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第六章
しおりを挟む12月のクリスマスイブの日は日中は晴れていても日が沈むと寒い。
寒い冬の時期はチーズフォンデュが体が温まり、冬の楽しいひとときを過ごすことができる。そんなディナーのメイン料理がチーズフォンデュだ。すずがリクエストするのも無理はない。
結衣は日頃の感謝を込めて洋子に美味しいチーズフォンデュを食べて欲しいと思っていた。今夜のイブは母親の洋子と一緒だ。すずも喜んでいる。母親の洋子には、OLの時、心配を掛けた。すずを妊娠した時、父親に怒られたとき、結衣を庇ったのが洋子であった。結衣はあの時の洋子の言葉を忘れることが出来ない。
さて、大家族であればパーティー形式にしてチーズフォンデュを楽しめばチーズのおいしさに話題が集中して楽しいディナーになることだろう。しかし、3人家族でも十分楽しむことができる。
今夜は結衣は具材に工夫をした。
具材を約20種類位を準備した。すずの好きなパンや野菜のほか、肉、魚介、さらにはスイーツまで幅広く準備した。
結衣の調理するチーズフォンデュは白ワインで溶かしたチーズにパンや野菜などの具材を絡めて食べる。
また、結衣がスーパーで買ったチーズはエメンタールチーズとグリュイエールチーズの2種類だ。
日本では少し高級なイメージがあるがチーズフォンジュはもともと固くなったバゲットを美味しく食べる料理である。
結衣はチーズフォンデュの具材は、チーズと相性がよければどんな食材を使っても良いと考えている。
バゲットのみでシンプルに楽しむのはもちろん、肉や魚介、野菜などを盛り合わせて華やかに仕上げるのも一考だ。
ただ、生の肉や魚介はチーズフォンデュに使えない。
溶かしたチーズの中に具材を入れても火は通らないので、必ずそのまま食べられる状態にする必要があるのだ。
肉やベーコン、ウインナーなどは焼いてから。エビやホタテなどはゆでてからお皿に並べるようにする。刺身は生で食べられるものであるがチーズフォンデュの具材としては向いていない。
野菜は下ごしらえをする。
じゃがいもやブロッコリー、かぼちゃ、にんじんなどの野菜は、事前に下ゆでしておく。
電子レンジで加熱しても大丈夫だ。
また、きのこは焼いたものを具材にすることである。
ミニトマトなど生で食べられる野菜はそのまま使える、
結衣が準備した具材をご紹介しよう。
(具材名)
バゲット、ジャガイモ、ブロッコリー、人参、かぼちゃ、きのこ、ウインナー、エビ
(バゲット)
チーズフォンデュの定番具材といえば、やはりバゲット!シンプルな味わいとカリッとした食感が、チーズのおいしさを引き立てる。
(じゃがいも)
特に人気の野菜系具材は、ホクホクのじゃがいも。ほんのりとした甘味にチーズの塩気がよく合い、食べ進める手が止まらなくなる。
(ブロッコリー)
程よい歯ごたえのブロッコリーは、チーズフォンデュのいいアクセントになる。
少し固めにゆでて、コリコリとした食感を活かす。
(にんじん)
やさしい甘みのあるにんじんはやはり少し固めにゆでて食感を残す。
飽きのこないおいしさに仕上げる。
(かぼちゃ)
ホクホクのかぼちゃは、隠れた人気具材のひとつ!ほっくりとやさしい甘味に、チーズの塩気がとてもよく合う。
こちらはしっかりと加熱する。
(きのこ)
きのこにチーズを絡めていただくと、旨味がグンと引き立つ。
特にエリンギやマッシュルームなど、洋食に使われるきのこがおすすめ。
香ばしく焼いて食べる。
(ウインナー)
お肉系具材で特におすすめなのは、ウインナー。
パリッとジューシーなウインナーに濃厚なチーズが絡み、絶品!
拓哉はいつも手が止まらなくなる。
拓哉はブロックのベーコンやハムなど、ほかの加工肉も大好きだ。
(エビ)
エビもチーズフォンデュには良く合う。
拓哉は大好きだ。
チーズを絡めることでおいしさが引き立ち、適度な歯ごたえと濃厚な味わいを楽しむことができる。
さゆりは事前にゆでて、しっかりと火を通している。
さゆりはバナナやマシュマロなどのスイーツ系を具材として良く使う。
さゆりが今夜用意している具材だ。
焼き餃子、うずらの卵、鶏の唐揚げ、ミニトマト、パプリカ、サラダチキン、ミートボール、ベビーカステラ、バナナ、マシュマロ、ドライプルーン
今夜の結衣が準備したそれぞれの具材について、詳しく解説しよう。
焼き餃子は洋子からの要望であった。
洋子が結衣に前日、電話をしてきていた。
「焼き餃子も美味しいわよ。結衣」
「とろとろなチーズに絡めていただくと、まるでラビオリのようにイタリアンな味わいに早変わしてとても美味しいわよ(笑い)」
さらに結衣はうずらの卵の燻製をチョイスしていた。
うずらの卵の燻製にチーズを絡めると、まるでスモークチーズのような味わいを楽しむことが出来てとても美味からだ。結衣は以前食べたことがあった。
また、鶏の唐揚げはすずに人気の具材のひとつ。カリッとジューシーな味わいにチーズのコクが加わり、驚くほど濃厚な味わいになる。
「ママ。すず、鶏の唐揚げをチーズフォンデュで食べたいの」
「分かったわ。すずは鶏の唐揚げを食べたいのね」
「さあ、すず、準備出来たわよ。母さんも一緒に食べましょうね」
すずが鶏の唐揚げをチーズフォンデュの鍋の中に入れ、チーズを唐揚げに絡めた。
「すず、熱いから気をつけてね」
「はーい」
そう言ってすずは鶏の唐揚げを食べ始めた。
「ママ、この鳥の唐揚げ、美味しいよ」
「そう。すず、良かったねぇ。よく噛んで食べるんだよ」
「はーい」
洋子は焼き餃子をチーズフォンデュの鍋の中に入れチーズを絡めて食べ始めた。
すずは大はしゃぎだ。
洋子も可愛いすずを見て心が癒されているようだ。
家族で一緒に食べる食事はなんとも言えない、ほんわか気分になり、心が癒されるものだ。
「わーい。エピだ。エビだ!」
すずの喜んでいる様子を見て結衣も洋子も心が癒されるのであった。
to be continued
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作家 蔵屋日唱
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