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practice.アナルを拡張しよう
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practice内容
ドライオーガズム、アナニー、チクニー、玩具、アナル拡張
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「来週会うまで、ちんこ触るの禁止な」
昨日、年上の恋人はそう言って、宏太にいくつかの道具を手渡した。大小様々なディルド、アナルプラグ、そして浣腸器。これを毎日お尻に入れて、穴を拡げなさいということだ。
「ゔ~~~......」
正直、昨日散々ほじくられた後孔の快感は忘れられない。さっきなんとか浣腸を済ませたのだが、もうそれだけでじんじんと疼いて期待している。
しかし、幼くて性に疎い宏太にとって、自分でお尻の穴を弄るというのはなかなかにハードルが高かった。親の目もある。両親が帰宅する前に、洗浄もお風呂も済ませてしまったのだが、変に思われていないだろうか。
ピロン。
携帯が直樹からのメッセージを告げる。慌てて開くと、そこには『宏太大好き。がんばれ!』の文字が。
それに『がんばる。ぼくも大好き』と返信をし、覚悟を決めてローションを手に取った。
直樹に教えてもらったとおりに。
まずはローションを指に纏わせ、四つん這いになって、後孔にゆっくりと指を入れる。すっかり焦れたそこは、熱く、待ち望んでいた刺激を逃すまいとうねっていた。何度もローションを足して中を濡らす。
いつしか宏太は夢中になって後孔を弄っていた。入り口は柔らかく蕩け、宏太の指を三本も飲み込んでいる。ぐっちゅ、ぐっちゅと濡れた音を響かせながら、もどかしげに腰をくねらせた。
宏太の指はまだ細くて短い。奥はおろか、手前のあの気持ちいいしこりに、ギリギリ触れるか触れられないかくらいだ。
もどかしい。あの気持ちいいのを味わいたい。
「はっ、はっ、はっ、はああっ......!」
宏太は勢いよく指を抜いた。もう快楽を追うことしか考えられなかった。
一番小さいディルドを手に取り、ローションで満遍なく濡らす。そしてもっともっととねだるようにひくつく後孔に、その切先を当てた。
「は、ゔーーーっ!」
直樹の指二本より少しきつい。それでもローションの滑りを借りて一気に奥まで押し込む。鈍い痛みとともに宏太の感じるしこりも、ぞわぞわとする奥も全て擦り上げながら、それはなんとか収まった。
「ゔっ、ゔっ、はあああっ!」
しこりを圧迫されながら深いところを犯され、動かしていなくても気持ち良い。
『ローションをいっぱいつけてディルドを入れたら、そのまま馴染むまで動かさずに待っといて。痛みがなくなって、奥がうずうずしてじっとしてられなくなったら、ゆっくり動かす。わかった?』
直樹はそう言っていた。うずうずはするが、まだ痛い。深呼吸をしながら、早く痛みがなくなるよう宏太は辛抱強く待った。
頭の中は直樹のことしかなかった。いつか、きちんとお尻が拡がったら、直樹のものを入れてもらって、互いに大好きだと言い合いながらたくさんキスしたい。心も、身体も、繋がりたい。
直樹の優しい笑顔が好きだ。ちょっと変態で暴走することもあるけれど、頼りがいがあって、自分のような子どもを子どもとして扱わない。一人の男としてまっすぐに好きだと言ってくれる、直樹が好きだ。
「ぅ゙、......ッ!はあっ!」
どれくらい時間が経ったのか、もう後孔の感覚は薄れ、ただ奥がきゅんきゅんと疼いているだけになった。四つん這いだった姿勢がもはや尻だけを高く掲げるような形になり、太ももがぶるぶると震えている。
ーーもう動かさないと。
後ろに手を伸ばそうと上体を起こすと、ディルドがわずかに動く。その微かな刺激に宏太の腰ががくんと突き上がった。後孔が一気に引き締まる。
「ぁ......ッッ!」
ベッドがガタガタと鳴るほど身体が痙攣する。枕に顔を押し付ける必要もないほど、声は全く出なかった。ただただ無言で息を詰め、後孔で爆発する快感に悶える。
「ーーーッ!は、ッ、ぁ゙、......ッ!」
動かさないといけないのに、身体が言うことを聞かない。でももし今動かしてしまったら、自分がどうなってしまうかわからない。気持ち良すぎて、怖い。
「ん゙ーーーーー!」
また一つ大きな波が来て、身体を強張らせる。四肢は震え、腰だけが異様にカクカクと揺れていた。
一度グンと深く突き込み、やっと力が抜ける。後孔だけが蠢いて、ディルドをもぐもぐと食んでいた。
「ゆっくり、うご、かす......っ」
力が抜けたとはいえ、そう遠くないところに次の波が来ているのがわかる。あれに呑まれてしまっては、もう動かすことなんてできないだろう。
今しかないと、宏太は震える脚に力を入れ、ディルドに手を伸ばす。端を持ち、ゆっくりとそれを引き抜いた。
「ひッ!ぃ、あ゙、ん゙ん゙ーーッ!」
半分ほど抜くと、腫れきったしこりがずりずりとディルドのカリ首に引っ掻かれた。またすぐに絶頂が来て後孔が食い締まる。そのうねりでディルドが奥まで吸い込まれた。
「ぃ゙、あ゙......ッ!ーーーッん゙!」
疼ききっていた奥を押されて身体の痙攣が止まらない。階下の両親に怪しまれてしまいそうなほどベッドがたわむ。ヘッドボードに置いていたペットボトルの水が転がり落ちて、宏太の腕に当たった。
「ぅ゙、ーーーッ!ん゙ん゙ん゙!ッぐ!」
強くシーツを握りしめる手が白くなる。昨日の直樹のように無茶苦茶に腰を振りながら、必死に声を押し殺す。
気持ちいい。気持ち良すぎる。
宏太の意識は完全に蕩け、もう気持ちよくなることしか考えられなかった。思い切り深くまで沈んだディルドの端を持ち直して、一気に引き摺り出す。引き止めるように後孔はぎゅんぎゅんと締まり、宏太が目を見開いた。狭まったそこを、今度は奥まで突き刺す。カリ首が肉ひだを掻き分け、最奥がぐちゃりと押し潰された。
「は、ーーー......っ」
静かに静かに絶頂の底に沈んでいく。細波のような細かい痙攣が全身を覆う。痛みなんて一つもない。ただ目の眩むような快楽に、宏太は溺れた。無我夢中でディルドを出し入れしていて、携帯が光ったのにも気づかなかった。
「ーーー!!ーーー......ッッ!!」
頭が真っ白になる。何も考えられない。喉を反らせ、手だけが動き続ける。聞こえるのは淫猥な水音と、目覚まし時計が揺れるカタカタという小さな音だけ。
「は......っ、は......っ、ああ......っ」
途切れない絶頂に、ついに宏太の膝が崩れた。半勃ちの陰茎がベッドに沈む。そのままぐりぐりと押しつけながら、頭まで痺れる快感に泣きじゃくる。直樹から前には触ってはいけないと言われたのに。
「だ、め......っ!ああッ」
なんとか腰を浮かせようと力を入れれば、その分後孔が引き締まってまた達する。結果として浅ましくヘコヘコと腰を振ることになり、絶頂から抜け出せなくなった。
手が勝手にぐちゅ、ぐちゅ、と中を掻き混ぜる。目の前に星が飛んで、はくはくと口を開いて浅く呼吸する。ぎゅんぎゅんときつく収縮し続ける蜜壺をディルドが上下し、最奥に亀頭が埋まった。
「......ッひぃ!ん、ぐ、......ッ!」
がくんと一度大きく腰を突き上げ、宏太がどさりとベッドに沈む。絶頂の際の強い収縮で、後孔からディルドが抜け落ちた。やっと天国か地獄かわからないほどの絶頂から解放されたのだ。
余韻のせいでディルドがなくなった後も後孔は狂ったように蠢いており、宏太のお尻には不規則に力が入っている。それがやっと落ち着いた頃、光る携帯が目に入った。
『どう?ちゃんと入った?気持ちよくなれた?』
直樹からのメッセージだ。時間は30分ほど前を示している。
『お返事おそくなってごめんなさい。ちゃんと入ったよ。今、おわったけど、まだきもちいいのつづいてる』
震える指でなんとか返信した。すぐに『がんばったな。えらいよ』と返ってきて頬が緩む。大変だったけど、がんばってよかった。
そして直樹からのメッセージを見て、大切な工程を思い出した。せっかく緩めた穴だ、ちゃんと拡げたままにしておかなくては。
拡張グッズの中から一番小さなアナルプラグを手に取る。それは短い円錐型で、キラキラと銀色に光っている。持ち手はにはハートの石が埋め込まれていて随分と可愛い。それをゆっくりと後孔に埋めて一息吐いた。このプラグではあのしこりを掠めることはないから、多少の異物感はあれど先ほどまでのように乱れることはない。
そのプラグを埋めたまま、足音を忍ばせ洗面台でディルドを洗った。両親にバレなくて本当によかったと思う。
しかし、翌朝母親から「昨日寝る前に部屋で暴れてた?なんか悩み事とかあったらちゃんと相談してね」と心配され、しどろもどろに弁明することになった。
翌日からも、毎日少しずつディルドを大きくしてアナルを拡げ、プラグで栓をして生活した。直樹から、「これからは乳首を触りながらして」とか、「今日はディルドを壁に張り付けて腰を振って」とか指示されて、日に日に後孔は柔らかくなっていく。三日経つ頃には、表面を撫でただけでくぱくぱと口を開き、悠々と指三本を飲み込むようになった。
宏太は後孔の快感に夢中になり、もはや前を触ることなど頭に浮かばなくなった。今は外から腹をぐにぐにと押すだけで中が疼き始める始末である。
『どう?けっこうひろがってきた?』
『うん。今日は一番おっきいやつ入れてみるね』
『痛かったらすぐやめるんだぞ。宏太が痛い思いするのはイヤだから。いそがなくていい』
『直くんありがとう。気をつけてゆっくりやってみるね』
直樹のメッセージに胸が熱くなる。急がなくてもいいとは言われたが、むしろ今では宏太の方が入れて欲しくてたまらなくなっていた。一人で拡張し始めて五日。明日は直樹に会える。今日のがんばりによっては入れてもらえるかもしれない。
宏太は手慣れた様子で部屋の壁にディルドを貼り付ける。毎日やってみて気づいたことは、ベッドの上より床で、しかも立ったまました方が音が気にならないこと、そして後片付けが楽だということだ。
まずは後孔に埋まったままのアナルプラグを抜かねば。宏太が力を入れてそれを引っ張ると、ぬぽん、と抜けて、ぱっくりと開いた後孔が喪失感でうねうねと蠢いているのがわかる。
足の間にタオルを置き、壁から生えたディルドを後孔に当てた。今日のは宏太の指四本くらいの太さで、形はまるで亀頭が連なっているように上から下まで段差がついているものだ。柔らかくはあるが、凶悪な見た目に思わず怯んでしまう。
それでも宏太はそれをしっかりと手で支え、ゆっくりと瘤を中に収めていく。
つぷん、つぷん。
柔い肉ひだが段差に食い込み、両脚がぶるぶると震えた。
「ぁ......これっ、つよ、い......っ」
アナルプラグで拡げていた分、太さはそこまでしんどくないいが、問題は形状だ。一度の挿入で何度も宏太の感じるところをカリの段差が扱いていく。全てを埋めると、震えの止まらない太ももを手でさすった。
傷をつけないよう、このまま馴染むまで後ろは動かさない。その間は、直樹に言われたとおり両手で胸の突起を優しく撫でる。
「ぅ、っふ、はあっ」
人差し指で頂点をくにくにと触ると、後孔がぎゅうっと締まり、ディルドの段差に肉ひだが絡みつく。大好きなしこりもごりごりと潰れて宏太は思わず伸び上がった。
「うーーーッ!」
爪先立ちになった拍子に少しだけディルドが抜けて、しこりがカリ首で強く扱かれる。たったこれだけの抽送さえ、全身が粟立って息が止まるほどの気持ちよさだった。
手の方も休めない。乳首を二本の指で挟んで揺すったり、揉み合せたり、摘んで捏ねたりして腹の奥に快感を送っていく。
この、動かさずに耐える時間は、日に日に短くなってきていた。今も後孔はすっかり柔らかくなり、ディルドを咥え込んで媚びるようにうねっている。これから出し入れしたらどうなってしまうのか。期待と不安で宏太の目が潤んだ。
「は、は、もう、がまんできない......っ」
もじもじと太ももを擦り合わせ、喉を反らせる。こくり、と生唾を飲んだのがよく見えた。
ゆっくりと腰を前に出し、ディルドを抜いていく。幾重にも重なったカリ首の段差が返しのようになって、ぞりぞりと肉ひだを掻き乱す。
「あ゙!!これ......ッ!ぐぅぅ!!」
しこりが何度も叩かれ、抉られ、潰される。
「ぃ゙、ッ、イぐ......ッ!」
まだ半分ほどしか抜けていないのに、宏太は全身を突っ張らせて達した。半勃ちの陰茎からたらーっと蜜が垂れる。
絶頂した反動で腰を揺すると、ちゅぷちゅぷとディルドが浅く出し入れされる。明らかに抜く時がだめだ。腹の奥にどんと快楽が突き抜けて、全身に電撃が走る。
「ゆっくり、はあっ、ゆっくり......ん゙ん゙!」
崩れ落ちそうな膝に力を入れ直し、もう一度全てを挿入する。今度はすぐに達しないように気をつけなければ。一往復するたびにこれでは体力が持たない。
「ぅ、ん゙、あ゙、ぉ゙......っ」
ずっ、ずっ、ずっ、ずっ。
「ゔあ゙ーッ!あ゙、あ゙、だめぇ......っ!ん゙ーーーっ!」
やはりだめだった。とにかくしこりを抉られると勝手に身体が達してしまう。滲む視界の中で、陰茎から潮が噴き出して床に飛び散っているのが見えた。気持ちよすぎて辛い。もう動かせない。
ピリリリリリーー。
突然携帯が鳴った。こんな時間にかけてくるのは直樹しかいない。宏太は呻きながらディルドを抜き、慌てて通話を受けた。
「は、あ゙ッ、も、もしもし......!」
『あ、宏太?今がんばってたんだな。声がとろんとしてる』
「う、んっ」
やはり直樹だった。耳の近くで聞こえる声が擽ったい。
『宏太の声が聞きたくなってかけちゃった。今、ディルド入ってる?』
「ん゙、い、まは、入ってないよ」
『そっか。じゃあ今から入れて。俺にちょっとだけ声聞かせてほしい』
「ぁ、う......恥ずかしいよ」
そう言いつつ、宏太は壁から生えているディルドに向かう。それはローションでテラテラと光り、後孔を犯すのを今か今かと待っているようだ。
『今日は手でしてる?壁にくっつけてる?』
「ん......壁......」
『立って?それとも四つん這い?』
「立って......」
『えっろ。お尻うずうずしてる?いいよ、ゆっくり入れて』
導かれるままにディルドの先に窄まりを当て、いきみながら腰を押し付ける。つぷり、つぷりとまた段差を飲み込んでいく。
「ぅ゙、......はあっ!ゔぁ゙ぁ゙!」
『宏太、いいんだな?お尻気持ちいいんだな?』
「い、いッ!ああ、直くん、これ、だめなの、ほんと、ごりごり、して、むりぃ......ッ!動けないのっ、抜いたら、勝手に、イクイク、するっ」
電話越しとはいえ、求めてやまない男の声が耳に響く。こんなの耐えられるわけがない。もう動かさなくても達してしまいそうで、宏太は恥ずかしさと興奮でぐずった。
『ん。じゃあ乳首だけしよ。空いてる方の手で乳首気持ちよくして』
「う、ぅッ」
直樹の言葉には逆らえない。乳首を摘み上げ、力を込めながらゆっくりと揉み合わせる。じぃん、と腰に鈍い快感が走った。
「う、ん゙ん゙、ッ、はああっ」
『乳首どう触ってる?教えて』
「え、とぉっ、つまんで、ぐにぐに、ッ、してる......ッ」
『その触り方好き?乳首気持ちいい?』
「好き、ぃ!これ、したら、お尻、ぐにゅぐにゅ、して、あ゙あ゙ッ、うごいて、ないのに、ッ、お尻、きもちい......っ」
胸と後孔から腹の奥に快感が溜まっていく。甘くて重い。宏太の下肢が震え始める。陰茎からはとめどなく蜜が零れ落ちていた。
「ぁ゙ーー......、だめッ、直くん、直くん、ちくび、と、お尻、で、イグ、ぅ゙ッ!」
『は、は、宏太、宏太、っ』
掠れた声で名前を呼ばれたのが引き金になった。グン、と腰が突き上がり、ディルドが蜜壺を刮ぐ。全身を痙攣させながら、宏太は仰け反った。また大量の潮が噴き出ている。
「ぅ゙、ぁ゙ッ!ん゙ぅ゙!ぁ゙、ぁ゙!」
『イッてる?イッてるんだな?宏太、可愛いっ』
「ぃ、ぃ゙、イ゙ッ゙でる゙、ッ、直くん、やだッ、こ、れ、イグイグ、とまらな、ッあ゙あ゙!」
『そのまま腰動かして!ぐちゅぐちゅして、思いっきり!』
「うぁ、ッ!ん゙、ん゙、ん゙~~~ッ!!」
身体が勝手に直樹の言うとおりに動く。最奥までディルドを飲み込み、そのまま奥を捏ねるように小刻みに抽送した。当然しこりもぐちゃぐちゃに掻き回され、目の前に星が飛ぶ。
「ーーーッ!はああああッ!」
完全にイキっぱなしだ。携帯の向こうの直樹が、可愛い、好きだと囁いてくるせいで、思考がぼやける。絶頂しているのに、すぐにもっと大きな絶頂がやってくる。もう脳みそが焼き切れてしまいそうだ。
「ぉ゙、......ぉ゙......ッ」
『深イキ......宏太、可愛い......っ』
「......ッ、......ッ」
歯だけがカチカチと鳴っている。宏太は深く深く達し、遂に床に倒れ込んだ。ずるりと抜け落ちたディルドの反動で、床に倒れたまま狂ったようにガクガクと腰を振っている。
「はあ......ッ!ぅ゙、あ゙あ゙ッ」
『抜いてもまだ気持ちいい?はあっ、早く入れたい』
「ぅ゙~~~ッ!!はああああんっ」
『あれ?またイッた?』
もはや直樹に入れてもらう想像をするだけで達してしまう。床の上でのたうち回りながら、宏太は終わらない快感に悶え続けた。
『五日であのディルドが入るようになったとか、よくがんばったな。宏太、偉い』
「んぅ......恥ずかしいよ」
身体とディルドを綺麗にして、きちんとアナルプラグ嵌め込んだ後、宏太は直樹と改めて通話していた。
『明日、プラグ嵌めたまま来て。見たいから』
「うん、わかった」
もとよりそのつもりだった。もしかしたら“本物"を入れてもらえるかもしれないのだ。ギリギリまで拡げておきたい。
『それで、今日学校どうだった?』
「えっとね、今日は体育で......」
ぶり返す疼きに見て見ぬふりをしながら、二人でたわいもない話をする。直樹とのこういうなんでもない時間も宝物だ。
「それでね、先生が褒めてくれて、僕嬉しくて、えっと」
『うんうん。それで?』
言葉に詰まっても直樹は急かさない。頷きながら宏太のペースに合わせてくれる。嬉しくて、今日あったこと、思ったこと、友達から聞いた話、食べたご飯、とりとめもなく話し続ける。話すのは得意ではないし、直樹にとっては興味のないことだろうに、一緒に笑って、時には揶揄って、全てを共有していく。
「あのね、僕、直くんが大好きだよ」
『宏太?』
「僕のこと、一番にしてくれて、お話もいっぱい聞いてくれて、優しくて、大好き」
『嬉しい。俺も宏太が大好きだぞ。俺の彼氏になってくれて本当にありがとうな』
少しの沈黙の後、恥ずかしくなって二人で吹き出す。そして、互いにおやすみと言ってから通話を切った。
手の中の携帯を見つめ、少しだけ寂しくなる。今話し終えたばかりなのに、直樹に会いたい。あの温かい腕の中で眠りたい。ずっと一緒にいたい。
きゅん、と後孔がプラグを食い締める。明日が待ち遠しくてしょうがなかった。
practice.終わり。
ドライオーガズム、アナニー、チクニー、玩具、アナル拡張
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「来週会うまで、ちんこ触るの禁止な」
昨日、年上の恋人はそう言って、宏太にいくつかの道具を手渡した。大小様々なディルド、アナルプラグ、そして浣腸器。これを毎日お尻に入れて、穴を拡げなさいということだ。
「ゔ~~~......」
正直、昨日散々ほじくられた後孔の快感は忘れられない。さっきなんとか浣腸を済ませたのだが、もうそれだけでじんじんと疼いて期待している。
しかし、幼くて性に疎い宏太にとって、自分でお尻の穴を弄るというのはなかなかにハードルが高かった。親の目もある。両親が帰宅する前に、洗浄もお風呂も済ませてしまったのだが、変に思われていないだろうか。
ピロン。
携帯が直樹からのメッセージを告げる。慌てて開くと、そこには『宏太大好き。がんばれ!』の文字が。
それに『がんばる。ぼくも大好き』と返信をし、覚悟を決めてローションを手に取った。
直樹に教えてもらったとおりに。
まずはローションを指に纏わせ、四つん這いになって、後孔にゆっくりと指を入れる。すっかり焦れたそこは、熱く、待ち望んでいた刺激を逃すまいとうねっていた。何度もローションを足して中を濡らす。
いつしか宏太は夢中になって後孔を弄っていた。入り口は柔らかく蕩け、宏太の指を三本も飲み込んでいる。ぐっちゅ、ぐっちゅと濡れた音を響かせながら、もどかしげに腰をくねらせた。
宏太の指はまだ細くて短い。奥はおろか、手前のあの気持ちいいしこりに、ギリギリ触れるか触れられないかくらいだ。
もどかしい。あの気持ちいいのを味わいたい。
「はっ、はっ、はっ、はああっ......!」
宏太は勢いよく指を抜いた。もう快楽を追うことしか考えられなかった。
一番小さいディルドを手に取り、ローションで満遍なく濡らす。そしてもっともっととねだるようにひくつく後孔に、その切先を当てた。
「は、ゔーーーっ!」
直樹の指二本より少しきつい。それでもローションの滑りを借りて一気に奥まで押し込む。鈍い痛みとともに宏太の感じるしこりも、ぞわぞわとする奥も全て擦り上げながら、それはなんとか収まった。
「ゔっ、ゔっ、はあああっ!」
しこりを圧迫されながら深いところを犯され、動かしていなくても気持ち良い。
『ローションをいっぱいつけてディルドを入れたら、そのまま馴染むまで動かさずに待っといて。痛みがなくなって、奥がうずうずしてじっとしてられなくなったら、ゆっくり動かす。わかった?』
直樹はそう言っていた。うずうずはするが、まだ痛い。深呼吸をしながら、早く痛みがなくなるよう宏太は辛抱強く待った。
頭の中は直樹のことしかなかった。いつか、きちんとお尻が拡がったら、直樹のものを入れてもらって、互いに大好きだと言い合いながらたくさんキスしたい。心も、身体も、繋がりたい。
直樹の優しい笑顔が好きだ。ちょっと変態で暴走することもあるけれど、頼りがいがあって、自分のような子どもを子どもとして扱わない。一人の男としてまっすぐに好きだと言ってくれる、直樹が好きだ。
「ぅ゙、......ッ!はあっ!」
どれくらい時間が経ったのか、もう後孔の感覚は薄れ、ただ奥がきゅんきゅんと疼いているだけになった。四つん這いだった姿勢がもはや尻だけを高く掲げるような形になり、太ももがぶるぶると震えている。
ーーもう動かさないと。
後ろに手を伸ばそうと上体を起こすと、ディルドがわずかに動く。その微かな刺激に宏太の腰ががくんと突き上がった。後孔が一気に引き締まる。
「ぁ......ッッ!」
ベッドがガタガタと鳴るほど身体が痙攣する。枕に顔を押し付ける必要もないほど、声は全く出なかった。ただただ無言で息を詰め、後孔で爆発する快感に悶える。
「ーーーッ!は、ッ、ぁ゙、......ッ!」
動かさないといけないのに、身体が言うことを聞かない。でももし今動かしてしまったら、自分がどうなってしまうかわからない。気持ち良すぎて、怖い。
「ん゙ーーーーー!」
また一つ大きな波が来て、身体を強張らせる。四肢は震え、腰だけが異様にカクカクと揺れていた。
一度グンと深く突き込み、やっと力が抜ける。後孔だけが蠢いて、ディルドをもぐもぐと食んでいた。
「ゆっくり、うご、かす......っ」
力が抜けたとはいえ、そう遠くないところに次の波が来ているのがわかる。あれに呑まれてしまっては、もう動かすことなんてできないだろう。
今しかないと、宏太は震える脚に力を入れ、ディルドに手を伸ばす。端を持ち、ゆっくりとそれを引き抜いた。
「ひッ!ぃ、あ゙、ん゙ん゙ーーッ!」
半分ほど抜くと、腫れきったしこりがずりずりとディルドのカリ首に引っ掻かれた。またすぐに絶頂が来て後孔が食い締まる。そのうねりでディルドが奥まで吸い込まれた。
「ぃ゙、あ゙......ッ!ーーーッん゙!」
疼ききっていた奥を押されて身体の痙攣が止まらない。階下の両親に怪しまれてしまいそうなほどベッドがたわむ。ヘッドボードに置いていたペットボトルの水が転がり落ちて、宏太の腕に当たった。
「ぅ゙、ーーーッ!ん゙ん゙ん゙!ッぐ!」
強くシーツを握りしめる手が白くなる。昨日の直樹のように無茶苦茶に腰を振りながら、必死に声を押し殺す。
気持ちいい。気持ち良すぎる。
宏太の意識は完全に蕩け、もう気持ちよくなることしか考えられなかった。思い切り深くまで沈んだディルドの端を持ち直して、一気に引き摺り出す。引き止めるように後孔はぎゅんぎゅんと締まり、宏太が目を見開いた。狭まったそこを、今度は奥まで突き刺す。カリ首が肉ひだを掻き分け、最奥がぐちゃりと押し潰された。
「は、ーーー......っ」
静かに静かに絶頂の底に沈んでいく。細波のような細かい痙攣が全身を覆う。痛みなんて一つもない。ただ目の眩むような快楽に、宏太は溺れた。無我夢中でディルドを出し入れしていて、携帯が光ったのにも気づかなかった。
「ーーー!!ーーー......ッッ!!」
頭が真っ白になる。何も考えられない。喉を反らせ、手だけが動き続ける。聞こえるのは淫猥な水音と、目覚まし時計が揺れるカタカタという小さな音だけ。
「は......っ、は......っ、ああ......っ」
途切れない絶頂に、ついに宏太の膝が崩れた。半勃ちの陰茎がベッドに沈む。そのままぐりぐりと押しつけながら、頭まで痺れる快感に泣きじゃくる。直樹から前には触ってはいけないと言われたのに。
「だ、め......っ!ああッ」
なんとか腰を浮かせようと力を入れれば、その分後孔が引き締まってまた達する。結果として浅ましくヘコヘコと腰を振ることになり、絶頂から抜け出せなくなった。
手が勝手にぐちゅ、ぐちゅ、と中を掻き混ぜる。目の前に星が飛んで、はくはくと口を開いて浅く呼吸する。ぎゅんぎゅんときつく収縮し続ける蜜壺をディルドが上下し、最奥に亀頭が埋まった。
「......ッひぃ!ん、ぐ、......ッ!」
がくんと一度大きく腰を突き上げ、宏太がどさりとベッドに沈む。絶頂の際の強い収縮で、後孔からディルドが抜け落ちた。やっと天国か地獄かわからないほどの絶頂から解放されたのだ。
余韻のせいでディルドがなくなった後も後孔は狂ったように蠢いており、宏太のお尻には不規則に力が入っている。それがやっと落ち着いた頃、光る携帯が目に入った。
『どう?ちゃんと入った?気持ちよくなれた?』
直樹からのメッセージだ。時間は30分ほど前を示している。
『お返事おそくなってごめんなさい。ちゃんと入ったよ。今、おわったけど、まだきもちいいのつづいてる』
震える指でなんとか返信した。すぐに『がんばったな。えらいよ』と返ってきて頬が緩む。大変だったけど、がんばってよかった。
そして直樹からのメッセージを見て、大切な工程を思い出した。せっかく緩めた穴だ、ちゃんと拡げたままにしておかなくては。
拡張グッズの中から一番小さなアナルプラグを手に取る。それは短い円錐型で、キラキラと銀色に光っている。持ち手はにはハートの石が埋め込まれていて随分と可愛い。それをゆっくりと後孔に埋めて一息吐いた。このプラグではあのしこりを掠めることはないから、多少の異物感はあれど先ほどまでのように乱れることはない。
そのプラグを埋めたまま、足音を忍ばせ洗面台でディルドを洗った。両親にバレなくて本当によかったと思う。
しかし、翌朝母親から「昨日寝る前に部屋で暴れてた?なんか悩み事とかあったらちゃんと相談してね」と心配され、しどろもどろに弁明することになった。
翌日からも、毎日少しずつディルドを大きくしてアナルを拡げ、プラグで栓をして生活した。直樹から、「これからは乳首を触りながらして」とか、「今日はディルドを壁に張り付けて腰を振って」とか指示されて、日に日に後孔は柔らかくなっていく。三日経つ頃には、表面を撫でただけでくぱくぱと口を開き、悠々と指三本を飲み込むようになった。
宏太は後孔の快感に夢中になり、もはや前を触ることなど頭に浮かばなくなった。今は外から腹をぐにぐにと押すだけで中が疼き始める始末である。
『どう?けっこうひろがってきた?』
『うん。今日は一番おっきいやつ入れてみるね』
『痛かったらすぐやめるんだぞ。宏太が痛い思いするのはイヤだから。いそがなくていい』
『直くんありがとう。気をつけてゆっくりやってみるね』
直樹のメッセージに胸が熱くなる。急がなくてもいいとは言われたが、むしろ今では宏太の方が入れて欲しくてたまらなくなっていた。一人で拡張し始めて五日。明日は直樹に会える。今日のがんばりによっては入れてもらえるかもしれない。
宏太は手慣れた様子で部屋の壁にディルドを貼り付ける。毎日やってみて気づいたことは、ベッドの上より床で、しかも立ったまました方が音が気にならないこと、そして後片付けが楽だということだ。
まずは後孔に埋まったままのアナルプラグを抜かねば。宏太が力を入れてそれを引っ張ると、ぬぽん、と抜けて、ぱっくりと開いた後孔が喪失感でうねうねと蠢いているのがわかる。
足の間にタオルを置き、壁から生えたディルドを後孔に当てた。今日のは宏太の指四本くらいの太さで、形はまるで亀頭が連なっているように上から下まで段差がついているものだ。柔らかくはあるが、凶悪な見た目に思わず怯んでしまう。
それでも宏太はそれをしっかりと手で支え、ゆっくりと瘤を中に収めていく。
つぷん、つぷん。
柔い肉ひだが段差に食い込み、両脚がぶるぶると震えた。
「ぁ......これっ、つよ、い......っ」
アナルプラグで拡げていた分、太さはそこまでしんどくないいが、問題は形状だ。一度の挿入で何度も宏太の感じるところをカリの段差が扱いていく。全てを埋めると、震えの止まらない太ももを手でさすった。
傷をつけないよう、このまま馴染むまで後ろは動かさない。その間は、直樹に言われたとおり両手で胸の突起を優しく撫でる。
「ぅ、っふ、はあっ」
人差し指で頂点をくにくにと触ると、後孔がぎゅうっと締まり、ディルドの段差に肉ひだが絡みつく。大好きなしこりもごりごりと潰れて宏太は思わず伸び上がった。
「うーーーッ!」
爪先立ちになった拍子に少しだけディルドが抜けて、しこりがカリ首で強く扱かれる。たったこれだけの抽送さえ、全身が粟立って息が止まるほどの気持ちよさだった。
手の方も休めない。乳首を二本の指で挟んで揺すったり、揉み合せたり、摘んで捏ねたりして腹の奥に快感を送っていく。
この、動かさずに耐える時間は、日に日に短くなってきていた。今も後孔はすっかり柔らかくなり、ディルドを咥え込んで媚びるようにうねっている。これから出し入れしたらどうなってしまうのか。期待と不安で宏太の目が潤んだ。
「は、は、もう、がまんできない......っ」
もじもじと太ももを擦り合わせ、喉を反らせる。こくり、と生唾を飲んだのがよく見えた。
ゆっくりと腰を前に出し、ディルドを抜いていく。幾重にも重なったカリ首の段差が返しのようになって、ぞりぞりと肉ひだを掻き乱す。
「あ゙!!これ......ッ!ぐぅぅ!!」
しこりが何度も叩かれ、抉られ、潰される。
「ぃ゙、ッ、イぐ......ッ!」
まだ半分ほどしか抜けていないのに、宏太は全身を突っ張らせて達した。半勃ちの陰茎からたらーっと蜜が垂れる。
絶頂した反動で腰を揺すると、ちゅぷちゅぷとディルドが浅く出し入れされる。明らかに抜く時がだめだ。腹の奥にどんと快楽が突き抜けて、全身に電撃が走る。
「ゆっくり、はあっ、ゆっくり......ん゙ん゙!」
崩れ落ちそうな膝に力を入れ直し、もう一度全てを挿入する。今度はすぐに達しないように気をつけなければ。一往復するたびにこれでは体力が持たない。
「ぅ、ん゙、あ゙、ぉ゙......っ」
ずっ、ずっ、ずっ、ずっ。
「ゔあ゙ーッ!あ゙、あ゙、だめぇ......っ!ん゙ーーーっ!」
やはりだめだった。とにかくしこりを抉られると勝手に身体が達してしまう。滲む視界の中で、陰茎から潮が噴き出して床に飛び散っているのが見えた。気持ちよすぎて辛い。もう動かせない。
ピリリリリリーー。
突然携帯が鳴った。こんな時間にかけてくるのは直樹しかいない。宏太は呻きながらディルドを抜き、慌てて通話を受けた。
「は、あ゙ッ、も、もしもし......!」
『あ、宏太?今がんばってたんだな。声がとろんとしてる』
「う、んっ」
やはり直樹だった。耳の近くで聞こえる声が擽ったい。
『宏太の声が聞きたくなってかけちゃった。今、ディルド入ってる?』
「ん゙、い、まは、入ってないよ」
『そっか。じゃあ今から入れて。俺にちょっとだけ声聞かせてほしい』
「ぁ、う......恥ずかしいよ」
そう言いつつ、宏太は壁から生えているディルドに向かう。それはローションでテラテラと光り、後孔を犯すのを今か今かと待っているようだ。
『今日は手でしてる?壁にくっつけてる?』
「ん......壁......」
『立って?それとも四つん這い?』
「立って......」
『えっろ。お尻うずうずしてる?いいよ、ゆっくり入れて』
導かれるままにディルドの先に窄まりを当て、いきみながら腰を押し付ける。つぷり、つぷりとまた段差を飲み込んでいく。
「ぅ゙、......はあっ!ゔぁ゙ぁ゙!」
『宏太、いいんだな?お尻気持ちいいんだな?』
「い、いッ!ああ、直くん、これ、だめなの、ほんと、ごりごり、して、むりぃ......ッ!動けないのっ、抜いたら、勝手に、イクイク、するっ」
電話越しとはいえ、求めてやまない男の声が耳に響く。こんなの耐えられるわけがない。もう動かさなくても達してしまいそうで、宏太は恥ずかしさと興奮でぐずった。
『ん。じゃあ乳首だけしよ。空いてる方の手で乳首気持ちよくして』
「う、ぅッ」
直樹の言葉には逆らえない。乳首を摘み上げ、力を込めながらゆっくりと揉み合わせる。じぃん、と腰に鈍い快感が走った。
「う、ん゙ん゙、ッ、はああっ」
『乳首どう触ってる?教えて』
「え、とぉっ、つまんで、ぐにぐに、ッ、してる......ッ」
『その触り方好き?乳首気持ちいい?』
「好き、ぃ!これ、したら、お尻、ぐにゅぐにゅ、して、あ゙あ゙ッ、うごいて、ないのに、ッ、お尻、きもちい......っ」
胸と後孔から腹の奥に快感が溜まっていく。甘くて重い。宏太の下肢が震え始める。陰茎からはとめどなく蜜が零れ落ちていた。
「ぁ゙ーー......、だめッ、直くん、直くん、ちくび、と、お尻、で、イグ、ぅ゙ッ!」
『は、は、宏太、宏太、っ』
掠れた声で名前を呼ばれたのが引き金になった。グン、と腰が突き上がり、ディルドが蜜壺を刮ぐ。全身を痙攣させながら、宏太は仰け反った。また大量の潮が噴き出ている。
「ぅ゙、ぁ゙ッ!ん゙ぅ゙!ぁ゙、ぁ゙!」
『イッてる?イッてるんだな?宏太、可愛いっ』
「ぃ、ぃ゙、イ゙ッ゙でる゙、ッ、直くん、やだッ、こ、れ、イグイグ、とまらな、ッあ゙あ゙!」
『そのまま腰動かして!ぐちゅぐちゅして、思いっきり!』
「うぁ、ッ!ん゙、ん゙、ん゙~~~ッ!!」
身体が勝手に直樹の言うとおりに動く。最奥までディルドを飲み込み、そのまま奥を捏ねるように小刻みに抽送した。当然しこりもぐちゃぐちゃに掻き回され、目の前に星が飛ぶ。
「ーーーッ!はああああッ!」
完全にイキっぱなしだ。携帯の向こうの直樹が、可愛い、好きだと囁いてくるせいで、思考がぼやける。絶頂しているのに、すぐにもっと大きな絶頂がやってくる。もう脳みそが焼き切れてしまいそうだ。
「ぉ゙、......ぉ゙......ッ」
『深イキ......宏太、可愛い......っ』
「......ッ、......ッ」
歯だけがカチカチと鳴っている。宏太は深く深く達し、遂に床に倒れ込んだ。ずるりと抜け落ちたディルドの反動で、床に倒れたまま狂ったようにガクガクと腰を振っている。
「はあ......ッ!ぅ゙、あ゙あ゙ッ」
『抜いてもまだ気持ちいい?はあっ、早く入れたい』
「ぅ゙~~~ッ!!はああああんっ」
『あれ?またイッた?』
もはや直樹に入れてもらう想像をするだけで達してしまう。床の上でのたうち回りながら、宏太は終わらない快感に悶え続けた。
『五日であのディルドが入るようになったとか、よくがんばったな。宏太、偉い』
「んぅ......恥ずかしいよ」
身体とディルドを綺麗にして、きちんとアナルプラグ嵌め込んだ後、宏太は直樹と改めて通話していた。
『明日、プラグ嵌めたまま来て。見たいから』
「うん、わかった」
もとよりそのつもりだった。もしかしたら“本物"を入れてもらえるかもしれないのだ。ギリギリまで拡げておきたい。
『それで、今日学校どうだった?』
「えっとね、今日は体育で......」
ぶり返す疼きに見て見ぬふりをしながら、二人でたわいもない話をする。直樹とのこういうなんでもない時間も宝物だ。
「それでね、先生が褒めてくれて、僕嬉しくて、えっと」
『うんうん。それで?』
言葉に詰まっても直樹は急かさない。頷きながら宏太のペースに合わせてくれる。嬉しくて、今日あったこと、思ったこと、友達から聞いた話、食べたご飯、とりとめもなく話し続ける。話すのは得意ではないし、直樹にとっては興味のないことだろうに、一緒に笑って、時には揶揄って、全てを共有していく。
「あのね、僕、直くんが大好きだよ」
『宏太?』
「僕のこと、一番にしてくれて、お話もいっぱい聞いてくれて、優しくて、大好き」
『嬉しい。俺も宏太が大好きだぞ。俺の彼氏になってくれて本当にありがとうな』
少しの沈黙の後、恥ずかしくなって二人で吹き出す。そして、互いにおやすみと言ってから通話を切った。
手の中の携帯を見つめ、少しだけ寂しくなる。今話し終えたばかりなのに、直樹に会いたい。あの温かい腕の中で眠りたい。ずっと一緒にいたい。
きゅん、と後孔がプラグを食い締める。明日が待ち遠しくてしょうがなかった。
practice.終わり。
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