部部長すなわち、
――四季島の蓮華
から正式に挨拶され、美鈴を大絶賛された祖父母は冗談抜きで数日間、ずっとニコニコしっぱなしだった。お陰で神社はいつにも増して笑顔が絶えず、僕は真田さんに感謝のメールを送った。撫子部部長の杠葉琴乃さんは、真田さんの彼女だからね。
会場には真田さんと荒海さんと千家さんもいて、祖父母のもとを訪れ挨拶してくださったそうだ。その時のことを振り返り、祖父母はしみじみこう話していた。
「あの二組には、縁結びの神様の強い御加護があったな」
「はい、私もそう感じました」
杠葉さんと千家さんが、彼女ではなく婚約者になる日がそう遠くないと知ったのも、神社が笑顔に溢れていた理由の一つだったのである。またそれは、複数の家が係わるある問題も解決してくれたのだった。
撫子部は毎年八月終盤、六年生が引退する前に、家族や友人を招いて感謝会を開く。その内輪のイベントに招待できるのは部員一人につき二名しかなく、美鈴は考えるまでもない事として祖父母を招いていたが、お祓いの仕事が急遽入りそれは叶わなくなってしまった。ならば心情的には、次の候補は貴子さんと翔子姉さんで確定なのだけど、残念ながら二人は人間のIDを持っていない。よって美鈴は、昴の御両親を招こうとした。僕がそうであるように、美鈴もおじさんとおばさんに大層可愛がられていたのである。しかし八月最後の日曜日にあたるその日、おじさんには学会関連の重要な仕事があった。それなら京馬の御両親に来て頂こうと連絡するも、おばさんの教え子の結婚式と被ってしまった。こうなると、皆が暗に避けていた人が候補に挙がってくる。それは、父だった。一年生部員の招待枠で最も多いのが両親であるのは、至極普通と言える。けどはっきり言ってウチは普通ではなく、しかし祖父母想いの美鈴は父にさりげなくメールを送ろうとし、それを祖父母が咄嗟に止め、という事態に台所はなったのだ。そのとき僕は、初めて父を憎んだ。父が家を出た小学四年生の春、僕は父に同意していた。母が亡くなった時の自分を振り返ると、同意の気持ちしか感じなかったからだ。輝夜さんと出会ってからはそれに理解が加わった事もあり、僕は今年のお正月、父とこの四年間で最も普通の会話をした。それについて言及する人はいなかったが、皆が喜んでいるのをひしひしと感じた僕は、家族を以前の状態に戻してゆくよう秘かに決意したものだった。にもかかわらず今この瞬間、僕は父を憎んだ。美鈴を悲しませる父に、生まれて初めて憎悪を抱いたのである。そんな僕に先ず美鈴が気づき、次いで祖父母も気づき、中吉と小吉が急いで駆け寄ってくる様子を目にして、
「ふう」
僕は一息ついた。怒りをなだめるべく瞑目し深呼吸を繰り返す僕を、皆は愛情をもって放っておいてくれた。ゆっくり、しかし確固たる存在感をもって、心の深い場所に反省が形成されてゆく。すると思いがけず、その反省が今回の件の解決案をもたらしてくれた。瞼を開け美鈴に向き直り、それを言葉にする。
「芹沢さんの御両親とお兄さんは、一人多いという理由により、去年の感謝会に三人とも出席できなかった。お兄さんは妹に負担を掛けてしまったことを悔い、今年は自分から辞退を申し出たと芹沢さんは話していた。妹を持つ兄として、藤勝さんの気持ちが僕には痛いほどわかる。美鈴、兄ちゃんの解決案を聞いてくれるかな」
「もちろんだよお兄ちゃん!」
全身で喜ぶその姿に思った。優しく素直な娘に美鈴が育ってくれて、母さんはさぞ喜んでいるだろうな、と。
「先日、撫子部の感謝会について真田さんがメールで教えてくれた。杠葉さんは感謝会に真田さんを招待するつもりだったけど、真田さんは自分より御両親を優先して欲しいと、杠葉さんを説得したそうだ。真田さんも、そして藤勝さんも、本当は感謝会に出席したかったろうに、大切な人の心理的負担を減らすことを第一に考えたんだね。だから美鈴、もしよければ、藤勝さんと真田さんを美鈴の枠で感謝会に招待してもらえないかな」
「お兄ちゃん最高、すぐメールするね!」
美鈴は神がかった速さでハイ子を取り出し、藤勝さんには芹沢さん経由で、真田さんには直接メールを送った。矢継ぎ早の数度のやり取りを経て、藤勝さんと真田さんが3Dで台所に現れる。そして美鈴と祖父母に、深々と腰を折ったのだった。
八月二十八日、日曜日。感謝会を堪能した芹沢さんの御家族が、神社を訪ねてくれた。秘密にするよう頼んだのに美鈴は芹沢さんに事の経緯を明かしたらしく、御両親と藤勝さんに幾度も感謝され、僕は正直困ってしまった。
皆さんが帰って行ったのとほぼ入れ替わりで、真田さんと杠葉さんが境内に現れた。事前に聞いていたため祖父母と僕で出迎えたら、お二人は事前に聞いていなかった事を言った。
「湖校を卒業したら、俺と琴乃は結婚します」と。
それからほんの僅かな時間だが、またそうなったのは僕のみだったが、僕は上を下への大騒ぎになった。お祝いの言葉が口を突きそうになるも、最初にそれを述べるのは祖父母だと思い直し、それを待つ時間が惜しく皆にメールで知らせようとするも、お二人との受け答えを二の次にしてメールしまくるのは失礼だと思い直し、とにかく祖父母がお祝いを述べないと何もできないよ早くしてよと不満顔を向けそうになるも、おめでたいこの場でそんな顔をしてはならないと思い返し、ああもうどうすればいいんだと天を仰ぎそうになるも、婚約の報告をするなり後輩に天を仰がれたらお二人はどう思うだろうと考え、そんなの絶対ダメだと姿勢を正そうとしたら無意識にかかとを打ち鳴らしそうになり、それを無理やり押し留めたら体がビクッと痙攣しそうになり、それを避けるためとはいえ弛緩して良いのかな、慶事の緊張感漂うこの場で下っ端の僕が弛緩したらやっぱマズイだろ、ならどうすればいいんだ、わからない思いつかない、ええいこうなったら松果体高速振動で思考を加速してしまえ!
などと盛大な空回りをする僕をよそに、人生の先達たる祖父母が成すべきことを成してくれた。
天津神、国津神、
八百万の神たちよ
夫婦となる二人を、
寿ぎ召せ
祖父母が祝詞を上げたのだ。
真田さんと杠葉さんが聞き取りやすいよう、神主と心を一つにし全員で神様にお願いできるよう、現代語に通じる言葉で祖父が前半を祖母が後半を受け持ち、厳かかつ穏やかに祝詞を上げたのである。
真田さんと杠葉さんが自ずと手を合わせ、瞑目する。
その二人へ、
サラサラサラ・・・
清らかな涼風が、天空から吹き降ろされたのだった。
――四季島の蓮華
から正式に挨拶され、美鈴を大絶賛された祖父母は冗談抜きで数日間、ずっとニコニコしっぱなしだった。お陰で神社はいつにも増して笑顔が絶えず、僕は真田さんに感謝のメールを送った。撫子部部長の杠葉琴乃さんは、真田さんの彼女だからね。
会場には真田さんと荒海さんと千家さんもいて、祖父母のもとを訪れ挨拶してくださったそうだ。その時のことを振り返り、祖父母はしみじみこう話していた。
「あの二組には、縁結びの神様の強い御加護があったな」
「はい、私もそう感じました」
杠葉さんと千家さんが、彼女ではなく婚約者になる日がそう遠くないと知ったのも、神社が笑顔に溢れていた理由の一つだったのである。またそれは、複数の家が係わるある問題も解決してくれたのだった。
撫子部は毎年八月終盤、六年生が引退する前に、家族や友人を招いて感謝会を開く。その内輪のイベントに招待できるのは部員一人につき二名しかなく、美鈴は考えるまでもない事として祖父母を招いていたが、お祓いの仕事が急遽入りそれは叶わなくなってしまった。ならば心情的には、次の候補は貴子さんと翔子姉さんで確定なのだけど、残念ながら二人は人間のIDを持っていない。よって美鈴は、昴の御両親を招こうとした。僕がそうであるように、美鈴もおじさんとおばさんに大層可愛がられていたのである。しかし八月最後の日曜日にあたるその日、おじさんには学会関連の重要な仕事があった。それなら京馬の御両親に来て頂こうと連絡するも、おばさんの教え子の結婚式と被ってしまった。こうなると、皆が暗に避けていた人が候補に挙がってくる。それは、父だった。一年生部員の招待枠で最も多いのが両親であるのは、至極普通と言える。けどはっきり言ってウチは普通ではなく、しかし祖父母想いの美鈴は父にさりげなくメールを送ろうとし、それを祖父母が咄嗟に止め、という事態に台所はなったのだ。そのとき僕は、初めて父を憎んだ。父が家を出た小学四年生の春、僕は父に同意していた。母が亡くなった時の自分を振り返ると、同意の気持ちしか感じなかったからだ。輝夜さんと出会ってからはそれに理解が加わった事もあり、僕は今年のお正月、父とこの四年間で最も普通の会話をした。それについて言及する人はいなかったが、皆が喜んでいるのをひしひしと感じた僕は、家族を以前の状態に戻してゆくよう秘かに決意したものだった。にもかかわらず今この瞬間、僕は父を憎んだ。美鈴を悲しませる父に、生まれて初めて憎悪を抱いたのである。そんな僕に先ず美鈴が気づき、次いで祖父母も気づき、中吉と小吉が急いで駆け寄ってくる様子を目にして、
「ふう」
僕は一息ついた。怒りをなだめるべく瞑目し深呼吸を繰り返す僕を、皆は愛情をもって放っておいてくれた。ゆっくり、しかし確固たる存在感をもって、心の深い場所に反省が形成されてゆく。すると思いがけず、その反省が今回の件の解決案をもたらしてくれた。瞼を開け美鈴に向き直り、それを言葉にする。
「芹沢さんの御両親とお兄さんは、一人多いという理由により、去年の感謝会に三人とも出席できなかった。お兄さんは妹に負担を掛けてしまったことを悔い、今年は自分から辞退を申し出たと芹沢さんは話していた。妹を持つ兄として、藤勝さんの気持ちが僕には痛いほどわかる。美鈴、兄ちゃんの解決案を聞いてくれるかな」
「もちろんだよお兄ちゃん!」
全身で喜ぶその姿に思った。優しく素直な娘に美鈴が育ってくれて、母さんはさぞ喜んでいるだろうな、と。
「先日、撫子部の感謝会について真田さんがメールで教えてくれた。杠葉さんは感謝会に真田さんを招待するつもりだったけど、真田さんは自分より御両親を優先して欲しいと、杠葉さんを説得したそうだ。真田さんも、そして藤勝さんも、本当は感謝会に出席したかったろうに、大切な人の心理的負担を減らすことを第一に考えたんだね。だから美鈴、もしよければ、藤勝さんと真田さんを美鈴の枠で感謝会に招待してもらえないかな」
「お兄ちゃん最高、すぐメールするね!」
美鈴は神がかった速さでハイ子を取り出し、藤勝さんには芹沢さん経由で、真田さんには直接メールを送った。矢継ぎ早の数度のやり取りを経て、藤勝さんと真田さんが3Dで台所に現れる。そして美鈴と祖父母に、深々と腰を折ったのだった。
八月二十八日、日曜日。感謝会を堪能した芹沢さんの御家族が、神社を訪ねてくれた。秘密にするよう頼んだのに美鈴は芹沢さんに事の経緯を明かしたらしく、御両親と藤勝さんに幾度も感謝され、僕は正直困ってしまった。
皆さんが帰って行ったのとほぼ入れ替わりで、真田さんと杠葉さんが境内に現れた。事前に聞いていたため祖父母と僕で出迎えたら、お二人は事前に聞いていなかった事を言った。
「湖校を卒業したら、俺と琴乃は結婚します」と。
それからほんの僅かな時間だが、またそうなったのは僕のみだったが、僕は上を下への大騒ぎになった。お祝いの言葉が口を突きそうになるも、最初にそれを述べるのは祖父母だと思い直し、それを待つ時間が惜しく皆にメールで知らせようとするも、お二人との受け答えを二の次にしてメールしまくるのは失礼だと思い直し、とにかく祖父母がお祝いを述べないと何もできないよ早くしてよと不満顔を向けそうになるも、おめでたいこの場でそんな顔をしてはならないと思い返し、ああもうどうすればいいんだと天を仰ぎそうになるも、婚約の報告をするなり後輩に天を仰がれたらお二人はどう思うだろうと考え、そんなの絶対ダメだと姿勢を正そうとしたら無意識にかかとを打ち鳴らしそうになり、それを無理やり押し留めたら体がビクッと痙攣しそうになり、それを避けるためとはいえ弛緩して良いのかな、慶事の緊張感漂うこの場で下っ端の僕が弛緩したらやっぱマズイだろ、ならどうすればいいんだ、わからない思いつかない、ええいこうなったら松果体高速振動で思考を加速してしまえ!
などと盛大な空回りをする僕をよそに、人生の先達たる祖父母が成すべきことを成してくれた。
天津神、国津神、
八百万の神たちよ
夫婦となる二人を、
寿ぎ召せ
祖父母が祝詞を上げたのだ。
真田さんと杠葉さんが聞き取りやすいよう、神主と心を一つにし全員で神様にお願いできるよう、現代語に通じる言葉で祖父が前半を祖母が後半を受け持ち、厳かかつ穏やかに祝詞を上げたのである。
真田さんと杠葉さんが自ずと手を合わせ、瞑目する。
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清らかな涼風が、天空から吹き降ろされたのだった。
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