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まさかの自宅訪問!?バレませんようにっ!!
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「大きい家だ……」
週末……。
天は聖羅に再びコーディネートとメイクをしてもらい今、柴田翔の家の前へ立っている。
まるで、ヨーロッパに建っているお城みたいな大きなお屋敷は、天にとって無縁の存在だった。
しばらくそこで固まっていると、遠くから翔の声が聞こえた。
「天~!!」
「おはようございます!」
翔は天の姿を確認すると再び顔を赤くし、天と腕を組み、お屋敷の中へ入っていった。
お屋敷の中は本当のお城のようだった。
赤い絨毯に金色のシャンデリア、高価な壺や絵が並んでおり、本当にここ家なのかという程すごいところであった。
螺旋階段の近くには翔の両親が天のことを待っていた。父親の方は厳しそうで少し怖そうだったが、母親の方は優しく品がありそうな人だった。
母親は天のことを見るとすぐに駆け寄り手を握って抱きついてきた。
「きゃあっ!!翔くんたらこんな可愛い彼女さんがいたのね!!」
天は翔の性格は母親似だなとすぐに直感した。
「お名前はなんて言うの?」
「雨宮 天です」
「まぁ!天ちゃん!翔ったら、こんなに可愛いならすぐに紹介しなさいよねっ!!」
天は母親の手に引かれ応接室へと連れていかれた。
応接室には一般の家なら絶対にない彫刻や絵などが飾られていた。
天は認めてもらえるかどうかではなく、バレるかバレないかの緊張でガチガチだった。
そんな様子の天を見た翔は思わず笑ってしまった。
ったく…可愛いな…そう思いながら翔は緊張がほぐれるように天の頭を撫でた。
天ちゃんと翔はどのように出会ったの?
天ちゃん好きなものは?
母親に質問責めされた天は苦笑いをしながら少し疲れ果てていた。
「母さん、天も疲れているようだしそろそろ帰るよ」
翔がこういってくれたお陰でようやく質問責めから逃れられた天は一安心した。
やっと、女装から解き放たれる……
そう思ったのはほんの一瞬のことだった。
「あら、ごめんなさいね…次はいつ来てくれるかしら?」
こう言った母のおかげて天は再び女装し、翔の実家へ伺うことになったのであった。
「翔先輩っ!!!!絶対っ許さねぇええええ!!!」
「天!!本当っごめん!!これで最後だから!!」
天と翔の関係はどうなるのやら……
「ふふっ、今日も騒がしいねえ~」
と、紅茶をすする薫であった。
☆続く☆
週末……。
天は聖羅に再びコーディネートとメイクをしてもらい今、柴田翔の家の前へ立っている。
まるで、ヨーロッパに建っているお城みたいな大きなお屋敷は、天にとって無縁の存在だった。
しばらくそこで固まっていると、遠くから翔の声が聞こえた。
「天~!!」
「おはようございます!」
翔は天の姿を確認すると再び顔を赤くし、天と腕を組み、お屋敷の中へ入っていった。
お屋敷の中は本当のお城のようだった。
赤い絨毯に金色のシャンデリア、高価な壺や絵が並んでおり、本当にここ家なのかという程すごいところであった。
螺旋階段の近くには翔の両親が天のことを待っていた。父親の方は厳しそうで少し怖そうだったが、母親の方は優しく品がありそうな人だった。
母親は天のことを見るとすぐに駆け寄り手を握って抱きついてきた。
「きゃあっ!!翔くんたらこんな可愛い彼女さんがいたのね!!」
天は翔の性格は母親似だなとすぐに直感した。
「お名前はなんて言うの?」
「雨宮 天です」
「まぁ!天ちゃん!翔ったら、こんなに可愛いならすぐに紹介しなさいよねっ!!」
天は母親の手に引かれ応接室へと連れていかれた。
応接室には一般の家なら絶対にない彫刻や絵などが飾られていた。
天は認めてもらえるかどうかではなく、バレるかバレないかの緊張でガチガチだった。
そんな様子の天を見た翔は思わず笑ってしまった。
ったく…可愛いな…そう思いながら翔は緊張がほぐれるように天の頭を撫でた。
天ちゃんと翔はどのように出会ったの?
天ちゃん好きなものは?
母親に質問責めされた天は苦笑いをしながら少し疲れ果てていた。
「母さん、天も疲れているようだしそろそろ帰るよ」
翔がこういってくれたお陰でようやく質問責めから逃れられた天は一安心した。
やっと、女装から解き放たれる……
そう思ったのはほんの一瞬のことだった。
「あら、ごめんなさいね…次はいつ来てくれるかしら?」
こう言った母のおかげて天は再び女装し、翔の実家へ伺うことになったのであった。
「翔先輩っ!!!!絶対っ許さねぇええええ!!!」
「天!!本当っごめん!!これで最後だから!!」
天と翔の関係はどうなるのやら……
「ふふっ、今日も騒がしいねえ~」
と、紅茶をすする薫であった。
☆続く☆
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