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1章
僕の原動力は翠くんだけのため……
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子供の頃みたいに何も考えないで翠くんの前に登場できれば……と思わなくもないけれど、翠くんに僕を見つけて貰い気持ちの方が上回る。
「楓すごい格好良くなった!」
そんな事を翠くんに言われたら僕は嬉しさのあまりガチで空でも飛べそうな気がする。
そんな幸せな妄想をしていると、申し訳無さそうな顔をした空くんが話しかけてきた。
「楓、めちゃくちゃ嬉しそうな顔をしてる時に話かけるのも気が引けるんだけど……ゴメン!今日は1人で帰ってもらえるかな?約束してたのに本当にゴメン、誰かに嫌なことされたら明日ガッツリやり返すから教えて。」
目の前で手を合わせながら頭を下げる空くん……
裏表がない空くんだから言葉通りに僕の心配をしてくれているのが分かった。
そんな時にふと頭によぎったのは、もし僕がαだと分かっても空くんは今まで通りに僕と仲良くして貰えるかな……
かと言って僕からαと言う気はなかった。
「彼ピと喧嘩しないようにね。」
ただ心配で言っただけなのに、何故か顔を真赤にした空くんは、天然たらしの威力にやられそうだ……と言いながら教室を出ていった。
空くんの背中を見送りながら、天然たらしとは誰のことを言っているのかと回りを見回したけれど分からなかった。
「相模くんって……そ、そうやって人を魅了するの……ですか?」
光くんに、そう言われても思い当たる事はなかった。
考えても分からないし、帰ることにした。
光くんに、またねと声をかけ教室を出ると少し死角になっている場所に先生と空くんの姿が目に飛び込んできた。
空くんが若干キレながらガチ泣きしてる……
へぇ~あんな顔もするんだ、そう思った時に先生の視線を感じ、たから、僕は敵じゃありませんアピをしながら、その場を早足で離れることにした。
見られたくないなら、他の場所で話をすれば良いのにと思ったのは内緒だ。
✽✽✽✽
変える前に翠くんの顔が見たくなり、少しなら3年の教室に見に行っても平気かなと言う思いから3年の教室へと向かいって居る時誰か腕を捕まれ、壁際へと押さえつけられた。
「いってぇ~」
思わず出た言葉に、僕を押さえつけている人は心配する素振も見せずに僕のことを舐め回すような視線を向けて鳥肌がたった。
「遠目でも美人だと思ったけど近くでみても美人じゃん、ピアスもバチバチに開けてるって事は痛いのも平気そうだよな……美人Ωちゃん」
はぁ~マジで油断した、空くんと一緒に居るようになってからは、こんな風に絡んで来る人が居なかったなら安心してたのに……
手加減なしに捕まれた腕が徐々に痛くなるし最悪だ……
「腕、痛いんで話してもらえます?」
僕の腕を掴んでいる人は、上履きの色からして3年……翠くんと同じ色だから間違いなさそうだ。
その人は僕を見上げながら見当違いな事を言い出した。
「αに愛されてみたいだろ?」
はぁ~?この人は何を言ってるんだろうと失笑してしまった……
僕の態度に怒った、その人は無理やり僕を空き教室の方へと連れて行こうとしていた、一緒にいた2人にも手伝うように声をかけていた。
こんな傲慢なαも居るのかと冷静に考えている自分に驚いていると、1人の男子生徒が声をかけてきた。
「こんな無理やりにゴメンネ、ともくんが入学式で君に一目惚れしたみたいで話だけ聞いてもらえないかな……」
そんな事を言われても僕は痛いの嫌なんですけど……
そもそも、これは話を聞いて欲しい態度じゃないんだけど……
そんな事を考えながらも、男3人に引きずられ途抵抗する事にも疲れそうだから、なすがままに引きずられながら空き教室へと連行された。
もう勝手にどうぞ……
空くんが一緒なら、翠すいくん観察が出来たのにな……
でも空くんに大事なのは彼氏と仲直りする事だし、僕の我儘に付き合わせられないよな……
でも……こんな風に無理やり連れてこられるとは想定外だ。
こんな時、物語の中ならヒーローが助けにきてくれるんだろうな……
僕は今、翠くんが助けに来てくれないかなと淡い期待をしていた。
他力本願ではダメなのは分かっている、きっと何か合った時にと父さんから教えられたα特有の威圧を放てば開放してくれそうだけど……疲れるんだよな……
その動力は全て翠くんに使いたいんだよな……
「って事でαの俺と付き合えるなんて幸せなことなんだぞ。」
あっ……この人、ずっと1人で喋ってたんだ……マジウケるんだけどw
ゆう君と呼ばれていた元凶が何を勘違いしたのか、いわゆる顎クイ的な事をやりだしたけど、好意がない相手ならされると普通に怖いからね……
常識的に考えてキモいからね……
そんな事を考えてる最中も、僕の顔に、元凶の顔が近づいて来てキモすぎてテンパった僕は涙目になりながら無意識に言葉がこぼれた。
「痛いのは嫌だなぁ~」
その言葉に何故か火が付いた、ゆう君と呼ばれる人は、優しくするよとか言い出してきて僕の頭は更に混乱していた。
僕はファーストキスも他の事も全部、翠くんって決めているんだ……その時、教室の扉が開いた。
「何をしているんだ!」
声がする方に視線を向けると人影が飛び込んできた……
「楓すごい格好良くなった!」
そんな事を翠くんに言われたら僕は嬉しさのあまりガチで空でも飛べそうな気がする。
そんな幸せな妄想をしていると、申し訳無さそうな顔をした空くんが話しかけてきた。
「楓、めちゃくちゃ嬉しそうな顔をしてる時に話かけるのも気が引けるんだけど……ゴメン!今日は1人で帰ってもらえるかな?約束してたのに本当にゴメン、誰かに嫌なことされたら明日ガッツリやり返すから教えて。」
目の前で手を合わせながら頭を下げる空くん……
裏表がない空くんだから言葉通りに僕の心配をしてくれているのが分かった。
そんな時にふと頭によぎったのは、もし僕がαだと分かっても空くんは今まで通りに僕と仲良くして貰えるかな……
かと言って僕からαと言う気はなかった。
「彼ピと喧嘩しないようにね。」
ただ心配で言っただけなのに、何故か顔を真赤にした空くんは、天然たらしの威力にやられそうだ……と言いながら教室を出ていった。
空くんの背中を見送りながら、天然たらしとは誰のことを言っているのかと回りを見回したけれど分からなかった。
「相模くんって……そ、そうやって人を魅了するの……ですか?」
光くんに、そう言われても思い当たる事はなかった。
考えても分からないし、帰ることにした。
光くんに、またねと声をかけ教室を出ると少し死角になっている場所に先生と空くんの姿が目に飛び込んできた。
空くんが若干キレながらガチ泣きしてる……
へぇ~あんな顔もするんだ、そう思った時に先生の視線を感じ、たから、僕は敵じゃありませんアピをしながら、その場を早足で離れることにした。
見られたくないなら、他の場所で話をすれば良いのにと思ったのは内緒だ。
✽✽✽✽
変える前に翠くんの顔が見たくなり、少しなら3年の教室に見に行っても平気かなと言う思いから3年の教室へと向かいって居る時誰か腕を捕まれ、壁際へと押さえつけられた。
「いってぇ~」
思わず出た言葉に、僕を押さえつけている人は心配する素振も見せずに僕のことを舐め回すような視線を向けて鳥肌がたった。
「遠目でも美人だと思ったけど近くでみても美人じゃん、ピアスもバチバチに開けてるって事は痛いのも平気そうだよな……美人Ωちゃん」
はぁ~マジで油断した、空くんと一緒に居るようになってからは、こんな風に絡んで来る人が居なかったなら安心してたのに……
手加減なしに捕まれた腕が徐々に痛くなるし最悪だ……
「腕、痛いんで話してもらえます?」
僕の腕を掴んでいる人は、上履きの色からして3年……翠くんと同じ色だから間違いなさそうだ。
その人は僕を見上げながら見当違いな事を言い出した。
「αに愛されてみたいだろ?」
はぁ~?この人は何を言ってるんだろうと失笑してしまった……
僕の態度に怒った、その人は無理やり僕を空き教室の方へと連れて行こうとしていた、一緒にいた2人にも手伝うように声をかけていた。
こんな傲慢なαも居るのかと冷静に考えている自分に驚いていると、1人の男子生徒が声をかけてきた。
「こんな無理やりにゴメンネ、ともくんが入学式で君に一目惚れしたみたいで話だけ聞いてもらえないかな……」
そんな事を言われても僕は痛いの嫌なんですけど……
そもそも、これは話を聞いて欲しい態度じゃないんだけど……
そんな事を考えながらも、男3人に引きずられ途抵抗する事にも疲れそうだから、なすがままに引きずられながら空き教室へと連行された。
もう勝手にどうぞ……
空くんが一緒なら、翠すいくん観察が出来たのにな……
でも空くんに大事なのは彼氏と仲直りする事だし、僕の我儘に付き合わせられないよな……
でも……こんな風に無理やり連れてこられるとは想定外だ。
こんな時、物語の中ならヒーローが助けにきてくれるんだろうな……
僕は今、翠くんが助けに来てくれないかなと淡い期待をしていた。
他力本願ではダメなのは分かっている、きっと何か合った時にと父さんから教えられたα特有の威圧を放てば開放してくれそうだけど……疲れるんだよな……
その動力は全て翠くんに使いたいんだよな……
「って事でαの俺と付き合えるなんて幸せなことなんだぞ。」
あっ……この人、ずっと1人で喋ってたんだ……マジウケるんだけどw
ゆう君と呼ばれていた元凶が何を勘違いしたのか、いわゆる顎クイ的な事をやりだしたけど、好意がない相手ならされると普通に怖いからね……
常識的に考えてキモいからね……
そんな事を考えてる最中も、僕の顔に、元凶の顔が近づいて来てキモすぎてテンパった僕は涙目になりながら無意識に言葉がこぼれた。
「痛いのは嫌だなぁ~」
その言葉に何故か火が付いた、ゆう君と呼ばれる人は、優しくするよとか言い出してきて僕の頭は更に混乱していた。
僕はファーストキスも他の事も全部、翠くんって決めているんだ……その時、教室の扉が開いた。
「何をしているんだ!」
声がする方に視線を向けると人影が飛び込んできた……
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