悪霊は恋人

蔵屋

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第三巻

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 翔太が亡くなってから半年が過ぎた。
優斗とすずはあの時の合同コンパがキッカケで交際を始めていた。
文也は結衣と交際を始めていた。拓哉は史花と交際していた。
 結局あの時の合同コンパで三組のカップルが出来たのである。
 ある日すずと優斗は心斎橋筋をデートしていた。最近はすずも体調もよく、また、精神的にも安定していた。すずに憑依している悪霊はおとなしくしている。
 「翔太、可哀想なことになったなぁ、すずはあの時、貴方しぬよ!と言ったろ、何故分かるんだよ」
 優斗がすずに尋ねた。
 すずは答えた。
 「だって、心の中から声が聞こえて来たんだから、私正直に言ったまでよ。」
 「そうなのか。すずは分かるんだ。」
 「そうよ。私は分かるのよ。」
 「いつからそんな事が分かるようになったろんだよ。」  
 「もう随分前からよ。」
 「そんなに前からなのかぁ。」
 「ええ。そうよ。」
 「すずは何故あのような予知が出来るんだよ。」
 「優斗、ここだけの秘密よ。誰にも言わないでよ。」
 「もちろんだよ。言うもんかい。絶対言うもんかぁ。」
 「分かったわ。じゃあ、教えて上げるわ。」
 「ああ。教えてよ。」
 「実はねえ、私には小さい時からなんだすけど人の死が手に取るように分かるのよ。」
 「そうなんだね。未来が分かるんたわ。」
 「ええ。そうよ。私には龍の悪霊が取り憑いているのよ。だから母に言われた事だけを守っているの。」
 「そうだったんだね。正直に教えてくれてありがとう。このことは、すずと俺との秘密たわからね。」
 「優斗、ありがとう。すず、安心したわ。」
 「すずがそう言ってくれるなら安心したよ。」
 「すずは俺の恋人だからなぁ。」
 「優斗、本当に私が貴方の恋人で本当にいいの?」
 「あー、いいとも。」
 「優斗、ありがとう。」
 すずは優斗の優しい気持ちが嬉しかった。
 すずには母親初音と一緒に霊媒師や霊能者の所へ足を運んでいるうちに悪霊について色々と学んだのである。
 その時すずはある霊媒師から次のようなことを聞いていた。
 「あの世、つまり死後の世界には幽界と霊界がある。幽界はもともとななかったのであるが、人間の地獄的想念により出来た世界なのだ。幽界は私達の住んでいる直ぐ側にある世界で、そこには悪霊や動物霊、天狗、悪神、龍神、カッパ、狐、狸、猪、馬、羊、猿、鶏、鼠、牛、虎、悪霊などが住んでいる。幽界は霊魂の世界である。
 もう少し詳しく説明するとあの世はもともとは神界、霊界だけの世界であったのが人間の悪い想念や地獄的想念により幽界が出来てしまった。これからはこの幽界に住む動物霊や悪霊、龍神、悪神達が私達が住む現界に降りて来て隙のある人間に憑依し、人々に悪魔的な悪行をさせることになる。だから訳の分からない事件が毎日起きている。訳の分からない事件とは通り魔殺人事件や虐めによる殺人、DV被害による殺人などである。
 読者の皆さんもすずのような悪霊が既に憑依しているかもしれない。
 訳の分からない事件を起こすかもしれない。この世に住む人間は私も含めて全員が動物霊に支配されている。つまりこの世の人間すべての人に獣の霊魂を持っている。
一人の人間に憑依している悪霊は一つだけはない。
 皆さんも十分気をつけて下さい。
 「きゃぁ!出たあ!きゃあ!出た!」
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