古代ロマンの世界 神典古事記

蔵屋

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第五巻

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 国作りが完成し、大いに繁栄する地上世界を見た天照大御神は「地上は我が子が治めるべき」と息子の天忍穂耳命あめのおしほみのみことを地上世界に派遣した。
しかし、地上の喧騒けんそうに耐えかね、すぐに高天原たかあまのはらに戻ってきてまった。
そこで天照大御神は高天原たかあまのはらの神々と相談して大国主神おおくにぬしのかみ国譲くにゆずりを迫るべく、使者の派遣を決めたのである。
まず、アメノホヒを派遣するが、大国主神おおくにぬしかみに服従してしまう。
そして3年間も音信不通になる。
次に天若日子あめわかひこを送り込むも大国主神おおくにぬしのかみの娘を娶る。天から偵察に来た雉の鳴女なきめを殺してしまう。
 最後に送り込まれたタケミカヅチとアメノトリフネは、出雲国の稲狭いなさの浜に降り立つと、すぐに隠居の身だった大国主神おおくにぬしのかみの子・コトシロヌシのもとへ向かい、とうとう国譲りを認めさせた。
 そこにもう1人の子であるタケミナカタが現れ、力比べを申し出て抵抗するものの、タケミナカヅチが圧倒し、国譲りが達せいされたのであった。

 この国譲りの物語は、地上世界の統治を狙う天上の神々が次から次へと降臨してきたと言う物語である。
 ここで気になることがある。
 大国主神おおくにぬしのかみが出した国譲りの条件があったのだ。
 それは出雲大社の建立であった。
 
 タケミナカタに国譲りを認めさせたタケミナカヅチは出雲へ戻ると大国主神おおくにぬしのかみにこのことをお伝え、再び国譲りを迫った。
 すると大国主神おおくにぬしのかみは「天照大御神の御子が住む宮殿と同じような、高くそびえる御殿を建ててもらえたら、そこで静かに暮らします」
と国を譲る条件を提案してきた。
 その願いは、受け入れられ、立派な御殿が建てられた。これが出雲大社の起源となったのである。

 かつて出雲大社は、地上48mもの高さがあったという伝承があります。この48mという高さは、今で言うビルディングの高さは50階建てに匹敵します。
さて、出雲大社の過去の発掘調査でも直径3mの巨大な柱の痕跡が出土していて、この伝承を裏付けるものと言われています。

 私はこの大国主神おおくにぬしのかみが出した国譲りの条件と出雲大社の巨大な柱の痕跡から、古代ロマンの世界を感じるのです。
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