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僕が女装して先輩の彼女役!?
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「頼むっ!!俺の彼女になってくれ!」
「……はい?」
そう頼まれたのは数十分前
天と薫、そして杏は3人で仲良くお茶の時間を楽しんでいた。
薫が淹れたアールグレイの紅茶に杏が焼いてきたマドレーヌと共に。
そう、3人は生徒会公認のお茶会グループとなったのであった。そんな3人を邪魔したらえらいことになってしまう。あまり怒らないだろうと思わせる雰囲気を持つ杏は怒らせるとただ者ではないのだ。
そんなリスクがあるのにも関わらず、邪魔する馬鹿な男がここにいた。
「天ー!!!!」
会長の翔だった。
「なにするんですかっ…!はーなーれーて!!」
現れたと思いきや天に抱きつき小動物をあやすかのようにすりすりとしてくる。
ほかの人が見ればこれが会長だとは誰も思いやしないだろう。
しかし、これが本当の姿なのだ。
2人が(主に翔が)いちゃついていると生徒会の姫と言われている杏がついにキレてしまった。
「もうっ!!イチャつくなら外でやってよっ!!ふんっ!!」
杏が不機嫌になり頬を膨らませてプイっと拗ねてしまった。そんな杏を慰めるかのように薫は頭を優しく撫でてやった。
翔はそんなことお構いなしに天とくっついているが…
そんな翔にとある危機が迫っていた。
「天!頼みがあるんだ!」
またしょうもないことなんだろうと思い、天は聞く耳ももたずに無視し、書類を片付けていた。
翔は涙目になりながら薫にすがった。
薫は天を呼び、話を聞くよう説得した。
「…で、何ですか?」
「俺の彼女になってくれ!!」
「「「………は?」」」
一同(天、杏、薫)は会長が何を言っているのかさっぱり分からなかった。
急に入ってきてはお茶会を邪魔して、天に彼女になれと?何を言っているんだこいつ。
一同はみんなこう思っただろう。
しかし、ちゃんとした理由があるはずだと思い、理由を聞いてみることにした。
「実は…お見合いを迫られていて……」
「「お、お見合いいい!?」」
天と杏は声を揃えて叫んだ。
会長___柴田翔は、あの超有名高級ジュエリー会社の社長さんの子息であり、お金持ちだったのであった。
高3の彼は来年法律上婚約することが出来るので、今週末お見合いをさせられるという訳であった。
しかし、まだまだ遊びたい盛りの彼はそれがどうしてもやりたくなかった。
だから、天に女装をしてもらい今週末デートをしようと言うわけであった。
「女装…デート…彼女役…」
天の頭の中はその事でパンクしそうになっていた。
生徒会に入って早2週間…その間色んなことがあったけど、今回は物凄く大変なことだ。
天は9:1の割合で断りたかったが、涙目の翔を見ると可哀想に段々思え、少し考えさせてくれと翔に伝えた。
「よっしゃあぁあ!」
まだ、OKを出してないにもかかわらず喜んでる翔を見て、少しやってみてもいいかなと思った天。
しかし、問題点があった。
女装するにはメイクや服装、仕草まで男だと思われないようにしなければならない。
女兄弟がいない天にとって到底避けられない問題点であった。
するとそこへ、会計の聖羅が入ってきた。
「聖羅先輩っ!!」
杏が聖羅に気づき、思いっきり抱きついた。
聖羅はそれを受け止め、どんな状況なのか教えてもらった。
すると、自分が教えると言い出したのであった。
天は聖羅が何を言っているのかさっぱり分からなかった。
★続く★
「……はい?」
そう頼まれたのは数十分前
天と薫、そして杏は3人で仲良くお茶の時間を楽しんでいた。
薫が淹れたアールグレイの紅茶に杏が焼いてきたマドレーヌと共に。
そう、3人は生徒会公認のお茶会グループとなったのであった。そんな3人を邪魔したらえらいことになってしまう。あまり怒らないだろうと思わせる雰囲気を持つ杏は怒らせるとただ者ではないのだ。
そんなリスクがあるのにも関わらず、邪魔する馬鹿な男がここにいた。
「天ー!!!!」
会長の翔だった。
「なにするんですかっ…!はーなーれーて!!」
現れたと思いきや天に抱きつき小動物をあやすかのようにすりすりとしてくる。
ほかの人が見ればこれが会長だとは誰も思いやしないだろう。
しかし、これが本当の姿なのだ。
2人が(主に翔が)いちゃついていると生徒会の姫と言われている杏がついにキレてしまった。
「もうっ!!イチャつくなら外でやってよっ!!ふんっ!!」
杏が不機嫌になり頬を膨らませてプイっと拗ねてしまった。そんな杏を慰めるかのように薫は頭を優しく撫でてやった。
翔はそんなことお構いなしに天とくっついているが…
そんな翔にとある危機が迫っていた。
「天!頼みがあるんだ!」
またしょうもないことなんだろうと思い、天は聞く耳ももたずに無視し、書類を片付けていた。
翔は涙目になりながら薫にすがった。
薫は天を呼び、話を聞くよう説得した。
「…で、何ですか?」
「俺の彼女になってくれ!!」
「「「………は?」」」
一同(天、杏、薫)は会長が何を言っているのかさっぱり分からなかった。
急に入ってきてはお茶会を邪魔して、天に彼女になれと?何を言っているんだこいつ。
一同はみんなこう思っただろう。
しかし、ちゃんとした理由があるはずだと思い、理由を聞いてみることにした。
「実は…お見合いを迫られていて……」
「「お、お見合いいい!?」」
天と杏は声を揃えて叫んだ。
会長___柴田翔は、あの超有名高級ジュエリー会社の社長さんの子息であり、お金持ちだったのであった。
高3の彼は来年法律上婚約することが出来るので、今週末お見合いをさせられるという訳であった。
しかし、まだまだ遊びたい盛りの彼はそれがどうしてもやりたくなかった。
だから、天に女装をしてもらい今週末デートをしようと言うわけであった。
「女装…デート…彼女役…」
天の頭の中はその事でパンクしそうになっていた。
生徒会に入って早2週間…その間色んなことがあったけど、今回は物凄く大変なことだ。
天は9:1の割合で断りたかったが、涙目の翔を見ると可哀想に段々思え、少し考えさせてくれと翔に伝えた。
「よっしゃあぁあ!」
まだ、OKを出してないにもかかわらず喜んでる翔を見て、少しやってみてもいいかなと思った天。
しかし、問題点があった。
女装するにはメイクや服装、仕草まで男だと思われないようにしなければならない。
女兄弟がいない天にとって到底避けられない問題点であった。
するとそこへ、会計の聖羅が入ってきた。
「聖羅先輩っ!!」
杏が聖羅に気づき、思いっきり抱きついた。
聖羅はそれを受け止め、どんな状況なのか教えてもらった。
すると、自分が教えると言い出したのであった。
天は聖羅が何を言っているのかさっぱり分からなかった。
★続く★
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