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第4章 古代遺跡探索行
10. パーティ分け
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「パーティ分けをする。左の扉へは私、ノア、ラウルス、そしてエトワール。右はウィルと魔族。以上だ」
「……」
明らかに分け方が均等ではないが、皇帝陛下の差配を前にして、不平を唱えるものはいなかった。
(このパーティ分け、俺が万が一死んでくれたらラッキー♪ってこと?)
(俺たち、強く生きようぜ……)
「魔族よ、貴様の主人は誰だ?」
「ノアです!陛下!」
「そうだ。主人の従者の盾となって死ぬのが貴様の仕事だ」
「心得ました!」
ジンの兄上への返事の良さの練度が、どんどん上がっているのは気のせいではないはずだ。
「それとな……」
「は、はいいぃ!?」
戦闘していないはずのジンだが、すでにやつれ始めている。兄上の威圧感による心労のせいにちがいない。
「万が一にも遺跡の秘宝をちょろまかそうだなどとは考えないことだ。もし裏切ったら、生まれてこなければよかったと思うほどの、この世のありとあらゆる苦痛を味あわせてから、じっくりと殺してやる」
「ぜったいに裏切りません!お誓いいたしますぅぅ!」
「私のルクスを傷つけた、おまえが発する言葉を私は一切信じない。誠意を示したければ、結果を出せ。……なにをぼさっとしている?」
「はいぃ!ただちにぃ!!」
「では陛下、これより私はジンとともに別行動に入りますが、ご武運を。失礼いたします」
ウィルは兄上に敬礼をし、ジンを追って扉の先へと進んでいった。
しばらくすると、カチリ…と音がして、右側の扉が閉ざされ、連動してい今まで閉ざされていた左側の扉が開いた。
「やっと目障りなヤツが消えてくれた。さあ、私たちも行こうか、ノア……」
「はい……」
「ウィルのことが心配か?」
「いえ……ウィルは強いですから」
「ああ、ここで経験を積み、今よりも少しはマシ…いや、より強くなるなるだろう。すべてはおまえのためを思ってのことだ」
「ありがとうございます、兄上」
「うむ」
「ここから先はトラップ解除のためにも、レンジャーであるエトワールに先導をお願いしたい。頼めるだろうか」
ラウルスがエトワールに尋ねた。
「承知しました、閣下」
奥へと進んでいくにつれ、モンスターが強くなっている気がするが、兄上たちは相変わらずだった。接近を許すことなく、造作もなく遠距離からの魔法攻撃で、楽々とモンスターたちを木端微塵にしていく。
兄上とラウルスは甲冑を装備している。籠手の部分には、魔法の杖に使われているような魔石が埋められていてた。おそらく、それらが杖と同等の働き――魔力を増幅させ、効率よく魔法へと役割を果たしているのだろう……
ちなみにラウルスも攻撃魔法が使える。おそらく魔術師の俺よりも。その上で剣の腕は帝国で右に出るものがいない。とはいえ、ラウルスに劣等感や敗北感は感じない。差がありすぎて比べる気も起らないからだ。
いつの日か――この二人と肩を並べることができる日は来るのだろうか。
「ノア」
「はい、兄上」
「退屈だろう。ひとつ、面白い話をしてやろう。ラウルスの趣味を知っているか?」
「……っ!グラヴィス!!誰にも言わないと約束したはずだ!」
「そうだったかな…だが、ノアは口が固い。何か問題でも?」
「……」
明らかに分け方が均等ではないが、皇帝陛下の差配を前にして、不平を唱えるものはいなかった。
(このパーティ分け、俺が万が一死んでくれたらラッキー♪ってこと?)
(俺たち、強く生きようぜ……)
「魔族よ、貴様の主人は誰だ?」
「ノアです!陛下!」
「そうだ。主人の従者の盾となって死ぬのが貴様の仕事だ」
「心得ました!」
ジンの兄上への返事の良さの練度が、どんどん上がっているのは気のせいではないはずだ。
「それとな……」
「は、はいいぃ!?」
戦闘していないはずのジンだが、すでにやつれ始めている。兄上の威圧感による心労のせいにちがいない。
「万が一にも遺跡の秘宝をちょろまかそうだなどとは考えないことだ。もし裏切ったら、生まれてこなければよかったと思うほどの、この世のありとあらゆる苦痛を味あわせてから、じっくりと殺してやる」
「ぜったいに裏切りません!お誓いいたしますぅぅ!」
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「はいぃ!ただちにぃ!!」
「では陛下、これより私はジンとともに別行動に入りますが、ご武運を。失礼いたします」
ウィルは兄上に敬礼をし、ジンを追って扉の先へと進んでいった。
しばらくすると、カチリ…と音がして、右側の扉が閉ざされ、連動してい今まで閉ざされていた左側の扉が開いた。
「やっと目障りなヤツが消えてくれた。さあ、私たちも行こうか、ノア……」
「はい……」
「ウィルのことが心配か?」
「いえ……ウィルは強いですから」
「ああ、ここで経験を積み、今よりも少しはマシ…いや、より強くなるなるだろう。すべてはおまえのためを思ってのことだ」
「ありがとうございます、兄上」
「うむ」
「ここから先はトラップ解除のためにも、レンジャーであるエトワールに先導をお願いしたい。頼めるだろうか」
ラウルスがエトワールに尋ねた。
「承知しました、閣下」
奥へと進んでいくにつれ、モンスターが強くなっている気がするが、兄上たちは相変わらずだった。接近を許すことなく、造作もなく遠距離からの魔法攻撃で、楽々とモンスターたちを木端微塵にしていく。
兄上とラウルスは甲冑を装備している。籠手の部分には、魔法の杖に使われているような魔石が埋められていてた。おそらく、それらが杖と同等の働き――魔力を増幅させ、効率よく魔法へと役割を果たしているのだろう……
ちなみにラウルスも攻撃魔法が使える。おそらく魔術師の俺よりも。その上で剣の腕は帝国で右に出るものがいない。とはいえ、ラウルスに劣等感や敗北感は感じない。差がありすぎて比べる気も起らないからだ。
いつの日か――この二人と肩を並べることができる日は来るのだろうか。
「ノア」
「はい、兄上」
「退屈だろう。ひとつ、面白い話をしてやろう。ラウルスの趣味を知っているか?」
「……っ!グラヴィス!!誰にも言わないと約束したはずだ!」
「そうだったかな…だが、ノアは口が固い。何か問題でも?」
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