宏太くんは勉強中!

碧碧

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Lesson4.お尻を性器にしよう

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Lesson4内容
未精通のドライオーガズム、オナニー、腸内洗浄、アナル舐め、アナル手マン、前立腺責め、メスイキ、潮吹き、素股

ーーーーーーーーーーーーーーー





「ふっ、くぅ......っ」

 宏太はくちくちと濡れた音を立てながら自身を慰めていた。すっかり覚えてしまったこの行為。直樹と会えない日は必ずするようになり、この前まで下ネタひとつに嫌悪感を抱いていたとは思えないほど、手つきも慣れたものである。

「ふっ、ふっ、直くん、直くんッ」

 四つん這いになり枕に顔を埋めて声を吸い込ませながら、一心不乱に陰茎を扱く。気持ちいい。気持ちいい。

 直樹にしてもらった時のとこを思い出しながら、亀頭をくるくると撫で回す。自分でしてもそこは敏感すぎて、逃げようと腰が引けてしまう。宏太は唇を噛んでそれを堪えながら、ゆっくりと揉みしだく。先端からは蜜が止まらず、下に引いたタオルがぬかるみ始めた。

 きついくらいの刺激がいい。直樹にしてもらっているような気分になるから。

 しばらく亀頭を揉み続けているうちに、腰がガクガクと痙攣し出す。もう我慢できなくて、カリ首に指の輪を嵌めた。そのまま小刻みに上下すると、一気に腹の奥がきゅんきゅんとうねり始める。

「直くん好きッ、は、は、あ、もうだめっ、イクイク、しそ、ぉッ」

 ぐぅ、と喉の奥で唸り声を上げながら、絶頂直前の甘い痺れに浸る。まだイきたくない。もう少しこのまま寸前の快感に酔っていたい。

 カクカクと腰を緩く振りながら必死に耐える。陰茎からは透明の汁があふれ、タオルにぱたぱたと音を立てて落ちていった。

「ゔーー、だめっ!もう、がまん、できな、いッ!あああっ」

 すぐに限界はやってきた。体をひとつぶるりと震わせてから手の動きを再開する。我慢した分、すぐに大きな波がやってきて、2、3回往復させただけで弾けてしまった。びくびくと痙攣する陰茎を握りしめながら肩で息をする。

「はーーっ、はーーっ、きもちい......もっかい......」

 宏太はまだ精通が来ていないために、終わりがない。息が整った頃には陰茎はまた勃起していた。自身が漏らした蜜を指に絡め、手を上下させ始める。大きくなった水音と荒い吐息が部屋に響く。

 こうして宏太は毎夜、快楽の沼に沈んでいくのだった。





「......で、こうなったワケね」
「うん......」

 週末、宏太は直樹の部屋で向かい合ってベッドに座っていた。服は全て脱がされ、脚は緩く膝を立てて広げられている。つまりは股間を曝け出しているのだ。

「ちょっと赤くなってるな。まだヒリヒリする?」
「うん、先っぽのとこがちょっとだけ......」
「ん。軟膏塗ってやるから、皮剥いて押さえといて」

 平日は毎晩、4~5回オナニーを繰り返したことにより、宏太の陰茎は摩擦で赤くなっていた。先ほど二人でシャワーを浴びた際、ボディーソープが沁みて痛がっているところを直樹に見つかり、こうなった経緯を白状したという流れである。

「ちょっと冷たいけど、我慢な」
「うっ!ひぅ!」
「擦り込むからじっとして」
「う、う~~~」
「ああもう、すぐ勃起してぬるぬる出てくるじゃん。軟膏が塗れないだろ」
「あっあっ、ごめんなさいっ」

 剥き出しの亀頭にクリームを塗り広げられ、ぴりぴりとした痛みに曝される。直樹の指から生まれる普段とは違う痛気持ち良さに、宏太はつま先を丸めながら耐えた。

「ほら、塗り終わったぞ」
「直くん、ありがとう......」
「こんなになるとか、どんだけオナってたんだよ」

 笑いながらそう言われてしまうと居た堪れない。開いていた脚を閉じて小さく三角座りをし、膝に顔を埋める。直樹が頭を撫でてくれても、恥ずかしさで顔を上げられなかった。

「まあ仕方ないわな。誰でもオナニーを覚えたての時は、めちゃくちゃやるからさ」
「直くんも、たくさんしてた?」
「おう。だからそんな恥ずかしがんなくていい。とはいえ、しばらくは触らない方がいいんじゃないか?ヒリヒリしなくなるくらいまでは」
「うん......」

 頷いたものの、我慢できる気がしない。軟膏が染み込む痛みにさえも勃起してしまうのだ。今もこのまま扱いてしまいたいくらいなのに。

「って、萎えてねぇじゃん。本当に今日からオナニー我慢できるか?」
「ぅ゙」
「薬塗ったから舐めてやることもできないしなぁ」
「......っ」

 直樹の言葉に、この前口でしてもらったのを思い出す。あの熱くて蕩ける快感と、直樹のを喉まで入れてもらった感覚が蘇ってきて、陰茎は一層膨らんだ。

 興奮で目を潤ませながらもじもじと膝を擦り合わせる宏太を見て、直樹がこっそりと口の端を上げた。

「じゃあ今日は、宏太にちんこ以外で気持ちよくなるやつを教えてやろうかな。がんばればイけるし」
「ほぁ......?ちんちん以外で?」
「ああ。どう?やる?」
「や、やる!」

 宏太の元気な返事を受け、直樹が立ち上がる。

 どっちみち、何もせずに陰茎が治まるとは思えないのだ。宏太は未知の快感への期待を隠しもせず、直樹に続いて立ち上がる。ぷるんと揺れた陰茎の先と薄い腹の間に透明の糸が引いた。





「それ、なぁに?」
「んー?すぐわかるよ」

 部屋を出て二人が来たのは洗面所。何か雫型のボトルに直樹がお湯を入れている。いっぱいになったそれに細長い筒のようなものを嵌めて閉じると、宏太はお尻を突き出すように言われた。

「おしり?」
「そう、お尻。ほら、洗面台に手ついて」

 訳もわからないままその姿勢になると、お尻の穴に何かが当てられる。目の前の鏡には、舌舐めずりをしながら純粋無垢なピンク色のそこを見つめる直樹が写っていた。

 雄々しい色気に目を奪われていたのはほんの一瞬。すぐに何かが後孔の中に入ってきて、宏太は逃げるように腰を戻そうとする。

「んんんっ?!なに?!やぁぁっ」
「大丈夫大丈夫。もうちょっとだから。暴れると危ないぞ」
「ひ、ぅ......っ」

 危ないと言われると怖くなってしまう。痛くはないが気持ち悪い。目を瞑って身を小さくしながら、宏太は後ろの異物感に必死に耐える。

 しばらくして侵入は止まった。みっちりと奥の奥まで細長いものに貫かれているのがわかる。体を動かすのは怖くて、顔だけを上げてまた鏡の向こうの直樹を見ると、視線を感じたのかこちらを見てくれた。優しい微笑みとともに、頭を撫でてくれる。

「尻、痛くないか?」
「うん。変な感じ......」
「今からもうちょっと変な感じになるけど、我慢してな。お尻に力入れてて」
「うん......?」

 まだ何かされるのかと身構えていると、何かが逆流してきて腹の中が温かくなった。思わずきゅっと後孔を引き締める。

「ひゃあっ!なに?直くん、直くんっ、やぁぁッ」
「お湯入ってってんの、わかる?」
「ああ、これやだああ!だめ、もう入れちゃだめ!もう入らないよぉ!」
「もうちょっと、我慢」
「無理無理、ッああああああん!」

 シャワーを当てられたように少しの刺激と温かさが広がって、腹がいっぱいに膨らんだ。全部入れられたのか、筒が抜けていく。お尻の中がぞわぞわして変な気分だ。ぎゅるる、と腹が鳴る。そうこうしているうちにを急激に生理的な欲求がやってきた。全身に鳥肌が立つ。

 恥ずかしくて唇を噛み締めるが、脚が震えて立っていられなくなった。直樹が腰に手を回して支えてくれるが、その圧迫感さえも辛くて額に汗が滲む。

「直くん、トイレ......っ!も、漏れちゃうっ」
「ん、行こう」

 直樹に体を支えてもらいながら隣のトイレに入った。便座に座ってもなぜか直樹が出ていかない。ふうふうと息を吐きながら困惑した目で見上げると、彼はただ黙って微笑むだけだった。

「や、直くん、僕、トイレするからっ」
「うん。していいぞ」
「えぇっ?!早く出ていってよぉ!」
「だーめ。もう限界だろ?大丈夫だから、ほら、出して」
「ひ、ぃ......っ」

 直樹は頑として宏太の願いを聞き入れず、それどころか引き攣る腹を優しく押し潰してきた。もう我慢できなくて、辛くて、恥ずかしくて、宏太は髪を振り乱して泣きじゃくる。それを直樹に抱きしめながら、ぽんぽんと背中を叩かれた。

「だめぇ!直くん見ないで!見ないでよおおお!やだあああああ!」

 引き攣っていた腹が緩んで、それは決壊した。耳を塞ぎたくなるような恥ずかしい音を立てて腹の中の全てが出ていく。

 吐き出した後は、大好きな直樹に排泄を見られたショックで放心してしまった。直樹が手早くお尻を拭いて水を流してくれる。そしてトイレを出ていったかと思えば、すぐにあの道具を手に戻ってきた。

「宏太、二回目するぞ」
「え......やだあああっ」





 四度目の腸内洗浄を終えベッドに戻ってきた宏太は、完全に拗ねていた。直樹に背を向け体を丸めて布団に潜っている。

「こーうた、ごめんってば。可愛いお顔見せて?」
「......」
「ちんこ辛い分、今日はお尻でイクイクさせてあげようと思ったんだよ~。そのためには綺麗にしなきゃいけなかったんだよ~」
「......」
「尻ってめちゃくちゃ気持ちいいらしいよ?でも練習しなきゃだめだから。宏太ならがんばってくれると思ったんだけどな。宏太でもさすがに無理かぁ」

 直樹の落ち込んだ声に、がさごそと宏太が布団から顔を出す。そっぽを向いたままだが、小さな声で「無理とは言ってないもん」と呟いた。

「宏太ー!!」

 布団ごとぎゅうっと強く抱きしめられる。そのまま髪の毛にたくさんキスをされた。

「宏太。前チラッと言ったけど、男同士のカップルは、大好きの印に尻にちんこを入れてセックスするんだよ。俺もいつか宏太の尻にちんこ入れたい。大好き、愛してるってセックスで伝えたい。ちゃんと宏太にも気持ちよくなってほしい。だから宏太、一緒に練習、しよ?」

 衝撃の真実に宏太は固まってしまう。自分のお尻に直樹のあれを......?!

「そ、な、入んないよ......っ、あんなおっきいの......」
「ちょっとずつ練習したら入るようになるらしいぞ。俺も手伝うから。な、お願い」
「い、痛かったら、すぐやめるから......」
「痛くしない、絶対!」

 直樹がまたぎゅうっときつく抱きしめてくる。宏太は諦めたように直樹の方に向き直って、その腕の中に体を落ち着けた。どうせ直樹からの頼まれ事など断れない。大好きで大好きで、なんでも言うことを聞きたくなるんだから。そう、大好きだから、宏太だって、愛情表現であるセックスに興味がないわけじゃないのだ。





「直くん、恥ずかしい、よぉ」
「ちょっとだけ我慢な」
「そればっかり......!」

 宏太はベッドに仰向けになり、直樹に足を抱え上げられていた。所謂チンぐり返しの格好である。直樹の面前に全てを曝け出した上に、至近距離でまじまじとお尻の穴を見られて顔から火が出そうだ。

 突然そこにぬめった感触を感じ、宏太が目を見開く。

「ひゃっ、ン゙ッ」
「宏太のアナル、はあっ、おいし......ん、ん、ピンクで、ひくひくして、可愛い、宏太、はあ......ッ」
「やだッ!舐めちゃ、だめっ!ん゙ぁぁっ」

 アナルとは、まさか、お尻の穴のことだろうか。
 本当にそこを舐められているのだと理解して、宏太が逃げようと腰を引こうとする。それを押さえ込みながら、直樹の舌は後孔の表面をしつこいくらいに優しく撫で上げた。

 そんなところ、今まで意識したこともなかったのに。直樹の舌が踊るたびにぞくぞくしたものが身体を這い上がってくる。お尻の中がうずうずして、勝手に両脚に力が入って、触っていないのに陰茎からどろどろと涎が垂れて、腹から胸を濡らしていく。

「あっ、あっ、あっ......」
「宏太、お尻きもちいな?ぱくぱくしてきた。うわ、顔もとろとろ」
「あああっ、直くん、や、やめないで......」
「はは、ごめんごめん。舐められるの好き?どんな感じか教えて」

 また後孔に弾力のある舌が触れる。くちゅくちゅと濡れた音が響き、宏太は身体を真っ赤に染めてぷるぷると震えるしかなかった。

「あっ、あっ、お尻、ぬるぬる、きもちいよぉッ」
「どれが好き?表面、ザラザラしたとこでゆっくり擦るのは?ん、ん、それか、こうやって、ほじるの、どう?」
「ああんっ!だめ、どっちも、だめぇ!お尻、とけちゃう......っ」
「あーー、早くここに入れたい」

 直樹の呟きが聞こえた途端、心臓がドクンと跳ねた。
 そうだ、ここに直樹のものが入るのだ。

 目的を思い出して、宏太の中がぎゅっと収縮する。そして直樹を求めるように、そこがぽっかりと口を開けた。

「うわ、エロ!宏太、想像した?くぱくぱしてる」
「あっ、やだ、見ないでっ」
「中すげぇ......真っ赤でぐにゅぐにゅうねってる。我慢させてごめんな、今舐めてやるから」
「えっ......ああああッ!」

 そう言って舌が後孔に押し入ってきた。ぐにゃぐにゃしたそれが浅い部分で跳ね回る。疼いていた中を掻き回され、目の眩むような快感に薄い腹が波打った。

「なか、だめっ!ああ、なんで、きもちい、はあああんッ」

 唇で後孔の表面に吸いつかれながら、深くまで舌を差し込まれる。ぐるりと円を描くように舐められると、もう本当にお尻が溶けてしまいそうだった。

 口からは涎があふれ、意味のない言葉を譫言のように吐き続けることしかできない。陰茎を刺激されるのとは違う、腹の奥底をじっとりと捏ねられるような、重くて甘い快感に浸る。

 その時、直樹の舌が腹側の一点を掠めた。

「んひぃッ?!」
「お」

 宏太の身体が大きく跳ね、かくかくと勝手に腰が動く。抱え上げられた両脚がピンと伸び、空を蹴った。

 直樹は改めて脚を抱え直し、一層深く腰を曲げさせる。角度を調整し、さっき掠めたそこに狙いを定め、舌を深くつき入れた。小さく硬いしこりを見つけそこ抉ると、案の定宏太の反応は凄まじく、全身をつっぱってその刺激に耐えている。

「あ゙ーーー!あ゙ーーー!」
「ここだな?ここがいいな?」
「だ、だめ......ん゙ーーーッ!」

 舌でぐりぐりとそこを捏ねられる。さっきまでの甘い快感とは違い、神経を直接嬲られているようだ。触っていないのに陰茎に響いて痺れている。勝手に大きな声は出るし、腰は動くし、じっとしていられない。

「だめだめだめだめ、あ゙あ゙っ、あっあっあっ」
「前立腺でイクイクできそ?」
「あっあっあっ......ああっ!」

 直樹の舌の動きが速くなる。返事をする余裕もなかった。感じたことのない何かが腹の底から迫ってくる。

「やっやっ、直くん、こわいぃ......っ」
「らいじょぶ。尻に力入れたり緩めたりしてて。ちゃんとイクイクさせてやるからな」
「んぅーー......っ、ふぅっ、はあああっ」

 言われるがままにお尻に力を入れたり抜いたりしてみる。きゅっと締めれば、舌の動きがよくわかり、狭くなったところを掻き回されて視界がチカチカした。たまらず力を抜けば、まったりとしこりを舐め上げられ、身体がじーんと痺れる。

「はあっ、はあっ、ああっ、ああ、あ、あ、あ」

 繰り返すうち収縮する間隔はどんどん短くなり、宏太の声が切羽詰まったものに変わっていく。

「あ、あ、直くん、直くん、なんか、くる、きちゃう、きちゃうッ!」
「んん」

 宏太が仰け反り、喉元を晒す。ガクンガクンと腰を揺らしながら、ついに宏太は迫ってきていた大きな波に飲み込まれた。

「あ゙ーーーー!くる、ッ、きたぁ!あ゙あ゙ッ!ひぅ、ッ、あ゙あ゙あ゙ッ!」

 ぎゅうっと後孔が食い締まる。下半身が激しく痙攣し、獣のような呻き声が漏れる。絶頂の只中にいる間も直樹の舌の動きは止まらず、全身を溶かすような快感が一向に引かない。

「ゔーーー!お゙、ぉ......ッ!はあああっ」
「宏太がケツ舐められてイッてるっ!可愛い、可愛いっ」
「あ゙ーーー!とまらな、ッ!あ゙ーーー!」

 つま先が丸まり腹筋が引き締まったと思えば、薬を塗りたくられた陰茎の先から透明の汁が噴き出した。何度かに分けてあふれたそれが、宏太の顔を濡らしていく。

「ーーーッ!ーーーッ!......も、だめぇ、直くん、とめて、お尻、イクイク、とまらな......あ゙ーーー!またぁッ!あ゙あ゙あ゙!」

 直樹の舌は的確に快楽の源を捉え、その上で跳ね回っている。押し込むようにぐりぐりと捏ねると、嬉しそうに後孔が収縮し、前から何度も潮が噴き出ていた。

 宏太の頭の中が白く霞んでいく。ただただ気持ちいい。もうちょっとした動きでも全身が蕩けるようだ。気持ちよくて気持ちよくて、直樹が好きで、愛しくて、たまらない。

 舌だけでこんなに気持ちがいいのに、直樹とセックスしたらどうなってしまうんだろう。直樹の大きくて硬いあれで掻き回されながら、大好き、愛してるなんて言われたら......。

「ゔ、ッ、くぅぅん!あ゙ーーー!ん゙ーーー!」
「んっ」
「おっきいの、きてる!きてる!イク、イグイグ、す、るぅッ!お゙ーーー......っ」
「すご、舌吸われ、る」

 何度目かわからない絶頂に、宏太の全身が大きく痙攣した。狂ったように腰を振り乱し、潮を撒き散らす。後孔は、直樹を奥へ奥へと誘うように激しくうねっていた。

 長い絶頂が終わり、やっと直樹が舌を抜く。そこはふやけたように緩み、ほかほかと湯気が立っていた。

 宏太はぐったりとベッドに身体を沈め、呆然と直樹を見つめた。

「宏太、初めてなのにお尻で気持ちよくなれて偉かったな」
「う、ぅ......」
「早く俺のちんこ入れてやりたい。俺ので奥まで全部埋めて、いっぱい突き上げて、宏太を何回もイクイクさせたい。なぁ、宏太もそうして欲しいだろ?」
「ぁ......」

 抱きしめられながらそんなことを耳に吹き込まれて、宏太の身体がぴくりと震える。きゅうきゅうと後孔が収縮するのが自分でもわかった。

「なあ宏太、俺の、ここに、入れてほしい?」
「あっ、ああっ」

 直樹が指で後孔をなぞる。快楽を知ってしまったそこは、直樹の指にちゅうちゅうと吸い付いた。

「今日から練習して、俺のが入るようにしよ?な、宏太」
「う、ん」
「あ゙ー、可愛い。指、入れるぞ」
「うやあっ、あああっ、ああ、あ、あ」
「すっげ、狭いのにとろとろ......」

 ローションを纏った直樹の人差し指がゆっくりと入ってくる。舌とは違って硬くて長い。さっき入っていたところよりも深くを犯され、宏太がぎゅっと目を瞑る。

「は、ッあ......ふううっ」
「指一本入った。どう?きつくないか?」
「ん、きつい、けど、だいじょうぶ」

 たった一本を咥えただけで後孔はもういっぱいだ。深く呼吸をしながら、なんとか異物感をやり過ごす。

「よし、ゆっくり動かすぞ」
「んぅーー......はっ、はっ、直くん、ちゅうして、ああっ」
「甘えん坊の宏太可愛すぎ。口開けろ」
「ん、ぁ......」

 深いキスをされながら、後孔をくちゅくちゅと掻き回される。大好きなしこりもすぐに見つかって、しつこく揉まれる。さっきとは違い、直樹に抱き締められているのがまずかった。大好きな直樹の香りに包まれて、急激にまたあの快感が迫ってくる。

「あ、あ、あ、ああっ、ああっ」
「ん?もうイく?」
「みみ、だめッ、あ゙ーー!だめだめ、イク、イクイク......っ!」
「あーすごい。偉い偉い、ほら、もっかい」
「や゙ッ、あ゙あ゙ッ、いま、だめ、だめ!ゔーー!!」
「すっご。イキっぱなしじゃん。気持ちよくてたまんないだろ」
「あ゙ーー......っ!は、う、ーーーッ!」

 達し続けてドロドロに蕩けた顔を至近距離で見られている。もう嫌なのに、直樹の指がしこりを抉るだけで簡単に達してしまう。偉い偉いと誉めながらキスされると、訳がわからないくらいに気持ちいい。

 いつしか指は二本に増えていた。逃げられないようにしこりを挟み込み、コリコリと捏ねられる。宏太はブリッジをするように限界まで身体を反らせ、絶叫した。

「や゙ーーーッ!それやだ!やだあああ!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」
「前立腺、パンパンになってる。ここ気持ちいいな?これ好き?イクイクする?」
「あ、あ、も、イグイグ、す、るッ!ん゙ぁ゙ーーーッ!」
「うわ、潮やば!もうこれおしっこじゃねぇの?」
「あ゙、あ゙あ゙、あ゙、あ゙ーーーッ!」

 ぎゅ、ぎゅ、としこりを強く挟まれて揺さぶられて、脳内に火花が散った。噴き出した大量の潮が直樹にかかる。

 絶頂に激しく収縮する中を、直樹の指が奥まで進んでいく。深いところに指の先が達すると、さっきまでの前立腺の快感とは違う、少し痛くて、重くて、ぞわぞわと身体が震えるような感覚がした。

「直くん、なんか、そこ、やだ......っ」
「ん?ここ?」
「お゙、ぁ゙......っ、そこ、へんっ」
「ん。ちょっとだけ我慢。ゆっくりしてやるから」
「ぁ゙......ぁ゙、っ」

 ほぐすように指を回しながら上下される。その手つきは優しくて、奥からじんじんとした疼きが湧き上がってくるのがわかった。

「直くん、直くん......あ゙、ぁ゙、そこ、はああんっ」
「わ、太ももまですげぇ鳥肌立ってる」

 直樹が宥めるように頭を撫でながらキスしてくれる。嬉しくて気持ちよくて、全身がどろどろに溶けてしまいそうだ。

「キスしながらこねこねされるの好き?中きゅんきゅんうねってる」
「は、んむっ、すき、すき、これぇ......っ」
「ん、もっとしてやるから、奥でもイけるようになろうな」
「はああッ、あっあっあっ」

 指の動きが大きくなる。腸壁を上下左右余すところなくちゅこちゅこと擦られ、宏太が少しでも身体をびくつかせた場所はしつこいくらいに責められた。

「はあっ!はーーっ!あっ、ぁ゙ーー......っ」
「お、イきそ?」
「はあああっ!はーー......はーー......っ」

 もう何も考えられない。身体の芯からぞわぞわとしたものが這い出てきて全身を満たす。

 目の前に星が飛んで、勝手に腰や脚がぶるぶると震える。突っ張った四肢がピンと伸び、小刻みに痙攣する。迫り来る何かが怖くて、歯がカチカチと鳴る。

 そしてついに“それ”はやってきた。

「ふっ......ゔーーー......ッ!」
「おぉ、深イキだ」
「......っ!......っ!」
「よしよし、ゆっくり動かし続けてやるからな」

 今までに経験したことのない絶頂感に、宏太の全身が悲鳴を上げた。触られているのはお尻だけのはずなのに、身体中すべてが神経を剥き出しにされて弄られているような感覚になる。

「ぃ゙、ぎぃ......ッ!」
「気持ちいい、気持ちいい。お尻気持ちよくて、何されてもイクイクしちゃうな」
「ゔっ、ぁ゙......!ぉ゙、ーーーッ!」

 止めて、触らないでと言いたいのに、口からは意味のない喘ぎしか出てこない。ただ直樹の言葉に導かれるまま極まってしまう。手足の先から細波のように痙攣が広がっていく。耳の奥で心臓の音がどくどくと響いて、視界が暗くなる。このまま死んでしまうかもしれないと思った。

 白目を剥いた宏太を見てやっと直樹が指を抜いてくれるが、その刺激にさえ耐えられず、重すぎる絶頂にのたうち回った。

「ッあ゙!あ゙!あ゙ーーー!」
「すげぇ腰振り。あーあ、前もこんなに濡らして」
「ほっ、ほっ、はああっ!はあっ!」

 直樹の言うとおり、前は最早何かわからない液体でぐしゃぐしゃに濡れそぼっていた。後ろに夢中になっていたせいで萎えたままのそれを、根本だけ軽く持ち上げられる。ただそれだけで、ぴゅっと細く潮が飛んだ。
 だらしなく開いた足の間からは、口をぱくぱくと開けて絶頂の余韻を味わっている後孔が見えていた。

 やっと宏太の痙攣が落ちつこうかという時、急にうつ伏せにされる。もう無理だと直樹に言おうとして顔を向けると、陰茎の下、みっちりと締まった太ももの間に何かを差し込まれた。

 それは火傷しそうに熱くて、滑っていて、どくどくと激しく脈打っている。

「俺ももう限界。太もも締めてて」
「ぁ、だめ、擦れちゃ......っ」
「ゔ、っく!」
「んんッ」

 宏太の陰茎の下から直樹のものが顔を出している。それは太ももの中をずりずりと前後し、幼い陰嚢やその奥の会陰を擦り上げた。

 直樹の陰茎からは止めもなく我慢汁があふれているのか、酷くぬかるんでにちゅにちゅと恥ずかしい水音が響く。すぐに腰の動きは大胆なものになり、直樹の腰と宏太のお尻がパンパンと激しく音を立てた。

「ッあ゙あ゙!まじで、宏太に入れてるみたいで、興奮するッ!」
「ん゙ん゙、はあっ、直くん、直くんっ」
「もっと呼んで、宏太......っ」
「あ゙あ゙、直くん、好き、好きっ」
「俺も、大好きっ!」

 背中にじゅっと吸いつかれた。そのまま抱き込まれ、抉るように腰を動かされる。

 その腰つきはどう考えてもセックスだった。
 いつか、直樹はこうやってお尻の中を激しくーー。

 それを想像した途端、急激に絶頂が込み上げてくる。堪えようと両腿に強く力を入れると、後ろの直樹が呻き声を上げた。

「ゔッ、お゙ぉ゙っ!もう、やばいッ、出そっ」
「はあっ、直くんも、きもちいっ?」
「ああ、すげ、きもちい......ッ!宏太、ああ、宏太っ」

 太ももの中で直樹の陰茎が一回り大きくなり、びくんびくんと脈動した。直樹が自分の身体で気持ちよくなってくれているのだ。嬉しい。嬉しい。

 その喜びが絶頂間際で耐えていた宏太の背中を押した。
 会陰を抉られ、陰嚢を掻き混ぜられ、裏筋に亀頭でキスされる。下肢がぶるぶると震え、後孔がきゅんと引き締まる。

「や、ぁ......っ!直くん、も、イクイク、しちゃ、うッ」
「あ゙ー、俺も、一緒に......っ」
「はあああんッ!ああっ、ああっ、ああっ」
「ゔ、ッん゙ん゙!」

 ズン、と大きく突き入れられた陰茎から大量の精液が飛び散った。その上で宏太の陰茎がぴょこんぴょこんと可愛らしく首を振りながら、透明の蜜をとぷとぷと吐き出す。

 直樹の精液が宏太の腹にかかって温かい。ベッドに垂れてしまうのが勿体無くて、手で腹についた精液を掬い、ぺろぺろと舐めた。

 太ももから陰茎ずるりと抜かれると、直樹に向き直り、白くまだらに汚れたそれにも口を寄せる。

「ほんとに俺の精液好きだな」
「ん......直くんが僕できもちくなってくれた、証拠だもん」
「あ゙ー可愛い。あんま煽ると勃起治まんねぇぞ......」
「んんっ、次はお口に出して」
「くっそ。ゔあ゙、先っぽ舐めすぎ、だってッ!」

 中のものを吸い出しながらこちょこちょと鈴口を擽ると、直樹はいつも腹筋をびくつかせながら悶えてくれる。それがなんだか可愛くてやめられない。直樹が足をじたばたさせながら頭を引き剥がしてくるまで、宏太は先端をしつこく舐め続けた。



「もうなんも出ねぇ」
「ん、ん、ごちそうさま、でした」

 結局あれから二回口で搾り出した。直樹は疲れ果てた様子でベッドに横になっている。宏太もその横に寝転んで、直樹の指に指を絡めた。

「尻、気持ちよかっただろ?」
「う、ん......すごかった」
「でも、最初から気持ちよくなれる人って珍しいみたいだから、宏太は才能があったんだな。さすが俺の自慢の彼氏」
「ゔ......恥ずかしいよ」

 顔を逸らせようとする宏太の顎を指で押さえ、直樹がにっこりと笑いかける。そのまま抱きしめられて、大好きな匂いに包まれた。

 直樹とエッチなことをするのも好きだが、こういう時間もたまらなく愛おしい。温かくて、優しくて、心がいっぱいになる。思い切り縋りついて大好きだと叫びたくなる。

「直くん、好き、大好きっ」
「ん、俺も宏太が大好きだ」
「はやく、直くんの、入れられるように、なりたい......」

 そう言った途端に、直樹がベッドから立ち上がった。
 宏太は、はしたないことを言ってしまった、直樹に引かれてしまったかもしれない、と目を潤ませる。しかし彼は満面の笑みで何かを手に持ち、すぐにベッドへと戻ってきた。

「......直くん、それなに?」
「じゃーん。これは宏太のお尻拡張セット!」
「えぇ?!?!」

 ベッドの上に広げられた大小様々な道具たち。先ほど散々お尻を洗うのに使ったボトルのようなものも入っている。

「小さいやつから、この一番でかいディルドまで、毎日トレーニングだ」
「ひぃっ!や、やだああ!」
「俺の、尻に入れるんだろ?このディルドより俺のちんこの方がでかいんだぞ?」
「ゔぅ゙......」
「今から使い方説明すっから。俺ができない時は自分でやるんだし、ちゃんと聞いとけよ」

 そう言って直樹が洗浄に使ったあの浣腸器を手に取る。その感覚を思い出して、身を縮ませぶるりと震えた宏太に、直樹がにっこりと笑いかける。その笑顔には、先ほどの優しいものとは違い、絶対に逃がさないという圧が含まれていた。

「な、直くん......」
「口で説明してわからないなら、もっかい身体使うしかねぇか」
「や、やだッ!ちゃんと聞くからぁ!」

 そうしてアナルグッズのレクチャーは遅くまで続いた。








Lesson4.終わり。

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感想 2

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