本の薬棚

人生をかけた“推し”がいる人へ

あなたに人生をかけた“推し”はいますか？
これは1人の少年の人生をかけた“推し事”の物語。
推す人と推される人、それぞれが抱える苦悩。
幸せな推しとの別れとは何か。
“推し事”とは何か。

主人公の苅部業（かるべごう）は１人のVTuberにその青春を捧げた。そのVTuberの名前は夢叶乃亜。彼女のトップオタとして、彼はファンたちを先導し、彼女がVTuber界を駆け上っていく姿を全力で応援していた。
だがそれは一夜にして終わりを迎える。彼女の前世の裏垢の流出。それはVTuberにとって致命的な炎上だった。

彼は夢叶乃亜のトップオタから、死神へと変貌を遂げる。高校を休学し、VTuberの炎上を扱うブロガーとして。そんな彼に１人の少女から自分のVTuberを炎上させて欲しいという依頼が持ち込まれる。

なぜ彼は推しを失うこととなった炎上に手を貸すのか。
業界のタブーとされる炎上と魂、そしてVTuberの幕引きに触れる異色の作品。

第３５回ファンタジア大賞受賞作。
３５年の歴史の中で唯一ファンタジーもバトルもない大賞作品。

あなたは、自分の推しのどんな最後を望みますか？
『VTuberのエンディング、買い取ります。』朝依しると  
ファンタジア文庫