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目標とする新人賞を決めよう〈長編小説〉⑫～新人賞の傾向まとめ～

今回までで以下10個の新人賞についての詳細と傾向をまとめてきた。

・集英社ライトノベル新人賞
・ファンタジア大賞
・スニーカー大賞
・小学館ライトノベル大賞
・オレンジ文庫ノベル大賞
・角川キャラクター小説大賞
・富士見ノベル大賞
・角川ビーンズ小説大賞
・講談社ラノベ文庫新人賞
・電撃小説大賞

この10個の賞を分けるとしたら、私はこうなると考える。

王道ライトノベル
・集英社ライトノベル新人賞
・ファンタジア大賞
・スニーカー大賞

特筆すべきことはない。この3つは王道のライトノベルを求めている。ファンタジー、異世界転生、萌え系、ラブコメ。中でも集英社ライトノベル新人賞とスニーカー大賞は王道の傾向が強い。ファンタジア大賞では近年王道ラノベっぽくないものが受賞したこともあるが、やはり歴史的にみると王道を求めているように思う。

男性向けライトノベル
・講談社ラノベ文庫新人賞

講談社ラノベ文庫新人賞はライトノベルの新人賞の中で特に男性向けという側面が強い。魅力的なヒロインやハーレムモノなど、王道ライトノベルの中でもより男性に刺さるものが求められる。

女性向けライトノベル(少女小説)
・角川ビーンズ小説大賞

角川ビーンズ文庫はライトノベルの中でも女性をターゲットに設定し、溺愛や悪役令嬢など、現在流行の作品を求めている。

その他ライトノベル
・小学館ライトノベル大賞

小学館ライトノベル大賞は他のライトノベルの賞と一線を画し、王道にこだわらない印象を受ける。ファンタジーや異世界ものもあるにはあるが、他の賞と比べ圧倒的に現代が舞台の作品が多い。青春、ラブコメといったものが多い印象だ。


王道ライト文芸
・角川キャラクター小説大賞

角川キャラクター小説大賞は、あやかし、お仕事、後宮がメインの王道ライト文芸が多い。その中でも和風や中華風のものが多く、後宮がメインに感じる。

その他ライト文芸
・オレンジ文庫ノベル大賞
・富士見ノベル大賞

この2つは角川キャラクター小説大賞と同じく、王道ライト文芸も多く受賞している。しかし、他と違うのはこの2つはカテゴリーエラーが起こりにくいことだ。受賞作のジャンルは多種多様で、“ライト文芸”っぽくあればジャンルは関係ない印象を受ける。

・電撃小説大賞

これはあえて他とは分けた。理由としては唯一複数レーベルからのデビューがありえる賞だからである。
ライトノベルだけでなく、ライト文芸も。ジャンルなど関係なく面白い作品であれば何でも受け入れる。その代わりレベルは高い。それが電撃小説大賞だ。

ここまでで10個の賞の傾向を簡単にまとめた。この中で気になる賞があったら過去の投稿をさかのぼってみて欲しい。それぞれ、私なりの主観にはなるが詳しい傾向をまとめてある。

私と同じく小説家を目指す人へ。この新人賞の傾向まとめが少しでも役に立ったならうれしい。