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第三十一巻
しおりを挟む【女性達の性事情】
ー(新しい獲物)ー
社長の大谷が病に侵される。ある日、島倉から翔太に特命があった。
「社長が肝臓疾患に罹患したらしい。〇〇大学附属病院にコネがないか?」
「ありますよ。私の知人で以前、困っているとき、私が解決した曰くつきの医師ですよ。
彼なら大学医局の教授を紹介してくれますよ」
「頼んだぞ。」
「任せて下さい。早速、手配しますよ」
翔太は、知人の医師 梶山に早速、連絡した。
「久しぶり。お変わりありませんか?」
「ええ、変わりありませんよ。久しぶりにお会いしませんか?」
翔太は、彼の方から会いたいという。
恐らく高級料亭と高級クラブで接待して欲しいのだろう。
『分かり易い男だ』と心の中で呟いた。
数日後、翔太は心斎橋の高級料亭にいた。
勿論一緒にいる男性は梶山だ。
「まあ、一杯どうぞ」
翔太は梶山のグラスにビールを注ぎ込んだ。
梶山も翔太のグラスにビールを注ぎ込んだ。
「乾杯」
「乾杯」
「病院の方は、どうだい」
「相変わらずだよ」
「そうなのか?」
「お前の方は?」
「俺も相変わらずよ」
梶山は翔太が社長令嬢と結婚していることを知っている。
翔太が切り出した。
「実は大谷が肝臓の病いなんだ。」
「そうなのか?」
「お前に頼みがある。大学病院の肝臓専門の教授を紹介して欲しい」
「分かった。任せとけ。その代わり夜の方はかなりなもんだぞ。誰か適当な女はいるのか?」
「女なら信頼のおけるのがいるよ」
「どんなタイプなんだ」
「その前にその教授、どんな性癖なんだ」
「まあ、いわゆる女を虐めて興奮する変態よ。俺も何度か一緒に遊んだが、ちょっと異常なんだ。だから、最近は距離をおいているんだ。
お前の頼みなら人肌脱ぐよ」
「分かった。まだ、そんな経験はないと思うが、女性を探してみるよ。」
「年齢は、若い子がいいな。20代の女性を頼むよ」
「分かった。丁度、年齢的にもぴったりな独身女性がいるよ」
「それなら俺も教授に話しがしやすいよ」
翔太と梶山は、要件が済むなり、北新地の高級クラブ『アラジンと魔法のランプ』に繰り出した。
クラブに着くなり翔太はママの小百合を紹介した。
「ママ、久しぶり」
「あら、翔ちゃん、ご無沙汰なんだから。偶には遊びに来てよ」
「梶山先生だよ。これからしょっちゅう来られるからよろしく頼むよ。飲み代は、俺の方へ請求してくれよなぁ」
「ありがとう。そうするわ。今日は翔ちゃんの貸切よ。」
「さあ、みんな、翔ちゃんと先生の横に座って」
ママの合図でホステス15人が翔太と梶山を挟んで座った。
ウイスキーのボトル5本、水割り用の氷、おつまみ、フルーツの盛り合わせがテーブルの上に所狭しと並べられた。
「乾杯」
「乾杯」
「乾杯」
「乾杯」
「乾杯」
「乾杯」
「乾杯」
乾杯の発声が店内に響き渡った。
翔太の横にスタイルのいい外人女性が座った。
翔太好みの金髪女性だ。
「お国はどちらですか?」
「イスラエルです」
流暢な日本語であった。
「ご結婚は?」
「シングルです」
「そうなんだ。いつ、日本に来たの」
「5年前です」
「ご家族は?」
「母国に両親と弟が。4人家族です。」
「ご両親は健在なの」
「ええ。」
「弟さんは、どんな職業なの」
「軍隊の将校です」
「そうなんだ」
翔太はそれ以上は聞かなかった。なぜなら今もイスラエルはイランと交戦状態にあるためだ。
翔太は彼女に興味を惹かれていた。
「彼氏はいるの」
「いませんわ。翔太さん、良かったら今度、同伴してよ」
「いいよ。何か美味しいもの食べようよ」
「何が食べたいのかな?」
「お刺身」
「分かった。美味しいお刺身を提供する老舗の割烹料理店があるから招待するよ」
「ちょっとトイレ行くから」と翔太は、席を立った。イスラエルの彼女はエマニュエルと言った。年齢は28歳。
翔太は『エマ』と呼んだ。
エマも立ち上がり、翔太をエスコートしてトイレに案内した。
翔太のやらしい手が肉好きのいいエマのお尻を触っていた。
エマは嫌がることなく、翔太を受け入れた。
数日後、翔太は心斎橋にいた。エマと待ち合わせをしているのだ。待ち合わせ場所は、喫茶店スワンだ。翔太が店内でアイスコーヒーを飲んでいるとエマが店内に入ってきた。今日はエマと約束した同伴の日だ。
「今日はありがとうございます」
「いいよ。外回りも終わり、今から時間が作れたし。」
「嬉しいわ。店が開くまで、まだ、時間があるから」
「今日は約束通り、割烹料理店を予約しているから楽しみにしていてね」
翔太は、優しい言葉を投げかけた。
エマは安心したのか、笑い声で答えた。
翔太は健気なエマが愛おしく思えた。
二人は腕を組んで歩いた。知らない人が見れば、まるで恋人のように見えるだろう。
しばらく歩くと目的の割烹料理店に着いた。店名は『新明石』だ。なんといっても寿司や刺身の鮮度は抜群だ、翔太は店主とは古くからの知り合いであった。
あらかじめ予約をしていたので、お任せセットが提供された。
本鮪の中トロ、赤身、おこぜの刺身、鰤、イカ、タコ、甘海老、しゃこ、ウニ、いくらなど
新鮮な魚の刺身の盛り合わせがテーブルの上に置かれた。
翔太とエマは、中ジョッキの生ビールを注文した。しばらくして生ビールが運ばれて来た。
二人は、生ビールで乾杯した。そして乾いた喉を潤した、
「美味しいわ」
「本当、美味しいね」
「さあ、お食べ」
翔太は、エマに刺身を食べるように勧めた。
エマは、箸を流暢に持ち、刺身を挟んだ。
美味しそうに食べるエマを見て、翔太は満足した。1時間程度、談笑し飲食した。
二人は満足して店を出た。少し薄暗い方向に歩くと歓楽街のラブホテル街に出た。翔太は、エマのお尻を触りながらラブホテルに入った。
ホテルのエレベーター内で濃厚なキスをした。
目的の部屋に着いた。
部屋に入るなり、エマは浴室に行き、お湯を出し始めた。
“ジャー、ジャー、ジャー“
勢いよくお湯が出始めた。翔太は、冷蔵庫から冷えた缶ビールを取り出して、ソファーで飲み始めた、
エマは洋服を脱いだ。翔太は、全裸になったエマを見てびっくりした。なんとエマの陰核には、ピアスが埋め込まれていたのだ。見るからに痛そうだ。
「それどうしたんだい。痛くないのか?」
エマは目に涙を浮かべて、自分の生い立ちを話し出したのである。
父親の性暴力で、ハイスクールの時、犯されたこと。父親は性異常者でいわゆるサドであったこと。母親と一緒に父親の相手を強制的にさされたこと。そのため、ハイスクールを卒業するとすぐに家出。叔母の家に逃げ込んだ。幸い叔母の家庭は、裕福で親日派の家庭であった。
叔父は大使館勤務で、日本の大使館に異動の時、一緒に日本に来たのだ。来日してからは、日本語学校に通い、日本語を習得。今では日本人に負けないくらい流暢に日本語をしゃべるることが出来る。
数年前に今のクラブで働くようになったのだと。
翔太はエマが不憫に思い、自分の会社の秘書にすることを思いついたのだ。
ホテルでは、二人は獣のようなセックスを楽しんだ。あっという間に2時間が過ぎた。
二人は、ホテルを出てすぐにエマの勤務先であるクラブに向かった。
「あら、遅かったわね」ママが声を掛けた。
「ママ、翔太さんにすっかりご馳走になって」
「翔ちゃん、ありがとうね。今度は私もお願いしますね」
「まいったな。分かりましたよ」
翔太は、ママに案内されたテーブル席に着いた。
新しいウイスキーのボトルを注文した。今日はエマと一緒だ。ヘルプには幸が就いた。
3人でエロ話しに花が咲き盛り上がった。2時間程度談笑し翔太は店を後にした。
ある日、梶山から翔太に電話があった。
「先日の話しだけど教授の了解が取れたよ」
「そうか、助かった。ありがとう」
「どういたしまして。ついては、一度、大学の医局に来てくれよ。教授を紹介するから。早い方がいいな」
「分かった。明日にでも行くよ」
「分かった。教授に根回ししとくから、明日の昼過ぎに来てくれ。俺が医局で待っているから」
「分かった。昼過ぎに内科学の医局に行くよ」
翌日、翔太は、内科学の医局にいた。
梶山医師を訪問し、内科学教師を紹介された。
「進藤です。」
「山口です。」
「概略、梶原から聞いています。明日でも予約をお取りしますから患者を連れて来て下さい。検査がありますので、絶食でお願いします。
すぐに入院した方がいいと思います。
入院の準備をしてきて下さい。詳しいことは、私の秘書の中川と打ち合わせて下さい、」
「よろしくお願いします」
教授は忙しいらしく、医学部に併設された附属病院に向かった。
翔太は秘書に案内され、教授室に向かった。
中川秘書より、入院の説明を受けた。診察の予約はすでに秘書がしていた。
翔太は、明日、大谷と一緒に診察に立ち会うだけだ。恐らく義母も妻も一緒に来るだろう。
翔太は、大谷の病状の安定を願うだけであった。
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