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第一巻
しおりを挟む俺は今年4月この学園に入学した。
中学校の成績は2年生、3年生の評価票の評点は全科目オール10点であった。
もちろん10段階評価でのことである。
しかし、1年生の時は皮膚病になり、半年間学校を休んだ。そのため年2回の中間テストと期末テストの試験に、中間テストだけが受けれなかった。
したがって中学1年生の時は10段階評価でオール6点であった。
3年間の成績は平均値を取り、オール8点であった。
これが私の不幸の始まりである。
そのために東大法学部を目指していた俺は無理をしてオール9点以上ないと合格しない公立高校を受験した。担任の大垣先生は、
反対したのに、無理をした。
その公立高校は県内でもトップを争う名門高校であり、伝統の高校であった。
福山藩の藩校であった。
俺が受験した時はその公立高校は新校舎を建設であった。
普通なら合格者の定員は450名である。
ところが、新校舎建設中のため、3月までに
新校舎の建設が完成すれば、定員は450名であるが、もし完成しなければ350名であった。完成しなかったのである。
そのため補欠魔22番となり、後3人、国立附属高校に合格手続きをしてくれれば合格できたのに不合格となった。
滑り止めで受験していた高校が俺が4月に入学した私立ケモノ学園である。
この学園は、不思議な学園であった。
山の頂上にあるのだ。
麓にあるJRの駅からスクールバスに乗って上がらなければならない。
とにかく高い山の頂にあった。
高校にバスが到着すると目の前一面に巨大なグランドが広がり、野球場を備え、とにかくいろんなスポーツ施設のある学園であったのだ。
当然、男子校であった。
全校生徒の数は3000名であった。
地元所轄警察官たちは、俺たちの学園をヤクザ養成学園と、呼んでいた。
つまり、不良学生の集まりと見られていた。
一番年上の上級生はもう3年も留年していた。
面白い光景を見た。
2人の生徒が教室内で喧嘩を始めた。
殴りあいである。
すると相手の生徒が椅子の脚を持ち、椅子を振り廻し始めた。
すると、一番年上の生徒が「そこまで!」というと、2人の生徒は喧嘩を止めたのである。
さて、入学当初、俺は東京大学法学部を目指していた。俺は無理をして評点でオール9点以上ないと合格しない公立高校を受験した。
そのため補欠で不合格となった。
滑り止めで受験していた高校が俺が4月に入学した私立ケモノ学園である。
この学園は、不思議な学園であった。
山の頂上にあるのだ。
山の麓のJR横尾駅からスクールバスに乗って頂上の学園まで上がらなければならない。
とにかく高い山の頂にあった。
学園にバスが到着すると目の前に巨大なグランドが広がり、野球場を備え、とにかくさまざまなスポーツ施設のある学園であった。スポーツが盛んな学園であった。
学園の玄関に入ると受付がある。受付は全員女性事務員である。不思議なもので一番手前の席に20代の職員が5名。真ん中の席に30代の職員が5名。前から3番目の席に40代の職員が5名座っていた。
全員で15名である。
真ん中のフロアには教職員たちがいた。
職員室である。全員男性職員である。
35名いた。
一番後ろには、前から向かって左側に校長室があり、その横には教頭室がある。
そして驚いたことにはこの頂上には、校長の自宅とこの学園の理事長の自宅と、その横には教頭の自宅があった。
残りの職員たちは、全員スクールバスに乗って、麓の駅からJRに乗りそれぞれの自宅に帰るのである。マイカー通勤は禁止されていた。どうもガソリン代という交通費がべらぼうに高いので、教頭、理事長と校長が相談して決めたようだ。理事長は女性の理事長で40代の安倍三代である。校長は50代の山田健一である。教頭は50代の内山章太郎である。
この学園で一番怖い教師たちは体育担当暴力教師という、いわゆる不良学生を取り締まる警察のような暴力教師だ。
空手黒帯、柔道黒帯、剣道有段者達の集まりである。
不良学生たちは一番怖がっている。
私のような勉強の好きな生徒は教師に可愛がられた。怒られ、殴ぐられるのは、ほとんどが不良学生たちである。
中には現役ヤクザの息子たちもいる。
もうお分かりと思うがこの学園は男子校である。教師たちは全員生徒になめられている。ある英語教師が壇上に上がり、授業を始めても前の席に座っているのは私たちのような真面目な生徒である。
先生の話を聞いているのは私のような真面目な生徒である。
残りの3分の2以上は後ろの席のほうに集まり大騒ぎをしている。
ある日先生がその生徒たちに注意をした。すると、一番喧嘩の強い番長が立ち上がった。
私の中学時代の友人である。
神戸に本部のあるヤクザ組織の幹部の息子だ。私の友人は佐藤栄作という。彼は
〃ズダズタ〃と歩いて先生の前まで行った。その時の一言は、「生徒に舐められんようにせい」であった。
先生はその日以来、背広の背中に白ぼくのチョークを生徒たちに後ろから投げられるようになった。
60分の授業を終えて、先生が教室を出るときには、先生の背広の後ろは、チョークの白い粉で真っ白であった。不良生徒たちの口癖である。
「あの先生、ひょっとしたら自殺するんちゃうか?」というのが3分の2生徒だ。
私はそんな環境の中で3年間勉強をし、大阪の公立大学に合格した。
大阪大学や神戸大学に匹敵する名門大学に合格したのだ。
そのおかげでいろんなメリットがあった。もちろん家庭教師もそうだし、学生生活もそうだし、人妻との遊びもそうだし、兵庫県の女子大学生とも遊べたし、とにかく頭が良ければ何でも〃あり〃だなと思った。
私は法律を勉強し、司法の逃げ道を学んだ。
だから法律を知る人間は信用しない。
奴らはズル賢い奴だ。私は弁護士は絶対に信用しない。なぜなら何度も弁護士に騙されてきたからである。おそらく協議離婚で250万円もの報酬を支払った馬鹿は男は
全国広しと言えども私ぐらいであろう。
次の章では私の学園時代の話をしていこう。
予告編の登場人物ご紹介
不良女子生徒 一条さゆり(18才)
私立ピンク女子学園番長
to be continued
10
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