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後宮物語〜 秋桜 〜
零話
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「私が、女官殿の初めてをもらってはいけないか?」
夜伽の前日、結真は書庫で逢瀬を重ねていた武官に抱かれた。
ンぁ・・だめ、ですっ
裾から手を入れられ、下着を下ろされた。
「結真」
囁かれ、結真は身を震わせる。膨らんだ肉芽にあふれた愛液を塗り、擦り上げられる。
「恥ずかしい、また」
「いいよ、イッて」
激しく擦り上げられ、結真は全身を震わせた。
「・・っく」
明日の夜、自分は王子の夜伽係になる。愛されもしない、性欲の処理に使われる。
「結真、愛している」
「私も、武官様が好きです」
「挿れて、いいか?」
「はい」
結真は小さく頷いた。
「大っきい・・だめぇ」
膨らんだ先端が挿入られ、結真は痙攣した。
「イッたのか」
「ちが」
「感じやすいな、初めてなのにこんな・・」
一気に最奥に挿れられ、結真は仰け反り達した。
「やだ、やぁっ」
「いやらしいな、破瓜でイクなんて」
腰を突き上げ、快楽を仕込まれた。
「愛している、愛している、結真」
泣きじゃくり、結真は紙を握りしめ耐える。
「イッた、いまイッたから」
「出すぞ」
胎内に注がれ、結真は泣いた。
「結真」
「ありがとう、ございます」
この思い出を胸に生きていける、結真はそう思った。
そして、翌日。
(私は朝から、湯浴みをした。王子の夜伽の練習台になるため、髪からつま先にまで丹念に磨かれる)
香油を項と胸元につけ、薄く化粧をして爪を切る。
「結真」
指南役だった金尚宮(金淑英)が、結真を抱きしめた。
「すまない、お前を守ってやれない。不甲斐ない師匠で」
「淑英(スギョン)様」
優しい、母のような師匠だった。読み書きや算術を教え、我が子のように慈しんでくれた。
「ありがとうございます、淑英様。三年間、幸せでした」
「私もだ。ありがとう、結真」
第三王子の宮は、王宮の外にある。これからは、女官ではなく夜伽係として生きていく。
「顔を上げよ」
「はい」
ゆっくり、顔を上げる。
「結真」
「あなたは」
涙があふれる結真を、蒼河は抱きしめた。
「武官様、じゃ?」
「すまない。泣くそなたを前に、欲望を抑えきれなかった」
「ふぇっ」
良かった、と結真は泣いた。
「好きでもない人に、されるのかと・・・ずっと、怖かっ」
泣きじゃくる結真に、蒼河は口づけた。
「結真、そなたは夜伽係ではない。私の妃だ」
「え」
「父上に話した。女官の鄭結真の純潔を奪いましたと。叱られはしたが、ならば側室にせよと」
結真に笑顔が戻る頃、師匠である淑英にもその旨が告げられた。
「では、夜伽係では?」
「妃様だ。これから、そなたは臣下として、鄭結真に仕えよ」
ありがとうございます!
淑英は涙をこぼした。
「嫌か?私の妃に・・・なるのは」
「嫌、じゃないです。だって、ずっと好きでした」
優しい武官。
名前も知らないが、ずっと大好きだった。
「好きで、いいんですよね?私、蒼河様に恋をして、いいんですよね?」
「ああ」
「なら、嫌じゃないです!幸せです、とても」
笑顔になる結真に口づけ、軽々と抱き上げた。
「私も幸せだ。好いてもない女を抱かねばならぬかと、不貞腐れていた」
二人で笑い合い、口づける。幸せな、初夜だった。
夜伽の前日、結真は書庫で逢瀬を重ねていた武官に抱かれた。
ンぁ・・だめ、ですっ
裾から手を入れられ、下着を下ろされた。
「結真」
囁かれ、結真は身を震わせる。膨らんだ肉芽にあふれた愛液を塗り、擦り上げられる。
「恥ずかしい、また」
「いいよ、イッて」
激しく擦り上げられ、結真は全身を震わせた。
「・・っく」
明日の夜、自分は王子の夜伽係になる。愛されもしない、性欲の処理に使われる。
「結真、愛している」
「私も、武官様が好きです」
「挿れて、いいか?」
「はい」
結真は小さく頷いた。
「大っきい・・だめぇ」
膨らんだ先端が挿入られ、結真は痙攣した。
「イッたのか」
「ちが」
「感じやすいな、初めてなのにこんな・・」
一気に最奥に挿れられ、結真は仰け反り達した。
「やだ、やぁっ」
「いやらしいな、破瓜でイクなんて」
腰を突き上げ、快楽を仕込まれた。
「愛している、愛している、結真」
泣きじゃくり、結真は紙を握りしめ耐える。
「イッた、いまイッたから」
「出すぞ」
胎内に注がれ、結真は泣いた。
「結真」
「ありがとう、ございます」
この思い出を胸に生きていける、結真はそう思った。
そして、翌日。
(私は朝から、湯浴みをした。王子の夜伽の練習台になるため、髪からつま先にまで丹念に磨かれる)
香油を項と胸元につけ、薄く化粧をして爪を切る。
「結真」
指南役だった金尚宮(金淑英)が、結真を抱きしめた。
「すまない、お前を守ってやれない。不甲斐ない師匠で」
「淑英(スギョン)様」
優しい、母のような師匠だった。読み書きや算術を教え、我が子のように慈しんでくれた。
「ありがとうございます、淑英様。三年間、幸せでした」
「私もだ。ありがとう、結真」
第三王子の宮は、王宮の外にある。これからは、女官ではなく夜伽係として生きていく。
「顔を上げよ」
「はい」
ゆっくり、顔を上げる。
「結真」
「あなたは」
涙があふれる結真を、蒼河は抱きしめた。
「武官様、じゃ?」
「すまない。泣くそなたを前に、欲望を抑えきれなかった」
「ふぇっ」
良かった、と結真は泣いた。
「好きでもない人に、されるのかと・・・ずっと、怖かっ」
泣きじゃくる結真に、蒼河は口づけた。
「結真、そなたは夜伽係ではない。私の妃だ」
「え」
「父上に話した。女官の鄭結真の純潔を奪いましたと。叱られはしたが、ならば側室にせよと」
結真に笑顔が戻る頃、師匠である淑英にもその旨が告げられた。
「では、夜伽係では?」
「妃様だ。これから、そなたは臣下として、鄭結真に仕えよ」
ありがとうございます!
淑英は涙をこぼした。
「嫌か?私の妃に・・・なるのは」
「嫌、じゃないです。だって、ずっと好きでした」
優しい武官。
名前も知らないが、ずっと大好きだった。
「好きで、いいんですよね?私、蒼河様に恋をして、いいんですよね?」
「ああ」
「なら、嫌じゃないです!幸せです、とても」
笑顔になる結真に口づけ、軽々と抱き上げた。
「私も幸せだ。好いてもない女を抱かねばならぬかと、不貞腐れていた」
二人で笑い合い、口づける。幸せな、初夜だった。
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