後宮物語〜 秋桜 〜

 鄭結真(チョン・ユジン)は売れない絵師の父と、両班出身の母の間に生まれた。
 幼くして両親が流行り病で亡くなり叔母夫婦の元で大切に育てられるが、王宮で見習い女官の募集が始まり、女官になることを決意する。

 十五歳の春、結真は文字の美しいことから、宮中で配布される小説の写しを命じられる。
 御簾越しに話していた武官に、結真は徐々に惹かれていく。
「私が、王子様の夜伽の練習台に?」
 王宮には成人した王子に対して、側室とは別の夜伽のみをさせる女官がいた。

(私は、武官様が好きなのに)
 相手が王子では拒む事もできず、結真は泣きたい気持ちで受け入れる。

「ならば、私がそなたの初めてをもらってよいか?」
 御簾越しで会っていた武官に口づけられ、結真は書庫て愛された。

 そして、夜伽の日ーーー。

 結真は現れた第三王子・李蒼河(イ・ソウハ)に驚く。
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